霧に消えゆく超大戦艦   作:霧のまほろば

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一週間ほどになりますか?
ともかく、想像していたよりも早く書きあがりましたので此処に投稿いたします。
今回はネタが若干入ります。


第5話 多少の改造と開発

 

大本営で方針が纏まりつつあったその頃、シンガポール付近の海域の海中に巨大移動軍港リーガルの中にマホロバは時雨と共に居た。そして、司令室に集まって、これからのことについて話し合っていた。

 

マホロバ「第一段階は無事に通過した、といったところか」

時雨「第一段階って何か作戦でも展開していたの?」

マホロバ「ああ、人類側に接触するための作戦…とでもいっておこうか」

時雨「? 今すぐ、日本の近くの鎮守府に向かって行くことはダメなの?」

マホロバ「当初はそのことも考えた。だが、私たちの存在の事を考えると、それは限りなく不味いことになる可能性が高い。考えてみろ。私とリーガルが持っている技術の事を。時雨の話を聞く限り、鎮守府でも2000年代の技術だと推測できる。だが、それに対し、私たちは2800年以降の技術を使われているんだ。そんな技術を少しでも有利にしたいと考えているところに持って行けばどうなるか?……分かるだろう?」

 

此処でも大本営が悩んでいた問題について話し合っていた。理由としてはやはり、マホロバとリーガルの存在が原因だった。人類が持っている技術は最新でも2010年辺り。時雨の話を聞いたり、人類側のコンピュータにハッキングしたりして得た情報を纏めてみるとその辺りが妥当だと結論付けられた。

あっさりハッキングしたと書いてあるが、流して話せることじゃない。あの大本営の会議の内容も会議室にある監視カメラ、モニターの端末、司令官達が持っていた通信端末、各地の鎮守府のサーバーなどを片っ端からハッキングしているのだ。さらに、アメリカのホワイトハウスやペンタゴンにもハッキングしており、世界中の機密情報がマホロバたちには筒抜けだったのだ。さらに、性質の悪い事に、コンピュータに侵入した形跡すら一切残さずに、“必要な情報のみを丸ごとコピー”していったのだ。それこそ〝国にとって都合の悪い事”も全てだ。

 

 

閑話休題。

 

ともかく、マホロバも大本営の予想通り、自身の存在が新たな争闘の火種となって最悪、世界大戦の勃発に繋がりかねない大問題である、と自覚していた。そこで、彼女はある手段を取った。

 

マホロバ「そこで、だ。私とリーガルは人類側には積極的に接触することは避けるようにするべきだと考えている。だが、人類側が然るべき手段を踏んでこちら側に接触しようというのならば、受けようと考えている。さっき言った第一歩というのは、時雨、お前を救出したあの戦闘を“無防備”で見せつけてやったんだ」

時雨「え?どういう事……?確かに今、人類側と会うのは避けた方がいいというのは分かるけど、第一歩ってどういう意味なの?」

リーガル「実はですね、このシンガポール付近の上空の更なる上空、つまり衛星軌道上に監視衛星が存在しているのをレーダーで捉えたので、これを利用して、お姉さまの存在の事を彼方側に知らせたのです。上手いことに、戦闘シーンも数枚撮影していたようなので、艦娘とお姉さまが持つ火力に圧倒的な差があるという事も伝わったでしょう」

 

実を言うと、マホロバたちはとっくに監視衛星の存在に気付いていた。しかし、これといった対策はせずに無視していたのは監視衛星を利用してこちらの動きを伝えようとしていたことと、監視衛星を撃ち落すと、敵対行動に取られかねないため、あえて放置していたのだ。しかし、リーガルの存在を知られるわけにはいかなかったのでリーガルが海上に出るときだけ広範囲にわたってナノマテリアルで造った霧とジャミングを掛けて電子の目を潰して索敵を有視界範囲内にまで制限させるという方法を取った。だが、その代わり、深海棲艦と遭遇する確率が跳ね上がったのは仕方がないと目をつぶるしかなかった。対処にリーガルが“渋い顔をしながら”“波動弾頭ミサイル”を放って、止めに“侵蝕弾頭の亜音速魚雷”を放って速攻で沈めている。

本人は戦闘は嫌いだと言っているが、殲滅するときは一切の容赦なく沈めるので恐ろしいところもあるのだが。

 

マホロバ「私の姿がかつての姿とは大きく変わっている為、私だと気付かれない可能性もあった。だが、大本営の会議内容を聞いた限り、私の姉のような存在である大和と武蔵に信濃が私の存在を感じ取ったようで、同時期に撮影された私の写真も相まって私だと判断されたようだ。もっとも、断言している訳ではなく、私である可能性が高いと判断されただけのようだな」

時雨「……なるほど…。(ってあれ?監視衛星に気付いたって言っていたけど…、マホロバたちの索敵範囲はどのくらいなんだろう?)…ねぇ、マホロバ、さっき監視衛星に気付いたって言っていたけど、マホロバたちの索敵範囲はどのくらいなんだい?」

