真剣で私に恋しなさい!inガキ大将   作:ぷるたぶっち

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第四話 ~え?何処で選択肢ミスった?~

 

 

 

どうも、七歳になった神崎 将です。

 

俺はいったい何処で選択をミスったのでしょうか?

 

去年の今頃を少し思い出してみる。

 

あれは、そう…、力の加減を知りたくて親父に武術をやりたいと頼んだ時だ。

 

親父にそのことを言ったら目を見開き驚いた顔をしていた。

 

そんな変な事を言ったか?と思ったが、すぐにいつもの威厳があるのを見せようと無理をしている顔に戻った。

 

一応の許可はもらったが、条件を出された。

 

何でも、お前はまだ武術のなんたるかを分かっていない。

 

だから、『まず知り合いに頼みお前のやる気を見てもらおう。』との事らしい。

 

親父にそんな知り合いがいるのか?

 

最初はそんな風に疑問を感じながらだが、その条件を了承した。

 

あれ?結構最初から選択肢ミスってね?何て思いもしなくはない。

 

だがその時は微塵もあんなことになろうとは思いもしなかった。

 

何せ後悔したのがもう少しあとの事なのだから。

 

 

 

 

~数ヵ月後~

 

 

 

 

俺は親父に知り合いに会うまで自分なりに武術の真似事をやっていた。

 

なにせ俺はRPGをやるときは充分なレベルと豊富なアイテムを必ず持って行って何が起きても勝てるようにする用心深いタイプなのだ。

 

だが所詮は真似事、ひたすら腕立てなどの筋トレ、体力作りのランニング、はじ〇の一歩で見た相手にボールを投げてもらいそれをキャッチor避ける反射神経の鍛える練習をしていた。

 

気を使ってみたかったが全くやり方がわからなかった。

 

その結果、今の『ステータス』はこのようになった。

 

 

 

 

ステータス

 

名前:神崎 将

年齢:7

性別:男

種族:人間(転生経験者)

 

筋力:…………ランクC  次のランクまでのポイント=25000

 ↓

反射神経: ……ランクA  次のランクまでのポイント=?????

 ↓

耐久力:………ランクD  次のランクまでのポイント=5000

 

気力:…………ランクC  次のランクまでのポイント=12000

 

幸運:…………ランクC  次のランクまでのポイント=10000

 

知力:…………ランクB  次のランクまでのポイント=12000

 ↓

思考速度:……ランクD  次のランクまでのポイント=8000

 

 

 

 

所持能力

・???

 

残りポイント:30

 

 

 

言いたいことはなんとなくわかる、だがこれだけは言っておく、後悔はしていない!!

 

ちょ、ごめ…、ゴミを投げないで!

 

これには理由がるんだよ!

 

みんななら多分分かってくれると信じてる!

 

この世界は前世の世界と似て非なる世界なわけでしょ?

 

つまるところこの世界にも漫画やアニメ、ラノベやSS、ギャルゲーやエロゲーがあるわけよ。

 

何が言いたいかわかったって?理解が早いね~。

 

そう、漫画に影響されちゃった✩

 

あれ?どうしたのみんな、固まちゃって。

 

いやこの理由は仕方ないでしょ!?

 

絶対みんなだって転生して『ステータス』みたいな能力があったら身近な漫画やアニメに影響されちゃうって!

 

ちなみに影響された漫画の名前はアイシールド12。

 

うん、ここは気にしてはいけない、この世界は似て非なる世界なのだから…。

 

その中でも最強クラスの実力者で、通称「神速のインパルス」という二つ名で呼ばれる驚異的な反応速度(脳から筋肉への電気信号の伝達所要時間が人間にとっては極限ともいえる領域の0.11秒)の能力だ。

 

これ武術にも使えるんじゃね?と思ってしまったのが最後、やってしまった。

 

それのせいで残りポイントが30…。

 

高い買い物だった…。

 

しかも最高ランクだと思ったAだが次があるみたいだ。

 

だがこれは???になっていてよくわかっていない。

 

それとなんか所持能力に一つ能力が追加されたみたいだ。

 

これも???でよくわかっていないが…。

 

そんなこんなで修行(笑)をして過ごし、約束の日が来た。

 

 

 

 

 

俺はこの時初めて親父が何の仕事をしているか知った。

 

普段家にいるときは仕事の話をするのが嫌なのか、全くと言っていいほど仕事関係の話をしない。

 

だが今日は親父の知り合い、つまるところ親父の仕事関係の知り合いの元を訪ねた。

 

ぶっちゃけるとなんとあの九鬼財閥だった。

 

え?親父って九鬼で働いてたの?ってアホ面晒して聞いた事は封印したい。

 

正直ビビッた。

 

生誕してからもう七年も経ってたし、原作も曖昧の状態。

 

もうマジ恋と言うゲームの世界の認識ではなく、一つの、人が生きている世界として認識していたからだ。

 

そんな状態でいきなり原作で出てくる会社、しかも原作でいろんな重大な役割を持っているそんな会社を目の当たりにしてみ?

