何でこうなるッ!!(バナージ風
よう!変態に裁きの鉄槌を下す男、雷電だ。
転校から一ヶ月が経ち、学校生活の裏で”お仕事”をこなしつつウルフに情報収集を頼み、ある程度この駒王学園を取り巻く環境は把握出来た。
それと同時に発覚した衝撃の事実があった。
知り合いの悪魔がいっぱい居ました。
うん、説明も無しに何言ってんだと思うだろうけどさ。
残念だけどこれ、事実なのよね。
たださぁ、何で魔王の血縁者が二人もいるのかって話だよ。
しかも片方は完全に知り合いだったし、もう片方も本人とは面識は無いが親族と知り合いだし。
何でこんなとこにソーナがいるんだよとか、おいサーゼクスてめぇ色々と聞いてねぇぞとか思ったんだけどさ、何時ぞやセラ...あぁ、セラっていうのはセラフォルー・レヴィアタンっていう魔王の一人でシスコンの変人だ。
さっき言ったソーナの姉で色々あって世話になった事がある。
そんでもって話を戻すが、何時ぞやセラが「ソーたんが人間界の学校に通う」だのなんだの言ってたがここだったのか。
まぁ、普通に考えれば悪魔が安心して通える学校なぞここ以外にはほぼ無いだろうし当然なのだろうが。
「どうしたんだい雷電君、考え事かい?」
「あぁ、すまない祐斗。大した事じゃないんだが、少し気になる事があってな」
「そうかい?でも、もし悩み事とかなら相談に乗るよ?」
「ありがとう、その時はそうさせてもらおう」
「うん、期待して待ってるよ」
そう言って祐斗は食事を再開する。
説明が遅れたが目の前にいるコイツは『
転校初日にも木場の名が出てたと思うがその木場だ。
最近では俺と祐斗の二人で二大イケメンとやらになってるとかなんとか。
何故、俺が祐斗と仲がいいのかって?
なんとなく気になって会いに行ってみたら、意外と気が合ってそれからはよく今みたいに昼飯を一緒に食ったりしてる。
ただ、そのせいで俺が祐斗に気があるのではないかと言う疑惑が浮上したのは誤算だった。
俺はホモじゃねぇ。
あ、あと祐斗も件の悪魔の一人だ。
別にどうする訳でもないが一応説明の一部としてな。
祐斗には俺がそういった悪魔とかの裏の事情にも関わってる事は言ってある。祐斗に教えるという事は彼の王『リアス・グレモリー』にも伝わる事になるのだが、結局ソーナ経由でバレる事は確定なので先に伝えてある。
人伝にバレるよりは自己申告しておいた方が過度の警戒をされずに済む場合もあるしな。
ちなみに分かる人は分かるだろうが、リアス・グレモリーというのは先程言ったソーナでは無いもう一人の魔王の血縁者だ。
後、王云々というのはチェスの駒を模して作られた悪魔の駒というものがあるのだが、その悪魔の駒は他種族を悪魔に転生させることが出来る不思議アイテムで、転生させられた者達は眷属としてその王に付き従うとかそういう感じ。
悪魔の種の減少を危惧して作られたそうだが、相手の意思を無視して強制的に転生させることも出来るなど問題も多い。
詳しい事は別の機会にでも話すとして、何が言いたいかと言えば祐斗はその眷属だとそういう事。
「そういえば雷電君は部活とかは決めたのかい?」
「いや、まだだ。イマイチピンと来るものがなくてな」
俺がそう返すと祐斗は少し悩んだ末にこう言った。
「ならオカルト研究部に見学に来てみないかい?」
「オカルト研究部ねぇ、お前の所の王様に遂に目を付けられたか」
「ごめんね、僕も眷属だから報告しない訳にもいかないからさ」
「あぁ、別に責めてる訳じゃない。どうせソーナ辺りから伝わるだろうしな」
「うんそれでもごめんね」
本当にコイツは......外も内もイケメンとかハイスペック過ぎるだろ。
「わかったよ、一応その謝罪は受け取っておく。ただ本当に気にしてないからお前も気にするな」
「うん、わかったよ。で、来てくれるかい?」
「友人の頼みは断れないな。ただ見学って言うのも建前だろ?眷属を纏めている部に俺を入れる訳無いだろうしな」
「うーん、どうだろうね?部長は話を聞きたいから連れてくるようにとしか言ってなかったから」
「ま、行けば分かるか。今日の放課後でいいのか?」
「うん、部室は旧校舎にあるんだけど分かるかい?なんなら教室まで迎えに行くけど」
「大丈夫だ。それにお前が俺を呼びに教室にまで来たらまた変な噂が立つ。確実に」
「ハハ...そうだね、流石に僕もそれは望むところではないし。じゃあ放課後忘れないでね」
▽▲▽▲▽▲▽
そして時はキンクリされ放課後。
俺は旧校舎のオカルト研究部の部室前までやってきた。
とりあえずノックをして名乗る。
「すいません、二年の霧崎です。見学に来ました」
中から足音が近付くのが聞こえて扉が開く。
「いらっしゃい雷電君」
中から出てきたのは祐斗だった。
「よう祐斗。忘れずに来たぞ」
「ごめんね、せっかく来てもらったけど部長はいまシャワーを浴びてるんだ。少し座って待っててもらえるかな?」
シャワーもあるのかこの部室は...。
「ああ、わかった」
そう言ってとりあえず、めっちゃ羊羹食べてる見覚えのある白髪の女の子の前に座る。
「どうぞ、紅茶ですわ」
コトリ、と俺の前にソーサーとカップが置かれる。
「ありがとうございます、姫島先輩」
「あらあら、私の事ご存知ですの?」
「ええ、二大お姉様でしたっけ?その称号でも有名ですし、姫島先輩程の美人は早々いませんから一度見たら忘れませんよ」
というかそんな称号を貰う人が両方オカルト研究部ってかなりミスマッチな感じだな。
「うふふ、お世辞でもうれしいですわ」
「世辞を言える程に利口ではありませんよ、本心です」
目に怪しい光が灯っているのはともかく、とても素敵な美人さんだと思う。
そんなやり取りをしていると、正面の席から殺気を感じた......殺気!?