マホロバ「ふむ…、此処から〝アメリカ”までカバーできる範囲で出来るが、そうなると、入ってくる情報が多くて処理するのが面倒になるからそこまで広げることは無いな。精々半径500㎞程の円球状だと思えばいいだろう?」

リーガル「そうですね、最も本気で広げれば地球の半分を人ひとりの顔を見分けるまで索敵できますが、そこまでやる必要を感じないので使いませんけども」

 

マホロバとリーガルの会話を聞いて時雨が自然と取ったのは唖然だった、否、唖然とするしかなかった。

時雨の知る限り、最も性能が良いイージス艦に搭載されているレーダーでさえ400㎞程しか伸ばせないと言われており、それ以上になると、無人偵察機や、艦載ヘリを飛ばして中継する、または監視衛星とリンクしてリアルタイムで位置を更新するといった方法のみ。艦娘だと、電探―――レーダーの一種で索敵をするか、搭載している零式水上偵察機、または航空母艦から発艦する二式艦上偵察機で勘に頼って偵察するのが普通。近距離になると、戦艦の艦橋の見張所に詰める熟練の妖精さんが辺りに目を張り巡らして捜索するのがを一般“だった”。

再び時雨の中の常識の一つが砕け散るのを感じ、どっ、と疲労感が圧し掛かってくるのを感じた。

 

時雨「(僕、此処でやっていけるのかなぁ……、選択を誤ったかな?)」

 

と思うのも無理は無かった。何せ、時雨の船体の修理は半分終了と言っても良い状況だったのだ。この時点で時雨の修理が始まってまだ3日しか経っていないにも関わらずにだ。

修理が始まった時、時雨の船体の状況は酷いものだった。

 

右舷に魚雷が集中して命中していたため、外部装甲は飴細工のようにひん曲がり、侵入した膨大な量の海水によって隔壁は次々と破られ、水圧によって歪められていた。同時に海水が機関部に侵入し、ボイラーを破壊してしまい、機関部の機能を喪失。そして、船尾付近に至近弾を受け、爆発の衝撃でスクリューが吹き飛んで推進能力をすべて喪失。艦上も酷いものであり、煙突の一部に軽巡クラスの砲弾が命中し、破損していた。第2主砲の弾薬庫に火が回る危険があり、注水によって射撃能力の喪失。さらに61㎝4連装魚雷発射管にも砲弾が命中しており、幸い魚雷は全弾発射済であり、誘爆することは無かったものの、発射管が基部から吹き飛んでおり、跡形もなかった。正直言って沈没しなかったことが不思議だったと断言できるくらい酷いものだった。

時雨自身も良く沈まなかったなぁ…と呆然していたのは当然のことだと思う。そして、完全に修理が終わるのは少なく見積もって3ヵ月は掛かるだろうと思っていた。それが如何だ。

 

3日しか経っていないにも関わらず、外部装甲は綺麗に均され、空いた破孔も丁寧に切り取られ、その部分だけ新たに作られた装甲が溶接された。破損した隔壁もブロック工法によって効率的に修理され、歪んだ部分も叩き直されて元に戻った。機関も新たに―――既に妖精さんが荒ぶったのか、元々搭載されていたボイラーよりも性能が良いものと交換されており、スクリューもいつ拵えたのかと疑いたくなるほど新品のスクリューが付けられた。煙突もボイラーが新調されたのに合わせて排煙効率を高めた形状の煙突に付け替えられ、61㎝4連装魚雷発射管2基も交換され、61㎝5連装誘導酸素魚雷発射管に交換された。それだけでも大改装と言えるのに、主兵装の12.7cm50口径連装砲も交換され、新たに12.7㎝70口径4連装高角砲に交換されてしまっていた。それに合わせて、電探と連動して精密射撃が出来るようになっている。そして、対潜能力の向上を眼中にした対潜ミサイルVLSも艦尾の空いたスペースに2基載せられている。

時雨が何の魔改造かと問い詰めたが、胸ぐらを持ち上げられた宙ぶらりんになった工廠妖精さんが一切の反省もなく「やり切った」と悪びれもなく言いきっており、思わず脱力していたのは仕方ないことだと思う。遠巻きに見守っていたマホロバとリーガルも苦笑いを浮かべていた。

 

ともかく、現在は既に組み上げられた船体の各部を繋ぎあげる溶接の作業に入っており、時雨は呆然と自身の船体が完成していくのを眺めていた。

 

マホロバ「こうしてみると此処に居る妖精さんの技術は何処か可笑しいものがあるな……。私もかつて、レイテ沖海戦で受けた損傷を修復するのに4か月掛かった時もあったが、此処の妖精さんなら2日も経たずに完成してしまいそうで怖いものだな」