 

心臓止まるかと思ったわ。

 

俺は軽く放心しながら、親父はいつもどおりの状態で会社の中に入っていった。

 

この時にもう少し頭を働かせるべきだったと昔の自分を殴ってでも気づかせてやりたい。

 

会社に入り、受付のお姉さんを見ながらやっべ、めっちゃ美人!と現実逃避しながら親父に付いて行ったらさらなる驚愕に襲われた。

 

いきなりだった、いや、薄々嫌な予感はしていたがまさかだった。

 

エレベーターを降り、何か無駄に豪華な扉を開けた先にはいたんだ。

 

何がいたって?わかるだろう?社長だよ。

 

総帥だよ、ボスだよ九鬼帝だよっ!!

 

マジで額にバッテンの傷があるわ…。

 

「社長、お話ししていた息子を連れてきました」

 

「おいおい、今は勤務中じゃないだろう?いつもどおりにフランクにみっくんって読んでくれよ」

 

「張り倒すぞ糞帝」

 

親父ぃぃぃぃ!?

 

自分の会社の社長だろ!?

 

何てこと言ってんの!?

 

「相変わらずのお前で安心したわ、その調子でこれからも頼む」

 

「ほざけ、勤務中とプライベートをしっかり分けてこそ社会人だ」

 

「じゃあ俺は一生社会人にならなくてもいいわ」

 

もう…、何が何だかわからないよ、パトラッシュ…。

 

「総帥、お話はそれぐらいで」

 

っ!?

 

この声はまさか!!

 

「おう、すまんなヒューム」

 

出たー!!

 

ナイスミドルなチートキャラ!!

 

それにしても存在感ありすぎ!

 

外見怖すぎ!!

 

しかもなんか殺気立ってるー!?

 

「いえ、それと久しいな将也、それが貴様の倅か?」

 

「おう、久しぶり、息子の将だ、こいつが武術をやりたいと言うんで、少し試してやってくれるか?」

 

ん?んん?んんんっ!?

 

親父は今なんて言った?

 

聞き間違いだよな?いくらなんでも実の息子とこんな殺気を振りまいてるような外見の強面ナイスミドルを戦わせようとしないよな?

 

「ね…ねぇ、お父s『バキッ!』ぐっ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

SIDE ~ヒューム~

 

応接室に入ってくる二人の大人と子供を見ながら俺は子供の方を注意深く観察していた。

 

ふむ、これが神崎の倅か。

 

一番最初に持った印象は赤子以下、いや、赤子になろうとしているただのそこらにいるガキ。

 

だがその印象もすぐに変えた。

 

落ち着きすぎている。

 

帝様は曲りなりにもこの九鬼家を一代で大財閥まで押し上げたカリスマ的な持ち主、ただのガキがその方を目の前にし、落ち着いているのはただの無知か、あるいは大物か…。

 

少しばかり試したくなった。

 

俺は帝様と神崎の会話を中断させ、この赤子以下の神崎の倅にこれでもかと言うほどに俺の存在感、それに加え多少の殺気を混じりこませた視線を送った。

 

普通のガキならば失禁して気絶するほどのやつをだ。

 

しかし、思った変化は起こらず、あいも変わらずに落ち着いている。

 

人には誰しも少なからず気というものを持っている。

 

それは感情の変化で容易に揺らぐ、だがこのガキは変わらない。

 

気が全く揺らがない。

 

面白い、これがこのガキに対する二度目の印象だった。

 

俺は神崎に試してくれと言われ、すぐに行動に移った。

 

帝様の隣に控えていた場所から、5メートルと言った距離の先に神崎の倅がいる。

 

たかが5メートル、俺ならば普通に動いても一瞬であのガキがいるところに行ける。

 

だが、俺はあえて全力で動いた。

 

何故と聞かれてもそうしたかったから、としか言い様がない。

 

俺が全力で動いて捉えられる者など全世界においても10人といまい。

 

もし何の抵抗もできず、ただ気絶するだけならば従者部隊の二桁の位のやつに任せれば良い。

 

しかし、万が一の可能性もないが、これで何かしらの抵抗があれば俺が直々に鍛えてやるのもいいかもしれん。

 

結果から言えば抵抗してきた。

 

抵抗した上で気絶した。

 

実に単純でもっとも難しい行動で、それは避けるという行動。

 

しかし、完全に避け切れたとまでは行かず、少し攻撃される部分をずらしただけだったが…。

 

恐らく体、筋肉が付いてこれなかったのだろう。

 

だがこの年でこれほどの回避行動、久方ぶりに血が滾ってくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみにこれらの行動を見ていた二人からすると、いい年した不良執事が幼い子供を気絶させ、三日月の形に口を歪ませて笑っていることに強烈に不安を感じていた。

 

 

 

 

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