雷電D×D   作:生麺です

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随分と大層なタイトルを付けたものの、そこまでたいした内容ではないというね。

シリアスっぽい感じだけど雰囲気だけです雰囲気だけ。


斬ノ玖 倒れた友、振るわれる殺意の刃

「何をモタモタしているレイナーレ」

 

急に現れた堕天使の男は天野夕麻をレイナーレと呼び、鋭く睨み付けた。

クソッなんで堕天使がワラワラいやがるんだこの街は!

咄嗟に飛び出そうと思ったが、天野夕麻の例もあり一時的に様子を見る事に徹する。

 

「ドーナシーク!?イッセー君逃げて!!」

 

レイナーレというのは天野夕麻の本当の名かなにかであろう。

天野夕麻は堕天使の男...ドーナシークが現れた瞬間、表情を固くして一誠に逃げろと言うが、一誠はその場を動ことしない。

 

「嫌だ。逃げるなら夕麻ちゃんも一緒だ!」

 

「そんな事言ってられる場合じゃないの!お願いだから早く逃げて!!」

 

その様子を見て、ドーナシークは何を思ったのか右手に”光の槍”を作り出し、それを一誠ではなく天野夕麻向かって投げた。

 

「夕麻ちゃん!!!」

 

それを見ていた一誠は天野夕麻の前へと躍り出て、盾に成らんとする。

 

「間に合えよ!クソがッ!!」

 

俺は友人が危険にさらされるかもしれないのに様子見なんぞしていた自分に悪態を吐きながら即座に神器を展開。

周りの被害も考えずに全力で踏み込んだ。

 

「イッセー君!ダメッ!!」

 

天野夕麻が一誠を止めようと手を伸ばす。

 

だが、光の槍はそれよりも早く一誠へと迫る。

 

「届けええぇぇぇ!!!!」

 

その全てを超える速度で駆け、斬撃モードを発動。

光の槍が一誠に到達する既の所でそれを斬り落とす。

 

「なっ!?」

 

「一体何が...?」

 

ドーナシークと天野夕麻は驚き、訳がわかないといった様子で俺を見ている。

そんな中、俺は一誠の方へ向きバイザーを開いて顔を見せる。

ドーナシークに背中を晒すことになるが、致し方ない。

油断している訳では無いが、実力差による余裕というのもまた存在する。

攻撃されたとしても先程の技量や威力であれば対応は容易だ。

 

「ライ...デン?」

 

一誠は俺を見て案の定とポカーンとしている。

さっきまではカッコよかったんだがなぁ...。

まぁ、そういう所があってこそのこいつなんだが。

 

「友人の危機に参上した。安心しろ一誠、あいつは俺が......」

 

そこで一旦言葉を切り、ドーナシークを射殺さんばかりに睨み付け、ブレードの切先を向けて言い放つ。

 

「殺してやる」

 

 

▽▲▽▲▽▲▽

 

 

「ハッ!人間風情が意気がるな!!」

 

わけがわからない。

 

「なら、その人間風情に斬られて死になァ!!」

 

何故、あいつがあんなのと戦ってるんだ?

 

「イッセー君逃げるわよ!」

 

夕麻ちゃんが何かを言っているが頭に入って来ない。

 

「なにしてるのイッセー君!早く!!」

 

腕を掴んで引っ張られた。

 

「裏切り者は死ぬといいっす」

 

その際、やたらとハッキリ聞こえたその言葉と、別方向からこっちへ向かってドーナシークとかいう奴が放ったのと似たような物が飛んで来るのが見えた。

 

「___ッ!!夕麻ちゃん!危ない!!」

 

俺は咄嗟に夕麻ちゃんを突き飛ばし、押し倒すかのように覆い被さる。

 

グサッ

 

自身の腹部から肉を貫く音が聞こえ、夕麻ちゃんの顔に血が掛かっていた。

 

「ゆ、うま...ちゃ......ごめ...血、つけちゃ...たね」

 

刺さった所は焼ける様に熱いのに、不思議と痛みは無かった。

アドレナリンとかいうのの効果だろうか。

 

俺の体は自重を支え切れなくなったのか、倒れている夕麻ちゃんに倒れ込んでしまった。

 

「イッ、セー...君?あ、ああ、いやああああぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!」

 

「な!?一誠!!」

 

はは、人生最後の瞬間を恋人の胸に包まれて終わるのか。

贅沢すぎ、るな...。

ごめんね夕麻ちゃん。もう、何も見えないや...。

ごめん、一緒にいるって言ったのに...。

 

あぁ、死にたくねぇな。

 

 

▽▲▽▲▽▲▽

 

 

「ハハッ!馬鹿な奴っす!!レイナーレを狙った槍に自分から当たりに来るなんて!!」

 

そう言いながら現れたのはゴスロリを着た小柄な堕天使。

 

「お前かミッテルト。カラワーナはどうした?」

 

「さぁ?こっち来てからすぐどっか行っちゃって見てないっす」

 

奴が

 

「そうか...」

 

「ん?」

 

「なんすかこの嫌な感じ〜」

 

「...貴様がやったのか」

 

神器の出力が抑えられていないのが自分でも分かる。

証拠に、ブレードの振動数が跳ね上がり普段静音起動している筈のそれが段々と不快な音を鳴らし始める。

 

「そうっすね〜先にレイナーレをと思ったのに勝手に死にに来るなんて本当に馬鹿な奴っす!」

 

「貴様が一誠を!!!!」

 

俺は叫びながらミッテルトと呼ばれた堕天使に肉薄し、斬撃モードも使わずにただ殺す為だけにブレードを振るう。

 

「ヒッ」

 

「殺してやる!!バラバラに切り刻んで殺してやるッ!!!!!!」

 

ガキィン!

