気付いてるか?この小説未だに原作序盤なんだぜ?
雷電だ。
昨日は最終的には眠れたのだが、起きたら思いっ切り加奈さんを抱き締めてたのには驚いた。
驚き過ぎて一周回って冷静になった。
更には何がどうなればそうなるのかは分からないが、俺の手が加奈さんのお尻を鷲掴みにしてた。
「朝からラッキ...心臓に悪いな」
微妙に冷静になった事でなんとか落ち着いて対処できたが、通常モードだったら襲いかねんぞこれは。
加奈さんの格好を説明すると、緩めの無地Tシャツとこれまた緩めの短パンといくら何でも無防備過ぎる。
Tシャツも薄手の物なので柔らかさがダイレクトに伝わってくるのでヤバイ。
中身の年齢は前世含めれば30超えてても、30代としての経験はした事がない上に女性経験など皆無なので非常に辛い。
「んぅ......ぁあ、らいくんおきたんだぁ...」
ベッドに座って頭を抱えていると、どうやら加奈さんを起こしてしまったようだ。
「あぁ、ごめん加奈さん。起こしちゃったかな?」
「ううん、平気だよ。いつもこの位の時間に起きてるし」
加奈さんは眠い目を擦りながら起き上がりそう言う。
「今から朝ご飯作るけど食べれそう?」
「らいくんのご飯だったらいくらでも!」
「作るとは言っても簡単にだけどね」
▽▲▽▲▽▲▽
「「ごちそうさまでした」」
やっぱりらいくんの作るご飯は何だって美味しい。
毎日でも食べたいくらいだよ!らいくんを狙う他の娘達にちょっかい出される前に結婚を決めなきゃ...。
「そういえば加奈さん、どの位こっちにいる予定なの?」
「う〜ん、一応こっちに来れたのはお仕事があったからなんだけど、そのお仕事も期間は設定されて無いから終わったら帰る形になるかな」
「え、じゃあ昨日は仕事放置してこっち来たの?大丈夫なのそれ?」
らいくんは心配そうに聞いてくるが、問題は無い。
「そこは大丈夫!元々私はただの付き添いで役割なんてあって無いようなものだから」
「ならいい、のか?まぁいいや加奈さんが大丈夫って言ってるなら大丈夫だよね。宿泊先とかは決まってる?ホテルとか予約してないんだったら、部屋は余ってるし家に泊まっても平気「喜んで!!」...はい」
こ、こここ、これはッ!!同棲ってやつですか!?
(微妙に違います)
一緒に住むって事は!口にはできない嬉し恥ずかしイベントが一杯ッ!!
「ふつつかものですがよろしくお願いしますっ!」
「What!?」
▽▲▽▲▽▲▽
そんなやりとりから数時間後。
「とりあえず、持ってきた荷物だけじゃ足りないだろうし、泊まるのに必要なものを買いに行こう」
という俺の一言で加奈さんの滞在中に必要になりそうな物を買いに行く事となった。
「らいくんとデート!」
「いやデートって程では...」
「私はらいくんが大好きなのでデートがいいでーす」
加奈さんは恥ずかしげも無くそう言うが、言われた俺は嬉しいやら、恥ずかしいやらで絶対顔赤くなってるよ。
「あらら、らいくん真っ赤〜」
誰のせいだと...でもまぁこれもまた役得と思っておこう。
「早速行こっからいくん!!」
「え?あ、待ってまだ準備できてないぃぃぃぃ」
▽▲▽▲▽▲▽
「騒がしい奴らだ」とは地下に退避していたある狼の言である。
▽▲▽▲▽▲▽
視線がッ!
思いっ切りッ!!
ぶっ刺さってくるんですけ...どっ!!!
「らいくんとお買い物なんていつぶりだったかしら?まだ何をしたわけでもないのに楽しくてしょうがないわ!」
喋り方を外出時仕様に変えた加奈さんは、そう言いながら俺の腕に自分の腕を絡めてくる。
更に視線が厳しくなる。
殺意混じりなモノもしばしば。
ちらほらと見た事のある姿が視界の端に映るが、腕に触れるその感触意識を持って行かれてしまう。
下着越し、服越しと侮るなかれ、加奈さん程のダイナマイトボディであればいくら布を重ねようがやわらかさがさぁ!?伝わってくるんだよ!!
