真剣で私に恋しなさい!inガキ大将   作:ぷるたぶっち

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第五話 ~起きたらジャングル、え?マジで?~

 

 

 

 

起きたらジャングルにいました。

 

あれ?なんかデジャブ…。

 

つかここどこのBТ〇〇〇М!?

 

「え?え?」

 

神様(あいつではない)、俺何か悪いことしましたでしょうか…。

 

起きたらジャングルとかあんまりです…。

 

俺確か親父に連れられて九鬼家まで行ったんだよな?

 

そこで九鬼帝に会って、ナイスミドルに会って…、っ!?

 

そうだよっ!?

 

あのナイスミドルいきなり攻撃してきやがって!

 

しかもあれは殺る気だったね、目がマジだったもん。

 

それにしてもすげー疾かったな、ほんの少しだけ反応できたけどこっちはまだ7歳と言えど反射神経のランクはAだぞ?

 

もうあれ人間じゃねーよ。

 

あー、でも少しムカつく、いきなり俺の信条の一つ目、『やられる前にやれ』が守れなかったよ。

 

幸先悪いなー…。

 

はぁー…。

 

それにしてもここ何処よ?

 

周りを見渡せばあるのは木、木、木、辺り一面全部木。

 

上を見上げれば燦々と降り注ぐ太陽光。

 

そんな時だった。

 

右のポケットから電子音とそれに続く少しばかりノイズが走る声が聞こえてきた。

 

ピ…、ピー、「目が覚めたか小僧」

 

ってこの声、まさか。

 

「起きたようだな」

 

右のポケットの中に手をつっこみ、取り出した先には小型の機械…通信機だった。

 

「ふむ、そう言えば自己紹介がまだだったな、俺はヒューム・ヘルシング、九鬼家従者部隊序列一位のただの執事(バトラー)だ」

 

執事と書いてバトラーですか。

 

「…どうも、神崎将と申します」

 

今更ながらの自己紹介をしつつ俺は何故ここにいるのか聞こうと、口を開きかけたときヒュームからの一言で一切の思考と行動が停止した。

 

「小僧、貴様は今日から一ヶ月、ここ九鬼家が保有する無人島で過ごしてもらう」

 

…………………………

 

「………………………」

 

絶句とはまさにこの事だろう。

 

あぁぁぁぁ、神様、俺はいったい何か悪いことしましたでしょうか…。

 

「だが、ただ過ごすのは退屈だろう、暇潰し程度の戯れだが童心に帰り、鬼ごっこをしてやろう」

 

…俺はもう神様なんて信じない。

 

俺の第二の人生もここまでか…。

 

俺は小さく息を吐き、目を閉じ、これまでの人生を振り返ってみた。

 

神崎の家に生まれ、両親に違和感を与えないように過ごし、幼稚園に通い、元気な子供達と一緒に走り回り、家に帰れば漫画、アニメ、ゲーム…。

 

ん?あれ?特にこれって言う良い思い出がないのはどうゆうことだろう。

 

それよりも何故か嫌な思い出が多い気がするぞ?

 

黒い悪魔とか、黒い悪魔とか、黒い悪魔とか…。

 

そして最後がこれ?

 

納得いかねぇーーーーーーー。

 

俺ってもしかして今までの人生無駄に過ごしてた?

 

い、いやまだ七歳だ。

 

人生これからであと三年したら華の十代だぜ?

 

うん、決めた。

 

さっさとここを出よう、しかしどう出るかが問題か。

 

無人島って言ってたよな?

 

…今更ながら九鬼家すげぇーな、おい。

 

木で船を作る?

 

いや無理だ。

 

ここが日本かどうかも怪しいし、距離が離れすぎていたら死ぬ。

 

そういえば俺はどうやってここまで来た?

 

船?ヘリコプター?

 

…ダメだ、考えがまとまらない。

 

そもそもヒュームはさっきなんて言ってた?

 

鬼ごっことか言っていたな。

 

この場合鬼になるのは十中八九ヒュームの方だろう、そうしたら俺は常に見張られている状態になる。

 

俺が今持っている通信機に発信機が付いていないとも限らない。

 

だからってこの通信機は捨てられない。

 

この場所唯一の連絡手段だ。

 

しょうがない、ここは考えを変えよう。

 

「ヒュームさん、鬼ごっこと言いましたが鬼はヒュームさんですか?」

 

「そうだ、ルールは鬼の交代はなし、常に俺が鬼で貴様を追い掛ける、もちろん貴様は捕まらないように全力で逃げろ?もし捕まったら多少痛めつけてまたこの森のどこかに貴様を置き去りにする」

 

俺死ぬんじゃないか?マジで…。

 

い、いや待て、これはただのジョークかもしれない。

 

そうだ名前が欧米の方だと思うしアメリカンジョークかもしれん。

 

原作でのヒュームの性格は…、ダメだ、ジョークを言うキャラには全然見えん。

 

「あ、あのヒュームさん、ジョークはおs「ジョークは嫌いだ。」………」

 

ポ、ポジティブに考えよう。

 

いきなり攻撃した時の仕返しをすると思えばやる気も多少…、少し出る…。

 

「聞きたいことは終わりか?ならば「あ、あの!」…なんだ?」

 

このまま始まったら確実に死ぬって!

 

「こちらからも提案があるんですがよろしいですか?」

 

「……言ってみろ」

 

「は、はい、もしあなたに一撃食らわせれられたら一ヶ月待たずに帰してもらえませんか?」

 

さすがに無人島で一ヶ月は死ぬ。

 

材料が確保できても料理なんてできないし、毒物なんて食ったら天に召されてしまう。

 

現代人の生活力舐めるなよ?

 

黄金伝説みたいにヤラセじゃなくこっちは真剣と書いてマジなんだよ!!(作者の偏見です

 

「ふっ…、よかろう、面白くなって来たな、当初貴様に合わせて加減しようと思ったが気が変わった」

 

「全力で狩ってやろう」

 

ブチッ…。

 

あれ?今墓穴掘った?

 

しかも一方的に通信機切りやがったよ、こんちくしょう。

 

「ま、まぁ、七歳児に本気を出す嫌な大人ではないだろう、たぶん…」

 

この時彼、神崎将は知らなかった。

 

つい先日もヒューム・ヘルシングはこの七歳児に対し、全力で動いていたことを。

 

そして今もヒューム・ヘルシングは通信を切り次第全力で神崎将に迫っていた事を。

 

 

 

 

 

 

 

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