いつの間にかキャラ崩壊している可能性がありますので要注意。
では三人称視点でどうぞ。
「小町先輩!」
元気に小町の名前を呼ぶ1人の死神。名前は船神紗理奈(ふながみ さりな)、小町と同じ死神で彼女の後輩でもある。因みに船神家は代々死んだ魂の船頭をやっていて、彼女もつい数年前から仕事を始めた。
紗理奈はとても仕事熱心で、小町のやる気を高めてくれる。閻魔である四季映姫も少し、ほんの少しだが心配事が無くなった。
「お、紗理奈!仕事はどうだ?」
「はい、うまく行っています!」
紗理奈も小町と同じ船頭で、死者の魂を彼岸まで運んでいる。紗理奈こそ人一倍の努力をして今の仕事をこなしている。………その一方で小町は能力のお陰ですぐに仕事が終わるのだが。
「あ、小町先輩。一緒に休憩取りませんか?もうお昼ですし」
太陽は既に真上まで来ており、休憩を取るにはベストな時間帯だった。
「お、じゃあそうするか!」
小町も一緒に近くの岩に腰をかけて、お弁当を食べ始める。
「「いただきまーす!」」
2人の少女は美味しそうに食べる。まるで友達のようだ……というか先輩後輩は形だけなのだろうか。
「小町先輩、仕事しっかりやりましたか?」
「ま、まあな。仕事の息抜きに人里に遊びに行ったりしていたけれどね」
小町の場合、息抜きが2時間、長い時であると3時間を越える時もあるのでもはや仕事とは何なのかを考えさせられる。
「知りませんよ?四季様に見つかっても」
「大丈夫だよ、バレなければ。午後は仕事やるし……多分」
小町の多分は絶対NOだ、という思いを胸の中にしまいつつ彼女が自分で作っただし巻き卵を食べる。
「あ、だし巻き卵いつもより上手く出来た♪」
「どれどれ!食べさせてみてよ」パクッ
「あーーっ!私の卵食べたなぁー!」パクッ
紗理奈も小町の漬物を勝手に食べる。お弁当のおかずを交換し合う2人は、まるで仲の良い女子学生のようだった。
「「ごちそうさま!」」
「さあ小町先輩!頑張りましょう!」
その瞬間。
後ろから、紗理奈に向けられたものではないがとてつもない殺気を感じた。彼女は瞬間的に「あ、あの人だ」と気付くが小町は全く気付いていない。もう何百回怒られたかわからないというのに……ドMなのだろうか、小町は。
「さあ、私も頑張るか……」
小町はそう遺言を残し仕事場と反対の方向に向く。そこで見つけたのは……
「ひぃぃ!し、四季様!?」
ヤマザナドゥ、四季映姫だ。
「遺言はそれだけかしら、小町?」
映姫は笑顔(黒)を浮かべながら小町に説教を始めた。
「………こりゃまた3時間コースだなぁ。ま、私が小町先輩の分まで頑張るか」
紗理奈は小町の分まで仕事を張り切ろうと持ち場についた。
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その日の夜。
「ただいまー」
誰もいない家に紗理奈の声がこだまする。
「さてと……あー、お腹すいたなー」
紗理奈は鎌を置いてとりあえず台所へと行き、夜ご飯の用意を始める。エプロンを付けて料理をしていると、
「あのー、紗理奈はいる?」
四季映姫が彼女の家へとやって来た。紗理奈は火を止めて玄関の方へと行く。
「珍しいですね、どうしました四季様?」
「1つ、貴女と小町のことについて知りたいことがありまして……」
紗理奈は映姫を上がるように促し、お茶を出す。
「はい、これお茶です」
「ありがとう。それで質問なんですが……」
「はい、なんでしょう?」
「何故、貴女と小町はそんなに仲が良いのでしょうか?」
「……えっ?」
次回、出会いのお話。
ではまた次回、お会いしましょう。