「加奈さんッ周りの視線がですね...こう、俺に突き刺さってきている訳なんですが」
そう言うと加奈さんは身長差の関係で、俺を少し見上げるような形で言葉を返してくる。
「らいくんと私のラブラブさを見せつけてあげればいいのよ!」
そう言って更にきつく俺の腕を抱く。
カンショクガ、ヤバイ。
「あ!あそこよあそこ、最初のお店」
「えっと、まさか...アレか?」
加奈さんが指差した先を見ると、その先には女性用下着店。
所謂ランジェリーショップというヤツが鎮座していた。
あまりの衝撃に加奈さんの前ではあまりしない、仕事&普段用の話し方になってしまったがそれだけの衝撃だという事は分かって欲しい。
「ええ、らいくんに選んで欲しいな〜なんて」
加奈さんは悪戯を思いついた子供の様な表情で俺にそう言う。
「............よし」
覚悟は決まった。
ここで屈してしまえば加奈さんに情けない奴と思われてしまうかもしれない。それだけは避けねばならない。
「行こう加奈さん」
「らいくん大丈夫?顔真っ赤よ?」
だめでしたー。
「でももう、言質は取ったから行くわよ!」
「ホァ!?」
▽▲▽▲▽▲▽
一方その頃、若干最終回っぽい展開を迎え作者が微妙に忘れてた一誠&夕麻の二人は、文字通りイチャついてる訳ですよ、ええ。
コノヤロウ。
「なんか今、謂われなき罵倒をされた気がする...」
「どうしたのイッセー君?」
「あぁ、いや、なんでもないよ夕麻ちゃん」
「そう?ならいいんだけど。それにしてもあの雷電とかいう人が置いていった”コレ”凄いわね...」
夕麻ちゃんはライデンが置いていったレーション?とかいうのを不思議そうに見ながらそう呟く。
「そうだね......すっごい痛いけど」
「確かにイッセー君のあの様子を見て体験したいとは思わないわ...」
▽▲▽回想▽▲▽
「うっ...ここは......?」
「イッセー君目が覚めたのね!?」
「あれ、夕麻ちゃん......そうだ!俺ッ...イッテェ!!」
「イッセー君まだ起きちゃダメよ!まだ傷は塞がって無いのよ!そうだこれを!」
レーションGod original 治りは恐ろしく早くなるが、その分半端じゃなく痛い。
「もぐもぐもぐもぐ......傷が熱く、この感じ何か覚えが...イッテェェェェェエエエエエエエエ!!!!!!??!?!!?」
「イッセー君!?」
▽▲▽▲▽▲▽
「...思い出したら痛くなってきた」
「イッセー君大丈夫?一応回復魔法かける?」
痛いと言う俺を心配して夕麻ちゃんは魔法を使おうかと提案するが、夕麻ちゃんも一応寝たとはいえ俺のせいで疲れているはずだ。
そんな夕麻ちゃんにこれ以上負担は掛けられない。
「大丈夫。ただ代わりと言ってはなんだけど、一緒に寝て欲しいな」
「ふぇ!?」
俺も言うのは少し恥ずかしかったが、夕麻ちゃんは少しでは無かった様で、顔を真っ赤にして俯いてしまった。
「あ、ごめん!いきなりこんな事言っちゃ失礼だよね!今のは聞かなかった事に「いいよ」えぇ!?」
あわよくばとは思っていたがまさか、本当にOKが出るとは思いもしなかった。
俺がポカーンとしているうちに、夕麻ちゃんは上着とスカートを脱ぐと......って!?
「ななな、ナズェ脱いでるんディス!?」
「だって、制服しわになっちゃうし...い、イッセー君になら、何処を見られてもいいから!」
下着とシャツのみとなった夕麻ちゃんは言うが否や、俺のベッドへ入って来て俺に密着してくる。
「ひゃぁ!?」
変な声が出たが、そりゃ仕方ないだろ!!
半裸の彼女と一緒のベッドに入ってるとか、緊張しない方がおかしいだろ!!?
幸い夕麻ちゃんは疲労で直ぐにでも眠りそうだが。
あ、やべ...俺の男の象徴が自己主張を...
「ふふっ...いっせーくん♪」
静まれぇええ!!!
