一撃男が幻想入り   作:海棠

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二十四撃目-嫉妬心との会話/Jealousy-

「そういや、あんたの名前きいてなかったな。名前なんての?」

「水橋パルスィ。橋姫よ」

「え?はしひめってなんだ?」

「日本に伝わる橋を守る女神のことよ」

「橋なんか守ってなんか楽しいか?」

「そこ訊いちゃうの?まあ、あまり面白いものじゃないわよ」

「だったらなんでやってんの?」

「それが私の使命だからよ」

「ふぅん・・・、なんかよくわかんねぇけど大変なんだな」

「同情なんかいらないわよ」

「そうか」

二人は橋にもたれかかってくつろいでいた。

「こっからの風景、なかなかいいな」

「この光るやつのこと?」

「そうそう」

「確かにそう思うわ。あなた、まあまあの感性もってるじゃない」

「褒められる筋合いはない」

「何その無欲さ。妬ましいわね。ところで、少々汚れてるようだけど、何かあったのかしら?」

「ああ、勇儀ってやつと殴り合った」

「そう・・・、え?」

パルスィが間抜けな声を出す。

「勇儀と?!バカでしょあなた!」

「そうだな、俺おつむよくねぇからな」

「たぶんあなたが考えてるのと意味が違うわ!」

「え?どゆこと?」

「つまりね!ああ、もう妬ましい!」

「なんでだよ!」

「なんて頑丈なの、あんたは!あほじゃないの?!で、勝敗は?」

「俺の勝ち」

「バカかアンタは?!鬼に勝つってどんなだ!」

「いや、相手の全力を体で止めただけだけど・・・」

「それってどれだけ頑丈なのよ!もうアンタおかしいでしょ!」

「おかしいか?」

「おかしいわよ!鬼は幻想郷の中でも1,2位を争うくらい強い種族なのよ?!!」

「そ、そうなのか」

パルスィの気迫に若干押されつつあるサイタマであった。

「ま、いいわ」

「そうか」

「で、どうするの?」

「?」

「だーかーらー!この後どうするのかって訊いてるのよ!」

「え?ひとまず地上に出てほかのところ行こうかな、って」

「サイタマさーん!!」

「おじさーん!!」

「おう二人とも」

「ようやく見つけましたよ」

「おいてくなんてひどーい!」

「すまなかったな」

「あら、お供がいたのね」

「お供とは思わねぇけどな」

「そんなこと言ったらあの子たち恐らく傷つくわよ」

「そうか?」

「そうよ」

サイタマは二人と合流する。

「ありがとな、橋姫さん」

「お礼を言われるまででもないわ」

「いや、俺は少し楽しかったし」

「そう」

サイタマは背中を向けて歩いて行った。

「・・・フフッ」

パルスィは笑った。何故なら、

 

背中に帽子をかぶった女の子が乗っていたからだ。

 

ああ、あの子か。とパルスィは思った。

「なんか背中重いんだけど」

「疲れてるんじゃないですか?」

「おじさんだいじょうぶ~?」

 

続く

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