時雨「うん……。そうだよね、こんな芸当、どこの鎮守府でも出来ないことだよ……」

リーガル「お姉さま、前に妖精さんと話し合っていたことなんですが…」

マホロバ「ああ、妖精さんに此処の設備を使って艦娘専用のドックを作り上げることは出来ないかっていう話だったな。それで何か問題があったのか?」

リーガル「いえ…、ある意味問題なんでしょうけども…。既に此処の設備の一部を改修してドックの設備は完成しているとのことだそうです。それに合わせて、兵装開発研究所も建築済だそうです」

 

リーガルにしては珍しく、口ごもっていたので疑問に思っていたが、その答えがマホロバ自身でさえ想像もつかなかった形で返ってくるとは夢にも思わなかった。

一体誰が予想できるだろうか。未来的な、時代が違う造船ドックを、過去の―――第二次世界大戦時代の艦船の造船から修理まで全てに対応できるように、データのインストロール済だとは思わなかった。マホロバの見解としては出来るだろうが、時間が掛かると思っていた。第二次世界大戦の艦船と言っても、日本だけでも主力艦艇だけに絞っても50種類以上の艦種を持っている。だが、今回妖精さんがインストロールした各艦艇の設計図は日本だけにとどまらず、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランスなど、〝ありとあらゆる国”が“第二次世界大戦時代に保有していた艦種の設計図全て”だった。

 

妙に目が血走っている妖精さんを宥めすかして、マホロバの船体の中にある厨房で栗羊羹を作ってきて差し入れとして食べさせながら話を聞いてみると、マホロバとリーガルがこの世界にやってきたときから既に準備を始めており、最初はどのようにすれば妖精さん側でも使えるように出来るのかと試行錯誤の繰り返しだったが、並行して、妖精さんが覚えている限り各艦艇の設計図を書き上げていたところに、リーガルがやってきて今回のドック改修の打診があり、これ幸いとリーガルに融通させてもらった結果、書き上げた設計図を読み込ませてみたところ、誤作動するようなところもなく、スムーズに動くようになったという。さらに、造船ドックに繋がっているパソコンに改装したい艦船の設計図を立ち上げて、そこに改装したいものを選択して艦船の容量が許す限り改装が出来るようになったという。(イメージとしては鋼鉄の咆哮の兵装積み替えを思い浮かべれば想像できるだろう)

此処までの作業を時雨の船体の修理と並行してわずか3日で完成させてしまっていたのだ。

 

此れには流石のマホロバでも絶句するしかなかった。リーガルとマホロバ自身の持つΩコアならば、この程度の作業、数秒で終わるだろうが、それは自身の持つコアの圧倒的な演算能力があるからこそであり、コアを持たない妖精さんがいくら優れていようともこの短い期間で完成するとは到底思えなかったのだ。

簡単に言えば、人とコンピュータが膨大な数字の計算をやっているのと同じようなもの。たまに人でもコンピュータ並の演算能力を発揮する人もいるが極々少数であり、平均的に見てもコンピュータの方が圧倒的に速く計算し終えられるだろう。

 

開発妖精「あ、いたのです!マホロバさん、へいそうのかいはつしてみませんかー?きっとおもしろいものでるとおもいますよー」

マホロバ「兵装の開発?」

時雨「マホロバは知らないんだろうけど、艦娘が登場した時からある設備で、資材の数字を入力すれば、ランダムで兵装が出てくるっていう仕組みらしいの。僕らにも詳しいことは分からなかったんだ。優秀な科学者でもさっぱりわからんって匙を投げたらしいよ」

マホロバ「……リーガル、一応解析しようとしたんだな?」

リーガル「ええ、一応リンクしようと思ったのですけれど、如何もブラックボックスの塊のようで肝心の機構は全く解析できませんでした…」

 

申し訳なさそうに呟くリーガルだったが、リーガルですら解析できないとなるといよいよ以って妖精さんの存在を探りたくなる。霧の技術力を以っても解析できないとなると、オカルト染みた事や、霧でも未知の技術が使われている可能性が高い。とても気になる所だったが、今は開発とやらはどの様なものか試してみることにした。

 

開発担当の妖精さんに付いて行き、10分ほど歩くと最近できたばかりのように真新しい工廠が聳えていた。そして、その中に進むと工廠の中に4つのスロットマシーンのようなものが付いている大きな鋼鉄の扉が視界を塞いでいた。

 

開発妖精「みぎからへいそう、かんさいき、ほじょへいそうがあるのです!」

時雨「兵装と艦載機は分かるけど、補助兵装って何?」

開発妖精「おもに、でんしかんけいのほじょをするものです。でも、れいがいもあるかも?なのです!」

マホロバ「ふむ。じゃあ、各5回ずつやってみるか。幸い資材はナノマテリアルで代用できるから尽きる事は無いから問題ないだろう」

時雨「本当にナノマテリアルって便利だよね」

 

