(でも、なんにも出来ていないじゃない?救火君、本当に世界の監視者にでもなるつもり?魔女、魔獣の絶望を取り除いたら何とかなるのかな?)
「わかんないよ、僕は君を救う。その為に、この世界の希望として紺野木綿季を呼んだんだ。もちろん、偽契約をきゅうべえと交わし世界を変える。人間って何故、そこまで自分の願いを叶えたがるかな?」
「ほら、そこ。この問題を解いてみなさーい。」
数学の担当の先生がチョークで黒板を叩いた。
「
人の心を読むから、答えなぞ、すぐさまに答えられる。
そして、授業が終わり、
「ねぇ、木綿季。君は奇跡を望むかい?奇跡を叶える者があったら言ってね。」
そういったところで無駄かもしれないけど。僕はそう思った。
「相変わらず、前世から何にも性格は変わってないよね。」
「へっ、木綿季。君は前世の事をどれぐらい覚えているの?」
「たしか?君と出会ったときからだよ。ずっと、黙っていたんだけどね。」
それってつまり、最初に出会った時から覚えているという事だよね。
後、今まで隠しきれたのがすごいけど、今話したら他のクラスメンバーに驚かれるだろう。
案外、人間って賢いよね。ふふふ、
木綿季視点
時々、救火君の顔に焦りと悲しみが入り交じったものが浮かぶ。何故だろう?
救火君って本当に妖怪なのだろうか?表情が豊かだから人間って勘違いしそう。
「だ、か、ら。僕はね、巫女として君を護った過去はあるけど、今は紺野木綿季として生きているのだから今の僕を見てよ。」
「木綿季、君はじゃあ、生きてよ。前にも言ったけど、不老不死の僕からすると人の世は一瞬なんだ。
木綿季視点
何でだよ、それじゃあ前世と一緒じゃないか。ちゃんと、僕を見てほしい。どこまでも僕はついて行きたい。
救火視点
君は僕にとって最後の希望なんだからね。僕の友達がワルプルギスの夜になってしまった以上、
祈りが強い紺野木綿季しかいない。ワルプルギスの夜の願い事はただ、自分を恨みそうな人間の感情を消す。
ただ、それだけで輪廻に背いてしまったんだ。
今から4年前
「ねぇ、救火君。貴方にはわからないと思うけど因果律に背こうと思う。魔人なんて全て潰す。そう願おうと思うの」
「駄目だよ、君がそれだけで輪廻に背いてしまうかもしれない。君には敵わないよ。僕を責めないでくれるならそれでいいけどね。」
そう言って彼女もまた、輪廻に背いた。人間って本当に変わった生き物だ。妖怪は自分の執念に忠実なんだ。
どうして人間は執念に忠実ではないの?
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