追いかけた3人は、それぞれ持つ武器種も異なり、考え方も違った。
まず1人目、ハンマー使いのジョーン。彼はいついかなる時でも堅実に、戦略的に狩りを行う。無理をしすぎず、負けると思った時は素直に引く。
2人目、双剣使いの凜々(リリ)。彼女は豪快さが売りの双剣使いだ。いくらダメージを受けても力尽きる直前まで回復せず、ゴリ押しで狩りを行う。無理だと分かっていても突っ込んでいく、切込隊長の様なハンターだ。
3人目、ライトボウガン使いのアリス。彼女はいつでもサポートにまわり、自ら進んで攻撃をする事はまずない、裏方系ハンターだ。
この3人はいつも一緒に狩りをしている仲間だ。
そして、彼らは伝説のハンターを追いかけ、地底火山まで来た。当然狙うは炎王龍、テオ・テスカトルである。それぞれ水属性と龍属性の武器を持ち、火耐性の高い防具で来た。意気揚々とベースキャンプから地底へ向かった。
エリア10に到着、そこに居たのは炎王龍…
の成れの果てだった。角は無惨にへし折られ、翼の爪も叩き割られ、尻尾に至っては普通より悲惨な、根元から切り落とされている状況の屍骸が転がっていたのだ。
その隣にのんびりとクーラードリンクを飲み干す、伝説のハンターがいた。
ジョーン「まさかこれ…あんたが1人で殺ったのか?」
伝説「うん、そうだよ?」
凜々「…嘘でしょ、どうしたら尻尾を根元から…」
伝説「斬ろうと思えば誰でも出来るよ?」
アリス「…角、凄い折れ方してる…」
伝説のハンターは、3人の凄腕ハンターが恐怖を覚える程の腕の持ち主だった。
炎王龍をズタズタにして討伐し、その屍骸の隣で普通にクーラードリンクを飲む余裕を持っていた。彼女は本当に人の領域ではないという事を思い知らされた3人だった。
アリス「そう言えば…名前、聞いてなかったね。」
伝説「あぁ、そうだったね。普通は名乗らないんだけど、今回は気分がいいから教えてあげるよ。」
レイア「私はレイア。見れば分かるだろうけど、大剣使いだよ。よろしくね。」
この3人とレイアの出会いは、後に世の運命を左右する事になる。
あれから3日が経ち、レイアは姿を消した。
アリス「もう何処か行っちゃったのかな…」
ジョーン「まぁ、その可能性が高いな。」
凜々「はぁ…」
3人は遺跡平原で小休止していた。これから天空山でジンオウガを狩る予定だ。
アリス「…じゃ、行こうか。」
ジョーン「そうだな。忘れ物ないか確認しとけよ凜々」
凜々「あんたは私のお母さんか何かかよ!」
アリス「忘れ物は無いね。それj」ベロンッ
突然、アリスの背中を何かが舐めた。
アリス「ひっ…何、今の…?」
凜々「?アリス?どうかしたの?」
アリス「いや、なんでもないよ…」
ジョーン「アリス避けろ!!!」
突然ジョーンが叫んだ。
アリス「え?」
ビュルンッ!
アリスの身体を、後ろから長いヌルヌルした物体が絡めとった。
アリス「にゃあぁ!?」
その長い物体の根元から、紫色の煙の様なものが噴射された。
アリス「…?ぐっ!?」
紫色の煙の様なもの…それは、毒霧だった。
凜々「アリス!!」
その長い物体の持ち主は…徐々に姿を現し始めた。
淡い紫色をした表皮、鼻の先に生えた半透明の角、独特の形をした尻尾…
毒を扱う古龍。霞龍 オオナズチだ。
オオナズチはアリスを舌で持ったまま、飛んでいこうとした。
空に飛ばれたら、ジョーンのハンマーは届かないし、凜々の双剣もリーチが全然足りない。アリスはライトボウガンを出す体力など残っていなかった。要するに…
大ピンチなのである。
凜々「アリス!!」
ジョーン「アリス!!」
─その時、壁にあった穴から、身の丈ほどもあろうかという斧剣を振りかざし、霞龍の舌めがけて1人の人間が斬りかかったのである。
その一撃は見事に霞龍の舌を捉え、切り落とした。切り落とした後にその影はアリスを抱え、対岸へと乗り移った。霞龍は落下し、地面に叩きつけられ呻いている。
???「さぁ、後は自分らでやってみな。」
そのハンターは優しい声で、2人に話しかけた。
そのハンターは…通りすがりのハンターであり、炎王龍をズタズタに引き裂き討伐したハンター。
大剣使い、伝説のハンター、レイアだった。
~続く~
…難しいですなぁ(大事なことなので(ry