先ずは兵装のスロットに掲示されている資材欄に数字を入れると、扉の中で何やら作業をしているような音が響いて、しばらくすると、その音が止み、扉が開き、出てきたものとは―――

 

マホロバ「……何故これが出てくるんだ?」

時雨「何これ…?特殊螺旋回転式衝角弾頭ミサイル…?」

リーガル「通称ドリルミサイル…ですね。私たちも装備している物ですが」

 

そう、台車に載せられて出てきたものは特殊回転衝角弾頭ミサイル、通称ドリルミサイルだ。鋼鉄の咆哮でも馴染みのあるドリルミサイルである。

弾頭に付いている円錐状のドリルが高速で回転し装甲を掘り進み、船体内部で炸裂し損傷を与える兵器である。しかも、ランチャー式ではなく、VLSであるため、小型の艦艇でも容易に積むことが出来る。

 

時雨「ねぇ、此れって、マホロバの装備だよね?」

マホロバ「いや、少々形状が違う。それに、炸薬の量が段違いに少ない。第一、霧ならば、回りくどい攻撃方法じゃなく、圧倒的な火力を以って殲滅するのがスタイルだったから、この程度のものは持っていなかった。……次やってみようか」

 

再び数字を入力して、しばらくすれば、新たな兵装が出てきた。出てきたのは良いが、出てきたものが問題ありの兵装だった。

 

マホロバ「……プラズマ砲?」

 

そう、プラズマ砲だった。3股に分かれた共振器から膨大な電気を発生させて稲妻のように飛ばす兵装だ。威力は強力無比なもので、一度に数個の標的を破壊することが可能だが、消費する電力は膨大なもので、一発撃つたびに100万V 消費する。そのため、膨大な電力を生み出せる機関を積んだ霧の艦船ならばともかく、一般の艦船には載せられないものだ。

 

リーガル「えーと、此れは如何しましょう?」

マホロバ「お蔵入りか、妖精さんに任せてみれば何やらとんでもないものが出来そうな予感がするものだが…、いや、辞めておこう。此れはお蔵入りだな」

 

面白そうな予感がしたが、傍らに立っていた開発担当の妖精さんの目が怪しく光ったの見て、コアの演算素子が悪い予感を導き出したので、大人しくお蔵入りにさせた。その言葉を聞いた妖精さんががっくりと肩を落としていたのはご愛嬌というべきなのだろう。

その後残る3回の開発の結果は203mm3連装AGS、RAM、174mm速射砲となった。

 

マホロバ「ふむ、確かに訳の分からんものが出てくるかと思えば、まともな兵装も出てきたからひとまず安心だな」

時雨「それって、マホロバの基準からいっているんだよね!?僕からすればオカシイものしか出てこなかったんだけど!?」

 

それもそうだ。時雨は第2次世界大戦時代の艦であり、元々積んでいた兵装もその時代のものなのだ。だが、今回出てきたのは現代兵器のみならず、近未来兵器も紛れ込んでいたのだから時雨が叫ぶのも分かるだろう。

 

マホロバ「出てしまったものは仕方ないと諦めるしかないだろうな。次は艦載機の方をやってみるか」

時雨「とんでもないのが出てきそうで怖いよ…」

 

疲れたように呟いているが、あながち間違っていないと、否定できないのは何故だろうか。

ともかく、兵装の時と同じように数字を入れて待つと、妖精さんが数人掛かりで一つの機体を引っ張ってくる。

 

時雨「これって……」

リーガル「月光…?」

 

当初は遠距離戦闘機として開発されたが、大型の為、戦闘には不向きとされ、偵察機に変更され、二式陸上偵察機という名で知られている。B29による爆撃が始まった頃、B29迎撃用に開発された双発エンジンの夜間戦闘機で、機体の斜め上を向くように設置された機銃が特徴。

 

時雨「まだわかる範囲だよね。じゃ、次にいこうか」

 

次に出たのは時雨が頭を抱えるような奇天烈なものだった。滑らかな逆に置かれた皿のような形状の航空機と呼べるかどうかも怪しい物体。

 

―――ハウニブーⅠ型。

20mmバルカン砲と誘導ミサイルを装備する“一応”航空機のジャンルに入る機体。だが、速度は1200km/hを超え、航空機らしからぬ機動を取るため、ジェット機よりも相手にし辛い。

 

マホロバ「……気をしっかり持て、時雨」

時雨「もうヤダ、何?此処の工廠……。鎮守府の工廠じゃ絶対出てこないものばかりしか出てこないじゃないか……」

 

本気で頭を抱えてうずくまるが、これはマホロバや、リーガルでも目を背けたいことだった。

 

