第21話
国府にあるそれなりには見栄えのする湯殿の中、ひたすら髪を洗っています。
先程ようやく越後国府へ到着しまして、挨拶もそこそこに猛ダッシュ……いや、平家一門としての優雅さを失わないくらいのスピードでお風呂へと駆け込んだとこう行った次第。
だって、ここへ到着するまでに二週間はかかりましたから。当然その長旅の間は満足に体を洗う事が出来ません。十月と言いましてもまだまだお日様が昇っている時間帯はいい感じに暖かいので、いくら輿の中にいたとしてもやはり汗は掻きますからね。
それでも他の従者のみなさんに比べればオレの疲れなんて屁でもないんでしょうけど、輿の戸を閉めてこっそりと耳の後ろや脇の下の匂いを嗅いでみたら、少女にあるまじき匂いがしてゲンナリましたよ……。
そう言う事で今は朝風呂の真っ最中。お昼にはまだもう少し時間がありますね。
お風呂へ入る直前、脱衣場の前で梶川くんにも一緒に入るかと尋ねたんですけど、『ば、バカ! 一緒になんて入れるわけないだろ!』とにべも無い返事。
ふーん。別にいいもーん。少女は一人で入るもーん。せっかく膨らみかけの先っちょを事故に見せかけて拝ませてやろうとしたけどもうやめましたよ! この頃の膨らみかけの胸はそれ以後の通常モードとは違ってはるかに希少価値があるというのに勿体無い。あー、勿体ない。
でもさー、今なら見せるだけじゃなくて、少しくらいなら触らせてあげてもいいんだよ……?
そう思って後ろを振り向く。
って、もう居ねーよ!!
プンプンしながら洗い終わった髪に湯船から桶でお湯を取って頭からザバーっとかぶる。
何度もお湯をかけて、自分の長い髪を一房掴んでよく見てみる。うん。ようやく髪にも生気が戻ってきた様です。よかったわー。あんなくすんだ色をしていたんじゃオレの自慢の黒髪も台無しだからね。
髪を洗い終わったので次は体を洗いましょう。手拭いでごしごし……。さらに手拭いでごしごし……。
さて、今回の都から越後までの旅の人数ですけど、
人数だけ見るとわりといっぱいだよね。でも兵の数としてみると十八人にしかなりません。
郎党は騎馬武者も兼ねるから騎兵五騎。それに最近練習して馬にも乗れるようになった梶川くんを入れて六騎。あとは小者や郎党の家の者が
でもね、オレの兵力はこれだけなんだけど、与力の畠山軍を加えれば兵七〇にはなります! えっへん!
うーむ……兵一〇〇以下とか、もし本当に源氏の軍が攻め寄せてきたらどうやって相対せばいいんだろうっと。
最低でも兵一〇〇〇は欲しいんだけどなー。それだけ集めるにはざっと計算して四万石は必要かー。
今のオレの七五〇〇石では当分無理ですね……。
ごしごしと手拭いで体を擦って垢を落とします。オッサンの頃は背中に手が届かなかったけど、今のこの少女の体はやわっかくて背中だろうがどこだろうがみんな手が届くからとっても便利だわー。
お湯をかけて体の垢をふやかして手拭いで擦る。平成の時代みたいに石鹸やシャンプーがあるとこんな面倒事をしなくて済むんだけどねー。
そう言えば平安時代ってお風呂って月に一度くらいしか入らなかったって聞いてたけど、こっちでは毎日の様に入ってるね。やっぱ異世界だからなのかな?
ざばー。ごしごし。ざばー。ごしごし……。
ふむ。石鹸かー。たしか灰汁とラードの煮汁で作るんだよね……。あ……あれ? 違ったかな?
まあ、今度実験して作ってみようかな。出来れば体を洗うのが凄く楽になるし、出来なくても困る事も無いですしね。
髪も体も洗ったからさて湯に浸かりますかー。
いやー、いい湯ですー。極楽極楽。
自慢の長い黒髪は頭の上で布を巻いて水分を取りつつ体は肩まで浸かると何とも言えない極楽感に心が包まれる。やっぱ風呂はいいわー。
お風呂に浸かったまま下を見るとお湯の中に自分の胸が見える。
そうそう、さっきもちょいと出ましたけど最近はお胸がようやく膨らんできましたよ。
えーと、先っちょの部分だけが盛り上がってきた感じかなー。
だからもう一年か二年もすればもっと丸みを帯びてオレ好みの良い貧乳になるはずです。しかもその貧乳はそれ以上成長しないから個人的に尚嬉しい。貧乳最高!