「ハッ!?」
殺気の放たれている元凶へと向き直る......と同時に放たれる小さく鋭い何か。
それを視界に捉えると同時に視界に映っているもの全てがスローモーションのように変わる。
所謂『斬撃モード』の応用だ。
カップに伸ばしていた手をその小さい何かを止める為に動かし、人差し指と中指の2本の指で挟み押しとどめる。
完全に勢いを殺すと同時に遅くなっていた視界も戻り、俺はその掴み取った物を見る。
「楊枝?」
それは羊羹などの和菓子を食べる時に使用される木製の楊枝だった。
当然それは先程から羊羹を食べていた正面の座席に座る白髪の小柄な少女から放たれたのは明白なのだが......
「えっと、たしか君は塔城小猫さんだよな?初対面だと思うんだが」
「......はい」
塔城さんは所謂ジト目というヤツで俺を見ながらコクリと頷く。
「すまない、もしかすると私は君の気に障る様な事をしてしまったのだろうか?」
「......いえ、そういう事では無いんですが」
そう言って塔城さんは俯いてしまう。
「すまない、言い辛いとも思うが言ってくれれば直すが」
「......そういう事じゃ無い、です」
そして無言になる塔城さん。
気まずい......俺は一体何をしたんだぁぁぁ!?
▽▲▽▲▽▲▽
......どうも、塔城小猫です。
今、私は予想もしていなかった出来事にかなり動揺しています。
......そうは見えなくてもしているんです。
その証拠に普段なら絶対にしない様な事をしてしまいました。
「楊枝?」
久しくお会いする事の出来なかった”ご主人様”を目の前に舞い上がっていた私は朱乃先輩と楽しげに会話をしているご主人様を見てつい、自分が羊羹を食べるのに使っていた楊枝を投げつけてしまいました。
それを難無く防ぐご主人様は流石としか言い様がありませんが、とんでもない事をしてしまいました。
でもご主人様も私を無視して朱乃先輩にデレデレしてたのは頂けません。
「えっと、たしか君は塔城小猫さんだよな?初対面だと思うんだが」
「......はい」
そういえばご主人様には猫の姿しか見せた事は無いんでしたっけ......。
忘れられたのかと思って一瞬心臓が止まりかけました。
え?さっきから私がご主人様と呼んでいるのは何故って?
そんなのご主人様はご主人様だからです。
ご主人様は過去に傷付いた私とお姉様を助けて下さった命の恩人であり、私がこの世で最も愛する御方です。
「すまない、もしかすると私は君の気に障る様な事をしてしまったのだろうか?」
助けて下さった後も私達を家族だと言って受け入れてくれました。
その後、とある事情で私もお姉様もご主人様の元を離れましたがご主人様への愛は薄れるどころか日に日に強さを増し、一ヶ月前にご主人様が転入されたのを知った時は授業が終わり次第すぐさまご主人様の教室へ行き、実際に目にした瞬間に胸と下腹部が熱を持ってしまい、その処理には苦労しました。
「......そういう事じゃ無い、です」
そう私はご主人様が私とお姉様以外の女の人にデレデレしているのが嫌なだけなんです。
それに今は朱乃先輩がいるから滅多なことは出来ません。非常にもどかしいです。
あぁ、愛しのご主人様。今すぐにでも貴方に愛してもらいたい......。
大好きですよご主人様。
はい、という訳で小猫ちゃんが病んでました。
うん言いたい事は分かる......だからその手に持った武器を置いて下さいお願いします。
...本来、私も誰かをヤンデレキャラにする気は一切無かったんですよ。
何か色々とノリに乗った状態で手が動いて書き上がるまでおかしいとすら思っていなくて、確認のために読み返してて初めてあれ?ってなっておかしいことに気付くという......。
ヤンデレ好きがここで影響してくるとは......。
思い付き作品だし、しょうがないね(*゚∀゚*)
こんな急展開系思い付き二次創作にお付き合い頂ける方は次回も見てくれると嬉しいぜ!