リーガル「あと3回ですか…。(いいのですか?お姉さま。私の中に搭載されている艦載機を見てしまえば、艦載機を開発する意味が無いのでは……?)」

マホロバ「とんでもなく嫌な予感しかしないのだが……(一応、何が出るか把握しておかねばならないからな…)」

時雨「不吉なこと言わないでよ、マホロバ」

マホロバ「次は時雨がやってみたらどうだ?今までの開発は私がやったからこうなったのかもしれないから、時雨がやってみれば、結果は変わるかもしれんぞ?」

時雨「それもそうだね。うん、分かった、やってみるよ」

 

出てきたのは紫電。戦争末期、唯一真っ向から敵機とやりあえた戦闘機。零戦の後継として、水上戦闘機強風を改造したもの。

 

マホロバ「おお、まとも(?)なのが出てきたな」

 

次は……疾風。

最期には烈風が出てきた。

 

時雨「やっぱり、マホロバがやったからこうなったのかな?」

マホロバ「何故こうなったかは私にも分からん。……だが、艦載機の開発は要らないな。リーガルの中にも多数の艦載機がある。……一部艦載機と呼べない大きさの機体もあるのだがな」

時雨「えーと、あえて聞くけど、ジェット機だったりする?」

 

僅かな望みを賭けて恐る恐ると聞くも、返ってきたのは非情なものだった。

 

マホロバ「いや、ジェット機を通り越して、重力子スラスターで飛ぶ機体だ。爆撃機でさえ、マッハ3以上の速力で飛べるほど強力なものだぞ。特に、神槌…戦略戦闘攻撃機は大和以上の大きさを誇る超巨大航空機で、3万トンまでの重量物なら艦船であっても積んで飛べるぞ」

 

その言葉を聞いた時雨は呆然を通り越して眩暈すら感じてしまった。この世界の何処にマッハ3以上で飛べる航空機があるだろうか。さらに、3万トンまでを積んで飛べるなんて聞いたことも無い。時雨が知る限り、現在最大の航空機ムリーヤが1000tまでを運べる機体なのだ。規格外とかそういう問題じゃない。この機体が一機あるだけで世界が大混乱に陥るような代物だ。しかも、リーガルの中にはこの機体が80機もあるとのことだ。下手しなくても世界が終わる。

背筋を冷たいものが流れるのを感じた時雨は懇願するしかなかった。

 

時雨「お願いだから、その機体だけは絶対にこの世に出さないでよ!?そんなものが出たら深海棲艦どころの騒ぎじゃなくなっちゃうから!」

マホロバ「私も好き好んでこの機体を出そうとは思わん。万が一の時にしか使わないつもりだから安心しろ」

 

とりあえずは、一息つくことが出来た。

 

リーガル「残るは補助兵装ですね。妖精さんの話を聞いたところだと、電探の性能を上げるものや、射撃速度を引き上げるようなものが多いようですよ」

マホロバ「じゃあ、3回を時雨が、残る2回はリーガルがやってみろ」

 

最初に時雨がやってみると、電波探針儀Ⅲ。電探の性能を6%引き上げるものであり、艦船にとって索敵距離が延びるのは助かることだった。

2回目。発砲遅延装置Ⅰ。主砲など、連装の砲塔で一斉射撃を行うと、吐き出された砲弾がお互いに干渉しあって、命中地点が散らばって着弾するため、命中率を下げる原因となる。それを解消するために斉射時の発砲間隔を僅かにずらすことで、相互干渉を抑え、散布界を下げるための兵装である。

これは砲撃戦をメインにする戦艦にとって戦いを有利にするものであり、戦艦ならば、誰でも欲しがるようなものだ。

三回目。自動装填装置Ⅱ。各砲塔内部に組み込めば、自動で弾薬を装填してくれる装置だ。装填に人力を用いることなく機械が全てやってくれるため、ロスタイムのカットになる。Ⅱでは一回の装填が人力に比べると2秒短縮されることになる。尚、この兵装は様々な砲塔、高角砲から副砲、更に主砲にまで、適する部品を変えれば共通して使える。

 

時雨「すごいね、補助兵装って、電探や音信の補助に関わるものばかりだと思っていたから、驚く物ばかりだよ。特にこの自動装填装置は皆喜ぶだろうね。重い砲弾を持って装填しなくても済むようになるんだからね」

マホロバ「本当にこの開発の設備は一体どうなっているんだろうな?知識が無いものも出てくるから興味深いものだ。さて、リーガルの番か」

時雨「なんか、マホロバと同じでとんでもないものが出てきそうな予感がしてきたよ……」

マホロバ「言うな。頭が痛くなる」

 

リーガルが冷や汗を作りながらも操作していくと、一つの箱のようなものが出てきた。

箱についているプレートを確認してみると―――

 

マホロバ「……これは…謎の装置θ?」

リーガル「謎の装置…ですか?」

マホロバ「ああ。謎の装置θ、艦船の演算能力を補助し、敵艦の動きを予測し、射撃の修正を行う装置、だそうだ」

時雨「……やっぱり、変なのが出てきたよ……。一体何なのさ、その謎の装置って…」

マホロバ「私に聞くな。私でも分からんこともあるんだ。…あー、まあ…リーガル、次やってみろ」

リーガル「え、あ、はい、分かりました」

 

