雷電D×D   作:生麺です

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いやはや、早くも10話目ですよ10話目(*゚∀゚*)

思い付きだけでよくもまぁやって来たと思いますよ!

正直、もっと早い段階で失踪すると自分で思ってました(;´∀`)

ここまで頑張れたのは皆さんのおかげですヽ(*´∀`)ノ
ありがとうございます!!そしてこれからもよろしくお願いします(*゚∀゚*)


斬ノ拾 天野夕麻

「早々に転生させてしまえ、リアス・グレモリー」

 

俺は一旦、全力で家に帰り、何故か俺のベッドで眠っていた加奈さんを起こさない様に近くに薬とペットボトル入りの水を置き、家の一室に大量にあるMGSお馴染みの回復アイテム〈レーション〉を持てるだけ持って、再び公園へ全力疾走。

 

ウルフに聞くと神がオマケでくれたそうな。

このレーションただの非常食と思うなかれ、食えばゲームの様に真面目に傷が回復するヤバイアイテムである。

昔、腕が吹っ飛んだ時に10個ぐらい纏めて食ったら速攻で腕が生えた。

それに、使った時から24時間経つと使った分だけ補充されるので、ほぼ無限に等しい在庫がある事になる。

 

俺がサイボーグじゃないから自己修復用ナノペーストが使え無いので、おそらくレーションになったのだろうが、今はそれが非常にありがたい。

 

俺にしか効果が無いなどという事も無く、食べる事が出来るのならしっかりと効果が出る。

つまりは、一誠にも使えるという事だ。

 

ただし、一誠が食べられる状態であればの話だが。

 

「あわよくばと思ってコレを持ってきたが、意識が無いんじゃ食わせる事も出来ん」

 

「霧崎君!?貴方その格好は...そう、それが貴方の神器なのね。それは?」

 

リアス・グレモリーは俺の姿を見て驚くも、合点がいったというように落ち着きを取り戻し、視線を俺が持ってきた個人携行用コンテナに向ける。

 

「あぁ、なんと言えばいいか...食うポーションみたいな物だ。それよりも早く転生させてしまえ。悪魔の駒なら死人も生き返ると聞くが、だらかといって死んでいいなんてことは無いだろう?早くしなければ本当に死ぬぞ」

 

「ええ、そうね。じゃあ早速「待ちなさいよ!!」今度は何?」

 

リアス・グレモリーが一誠に悪魔の駒を使おうと近付くと、それを遮る様に天野夕麻が叫ぶ。

 

「あなた達一体なんなのよ!!急に現れて!イッセー君を悪魔にしようだなんて!!ふざけないで!!!」

 

「巫山戯ているのはお前だ天野夕麻。お前は一誠を殺したいのか?」

 

「それはッ...でも!!」

 

天野夕麻は一誠の死を目前にして迷いを見せるが、それでも俺とリアス・グレモリーの事を信用出来ないのか光の槍こそ出さないものの、一誠に近付かせようとはしない。

 

「おい、リアス・グレモリー。予想はついているが、一誠の願いは何だ?そのチラシがあるという事は召喚されたのだろう?」

 

「”死にたく無い”...その単純で強い願いが私を呼び寄せたのよ」

 

そう言われて天野夕麻は顔を俯かせる。

 

「そういう事だ。一誠は願ったんだ......生きたいと、お前と一緒にいたいとな」

 

天野夕麻は衝撃を受けた様に僅かに震え、次いで嗚咽が聞こえてくる。

 

「うっ...イッセー、君......私、なんかの...事......」

 

「グレモリー」

 

「分かったわ......堕天使、貴女が私の領地に無断で踏み込んだ事を許すつもりは無いわ。でも誓ってこの子を悪く扱う事はしない」

 

リアス・グレモリーは俺の言葉に答えると天野夕麻へとそう言って近付く。

 

「イッセー君を......お願いしますっ」

 

天野夕麻は一言そう言うと、一誠を横たえる。

 

「いくわよ」

 

