「ここらへんでいいかしら」
と幽香が言った。
「俺は別にいいけど」
「じゃあ遠慮なく!」
幽香が急に胸倉につかみかかってくる。サイタマはそれを紙一重でよける。
「!」
幽香はそれを見やるとすぐに着地し傘の先端をサイタマに向ける。
「マスタースパーク」
次の瞬間、目の前に極太の光線が発射された。
「サイタマさん!」
鈴仙が叫ぶ。
「あぶね~」
サイタマは別の場所で暢気に声を出した。
「また服が焼けるとこだったぜ」
「そこですか?!!」
なんてのんきな人なんだ!と鈴仙は思った。
「あら、結構余裕なのね」
「ああ、これくらいは余裕だな」
「じゃあその余裕をなくしてあげるわ」
「え?」
次の瞬間、幽香はサイタマに一気に近づきけりをくらわす。
「お?」
サイタマの目が少し輝いたように見えた。フランと遊んでいるときとは全く別の輝き方だった。まるで探し求めていたかのような目だった。
「なんかうれしそうね」
「そうか?」
「そうね。あなた、楽しそうよ」
「そうか」
こんな他愛のないような会話をしておきながら二人は何をしているか説明しよう。
殴りあっている。いや、サイタマは手をパーにして受け止めているだけ。高速にくりだされるパンチをすべて。一発でも当たったら重症になりかねない威力のパンチを。
「あら、やるわね」
「これくらい普通だ」
「そう」
次の瞬間、恐ろしい勢いで連撃が叩き込まれる。
パンチ連続、時々蹴り。恐ろしいというレベルではない。地獄だ。これ地獄だ。サイタマさんもこれではただじゃあ済まないだろうと鈴仙は思った。一方でフランは少し心配そうな顔をしていた。
「だいじょうぶかな~・・・?」
どうやら心配しているようだ。あんな姉からどうやったらこんな純粋な妹ができるのだろうかと鈴仙は思った。
ガチィッ
すごい音がした気がした。
「あら?」
「さすがに行動パターンが読めたわ。お前、半分力に任せてやってないか?」
「あら、ばれちゃった」
「さすがにこれはがむしゃらすぎるぜ」
と言いつつサイタマは幽香と距離をとった。
「じゃああなたに殺意込めればいいのね?」
「?」
「こういうことよ!」
次の瞬間、サイタマに大量の弾幕が降りそそぐ。サイタマは走ってよける。
「あら、よけれるのね」
「これくらいはよけれるぜ」
「じゃあこれでどうかしら」
次の瞬間、さっきの極太光線がとんだ。サイタマはそれを紙一重でよける。
またもう一発ぶち込まれる。さすがのサイタマも今回はよけれそうになかった。
「それ」
サイタマのあまりにもやる気を感じられない掛け声が聞こえた瞬間、光線が消し飛んだ。
「あら、あらあら」
幽香も少し焦ってるように見えた。
「・・・もうやめようぜ。いつお前のひまわり畑に被害が及ぶかわかんねぇし」
「・・・そうね」
サイタマと幽香は少し苦笑した。
続く
次回はどこにしましょうかね。
有力候補は
白玉楼
命蓮寺
地霊殿
天界
月ノ都(ロケットでGO!!)
博麗神社(半壊中)
魔法の森