最後。出てきたのは何故か、ケーブルでつながれているウォータージェットが付いている機関らしきものだった。

 

時雨「何これ…?」

リーガル「ほうほう…?謎の推進装置ですか…。つまり、このジェットエンジンのような物体は推進器だと思えばいいんですか?」

マホロバ「どうやらそのようだな。このジェットエンジンのようなものはウォータージェットというものらしく、艦底で大量の海水を取り込んで、この機関で流れを爆発的に加速してノズルから勢いよく噴出してその反動で船体を押し出すものらしい。あくまで補助としてであり、これを主機関として使う事は出来ないようだ。ただし、速度は4割程度上昇する。だが、此れには舵が付いていないため、旋回能力が著しく落ちるため、注意されたし。とのことだそうだ」

時雨「4割も上昇するんだ…。……うん。やっぱり、マホロバとリーガルはこの開発装置にはあんまり…ううん、僕が良いと言ったとき以外には触らないでね?」

マホロバ「ああ、分かっているよ。私たちもこれ以上奇妙な兵器をこの世に出したくはないからな……」

 

マホロバとリーガルが弄ると何故か必ずと言ってもいいほど規格外な兵装しか出てこないため、ついに時雨が使用禁止を言い渡したが、マホロバとリーガルもそれを理解しており、精神的疲労を蓄積したくないために苦笑を浮かべつつもこれを受け入れた。

 

ともかく、一騒動があったものの、開発に問題は無く(?)、開発をするときは時雨が行うことにして、たまにだが、時雨が許可を出した時だけマホロバとリーガルも弄れるようになった。

一方―――

 

リーガル「お姉さま、丁度ドックも出来ていることですし、何か1隻か2隻、造船してみませんか?」

時雨「あ、いいかもね。マホロバと僕だけじゃ戦力的に厳しいものがあるだろうし、りーがるは拠点だから積極的に戦わせるわけにはいかないしね」

マホロバ「ふむ、どのクラスを造船すべきか…(リーガルは前線に出でなくても、艦載機の支援が出来るから問題ない…というか、艦載機だけで二つか三つ程度の艦隊は容易く叩き潰せるから戦力的には問題ないんだろうが、言わない方がいいのだろうな。これ以上時雨に負荷をかけてしまえば、倒れかねん)」

 

二つや三つ所の話ではなく、リーガルに載せている艦載機をフル稼働すれば、“一つの海域”に屯している深海棲艦全てを撃破出来る。

リーガルにマホロバいるのだから、鬼に金棒とかそんな生温いものじゃなく、敵である深海棲艦が可哀そうになるほど歴然とした戦力差があるのだが、時雨はまだ、リーガルの全貌を見たわけでもなく、また、マホロバの全力での戦闘も見たことが無い為、不安に感じるだろうが。

 

兎に角、時雨も賛意を示したため、2隻の造船をすることに決まった訳だが、戦艦、空母、重巡、軽巡、駆逐艦、潜水艦、どのクラスから造ろうかと悩んでいた。そもそも、マホロバだけでアメリカの艦隊を相手にしても無傷で全滅させられるほどの力を持つのだが、此処で言うのは野暮ってものだろうから何も言わずに口を閉じていた。

 

時雨「うーん…。今の僕らの戦力比は戦艦1、駆逐艦1で駆逐艦や軽巡の数が足りないと思うんだ。だから、軽巡1、駆逐艦1でやってみるべきだと思うんだけど…」

マホロバ「ふむ、私は艦隊で行動するよりも単独で行動した方が実力を発揮しやすい。だから、時雨の考えでいいのではないかと思う。だが、此処がシンガポールのど真ん中で深海棲艦の陣地の奥深いところというだけあって、駆逐艦や軽巡だけの火力ではいささか心許ない。だから、重巡1、軽巡1でいいのでは?」

リーガル「私の考えでは軽空母か正規空母を1隻、軽巡1で如何かと思います。空母飛行甲板を改装すれば、私が載せている艦載機を運用することも出来るのではないかと思うんですが…」

マホロバ「そうだな……。よし、今回の建造は軽巡1、駆逐艦1でやってみよう。造船されたばかりの艦娘は経験も少ないだろうからしばらくは演習や訓練で経験値稼ぎに費やすことになるだろうから、戦い方が似通っている軽巡と駆逐艦ならば時雨に指導を任せることが出来、私がリーガルを襲う深海棲艦の対処に当たれるからこれが現状ではベストだろう」

 

マホロバの一声で方針は固まり、二つのドックが稼働を始める。ロボットアームが各部に展開し、眩い溶接の光を放ち始め、周りを妖精さんがせっせと行き来し、造船が始まったことが分かる。

