変な転生者と魔法少女   作:ディアズ・R

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まだ震脚の出番ではない……我慢するのデス。


第一話・転生初日

オッス!オラ悟……前やったな。

千年ぐらい前だけど。

さて、どうやら転生したようだ。

年齢は三歳である。

てか、転生して最初にいる場所が病院ってのもどうなんだ?

身近にある物でいろいろ調べた結果、ここは海鳴市の病院で、この世界は魔法少女でリリカルなアニメの世界だと言うことが分かった。

記憶は千年前のモノだから、いろいろ覚えてるわ。

 

魔王様のトラウ魔砲。

 

これを覚えているなら、大抵何とかなる気がする。

さて、この病院から逃げるか。

何で逃げるかと言うと、荷物も何もなくて置手紙が一枚あったのだ。

ピエロからで、我が家の場所への地図と名前不明住所不明など不明尽くしなせいで、もうすぐ警察が話をしに来るらしいことが書いてあった。

事件性の調査の為らしい。

細かい説明は家に着いてかららしいので、この病院から脱出だ。

病室から抜け出し、出入口の方へ誰にも気づかれない様に向かう。

が、ちょうど警察の方が来たらしく、こちらへ向かってきていた。

急いで戻るが、同じ部屋に逃げ込んでも結局来るので元の病室には入れない。

 

そこで隣の病室に侵入。

そこには、重傷で意識不明の若いアンちゃんがいた。

なんでかわからんが、凄い重要人物な気がする。

患者名見とくんだった。

俺のいた病室が少し騒がしくなってるな。

てか、なんでピエロは俺を病院に転生させたんだ?

いや、倒れた状態で保護された俺が悪いのか?

そうだな、ピエロは悪くない。

アイツは良い奴だ。

 

で、今目の前にいるアンちゃんどうしようか?

一思いに殺すなら、踏み砕けばいいんだがな。

そうだ、地獄の鬼達から教わった魂のツボを押そう。

鬼曰く、上手くやれば魂を粉々に砕けるらしい。

肉体がある相手にやれば全身から血を噴きだして絶命させることもできるとか。

で、失敗すると魂を綺麗に出来るらしい。

肉体がある相手だと、全回復できるとか。

ただし、俺の場合死にかけてたり意識が無い相手限定だけど。

そして、俺は今まで失敗しかしていない。

 

「というわけで、てい!」

 

心臓附近を一押ししたら、ビクンッ!とアンちゃんの身体が跳ねて、ジュクジュクと傷が塞がっていく。

 

キモかったですマル

 

メモ帳とペンが置いてあったので、それで治癒符を作って鍛えられた大胸筋に張り付ける。

筋肉が羨ましくて指をくわえて眺めていた。

数分して逃げないといけないことを思い出し、窓から逃走しようと思った。

三階だ。

三歳児だからか?

この体が耐えられることを祈って……跳んだ。

 

 

◇◇◇

 

 

足の骨は折れたけど、家に着いたじぇ♪

 

「痛いひ」

 

俺の治癒符じゃ治せないレベルだぜ。

まあ、地獄でサディスティックな鬼女達に遊ばれたからな、痛みには慣れてるんだぜ。

あの方々人が嫌がること凄い嬉しそうにやるからな。

針山の上で震脚の練習させられた時は、ホントに辛かった。

でも、慣れると結構気持ちいいんだよな……それはさておき、折れてる足を引き摺りながら家探し。

リビングの机の上に分厚い説明書があった。

三日かけて読んで、大体の内容を把握する。

簡単に言うと、お金は銀行と家の中に大量にあるらしい、この家は機械や魔法とか異能などに属する力で盗聴や透視が不可となっているらしい、ついでに人払いの結界なるものもおまけらしい、家族無し、デバイス無し、原作知識没収、強制原作介入、最後に一言「がんがれ」だった。

原作知識没収か……あと三秒で無くなるらしい。

とりあえず、魔王のトラウ魔砲だけ覚えさせてくれるように祈ってみた。

原作知識が消失して、魔王のトラウ魔砲のことだけ覚えている、ありがとうピエロ。

よし、白い悪魔には気を付けよう!誰か知らないけど!

で、この説明書に魔法と書かれているが、魔法について何も書かれていないんだが。

 

「……ま、まさか!?」

 

忘れてる?

え?てか、忘れてこの分厚さ?

言ってなかったけど、説明書は広辞苑三個分ぐらいかな♪

なんか、三っていう数字に縁があるな。

三に呪われてね?

どうせなら、魔法が使いたかった……だって、足が痛いのを治したかったんだもん。

何で痛いかって?だって折れてるんだもん♪

 

「ピエロ~助けておくれ~」

 

……返事がない、ただの痛い人になってしまったようだ。

とりあえず、そろそろ寝よう。

なんだかんだで三徹してるし、おやすみ~

 

 

◇◇◇

 

 

足が治ってたぜ!?

このベッド、なんて宿屋効果ですか?すげぇ、このベッドすげぇよ!

説明書でとばした部分に書いてあった室内の家具については、見ておいた方が良いかもしれんな。

たくさんあり過ぎて見る気失せるけど。

いや、一回読んだんだよ?多すぎて忘れただけ。

さて、原作知識も無いし、どうしよ?

ポクポクポク、チーン!とりあえず飯だ!

 

「……」

 

冷蔵庫の中身……プライスレス。

よし、外食にしよう。

お金は一万でいいや、レッツゴー。

 

 

◇◇◇

 

 

純真無垢な可愛らしい男の子を演じて美味しいお店を聞き回ったところ、翠屋という喫茶店が良いとのことなので来ましたぜ!

