IS 罰の記録   作:elf5242

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プロローグ《L》

とある某所施設の地下。

 

「良い?M、そしてLでこの基地を襲撃、BT二号機"サイレント・ゼフィルスを奪う、良い?」

 

「了解」

 

「分かりきったことを何度もベラベラと喋るな」

 

ブロンドをカールさせた女性と向かい合うように二人の少女がブリーフィングを受けていた。

 

「テメェ…………スコールがてめぇらガキどもに教えてやってんだ!てめぇらは黙って従っとけ!」

 

そこに一人の女性が噛みつくように食ってかかる。

 

「抑えなさい、オータム。見っともないわよ?」

 

「けどよぉ…………」

 

「いいから、あなたが私を思ってくれているのは十分伝わったわ」

 

「スコール…………♪」

 

オータムと呼ばれた女性がスコールと呼ばれる女性になだめられると、オータムは借りてきた猫のように大人しくなり、ほおを赤く染めながらスコールにじゃれつく。

 

「ふん…………」

 

「…………出撃準備」

 

 

一人は場の空気に呆れて屋上へ、一人は純粋に武器整備のためにその場を後にした。

 

 

 

 

♢♦︎♢♦︎♢♦︎

 

 

 

 

「くそっ!撃て!撃ちまくれ!」

 

その夜、とある研究所では真夜中にも関わらず、銃声が響いていた。

 

「遅いな」

 

玉が飛び交う中を悠々と歩いて、完全とは行かないまでも武装した兵士たちに向かっていく少女、バイザーで顔を隠しているため、表情は分からないが、少なくともその口元を笑っていた。

 

「死ね」

 

そして左手に握った拳銃の引き金を引き、次々と兵士たちの関節や眉間を撃ち抜いていく。

 

「がっ!?」

 

そして緩急をつけて二人残った兵士のうちの一人に接近し、首筋にナイフを突き刺し、そのまま喉笛を切り裂く。

 

「ベン!?このガキ!」

 

生き残った兵士が近くにあった鉄パイプで少女を殴打しにかかる。少女はバイザーの中で兵士を横目で睨みつけながら、右脇に拳銃の銃口を出し、男の頭部に狙いをつけた瞬間、男の頭が弾け飛ぶ。

 

「L、フォローが二秒遅い。」

 

「M…………そっち…………3秒早い」

 

「その程度対応しろ」

 

少女が顔を向ける先には、金髪の少女、手には四十センチ程の全長を持つ巨大な拳銃を片手で構えている。

 

「目標確認…………」

 

少女達の目の前には、蝶を模した機体。

 

「情報通りなら、これがサイレント・ゼフィルスか…………」

 

「速くする」

 

「言われなくても」

 

Mと呼ばれた少女がサイレント・ゼフィルスを装着する。

 

「…………これで…………ふふっ、待っていろ…………織斑一夏…………!」

 

「…………」

(…………ジェネレーションシステムに報告、予定日の変更を進言、後にレイヴンとの討論通信を予定、以後、任務を継続…………以上)

 

山猫の名を持つ少女の見定も静かに始まった。

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