では、どうぞ。
私は強く瞼を閉じた………
………が、その剣は自分の体に振り下ろされることが無かった。
その代わり聞こえたのは、ある女の人の声。
「桜符【完全なる墨染の桜−開花–】」
大玉が発射されたのを皮切りに、八の字に飛んでくる蝶の弾幕を広げて放射や分裂をさせつつ上下に米粒のような弾幕が飛んでくる。
………って、そんな呑気に解説をしている場合じゃなかった。
ちなみにその弾幕、全部あの剣士さんに降り注いでいる。当然、彼女は避けられるわけがなく、
「ちょっ!?幽々子様ぁぁぁぁぁ!?」ピチュ-ン
被弾した。
ちょっと待って。
いま、あの人が幽々子様って言ったから……あのピンクの人が西行寺さんかな?
まあ、話しかけてみればわかるかな。
「すみません、あの〜、貴女が西行寺幽々子さんですか?」
「あら、人違いじゃないかしら?幽々子はあの屋敷の中よ」
あら、違いましたか。じゃあ探さなきゃ。屋敷に入らなきゃね。
「ちょ、ちょっと待って!私が幽々子よ」
後ろから声が聞こえた。
「えっ?でも、さっき人違いだって……」
「あれはちょっとイタズラしたかっただけよ。まさか信じ込むと思わなかったから、すみませんね」
幽々子さんはケロっとして笑顔を浮かべている。そういう性格なんだろうなと推測した。
「話があるって閻魔から聞いたわ。さあ、上がってちょうだい!」
幽々子さんは手招きしてこっちこっちと言っている。とっても楽しそう。
「お邪魔します」
私も上がると、幽々子さんがお茶とお茶菓子を用意してくれた。
「粗末なものだけど、どうぞ」
「あ、有難うございます」
「も〜、そんな畏まってなくてもいいのよ、素直な子ね。緊張してるでしょ?」
「べ、別にそんなこと……ないですよ……」
やばい、完全に心を読まれてる気がする……幽々子さんは扇子で口元を隠して笑っている。
……その笑みが背筋を凍らせる。私は貴女のこと全部お見通しよ、とでも言いたげな顔をしている。
「さっきから口に出てるわよ」
………詰んだ詰んだ♪
「まあ、話を始めましょ。」
すると急に幽々子さんの顔が真剣そのものになる。まあ、私も緊張感MAXで色々とヤバかった。
まあ、三途の川と冥界の最重要課題だもんね。しょうがないね。
ーーーーーーーーーーーーーーー
そこらへんの話がひと段落し、白玉楼のとある一室で待っていると、さっきの女の子が入ってきた。
「先程は申し訳ございませんでした……」
「いいえ、大丈夫ですよ」
いま、よく見てみるとかわいいな。人里に下りたらモテそうね。
「私は魂魄妖夢、ここ白玉楼の庭師兼剣術指南役をしています」
「私は船神紗理奈と言います。三途の川で船頭をしています」
「あ、あの……紗理奈さん……えっと…その……」
妖夢が顔を赤くしてモジモジしてる。どうしたんだろう?
「あの、妖夢?大丈夫?」
「よ、妖夢……呼び捨て……?」
あ、目が色んな方向に泳ぎ始めた。
「妖夢、言いたいことは言っていいよ」
「えっと……その……と、」
「と?」
「と、友達になってくださいっ!」
なんだ、そんな恥ずかしがらなくてもいいのに。
でも、私も小町先輩以外に友達って呼べる友達もいなかったし、嬉しかった。多分、妖夢ちゃんもそうなんだろうな。
「うん!いいよ!」
「紗理奈さん!」
妖夢ちゃんがこっちに抱きついてきた。なにこれ、妹にしたいくらいかわいいんですけど。
「妖夢、普通に呼んで。私たち友達でしょ?」
「は……う、うん!紗理奈!」
妖夢が心を開いてくれた。とっても嬉しかった。
「おーい紗理奈ー!そろそろ帰るぞー」
小町先輩の声だ。
「じゃあね……いや、またね!妖夢!」
「ばいばい、紗理奈!」
私の新しいお友達は、白玉楼で庭師をやっている半霊の少女でした。
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妖夢の日記
○月×日
私に新しい友達ができた。船神紗理奈という死神だ。
私は人見知りであまり人に心を開けなかった。
けれど、彼女は違った。
なんか、心が温まる感覚がした。
そして、優しかった。
もっと親しくなりたいな。
もっともっといっぱいお喋りしたりして、仲を深めたい。
紗理奈となら、なんでも出来る気がする。
ーーーよろしくね、紗理奈!
ヤバい、船頭録ってもうちょっとテンション高めだったはず……テストのせいだ、水曜からテストのせいだ(震え声
早くヘカT出して映姫様の普段見ない姿を書きたい。
ヘカ「んもう、待ちくたびれたわよん。早く出しなさいよ」
あ、女神が地獄から出てきた。
ヘカ&だぴょん「「ではまた次回、お会いしましょう」」