「一人なの?」とか「一緒に行こうか?」とか聞かれる度に、俺の良心と言う名の何かがゴリゴリ削られたが、なんとか到着した。

というわけで、入店する。

 

「いらっしゃいませ~あら?どうしたのボク?」

 

デラベッピン。

若いな……二十代に見える。

しかし!俺は地獄で、魂だけの奴の年齢を見分けることができるという特技を手に入れたのだよ!

つまり、この人はただ若作りしてるだけのババ―――

 

「今何か言ったかな~?」

「にゃにもいっへましぇん」(なにもいってません)

 

何かを感じたのか、ほっぺたを引っ張られた。

この俺が、抵抗すらできないだと!?

まあ、大抵の相手に抵抗すらできないんだけど。

震脚さえ!震脚さえ使えればこんにゃヤツ!

俺のもちもち肌が気に入ったのか、そのままふにふにしてくる店員さん。

な、なにをするだぁ~

 

「ふにふに……ハッ!?私ったらつい……えっと、お母さんかお父さんは一緒じゃないの?」

 

どうする?どう答える?

ポクポクポク……チーン!二度ネタはサブいな。

 

「おつかいなの!」

「あら、そうなの~じゃあ何が良いかな?」

 

計・画・通・り。

やっぱり、俺は不可能を可能に!

 

「桃子、少し話が……ん?おやおや、随分小さなお客さんだ。んん?君、どこかで……」

 

いつぞやの若いアンちゃんやないの。

まあ、若いと言っても見た目だけで、このアンちゃんもジジ―――

 

「おっと、手が滑った」

「いひゃい」(いたい)

 

このアンちゃんにも俺のプリティほっぺを引っ張られた。

もにゅもにゅしないで~

 

「ふわふわ……ハッ!?私は何を……」

「やっちゃうよね~」

 

いちゃついてんじゃねぇよ、注文させろよ。

俺の至高のほっぺの触り心地について話し合い始める二人。

客は無視か?訴えるぞ?三歳児の俺の話なんか誰も聞かないだろうけど。

 

「あ!ご、ごめんね?えっと、とりあえず席に座ってくれる?」

「あ~このメニューの中から好きなのを選んでくれれば、すぐに用意するよ」

 

やっとか、入店してから席に案内されるまで三分か……て、また三か!?

おのれぇ……まだ俺に付き纏うか!

まあいいや、何にしようかな~

 

「シンプルにイチゴか、それともチョコか……」

「じー」

「いや、あえての抹茶なんかもいいんじゃないか?」

「じー」

「……」

「じー」

 

さっきから、テーブルで隠れる様に一人の幼女がこちらを見ていた。

ネタに走るべきか、それとも普通に対応するべきか。

ピエロ……お前なら、どうする?

 

(ネタに橋っても、いいんじゃないかな?)

 

よし、アレをやろう。

 

「幼女!貴様!見ているな!」

「にゃ!?」

 

ズビシッ!と効果音が鳴るくらい全力で幼女を威嚇。

幼女は逃げ出した……フッ勝利だ。

またメニューを見ていたら、幼女が戻ってきた。

さっきと同じようにひょこっと顔を出す。

俺は何故か持っていたみかんを、幼女の顔の前に置いてみた。

 

「……」

「……」

「……」

「……!」

 

みかんを盗って、幼女が逃走。

ところで、なんで俺みかん持ってたんだ?

ピエロが持たせてくれたのかな?

とりあえず、注文しようかな。

 

「すいませ~ん」

「は~い。ご注文はお決まりですか?」

「ガトーショコラ、抹茶ロール、イチゴのタルト、ブル-ベリーチーズケーキ、フルーツゼリーを一個ずつ持ち帰りでお願いします!あと、お子様ランチとショートケーキとメロンクリームソーダをお願いします!」

「はい、かしこまりました。少々お待ちください」

 

……あれ?そういえば、俺っておつかいっていうていでここに来たんだよな。

ここで食事しちゃ怪しまれんじゃね?……ま、なんとかなるか。

ご都合主義が働いてくれることを祈るぜ。

 

 

◇◇◇

 

 

美味だった。

たかがお子様ランチ、されどお子様ランチ。

見事な料理技術だ。

まあ、激辛とかの辛口系の料理なら俺もかなりの腕前なんだけどな。

何でそんな偏ってるのかって?イタズラ用だよ、言わせんな恥ずかしい。

それはさておき、会計済ませるか。

 

「お会計が3800円になります」

「お願いします」

「一万円のお預かりです。おつりが6200円になります。はい、落とさないようにね?あと、なのはにみかんくれてありがとうね♪また来てね♪」

 

なのはってあの幼女か。

幼女を探すと、女性店員さんに隠れながら俺のことを見ている。

 

「うい!」

「……ばいばい」

「ばいば~い」

 

女性店員に隠れながら手を振る幼女に手を振りかえす。

さて!食うもん食ったし、帰るか。

あ、食材が無い……コンビニでいいかな。

明日から真面目に生きる。




ピ「天聖したね~」
主「だな~」
ピ「で、することないね」
主「だな」
ピ「ゲストとかないの?」
主「まだ始まったばっかだしな~しばらく二人だと思うぞ?」
ピ「そっか~」
主「ま、のんびりやろうぜ。それはさておき、何故にミカン?」
ピ「そこにミカンがあったから」
主「ならしょうがないな」
ピ「でしょ?」
主「……」
ピ「……」
主「マジですることないな」
ピ「だね」
主「これはもう、質問募集しかないな!」
ピ「室門魔ってま~す。でもさ、失問することなくない?」
主「……誤字報告でもいいです!」
ピ「そう気たか!」
主「あ、ピエロのは誤字じゃないっす」
ピ「デスデス」
主「じゃあ、話すことないし、解散で!おつかれ~」
ピ「またね~」
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