 

力任せに振るったブレードをミッテルトは咄嗟に光の槍でガードする......しかし

 

斬ッ!!

 

その一撃は抵抗虚しく光の槍ごと腕を斬り飛ばす。

 

その際に返り血が俺の顔へと掛かったが、気にする程の事では無い。

 

「アアアアアァァァァァ!!!!」

 

腕を斬られた痛みにミッテルトは悲鳴を上げる。

 

「一旦引くぞミッテルト!」

 

そう言うやいなや、ドーナシークはミッテルトを置いて飛んで逃げるが、ミッテルトは痛みに悶絶していて未だ動けていない。

 

「ドーナシークッ!...あいつ!!!グウッ」

 

「痛いか?痛いよなぁ。だが、一誠は腹に大穴開けられて泣きもしなかったんだぜ?少しは根性見せろよ堕天使ィ...」

 

立ち上がろうとする奴の首を掴み上げそう言い捨て、手を離して一誠が風穴を開けられたのと同じ位置に容赦無く掌底を叩き込んで吹き飛ばす。

その時に電撃が迸り、触れた場所の布が弾け飛ぶ。

 

「ハッ、仲間を置いて逃げるとはな。まぁ、何処へ逃げようがどこまでも追い詰めて必ず殺してやる」

 

吹き飛んでいったミッテルトに少しずつ歩み寄り、ブレードを振り上げる。

 

「だが、せめてもの慈悲だ。これ以上苦しまぬ様、最期は一撃で葬ってやろう」

 

そう言って振り下ろしたが、それは意外な人物によって止められた。

 

「待って」

 

天野夕麻、彼女が一誠に回復魔法をかけながらそう言った。

 

「何?」

 

「レイ...ナーレ?たすけっ」

 

彼女を見て、僅かな希望に縋ろうとしたミッテルトの言葉は、心臓を正確に貫いた光の槍によって遮られた。

 

「イッセー君を傷付けた報いよ」

 

それを聞いて俺は刀身に付着していた血を払い納刀した。

 

「自分で始末を付けたかった訳か」

 

「ごめんなさい、どうしても許せなくて......」

 

「構わん、この怒りはもう一匹にぶつけさせて貰う」

 

覚悟しておけドーナシーク貴様は必ずこの手で殺す。

 

それを聞き、レイナーレ...いや、彼女はもう堕天使レイナーレではなく一誠の彼女、天野夕麻なのだろう。

天野夕麻は一誠を抱き締めながら必死に魔法をかけ続けている。

 

 

▽▲▽▲▽▲▽

 

 

ミッテルトを殺し、あのイッセー君の友人を名乗る男との会話もそこそこに、イッセー君の治療に専念する。

 

「イッセー君、何で...せっかく結ばれたのに、こんなのって無いよ...」

 

だが、イッセー君の身体は次第に熱を失っていく。

私に出来る事は魔法をかけながら無事を祈るぐらいしかない。

 

そんな中、視界の端に赤い光を捉え何かと思い視線を向けると、そこには見覚えのある紅い髪の女が立っていた。

 

「あなたは...リアス・グレモリー。

魔王の妹が態々私何かを殺しにでも来たの?

後にしてくれないかしら、私はイッセー君を助けないといけないの」

 

「...なにか勘違いをしているみたいだけど、今回は私はあなたを殺しに来た訳でも、拘束しに来た訳でも無いわ」

 

”そういう目的もあるのは否定しないけど”等と言いながらリアス・グレモリーはイッセー君の上着のポケットを指差して言った。

 

「今回の本題はそっち、私はこの子に呼ばれて来たのよ」

 

回復魔法をかける手を休めること無く、私は上着のポケットに手を入れると、手に何かが当たる感触があった。

 

取り出すとそれは、折り畳まれたチラシの様だった。

 

「これは...?」

 

片手で開いてみればそれは、悪魔が契約を取るために使う召喚魔法陣付きのチラシだった。

 

「私はその子の死にたく無いという”願い”を聞き届けるために、ここへ来たのよ」

 

「え?じゃあイッセー君は......助かるの?」

 

私は藁にも縋る思いでリアス・グレモリーに問う。

 

「残念だけど、このまま傷を癒しても彼は助からないわ」

 

「そんな...」

 

その容赦ない一言に私の心は絶望に覆われてしまう。

 

だが、リアス・グレモリーの話は終わっておらず、懐から何かを取り出した。

 

「でも、助ける方法が一つだけあるわ」

 

彼女は取り出した何かを私に見える様に持ち直した。

 

「”悪魔の駒(イーヴィル・ピース)”これを使えば彼は助かる」

 

「悪魔の駒......他種族を悪魔へと転生させるアイテム。実物を見るのは初めてね。

確かにそれを使えばイッセー君は助かるかもしれない......でも、それは同時に悪魔化と、あなたの眷属にさせられてしまうという意味よね?」

 

「そうなるわね。でも、方法はそれしか無いわ」

 

「でも、そんなのってっ!」

 

それしか方法がないと言われても、私はどうしてもリアス・グレモリーを信用出来ずにいた。

 

「早々に転生させてしまえ、リアス・グレモリー」

 

そんな時、リアス・グレモリーが来る前に何処かへ走り去って行ったあの男が戻ってきてそう言った。




多分私はこれが投稿される時には起きていません。

ただ雷電君は今日も元気です。

おやすみ。

P.S.最近、お気に入り登録が増えるのを見るのが楽しくて仕方が無いです。
ありがとうございます(*゚∀゚*)
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