マホロバの足元に来て、小さな手で突いた妖精さんから今回の建造に使われた資材と、管制するまでの時間が表示される。

 

此処にあるドックは10万トン級が5棟、5万トンが6棟、3万トン8棟、1万トン12棟あり、今回建造されるのは5500トンクラスの軽巡1隻と200トンクラスの駆逐艦と表示されたため、両方とも1万トンドックで建造されている。それぞれ、掛かる時間は19日、13日と出た。

 

マホロバ「……いくらなんでも短すぎないか?リーガルの設備があるから最低でも1か月、長くても半年は掛かるものだと思っていたが……」

時雨「そうだよね…。鎮守府の方だったら、駆逐艦は2か月、軽巡は3か月、重巡なら5ヵ月、軽空母は確か4か月だったかな?正規空母は大体半年から7ヵ月だったような…。戦艦は9か月から1年は掛かったはずだよ」

マホロバ「ふむ…。それでもやはり私たちが初めて建造された時よりは短いのだがな……。妖精さんの成せる業と言うべきか……?」

 

再び妖精さんの存在を問い詰めたくなる気分になったが、はぐらかされるのがオチなのだろうから辞めておく。この世の中には如何なるものでも触れてはいけない物事もあるのだ。

 

リーガル「お姉さまが初めて建造されたときは何年掛かったのでしょうか?」

マホロバ「私の場合は大和と武蔵が建造されて直ぐに江田島にある極秘海軍工廠で建造されたから昭和13年5月12日に起工、竣工したのが昭和19年7月1日だから、およそ6年だ」

時雨「6年……!大和さんが約4年、武蔵さんも4年だから……そんなに長く掛かったんだね…」

マホロバ「てっきり時雨は知っているものだと思ったんだが……?」

 

これに驚いた声を上げたのはリーガルではなく、時雨だった。そのため、マホロバは片方の眉を上げて時雨を疑惑の目で見る。

 

時雨「えーと、……えへへ?あっ、あの、マホロバって、世界に日本の技術の高さを知らせるために建造されたんだよね?なのに、なんで江田島の極秘海軍工廠で造られたの?」

 

清々しいほどの話の逸らしだった。曖昧に笑って誤魔化そうとするも誤魔化せないと悟ったのか、強制的に話を逸らしに掛かった。マホロバも苦笑を浮かべていたものの、それを甘んじて受け、時雨の質問に答えることにした。

 

マホロバ「ああ、私を造っているという事は世界に知らせ、機密部分が映らないように、建造の様子を撮った写真も公表したが、場所がばれることは無いように徹底して秘匿していたんだ」

 

大和と武蔵の情報が何処からか漏れたのか分からなかったが、従業員に産業スパイが入っているという可能性は無いだろうからドックが見える範囲内の住民の中に紛れ込んでいたんだろうと軍上層部の判断があった。それならば、いっそのこと、住民の目にも触れないところで造ればいい、となって選ばれたのが江田島にあるカムフラージュされた工廠。

作業員の通勤の秘匿も徹底されていて、何の変哲もない建物が3つか4つ、江田島の対岸にある呉に建てられており、表向きはそこの従業員となっていた。そして、その建物の地下には江田島と繋ぐ海底トンネルがあり、そこをバスが運行しており、それに乗って、江田島と行き来していたという訳だ。

そのため、江田島にある海軍工廠は終戦時までアメリカに気付かれることなく、終戦を迎えた。そして、日本を占拠し、極秘情報を接収した中に江田島の存在があり、現地確認をしたマッカーサーですら、此処に集められた日本最高峰の技術には驚く他無かったという。

更に言えば、マホロバの進水式も危険を承知で人目に付かない夜間に行われ、近くの海域は多数の駆逐艦で封鎖、哨戒されており、呉の街も訓練の為、外出を禁止すると触れを出し、憲兵隊が厳重に警戒していた中、ひっそりと進水式が行われたのだ。

そして、次の日の朝、呉の桟橋の係留された、砲塔、艦橋すらついていないマホロバの巨大な船体を見た住民は腰を抜かすほど驚いたそうな。考えてみてほしい。呉にあるドックには明らかに(はい)らない規模の大きさの船体が一夜にして、300mを優に超える巨体が現れたと想像していただければわかるだろう。雑な例えだが、前日は基礎すらできていなかった東京タワーが一夜にして聳えていたと思えば分かるだろうか。

 

リーガル「なるほど……」

時雨「そうなんだね、うーん、やっぱり、マホロバと大和さんと武蔵さんの完成が開戦に間に合っていれば、結果はかわっていたのかもね」

マホロバ「“たられば”の話か。結果は分からないが、平行世界の中にはそのもしもの話が実現した世界もあるそうだ。その世界を想像するのも楽しいだろうな」

時雨「平行世界って何?」

マホロバ「ふむ、噛み砕いて言えば、私たちの完成が開戦に間に合っていたら、またはミッドウェーで日本が負けていなかったら、といった“もしも”が現実のものになった世界のことを指す言葉だそうだ。実際、私が行った世界では私という存在は建造されず、日本の敗戦も早まっていたそうだ。詳しいことは制限が掛かっていて曖昧だがな」

