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雲鶴という正規空母が着任して1か月が過ぎた。
いまだに、不敗を誇り、空母艦娘の目標であり、その他艦娘の憧れになっていた。
燃料を補給しなくてもよいため重宝される、ということもあるのだが。
今日は、鎮守府の空気が落ち着かなかった。
なんと、もう一つ、というより彼らの鶴翼がやってくるということだ。
仲間が増えることはうれしいことである。
「加賀よ、翔鶴、瑞鶴という空母が来るらしいがどんな艦なのだ?」
「翔鶴、瑞鶴・・・ああ、五航戦のことね。とるに足らないわ。」
「おいおい、厳しいな。」
「事実でしかないわ、実力がないから五航戦なのだし。」
「では、来たらしっかり訓練しないとな。」
「ええ」
最初の確執なぞどこへ行ってしまったのか。
普通に会話している。
まあ、雲鶴自身誰とでも話せるという特技のおかげでもあるか。
翔鶴、瑞鶴のお披露目は雲鶴と同じく大広間だった。
しかしそこに雲鶴の姿はない。
深海棲艦が現れたため出撃したためだ。
本人もま仕方ないという風に出て行ったが、護衛の艦娘は不満たらたらだったが。
ま、特に問題なく歓迎会は進む。
前(雲鶴の時)はむちゃくちゃだったのでかなり違和感がある。
まあ、那珂が瑞鶴に無茶ぶりで何かを言わせるまでは。
「瑞鶴ちゃん!何か一言!お願いしっまーす!」
「えぇ・・・えっと、・・・すぐにこの鎮守府で一番強くなって活躍します!」
「「「・・・・・」」」
一瞬で場が静かになった。
当然だ、ここには一航戦を超える艦娘がいるのだ、この場にいないだけで。
「「「・・・っっ・・はっ!・・・」」」
「「「ぶあっはははははははははははははは!!!」」」
大爆笑となった。
加賀さんも畳の上に転がってのたうち回っている。
なんと想像しがたい姿だ。
「なっ!なあんで笑うんですか!」
顔を真っ赤にして瑞鶴が叫ぶ。
まあ怒らない方がおかしい。
だが、その質問に答える者はいない。
皆(翔鶴を除く)は、笑いこけたままだからだ。
笑いが収まったのは5分以上が過ぎた後だった。
「で、説明してくれるんですよね・・・?」
瑞鶴が黒いオーラを出しながら質問する。
答えるのは加賀さんだ。
まだ若干笑ってるが。
「絶対に無理なことだからよ・・ぷふ・・・私にさえ及ばないのに最強空母に勝とうなんて。」
「はぁ?あなたが最強じゃないんですか?一航戦?」
「あなたがそう思ってくれていることは素直にうれしいわ。でもね上には上がいるのよ。」
「訳が分からないんですけど・・・」
「そのうち分かるわ、あなたの言ったことの無謀さが。」
若干笑いを残しながら加賀が出ていく。
と思ったらまた、戻ってきた。
「明日の午後訓練場に来なさい、その訳が分かるわ。」
それだけ言うと戻っていく。
「なんなのよ!ほんとに!」
瑞鶴は、かなりいらいらしながら加賀を見送る。
「ま、ま落ち着いて瑞鶴。」
「翔鶴姉ぇは悔しくないの!?あんなに言われて!」
「くっ、悔しいけれど・・・」
翔鶴は加賀の瞳に何か・・・あきらめのような感情を察していた。
「明日見に行きましょう。加賀先輩がそうおっしゃっていたのだから。」
その日は、そうして歓迎会は終わった。
数人ほど二人に憐みの目を向けていたがき気づいていなっかった。
そのころ執務室では
「おい・・・雲鶴・・・・それ本当か・・・?」
「はい!本当です!妹を見つけました!」
「・・・・・・分かった、連れてきなさい、皆へは明日の朝礼時に知らせる。」
「了解です!これより帰投します!真鶴!帰るよ!」
通信はそこで切れた。
「・・・・これはまた荒れるかなぁ・・・・・」
「十中八九荒れると思いますよ、雲鶴さんの妹なんて。」
鳳翔がそう答える。
「ああ胃が痛い。」
鎮守府の夜は更けていく。
受験頑張んないとなぁ・・・。
はぁ・・・