一撃男が幻想入り   作:海棠

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着陸!月面!編
二十七撃目-神の力/Godness-


「無事着陸したようだな。で、これ外出て大丈夫なの?」

サイタマは通信機に向かってしゃべる。

『大丈夫よ、外の世界の月とここの月は似て非なるものだから』

「そうか」

そういってサイタマは外へ出る。鈴仙たちもそれに続いた。

「ここが月か。久しぶりだな」

「「「え?」」」

「あ・・・、俺一回月まで吹っ飛ばされたことがあってな。その時に月から地球を見上げたんだ。まあ、青かったよ。ホラ、今でも青いだろ」

サイタマが指さした先には地球があった。美しく、きれいだった。

4人が地球を見上げていると突然斬撃が飛んできた。

サイタマがそれにいち早く気づき、デコピンではじく。

「なっ・・・!」

声を上げたほうを向くとそこには剣を持った女がいた。

「ゲェッ・・・!」

と鈴仙は声を上げる。

「「だれ~~?」」

こいしとフランは相変わらずフリーダムのようだ。

「貴様ら!このような神聖な場所に乗り込むとは何事だ!しかもそこのハゲ頭!」

「おう、なんだ」(# ゚Д゚)

「貴様は二回目だ!一回目はまあ許したが、二回目もなるとそうはいかん!」

「仏の顔でも三回あるのに二回目で切れるのは早すぎるぜ」

「やかましい!この剣の錆となれ!」

そういってサイタマに向って斬りつける。

「依姫様ぁ!」

鈴仙が叫ぶ。

 

ガッ

 

・・・説明しよう。剣はサイタマに当たった。当たったのだ。肩に当たったのだ。しかし、どうしたことか。剣はサイタマの肉体を切ることもなく、見事にはじかれていたのだ。

「なっ・・・!ならばこれならどうだ!」

依姫はサイタマから距離をとると刀を地面に突き刺した。

するとサイタマの周りに刀が出現した。

「あれは!『祗園様の力』!」

鈴仙が叫ぶ。

サイタマはそんなことなどどうでもいいような顔をしながらその刀を軽いチョップで叩き割った。

「・・・!それなら!」

依姫は何かを唱えた。すると強烈な光が出現した。

「あれはっ・・・、『天照大神』!」

「「まぶし~~」」

フランとこいしはフランが持参してきた傘の下に隠れていた。

「まぶしいな」

サイタマはそう言いつつ地面を持ち上げて日陰代わりにした。

「おい!これやめろよ!まぶしいんだよ!」

そう言ってサイタマは持ち上げた地面を依姫に投げつける。

この時彼女は神降ろしに集中していたのだろう。サイタマの投げた地面に直撃してしまったのである。

「この・・・!」

地面から這い出た依姫は更に怒りをあらわにする。

「なめるのもほどほどにしろ!」

そう叫んだ瞬間、雨が降り雷が落ちた。その雷が七頭の炎の龍となってサイタマを襲った。

「あれは・・・!『火雷神』!」

「「すご~~い」」

この二人はどこまでフリーダムなのか。

「両手連続・普通のパンチ」

サイタマはそういうと猛スピードで拳を打ち出した。勇儀と戦っていた時よりも少し早い程度の猛スピードだった。残像が見えた。

そのちょっとスピードを速くした程度の連続パンチにその炎がすべてかき消された。

「貴様!」

依姫はイラついたのか一気に距離を詰めてサイタマに斬りつける。

「・・・」

サイタマはそれを指先でキャッチする。

しかし、サイタマはここで誤算してしまった。

何が誤算か。

つまむときの力加減である。

手を握り締めていた後だったので少し力が加わってしまったのである。

よってどうなるか。

 

刀がへし折れたのである。

 

「?!」

依姫は動揺しながらもサイタマから飛びのく。

「ならば、これしかないな!」

依姫の右手が炎に包まれる。

「あれは・・・!地上にはあれ以上に熱い火はほとんどないとされている『愛宕様の火』!もうここで使うというのか!」

完全に鈴仙は実況役になっている。一方のフランとこいしはというと、

「「おじさん(おにいさん)、がんばって~~」」

完全に観客となっていた。

「・・・」

サイタマはそれから繰り出した拳を平然とキャッチした。

「なっ・・・!」

「へぇ・・・、意外と熱いんだな。あったけぇや」

そういって軽く突き飛ばした。

依姫は着地すると叫んだ。

「なんなんだ、貴様は!神の力を軽くあしらうその力は!貴様はいったい何者だ!」

「俺?俺の名はサイタマ。趣味でプロヒーローをやっているものだ」

「なんだそれは」

「ところでさ、鈴仙」

「おい!無視するな!」

「この口うるさい女誰?」

「誰が口うるさいだ!しかも鈴仙!貴様ここに来たのか!」

「あれは私の元上司の『綿月依姫』です。口うるさいことでもっぱらのうわさです」

「聞こえてるぞ!」

「おいおい、いらいらしすぎだ。牛乳飲んだらどうだ?」

「余計なお世話だ!」

そういってサイタマにもう一回殴り掛かる。

サイタマはそれをよけるとおでこに軽いデコピンをくらわした。

「・・・っ」

依姫はくらっとしたかと思うとばたりと倒れてしまった。

「サイタマさん、殺してませんよね?」

「気絶させただけだ」

 

続く




実を言うと火雷神でサイタマの服を燃やしてヒーロースーツを登場させるという案がありましたが没になりました。
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