この主人公だと、霊関係がやりやすいんだもの!
保育園や幼稚園に行く意味がないどころか、苦行でしかないので自宅にて陰陽術用の札を作成している。
さすがに、式神を召喚できるような技術は無いので、精々火の玉にして飛ばしたり、治癒符として使ったりするぐらいだ。
あと、身体強化とかも貼り付ければ効果がある。
で、一番役に立つのが肩代わりの人紙っていう、所謂身代わり人形を10枚ほど携帯している。
これのメリットはあらゆる攻撃を必ず一枚一回で防いでくれることだ。
デメリットがあるとすれば、かすり傷だろうと発動してしまう点だな。
まあそれはさておき、自作したホルダーに札を入れて外に出る。
練習しないといかんのです。
◇◇◇
で、冬の砂浜に一人立ってみた。
海を見て黄昏る少年が一人。
あかん、傍目に見たら自殺一歩手前だ。
ここはやめよう。
結構近場に在った神社の林に来てみた。
狐が隠れてこちらを窺っているが、どうでもいい。
狐に九尾様以上の存在がいると思えん。
いや、玉藻前がいるか。
まあ、なんでもいいから仙道が出来るかどうか試そう。
あ、仙道っていうのはジョ○ョの波紋だ。
地獄にも使える奴がいたんだよ。
地獄にって言っても本人が希望して来たらしいんだけど。
パウパウ言ってるおっさんから波紋を習ったんだ。
あの人、違うって言っていたけど絶対ツェ○リ男爵だろ。
それは置いといて、波紋ほど震脚を極める為にピッタリな技術がそうそうないのだ。
とりあえず、秒間10回の呼吸を繰り返す。
「コホォォォォォ……」
波紋が全身を巡る。
俺は試すように足に波紋を一点集中し、震脚をする。
ドゴォォォォォン!!
地面が震度三で揺れ、足元に結構な大きさのクレーターを作ってしまった。
やり過ぎちゃった♪
てか、波紋で身体強化してれば、転生初日の骨折無かったんじゃ……忘れよう。
ん?視線を感じる!
「貴様!見ているな!!」
「クッ!?」
バッと振り返って指した先には、先ほどの狐がビクッとしていた。
ふむ……改めて見て見ると、なんか憑かれてるよな?
怨霊かな?結構強力なのに憑かれてる。
あの狐、なんだろうか?
「……」
「……」
「……」ジリジリ
「……」ビクビク
勝負は一瞬……今だ!!
右足の踏み出しと同時に震脚で狐のバランスを崩して一気に近寄る。
狐は何とか逃げようとピョンピョン跳ねているが、千年の修業は伊達では無い!
狐の足が地面に触れた瞬間に震脚でバランスを崩し、狐を両手で掴んで掲げる!
「とったどぉぉぉぉぉ!!!」
「クゥーーーーー!!!」
ジタバタ抵抗する狐を掲げながら神社を走り回る。
「ヒャッハー!!」
「クゥーーー!」
走り回る。
「ふぉぉぉぉぉ!!!」
「クゥ……」
走り回―――
「いい加減に止まりなさい!」
「クリーンヒット!!」
巫女さんに箒で止められてしまった。
おのれぇ……む、美人だな!
まあ、オレ視点だと魂が綺麗か汚いかぐらいしか見分けらんねぇけど。
ぶっちゃけ顔なんて皆一緒じゃね?え?違う?そっか、ピエロが言うならそうなんだろうな……ん?なんでピエロが?
「あ、あれ?君大丈夫?ねぇ?聞こえてる!?起きて!!君!!」
ハッ!?考え事してたらメッチャ揺すられてる。
う……吐き気が……別にない。
「ここは誰?私はどこ?」
「き、記憶喪失!?どどどどうしよう!?警察!?その前に救急車!?どうすればいいのぉぉぉぉぉ!?」
……こいつ、面白い。
もっとからかおう。
「貴女は、お姉様!!」
「え、えぇぇぇぇぇ!?」
「お会いしとうございました!!」
「あ、その、私は、違くて、だから、あの……」
「私をお忘れになってしまったのですか!?」
「えぅ……ご、ごめんなさい!!」
何故か謝りだした。
頭を下げた際、胸が揺れ……なかった……フゥ。
「なんだろう、凄く殴りたくなった」
「ところで、お姉さんは誰なのかな?ちなみに俺に名前は無い!」
「名乗ってなかったっけ?神崎那美っていいます……え?名前、無いの?」
……これ、親に捨てられたと思われてね?