リアス・グレモリーはそう言って一誠に駒を近付ける。

 

すると駒は自ら一誠の中へと入り込んだ。

 

「これで完了か...どうした?」

 

「一体なんなの!?駒が勝手に!」

 

リアス・グレモリーの懐から、一誠に入った駒を追うかの様に同種...ポーンの駒が7つ飛び出して一誠に入り込んだ。

 

「駒8つ?!この子、どんな神器を宿しているというの...?」

 

少しずつ一誠の身体に生気が戻り、 意識が戻ったのか小さく声を漏らす。

 

「......ぅあ」

 

「イッセー君!!」

 

天野夕麻は一誠が意識を取り戻したのを見て、再び目に涙を浮かべる。

 

「夕麻...ちゃん?泣い、てるの?それに、腹痛ッ...何が?」

 

「感動するのはいいが、とりあえず食え」

 

「もがっ!?」

 

一誠が意識を取り戻して嬉しいのはわかるが、転生した筈なのに腹に開けられた大穴が塞がって無い。

このままでは再び死を待つのみだ。

 

だからこそ俺は感動もそこそこにコンテナから取り出したレーションを一誠の口に叩き込んだ訳だ。

 

「ちょっと貴方!!イッセー君は怪我人なのよ!」

 

傍目から見れば俺の行動は暴挙に見えたのか、天野夕麻が声を荒らげる。

 

「言いたい事は分かるが黙って見ていろ。とりあえずさっさと食ってしまえ一誠」

 

一誠は訳が分からないといった様子だが、言われた通りにレーションを咀嚼し飲み込む。

 

「口の中がパサパサする......何だ!?腹が...熱い!!」

 

「イッセー君に何をしたの!!」

 

「ただの回復剤のような物だ、傷口を見てみろ」

 

天野夕麻は俺を睨み付けながら渋々といった様子で一誠の服を捲る。

 

「傷が塞がり始めてる?」

 

「言ったろう回復剤だと。治る時は結構痛いが効果は高い」

 

俺はそう言いながら、コンテナにレーションと一緒に詰めてきた水を天野夕麻へと放り投げる。

 

「飲ませてやれ。それと回復魔法はかけ続けろ、多少は治りが早まる」

 

天野夕麻は言われた通りに水を飲ませながら、腹部に回復魔法をかける。

一誠は水を飲んで少しすると消耗が酷かったのか眠ってしまった。

 

「グレモリー。今日の所はお引取り願いたいのだが?」

 

「ええ、元よりそのつもりよ。私もそこまで空気が読めないわけじゃなわ。だから後の事は頼んだわよ賞金稼ぎさん」

 

そう言ってリアス・グレモリーは来た時と同じく、転移魔法を使用して去っていった。

 

「ふむ、では俺はその空気の読めない行いをしなければならないのか......非常に面倒だ」

 

面倒だという思いを押さ付け、ついでに神器も解除しながら俺は二人に声をかける。

 

「お二人さん、俺達もそろそろ移動した方がいい。人除けの結界なんぞとっくに無くなっている。こんな所を一般人に見られるのはマズイ」

 

「......何処か宛はあるの?」

 

天野夕麻は一誠を悪魔に渡す様な行いをした俺が信用出来ないのか、若干警戒しながら答えた。

 

「そんなに邪険にしないで欲しいんだがね。何時もなら家でも良かったんだが、今は都合が悪い。それで代案だが一誠の家はどうだ?あそこなら家からもそう遠く無く、色々と道具を持って来やすい」

 

「...そうね、完全に信用した訳じゃないけれど、今回は貴方の意見に賛成よ」

 

「そうかい、ならさっさと一誠を運ぶぞ。死の危機は回避したが失血が酷い」

 

「イッセー君は私が運ぶわ」

 

そう言うと天野夕麻は一誠を抱き上げ、翼を羽ばたかせてゆっくりと上昇を始める。

 