▽▲▽▲▽▲▽
今度はさっきとは違う視線が俺へと突き刺さる。
「逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ」
ランジェリーショップの店内、俺は他の女性客の視線という凶器に晒されながら要らぬトラブルを避ける為に加奈さん以外のものを一切見ないようにする。
正確には加奈さんが入っていった、試着室のカーテンをだが。
中からは悩殺だのイチコロだとか、一体加奈さんはどこを目指しているのだろうか...。
「ここは...地獄だ...」
その後、10分程経って加奈さんが出てきた時には、憔悴しきった雷電の姿があったとか何とか。
▽▲▽▲▽▲▽
まさか、ランジェリーショップで女性の下着を選ぶ事になるとは思ってもみなかった。
「疲れた...精神的に」
「らいくんはああいう下着が好みだったのね」
「ヤメテーもう言わないでぇ...」
「あ、ちょっとエッチな下着も買っておいたから、今度見たかったらみせてあげるわよ?」
エッチな下着と聞いて、色々な想像を膨らませてしまった俺はそれを振り払うかのように頭を振って、煩悩を捨ててからしっかりと答えを返す。
「是非お願いします」
って、全然捨てられてねぇぇぇえええ!!!
その後はやたらと上機嫌な加奈さんと、デートという名のお買い物を楽しんできました。
振り回されはしたものの、俺も楽しめたので非常に有意義な時間となった。
...ただ、明日は学校だ。
グレモリー眷属から何かしらのアクションがある、と考えると凄く行きたく無い。
一誠の様子を見る為にも行かなきゃならんのだがなぁ。
めんどくせ。
▽▲▽翌日▽▲▽
「じゃあ、いってきます」
「いってらっしゃ〜い」
学校へ向かうらいくんを見送って、家の中へ戻りそそくさとらいくんの部屋へと向かう。
「ふふっ、お楽しみお楽しみ〜♪」
何をするかは内緒だよ。
▽▲▽▲▽▲▽
学校へ着いて教室へ行くと、一誠が男子連中に囲まれていた。
「イッセーてめぇ!天野夕麻ちゃんと一緒に登校してくるとはどういうこった!?」
「いや、彼女と一緒に登校しちゃ悪いのかよ...」
「彼女ォ!?じゃ、じゃあこの前言ってた事は嘘じゃ無かったのかよ!」
「そんなしょうもない嘘ついても、自分が悲しくなるだけだろ」
彼女が出来てなんとなく余裕が出てきたのか、どこか落ち着いた雰囲気で友人達の相手をしている。
ふむ、一誠は天野夕麻と一緒に登校してきたようだな。
まぁ、当然といえば当然か。一誠の家にいる訳だし。
「よう一誠、随分と人気者なようだな?」
「おぉ、ライデンか。人気も何も、俺は夕麻ちゃんと登校してきただけなんだけどなぁ」
俺が声を掛けると一誠は助かったと言わんばかりの表情で答えた。
「まぁ、無理も無いだろう。
俺が一ヶ月もかけてちょっとエロい位にまで更生させたとはいえ、今までド変態だった奴に彼女が出来てしかも美少女ですって言って信じると思うか?」
「...信じない」
「そういうこった。こういうのは大体時間がどうにかしてくれる。今は大人しく諦めろ」
そう言ってやると一誠は力無く、机に突っ伏した。
▽▲▽▲▽▲▽
時間は過ぎ、放課後となった。
教室内の人影もまばらになってきた頃、友人同士で遊びに行くか?なんて話をしているのも聞こえてくる。
俺は同じ様に帰ろうとする一誠を引き止めた。
「まぁ、待て一誠」
「ん?どうしたんだライデン。俺、夕麻ちゃんと一緒に帰る約束してるんだけど」
しれっとそう言った一誠に教室にまだ残っていた男子連中の視線が集まるが、当の本人は全く気付いていない。
「そうか、なら都合がいい。彼女もここへ呼んでくれ、この前の件で話がある奴がいる」
「え、それって...」
一誠は俺の言っている事の意味が分かった様で、片手で自分の腹に触れながら苦虫を噛み潰した様な表情になった。
「あぁ、一昨日の件だ。そろそろ迎えなりなんなりが来るとは思うんだが」
ガラッ
「噂をすれば影がさす、とはよく言ったものだな。待ちくたびれたぞ祐斗」
「ごめんね雷電君、そしてはじめましてだね兵藤一誠君。部長が君をお呼びでね。ついてきてもらえるかな?」
もう雷電、加奈さんと結婚してしまえと思った作者であった。