残念!俺に親はいない!自然発生した新人類だ!!
「フッ気軽に黒鳥のチェコと呼んでくれ」
「えっと、黒鳥のチェコ君でいいのかな?」
「……やっぱなしで」
予想以上に恥ずいぜ!
そういえば、狐がなんだかんだでいなくなっちゃったな~
「俺の名前はジョナサン・ジョッキー、ジョジョって呼んでくれよな!」
「ホントにそれでいいの?」
「……………待って、もうちょっと考える」
くっそ、名前が一番難易度高いってどうなんだよ!
名前名前……もうチェコ使うか。
「チェコ・イーグレットで行こうと思います!」
「え、えぇ……チェコ君、でいいのね?」
「ちなみにイーグレットはイーグルを名前っぽくしてみただけです!」
「……そんな名前で、ホントにいいの?」
ピエロって入れた方が良かったかな?
いや、ピエロはアイツだけだな。
「ところで、あの狐はなんですか?」
「狐、久遠のことね」
ちょっと離れたところで、木に隠れながらこちらを窺っている狐。
久遠……なんて名前っぽいんだ!
べ、別に羨ましくなんかないんだからね!!
「そういう君は何をしてたの?さっき凄い揺れたのも君でしょ?」
「ななな何を言ってるのかわかりませんな」
「目が泳いでるし、身体も震えてるよ?」
俺はやってねぇ、やってねぇ!!
一歩後ずさると、一歩前に出てくる那美。
なんだかんだで警察に追われてる身としては、どう逃げるべきか!
「ひ」
「ひ?」
「ヒ・ミ・ツ♪」
「……うわぁ」
orz
「言いたくないんだから仕方がないじゃないかぁぁぁ!!!」
「お、落ち着いて!」
「俺だってやりたくなかったよ!でもそれ以外思い浮かばなかったんだからしょうがないじゃん!!もういっそ笑えよ!笑ってくれよぉぉぉぉぉ!!!!!」
「落ち着いてって、言ってるでしょう!!」
「膝蹴りゅ!?」
は、鼻が、折れた……これ絶対折れた。
鼻血が止まんねぇもの。
「な、なにをするだぁぁぁ!?」
「あ、ごめん」
「許さん!!貴様の服を赤く染めてくれるわぁぁぁぁぁ!!!」
「これ借り物だからやめてぇぇぇ!!!」
追う子供と、追われる女。
それを眺める狐が一匹。
「……クォン」
そんなこんなで、普段はここで修業をすることになるのだった。
「これ弁償するの私なのにぃぃぃ!!!待ちなさい!!」
「にーげるんだよぉ!」
◇◇◇
翌日、神社の前にて。
「チェコ君の震脚ってホント凄いね。なんというか、長年使い続けたみたいな?」
「クゥ~」
「フッそれほどでもあるぜ!」
「うわ~自信満々だな~」
那美に震脚を見せた反応がこれだ。
那美も剣術をやってるらしく、結構鋭い指摘を受けた。
まあ、那美自体は運動音痴なんで、震脚無しでも勝とうと思えば勝てるレベルだ。
たぶん、久遠の方が手ごわい。
狐に負ける人間って、ヤバいよね?
「フム……那美」
「呼び捨て……何?」
「ちょっと、身体鍛えよっか?」
「……ゑ?」
本当のサブタイトルは、修行《をさせるの》は趣味です、かな。
地獄帰りは、他人をイジメるのが好きという設定。
忘れてたので追加です!
主「作者よ、忘れるとは何事か!」
ピ「まあ、泣くても悶大綯いしね~」
主「でもやらないとピエロの出番が名前しかなくなっちゃうだろ!」
ピ「朴は捌に哭くてもいいけど~」
主「俺が会いたい」キリッ
ピ「……」テレテレ
那「男同士なのに、仲良いのね~」
主「何者!?」
ピ「ナニヤツ!!」
那「え?あの、今回初登場の那美ですけど……」
主「チッ……あぁ、ゲストの肩ですか!」
ピ「よろしこ~」
那「今舌打ち……」
主「まあ、もう終わりなんだけどね!」
那「嘘!?」
ピ「次回もまた見てね~」
主「那美のポロリもあるかもよ~」
那「無いよ!!……無い、よね?」