「一誠の家の場所は分かるな?俺は先に家へ戻って治療に必要な道具を取ってくる。死体に関しては掃除屋を手配してあるから放置で構わん」

 

俺は言うだけ言って一人、ニンジャランで再び自宅へと向かった。

 

▽▲▽▲▽▲▽

 

あれから数時間が経たった。

 

一誠を家へ運び込んだ後は俺が持ち込んだ道具を使って治療を施し、今は一誠の容態も安定している。

 

「状況も落ち着いた事だ。二、三聞きたい事がある。念の為言っておくが答えないというのは無しだ、こちらも心中穏やかではないのでね」

 

「ええ、今更隠す気は無いわ」

 

彼女はこちらを見ること無くそう答える。

 

「では単刀直入に聞こう。お前達...いや奴等の目的は何だ?何故一誠を狙う」

 

「...神器」

 

「なに?」

 

「私達はイッセー君の中で眠る神器を危険視して殺そうとした」

 

予想していなかった訳では無いが、改めて聞くと何とも横暴だと思う。

 

「滅茶苦茶だな。ではお前も一誠を殺す為に告白し付き合ったと?」

 

「最初はね...でも、今はイッセー君の事を本当に愛してる。

私みたいな心の醜い堕天使がこんな事を言うのは許されないのかもしれないけど、それだけは絶対に譲れない」

 

彼女は瞳に強い意志を宿してそう言った。

 

「そうか、では何か奴らの行動が予測できるような情報は無いか?」

 

「分からない、今回の作戦は本部を無視した独自行動な上に、私はあまり乗り気じゃなかったの。だから、残念だけど殆ど何も知らないわ」

 

「なら、他にもう一つだけ聞きたい事がある」

 

今回の出来事で個人的にだがずっと気になっていたことがある。

 

「お前は今後、誰でいるつもりだ?」

 

「それはっ」

 

「堕天使レイナーレか」

 

俺はそれとも、と続ける。

 

「一誠の彼女、天野夕麻か」

 

この言い方が卑怯なのは重々承知の上だ。

こんな言い方をすれば、一誠を愛している彼女は天野夕麻である事を選ぶ事は明らかである。

 

だが、こうでもして分からせなければ彼女は堕天使としての自分を引き摺ったまま生きていくことになる。

 

「私は天野夕麻よ。堕天使レイナーレじゃイッセー君の隣にいるには相応しくないわ。

当然、名を捨てた位で罪が消えるとは思ってはいないけど」

 

「そうか、では俺も天野夕麻が天野夕麻である為に協力しよう。あらかじめ言っておくが、俺はお前の為では無く、一誠の為に動く。そこは勘違いするなよ?」

 

そう言い切ると俺は返事も聞かずに、ある人物に電話をかけた。

 

『もしもし、君から連絡とは珍しいね?どうしたんだい』

 

「頼みがある」

 

『頼み?』

 

「一人分の戸籍をでっち上げてくれないか?......サーゼクス」




はい、という訳で天野夕麻はレイナーレの名を捨て、雷電君は気軽に魔王にお電話できちゃうと。
直通電話ですよ直通。普通権力者に対してありえんて。

あと、かなり今更ですがこの小説は独自設定や独自解釈、意図して説明を省いて誤魔化している部分が非常に多いです。
理由としては実際に原作にも説明が無かったりとか書いてたら辻褄が合わなくなったとかそんなしょうもない感じです。申し訳ねぇ...。

こんな小説ですが、今後も見て下さると嬉しいです(*゚∀゚*)

追記:よく考えたら転生して傷治んなかったらまた死ぬんじゃね?
と、思ったのだが修整するのも面倒臭い上に別の話にも食い込んできているので弄り辛い。

結果、生きてる状態で更には駒八つ分のイレギュラーで、そこに光の槍によるダメージが加わって、一誠の体のバランスがグチャグチャって事にして、一誠の体がそれに適応しようとして傷の回復を後回しにした的な感じで。

そんな感じです。
かなり無理はありますが、この雷電D×D世界はそんなもんです。
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