このイントロを,何度聴いてきただろう。
屋上で,教室で,神田明神の境内で。
共通するところがあるとすれば,どこにも真剣な3人がいたことだ。
『I Say Hay Hay Hay Start;Dash!!』
観客はクラスメートの子を入れてもわずか5人。
――いや。
「かよちん,探し……」
6人だ。
『産毛の小鳥たちも,いつか空に羽ばたく』
それでいい。今はまだ,それでいいんだ。
まずは,目標を決めよう。
絶対に叶える,そんな目標を。
『諦めちゃダメなんだその日が絶対来る』
目標が定まったら,そこまでの道のりを考えよう。
ジャンプしてもいい,思いもしないような方法でもいい。もしかしたら,ちょっと背伸びをするだけで届くかもしれない。
『君も感じてるよね,始まりの鼓動』
とにかく,今を超えるために動き出そう。
簡単な道ばかりじゃないだろう。
転んでしまうことも,時には雨にふられることもあるだろう。
進むペースを下げたり,雨宿りをしながら行こう。
「――あ」
トランペットの音色。これは,僕の音だ。
――悪くないでしょ。
意地っ張りで素直じゃない1年生の声が,聞こえた気がした。
全く,やってくれる。
思わず苦笑してしまい,それとなく後ろを向くと,
当の1年生と,バッチリ目が合った。
1番後ろ,講堂の壁に寄りかかっている。
でも彼女だけじゃない。
椅子に隠れるようにして見ているツインテールの女の子。
機械室にいるのは,生徒会長の絢瀬さんだ。
きっと“彼女”もいるのだろう。姿どころか気配も見せてないあたり,彼女らしいと言えばらしいが。
『悲しみにとらわれて,泣くだけじゃつまらない』
その通りだ。それだけじゃ,つまらない。
『きっと』
――きっと
『君の』
――夢の
『チカラ』
――今を
『動かすチカラ
信じてるよ。だからStart』
彼女たちなら,やり遂げるだろう。
予感めいた確信が,僕の中に溢れていた。
万感の思いを込めて,拍手を送る。
それはそのパフォーマンスへ送るだけじゃない。
無人の客席。そこに,たとえわずかでもお客さんを呼ぶことができたこと。
そして最後まで続けたことへの敬意も込めての拍手だ。
「これからどうするつもり?」
「生徒会長……」
歩み寄ってきたのは絢瀬さんだ。きっと彼女の口から出る言葉は……
「個人的な感想を言わせてもらうけれど,続けても意味がないように感じるわ」
それは,否定。
まぁ,当然といえば当然だろう。僕が彼女でも同じようなことを言う。
でも高坂さんはそんな言葉で折れるような子じゃない。
「続けます」
案の定というか,思っていたよりも即答だった。
「なぜ? この結果を見てもそんなことが言えるの?」
「やりたいからです!」
何かを始めるのに,たいした理由なんていらない。
やりたいからやる。それだけで十分だ。
「今は全然だけど,これから精一杯がんばって……
いつか,
ここを満員にしてみせます!」
彼女にしてみれば,それは宣言。
僕にとっては,
必ずここを,満員にさせる。
そんな誓いを立てさせる,激励の言葉だった。
遅れて本当にすいませんでしたぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!
(↑スライディング土下座)
正直ここまで書くチャンスが無いとは思いませんでした。
これからはちょいちょい書くようにします。なんて当てにならない反省文を書いた所で,
いかがでしたか?
いやぁ,ようやくスタダまでこぎつけることができました。
アニメだとまだ3話(笑)先が長いですねぇ。
希との砂糖を吐きたくなるような話も書くつもりです。どれだけ先になるかわかりませんが!
それでは,またお会いする日まで。