一撃男が幻想入り   作:海棠

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二十六撃目-「離してください!月に行くのは嫌です!」/NO!NO!-

「ところで」

とサイタマは切り出した。

「次はどこに行こうか」

「じゃあもう一回やる?」

「地図指さしゲームを?」

「なにそれおもしろそ~~」

prrrr

突如鈴仙の携帯が鳴る。

「あ、ちょっと待っててください」

鈴仙が皆に背を向ける。

「もしもし。あ、師匠。どうしたんですか?・・・え?今すぐ来い?え?サイタマさんもつれてですか?・・・あ、はい。わかりました。すぐ行きます」

鈴仙は携帯を閉じた。

「サイタマさん、永遠亭にすぐに来てほしいと師匠から連絡がありました。行きましょう」

「おう、そうか。わかった」

サイタマ達は永遠亭に急行した。

 

 

 

~☆~

 

 

 

「ただいま戻りました」

「お帰り、鈴仙」

「ところで、何をする気ですか?サイタマさんも呼んで」

「何をするかって?簡単よ。あれを見なさい」

「あれって・・・」

永琳が指さした先には何か変なものがあった。

「あれ、なんですか?」

「ロケットよ」

「そうですか。で、あれを何に使うんですか?」

「なにって・・・宇宙に出るためよ」

「・・・もしかして」

 

「月に行くためよ」

 

次の瞬間、鈴仙はダッシュでその場を離れようとした。

しかし、サイタマにつかまってしまった。

「離してください!月に行くのは嫌です!」

「なんでだよ。面白そうじゃん」

「個人的にいやなのぉ!!!」

「ちなみに、サイタマさんはもう確定済みよ」

「え?まじで?」

この時、もしかしたらこんなもの使わなくても自力で月に行けるだろうと思ったが口に出すのはやめておこうとサイタマは思った。

「だったら私も行きます。いや行かさせてください!」

「フランも~~」

「こいしも~~」

「いいわよ」

「「やったぁ~~」」

「で、これどうやって乗るの?」

「そこにドアがあるでしょう?」

「え?これ?宇宙に飛ぶんだろ?大丈夫か?」

「大丈夫よ。幻想郷では外界の常識なんて通用しないの」

「マジか」

そういいながらサイタマはドアを開ける。

「おい、俺が知ってる限りロケットの中身ってこんなんじゃねぇぞ」

「これも幻想郷だからよ。ちなみに紅魔館の人たちに協力してもらったわ」

「お姉ちゃん達ェ・・・・・・」

そんなことをつぶやきながらサイタマ達は内部に入る。

「これホントに大丈夫かよ!というよりこれ今見たら木に塗料を塗っただけじゃねぇか!これでホントに月なんかいけんの?!!」

とサイタマは通信機に向って文句を言う。

『行けたわよ。過去に実際例があるんだし』

「まじかよ」

例があるのならば納得せざるを得ない。サイタマは黙ってしまった。

「楽しみ~~」

「そうだね~~」

「・・・」

『もうすぐ発射するわよ~~』

「おう」

 

『3』

 

「楽しみだな、鈴仙」

「ハイ、ソウデスネ」

 

『2』

 

「楽しみだね、おじさん!」

「ああ」

 

『1』

 

「たのしみだね。おにいさん」

「おう」

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・

ロケットが発射された。サイタマ達はそれを感じることができた。

 

 

~しばらくして~

 

 

「見て!真っ暗だよ!」

「ほしがきれいだね~~」

「見ろよ、あれ!太陽だぜ!」

「フラン見れないな~」

「ソウデスネ、吸血鬼デスカラネ」

「鈴仙、さっきからどうした?ガタガタ震えてんぞ?」

「コレハ武者震イデスヨ、ソウデスヨソウニ違イナイ」

「声がガタガタしてんぞ大丈夫か」

サイタマは鈴仙の背中をさする。

「無理すんなよ」

「ハ、ハイ・・・」///

「フランも背中さするー!」

「こいしも~~」

サスサスサス・・・

「はい、だいぶ落ち着きました」

「そうか、それはよかった」

「早く着かないかな~~」

 

 

~二日後~

 

 

「お、もうすぐだぞ」

「まじですか・・・」

鈴仙の色素が薄くなったように見えた。

「おーい、鈴仙。燃え尽きるな、まだ早いぞ」

「ちゃくりくするよ~~?」

「わー、楽しみー!」

 

続く

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