 

 

他愛もない会話を広げながら新たに出来る仲間の完成を待っていた。

 

―――――― 一方、『究極超兵器インフィンティンブル』から逃げ延びた戦艦水鬼はなんとか“南方棲姫が拠点にしているハワイ”にまでたどり着いた。そして、ハワイの港近くには“南方棲姫”が待ちかねたかのように埠頭に腰を下ろして、“東方棲姫”、“西方棲姫”、“泊地棲姫”と紅茶を飲んでいた。それを見た戦艦水鬼は絶句しそうになっていた。深海棲艦のトップ格の存在が此処に4人も集まっていたのだから。

ボロボロに成った船体を泊地棲姫の工作船のような船体が3つ連結したかのようなドック艦が回収し、修理を施している間、戦艦水鬼は4人が集まっている埠頭に向かった。

 

南方棲姫「アラアラ…、貴女ガソンナニボロボロに成ルナンテ、一体何がアッタノカシラ?」

 

微笑を浮かべつつ、紅茶を淹れて戦艦水鬼に渡した女性は南方棲姫。白くなった髪を腰の付近まで伸ばし、ゴシックのようなドレスで身を包んだ妖艶な女性でありながら、深海棲艦の南方方面のトップであり、ハワイを拠点にしており、一つの艦橋を挟んで二つある飛行甲板を持った空母を船体に持つ。

 

戦艦水鬼「新タナ脅威ガ現レマシタ。私ガ率イル艦隊ハ北極海近クニ、新シク現レタ北方棲姫サマヲ迎エヨウトシテイマシタ。デスガ、北極海ノ中心ニハ“怪物”ガイマシタ。私ノ艦隊ハ私ヲ除イテ全滅シマシタ」

西方棲姫「フゥン…、新タナ脅威ト捉エタラ良イノカシラ?ネェ?東方棲姫?」

 

西方棲姫は、大西洋にあるプライア諸島を拠点にする深海棲艦のトップだ。見た目は中学生のように幼い容姿で、白銀色の髪をサイドテールに纏め、黒いドレスを着た少女だが、見た目とは裏腹に圧倒的な火力を誇る巨大な航空戦艦である。

 

東方棲姫「フム、コノ紅茶モ、抹茶トハ違ウ味ワイガアッテ面白イモノダ。……フム、新タナ脅威カ。其“怪物”トヤラハ、艦娘ナノカ?」

 

東方棲姫。インド洋に浮かぶスリランカを拠点に活動する。他の深海棲艦とは違ってアジア系のような顔立ちをしているが、深海棲艦独特の病的なまでに白い髪が膝まであり、黒い喪服のような着物を着たお淑やかな女性の見た目とは裏腹に金剛型戦艦を二つ繋げたかのような双胴戦艦を持ち、意外と好戦的であり、全ての深海棲艦中でも最強格である。

 

戦艦水鬼「アノ時感ジタ感情ハ私タチト似通ッタ憎シミのヨウナ……イヤ、純粋ナ破壊衝動ヲ持ッタ兵器中ノ兵器ノヨウナ存在ダト感ジマシタ」

東方棲姫「兵器中ノ兵器カ……。恐ラク、目ニツイタモノ片ッ端カラ破壊スルノダロウ」

南方棲姫「私モ同意見ネ。厄介ナコトダワ。……ソノ“怪物”ハ北極カラ動イテイルノカシラ?」

 

これに戦艦水鬼は首を横に振ることで否定する。

 

西方棲姫「ダッタラ、深海棲艦全艦ノ北極海ノ立チ入リヲ制限スベキネ」

 

西方棲姫のその言葉がその場にいる者たちの総意を現したものだった。そして、その場は解散となり、それぞれ、拠点にする島へ帰っていった。尚、戦艦水鬼はしばらくの間、南方棲姫の元で傷を癒し、その後、ミッドウェーへ戻るようだ。

 

そして、この深海棲艦のあと、世界中にいる深海棲艦に北極海域への立ち入りを禁止すると触れが回り、その異変に人類側が気付くのはまだまだ先の事。

だが、人類と超兵器の邂逅はそう遠くない。

 

災厄の足音はすぐそこにまで迫りつつあった――――――。

 




さて、ハウニブーに謎の装置が出てきました。さらに混沌した状態に……。時雨が非常識に慣れるのも近いです……www


ええと、出してほしい兵器や艦載機があれば感想欄に書いて行ってください。もちろん、超兵器でも構いませんし、架空戦艦でも受けますよ!
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