ーーーその後、一誠とアーシア・アルジェントは教会まで来ると少しの会話を挟み、何事も無く別れた。
まぁ、悪魔である一誠は教会に近づいたせいで終始笑顔が引き攣っていたが。
アーシア・アルジェントは一誠の姿が見えなくなると教会の扉に手をかけた。
一瞬とはいえ見えるであろう中の様子、それを見逃がさないように集中する。
そして、扉が開かれる。
中は暗く、この距離では中の様子は見えない。
一瞬でそう判断しバイザーのみを展開、オーグメントモードを起動。
世界が青く染まり、教会内にアーシア・アルジェント以外の姿を複数捉えた。
「あいつは!!」
その中に、見覚えのある男がいた。
「ついて来て正解だったぜ」
まさかこんな所に居るなんてなぁ.........ドーナシークッ!!!!
▽▲▽▲▽▲▽
アーシア・アルジェントは到着した。
”儀式”の準備も時期完了する。
そうすれば奴などおそるるに足らん。
「......ッ?!」
計画達成を前に浮かれていた私は、突然として突き付けられた刃の様な殺気に驚きその場から勢い良く飛び退いた。
▽▲▽▲▽▲▽
観察を続けていると、奴は何かに怯えるかのように飛び退き、周囲をを警戒し始めた。
どうやら自分でも気付かぬ内に殺気が漏れ出していたようだ。
「あぁ、クソ。いくらなんでも初歩的なミス過ぎるだろう」
やはり、近しい者が傷付けられるとどうにも自制が効かなくなる。
それに今押し入っても、以前の様に仲間を盾に逃げられるやもしれん。
居場所が分かっただけでも十分だ。
今日の所は建物と周辺の探索だけにとどめて、しっかりと情報を整理してから奴を確実に殺す手立てを考えなければ。
▽▲▽数時間後▽▲▽
む、バレないようにこそこそと調べていたらもうこんな時間か......既に日が落ち始めている。
「だがまぁ、ここで最後か」
俺が今やっていたのは襲撃する時のエントリーに使えそうな場所の確認だ。
調査の結果、ステンドグラスを含むガラス窓が数十個に正面入口と裏口があり、最も妥当なは窓からのエントリーだと判断。
調査終了、帰還する。
▽▲▽一方その頃▽▲▽
「二度と教会に近付いちゃダメよ」
「そうね、今回は同意見だわ。イッセー君はもっと悪魔になったという自覚を持つべきよ」
俺は今、部長と夕麻ちゃんに滅茶苦茶怒られてます。
教会は悪魔にとって敵地であり、入るだけでそれが問題行動になるらしい。
今回は純粋な善意でアーシアを送り届けた事を考慮して素直に帰してくれたが、本来なら光の槍が飛んできてもおかしくはなかったそうだ。
言われて光の槍に貫かれる感触が甦り、思わず体が震えた。
「それとイッセー君、教会関係者......特に
神の祝福を受けた者の攻撃は悪魔を完全に消滅させる」
消滅、そう言われても全く実感が湧かない。
それも当然の事だと思う。この世に完全な消滅を迎えるものがどれだけ存在するのだろうか。
夕麻ちゃんはそっと自分の腹に触れる俺の様子を見て、軽く息を吐いてから落ち着いた口調で言う。
「ごめんなさいイッセー君。でも本当にそれだけ私達も心配だったの」
「ええ、私も熱くなりすぎてたわ。それでも、今後は気をつけてちょうだい」
二人との会話はその注意を着地点として終了した。
「お説教は済みましたか?」
「うおっ」
突然背後から声がしたと思ったら、気づかぬ内に朱乃さんがそこにいた。
「朱乃、どうかしたの?」
「大公から討伐の依頼が届きました」
というわけで、次回ちょっぴり戦闘です。