よし、なんかちょっとムラムラっと来ました! 今日の夜はそれを思い浮かべてこの小さな先っちょを苛めながらひとり遊びでも致しますかー! うん。今から楽しみです!
男の頃って一回出したらしばらく休まなきゃならなかったじゃないですか? それが不便といえば不便だったんですけど、今の体は果てても、ものの数秒でまた自分の体を苛める事が出来る様になるんですよ。しかも前の余韻が残ってますからそれが上乗せされて更に凄い事に!! だから一度目よりも二度目。二度目よりも三度目のほうが凄いんです。
オレの最高記録は今年の夏に一晩で七回! いわゆる7HIT ComboFinishですね。
あの時は最後の方の六回目とか七回目辺りはもう頭で考えて苛めてたんじゃなくて理性以外のところでやってましたね。意識下と無意識の狭間の中、急いであの高みに登らなきゃってむさぼる様に指を動かしましたよ。指が止まらないって言うのはああ言う事なんだって正気に戻ってから気づきましたからね。たぶん、声なんて出しまくりだったんじゃないかなー。自分じゃあ気持ち良過ぎてそれどころじゃないんですけど。
果てた後の余韻を楽しんでる顔って、あへ顔ダブルピースな顔なんでしょう……。夜を共にしてくれる人以外には見せられませんね。
いやー、さっぱりしました。風呂も上がって、上下の白の下着とこれまた白のヒラヒラした浴衣を着て自室で寝っ転がっています。
今日は疲れましたので公務は一切無しです。ですからこの部屋には梶川君といつもの侍女しかいません。なので都の屋敷の部屋の様に寛いでいます。この二人ならいつもの自分をさらけ出せますから寝転んでうだうだしていても平気!!
某ログなホライズンの姫様になった気分です。
この部屋は造りは同じ様な感じですが前の部屋よりも広いですね。あまり広すぎても使い勝手が悪いからもう少しこじんまりとしていてもいいんですけど、前の部屋住みとはワケが違いますからこのくらいは無いと権威が示せないんだそうです。
「はい。それで昼餉の時刻ですが……」
「……わかりました。その辺りの事は俺がやっておきますよ」
脇で座っている梶川くんは、いつもの侍女と今後の生活の段取りなんかを話しているんですけど横目で寝転んでいるオレをチラチラと見ていますねー。
なんでチラ見しているかですか? そりゃあ、決まってます。浴衣が少し肌蹴て十一歳のピチピチなお足を晒していますので気になってたまらないからですよ。けけけ。
しかもその足の付け根の真っ白なパンツは浴衣が邪魔をして見えそうで見えないんですもんね。見えそうで見えないのは本当にもどかしいですよね。わかります!
男って面白いですねー。オレの動作一つ一つで一喜一憂するんだもんね。なんか、顔がニヤニヤしてきますよー。
でも、このままじゃ段取りも頭に入らないでしょうし、仕方ないなー、ちょっとはサービスしておきますか。
「んっしょっと」
ちょっと寝返りを打つ
そして梶川くんの方を伺ってみる。
案の定梶川くんの目が大きく見開かれたと思ったら、凄い何かを達成したみたいな顔になった。
よかったねー。パンツ見えたねー。白いパンツでよかったねー。我が事の様に喜んでいるオレ。何か変な構図だけど梶川くんが喜んでくれるならいいかー。
でもさ、パンツでそんな賢者にならないでくれないかな。こっちはもっと凄い事されてもいいって、腹はずっと前から括っているのに……。今度夜中に梶川くんの部屋まで行って、目の前でひとり遊びでも見せてやろうか? いや、それはさすがにこっちも女のプライドが……。
寝転がってパンツを出しっぱなしなのもバカっぽいので起き上がって上座に座りなおす。ずっとパンチラしててはありがたみが減りますから。侍女と梶川くんは一度こちらを見たけどそのまままた段取りについて話し出した。
そんなのを見ながらまた考えに耽けりはじめる。
今日のところはこのままお休みで、明日の昼間にオレの歓迎の宴があります。そこで越後の国人達とはじめて会う事になりそう。前に行盛様が言っていた