一撃男が幻想入り   作:海棠

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五十四撃目

「これでどうだい?」

 

サイタマが用意された服を試着してみる。

 

「おお。ぴったりだな」

 

用意された服は和服で上下紺一色でまとめられている。質素な感じだがとても似合っていた。

 

「サイタマさん、素敵ですよ」

 

「マジで?俺こういうのあんまり着ないからよ、よくわかんねぇんだわ」

 

鏡を見ながらサイタマは自分の姿をしげしげと見た。

 

「これでいいぜ。いくら?」

 

「え?払うのかい?」

 

「え?払わなきゃダメだろ?」

 

「いや・・・、いつものお客さんが払わないからさ・・・」

 

そう言いながら香霖は魔理沙を見る。

 

当の魔理沙はそっぽを向いて口笛を吹いていた。

 

「・・・で、いくら?」

 

「ああ、3000円だよ」

 

サイタマは財布を探り出す。

 

「・・・あ、200円足りねぇ」

 

「なんでそんなに中途半端なんですか?」

 

そう言いながら鈴仙は財布を取り出す。

 

「これでいいですよね?」

 

そう言いながら200円出した。

 

「ああ、ぴったりだよ」

 

「俺の金・・・」

 

サイタマは少ししょんぼりしていた。

 

「ぐずぐずしてないで行きますよ。魔理沙さんにキノコシチューおごってもらうんでしょ?」

 

「ああ、そうだな」

 

「忘れてたぜ」

 

「忘れないでください」

 

「ごめんごめんご」

 

((うわぁ・・・めっちゃはらたつぅ・・・))

 

サイタマと鈴仙はそんなことを思いつつ魔理沙に続いて外に出た。

 

「うわ・・・、さぶいですね」

 

「そりゃ太もも丸出しじゃ寒いだろうな」

 

「どこ見てんですか!サイタマさんのえっち!」

 

そう言いながら結構なスピードで回し蹴りをしてくる鈴仙。

 

サイタマはそれを少しかがんでよけた。

 

「ふとももだけど?寒いんならズボン履けよ」

 

「平然と答えるのもどうかと思いますよ?!」

 

そんなことを言いながら二人はフランとこいしを手招きで呼ぶ。

 

「ねーねー二人とも聞いてよー!」

 

「「なにー?」」

 

「サイタマさんがねー?私の太もも見てきたんだよー?!」

 

「人聞きの悪いこと言うな」

 

「なんでなのー?」

 

「なんでなんでー?」

 

「別に何にもねぇよ。さ、早くいくぞ。さっさと行ってキノコシチュー食いたいし」

 

「「食べたいー」」

 

「うまいこと話そらしましたね、サイタマさん」

 

「なんのことやら」

 

そんなことを話しながらサイタマたち4人は魔理沙の後を追っていった。

 

 

 

~しばらくして~

 

 

 

「着いたぜ。ここが霧雨道具店だ」

 

「おう、そうか」

 

そう言いながら魔理沙はドアを開ける。

 

そこには物が散乱していた。というより圧迫感がすごい。

 

「これってお前の本か?」

 

「違うぜ。借りてきた本だぜ」

 

「勝手に持って行った本でしょ」

 

「死んだら返すんだぜ」

 

この時、サイタマは思った。

 

 

 

俺、寿命以外で死ぬことあんのかな。

 

 

 

続く

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