IS学園のアリーナが紫色の炎で包まれた頃。
「ジェネレーションシステムアクセス…………電脳メガネ、無線リンク完了。データコピー、及びデータベース、ハッキング開始」
リンクスは自分のいる亡国企業支部のスパコンから、本部のデータベースをハッキングしていた。
「コピー開始、完了まで残り90秒。並行してデータハッキング開始」
リンクスは一枚レンズのメガネをかける。そしてモニターを見つめ続ける。リンクスの瞳の外周が赤く点滅すると、亡国企業のデータベースのファイアーウォールが次々と破られていく。そして目に付いた情報を全てメガネを経由して、ジェネレーションシステムの腐る程あるストレージにコピーしていく。もちろんウィルスはメガネを経由した時点で無力化されている。そして、ある計画が目に付く。
「篠ノ之束捕獲計画…………?」
リンクスは思考する。そしてある結論に行き着く。これを利用すれば篠ノ之束を利用して更にヴァーディクトデイを縮められるのではないか?と。そしてリンクスはそれについての情報を徹底的に集める。だが、セキュリティシステムが異物を感知し攻撃し始める。
「…………旧式じゃ所詮、無理」
リンクスは白い粉のようなものを落とす。それから数秒もしないうちにセキュリティが弱体化し、その間にセキュリティを完全に破壊、書き換えたのちに求めた情報をコピーする。
「…………これ以上はストレージの無駄…………」
リンクスは素早く侵入痕跡を消し、起動履歴を消した後にスパコンの電源を落とし、その場を立ち去った。ご丁寧にシャットダウンさせておいた監視カメラまでも破壊して。
♢♦︎♢♦︎♢♦︎
翌日の夜。リンクスはまたスパコンから情報を抜き出す。今度は亡国企業の正体とボスの名前。
「…………」
また一枚レンズの電脳メガネをかけると、ジェネレーションシステムを経由して無線リンクさせ、情報を抜き出していく。
「…………完了」
そして情報はあっさりと抜き出せた。そしてジェネレーションシステムのストレージにコピーし、そのままスパコンをシャットダウンする。
《リンクスよりジェネレーションへ、今より抜き出した情報の裏付けを取りたい、ジェネレーションシステムのデータベース使用許可を申請》
自室に戻りつつ、ジェネレーションシステムに問いかける。コンマ数秒もしないうちに返答が返ってくる。
《ジェネレーションシステムよりリンクスへ。申請受理。データベースの使用を許可。すぐさま実行に移されたし》
そしてリンクスは自室に入り鍵を閉める。
《了解》
そして部屋にある備え付けのベッドに横たわると、そのまま目を閉じジェネレーションシステムにアクセスする。
『…………』
多数のディスプレイを展開、閲覧、選別、消去していく。
『…………裏付け完了。期待外れ』
軽くため息を吐いた後に、手を振り全てのディスプレイを消去する。そして、現実世界での仮初めの体が目を覚ます。
「…………篠ノ之束に接触。行動はそれから。」
そして、一枚レンズの眼鏡をかけると、瞳を赤く点滅させ、そのまま部屋を出て行き姿を消した。