不定期ではありますが、できるだけ投稿していこうと思うのでよろしくお願いいたします!
第17Q 準決勝
俺達は二階の応援席に移動し、秀徳の試合を観戦していた。
序盤から秀徳のペースで試合が進んでいく。
緑間に注目しがちだが、それだけではない。
ドガァーン!!
「去年よりまた一段と力強くなってるわね」
「あぁ、去年あいつだけでも手に負えなかったのにな」
日向とリコは絶句していた。
秀徳のキャプテンでもありセンター。大坪泰介。
高校生離れしたパワーとフィジカルを持っている。そこらへんの選手では歯が立たないだろう。
「ダメだ! 中を固めろ! 外はある程度やられてもしょーない!」
どうやら相手は大坪を止められないと踏み、中をしっかり守ることに作戦を変えた。しかし、外には....
「ある程度しょーがない? だからお前らはダメなのだよ」
緑間にがシュートモーションに入る。
「なぁ黒子」
「なんでしょう?」
「緑間ってシュート外したことあるの?」
「僕は彼がシュートを外した所を見たことがありません」
緑間から放たれたボールは天井付近まで高く上がり、ゴールへと落ちていく。寸分の狂いもなく、リングにも触れず吸い込まれていく。
「これがキセキの世代の実力か」
「はい。これがキセキの世代のNo. 1シューターです」
たしかに凄いし、百発百中の3Pなのは凄く脅威だが
なにか違和感を感じる。この違和感はなんなんだ....
ピーーーーーーーーー
「153対21で秀徳高校の勝ち!!」
「「「「「ありがとうございました!」」」」」
整列が終わると各高校がベンチへと戻っていく。
その時、緑間と目があう。
「これが実力の差だ」とでも言いたそうな顔をしていた。
「(絶対そこまで行ってやる)」
「次の準決勝絶対勝つぞ。火神、黒子」
「「はい!(おう!)」
ーーーーーーー
数日後
俺は今黒子と火神と次の試合の対戦相手、正邦高校のビデオを見ていた。
なんでも、この高校はバスケに古武術を取り入れていて、普通のチームとは違うらしい。
確かに、普通のバスケの体使いとは違うが違和感がなく、むしろしっくりきている節がある。
「正邦高校は都内トップのディフェンス力らしいです」
「へぇ〜そんな硬いのかこいつら」
火神は試合を見ながらそう呟いた。
確かに試合を見ていて、ディフェンス能力の高さが目に見えてわかる。見た感じマンツーマンの守りだ。相当ディフェンスに自信がないとできない。さらに相手に対しての超密着でプレッシャーをかけてくる。これはやりにくそうだ。
「特に9番の彼。初めて間もないといえど黄瀬君を止めた人です」
「「まじかよ」」
それは正直驚いた。試合では負けていても黄瀬を止めるほどのディフェンス力。これは俺も少し本気を出さないとな....
「まぁ相手がどんなに強かろうが、俺たちは絶対に勝つ!」
「はい!」
「火神に言われるまでもない!」
俺たちは勝利を誓い合った。
ーーーーーーーーー
そして試合当日
控え室にて.......
「これから準決勝だ!正直、去年正邦と試合をして大敗した。そん時は本当にバスケを辞めたくなった」
去年の大敗。先輩達は一度対戦して経験しているんだよな。
そして、この試合にどれだけ思いを込めてるか....絶対に負けられない。
「でも、去年とは違う!強くなった誠凛を見せてやろうぜ!」
「「「「「おう!!」」」」「
そして控え室を出て体育館に向かう。
「なぁ黒子」
「なんですか? 白鷺君」
「黒子はバスケを嫌いになったことはあるか?」
俺自身その経験があるから、先輩達の気持ちは少しわかる。
あんな経験はもうしたくないと思っている。
「僕にもありますよ。なので理由は違えど気持ちはわかります。この試合先輩達の過去を乗り越える大事試合です」
黒子でもバスケを、嫌いになったことがあるんだな。その理由は今は聞かないようにしよう。まずは目の前の試合だ。
「あぁわかってる」
「絶対勝ちましょう」
「あぁ」
俺と黒子は拳を合わせる。
ーーーーーーーーーーーーー
「これから誠凛高校と正邦高校の試合を始めます!」
「「「「「よろしくお願いします!!」」」」」
挨拶が終わると一度ベンチに戻る。
その時あの9番が近寄り火神に話しかけていた。
「誠凛超弱いのに強いの一人入ったっていってたけど、君かな?まぁでも今年も俺たちが勝つから!」
「「「「「あ?」」」」」
9番の一言により、火神だけでなく全員がそついに殺意を抱いた。
「おい、津川。やめとけ」
「あいて!!」
正邦のキャプテン岩村に9番津川が殴られていた。
「すいません。いきなり、こいつすぐ本音でるので」
「去年とは違いますから」
「あの時はお前らが弱かっただけだ。今年も同じだろう」
そういうと岩村は津川をつれて下がってるいった。
日向は悔しそうに手を強く握りしめていた。
「キャプテンいきましょう」
「おう。白鷺お前もしっかり頼むぞ!」
日向は白鷺の肩を叩きコートへ戻っていく。
「はい」
俺はそう呟いた。
ーーーーーーーーーー
各々の選手がそれぞれポジションについた。
誠凛高校
スターティングメンバー
PG 伊月
SG 日向
PF 火神
F 白鷺
C 水戸部
正邦高校
スターティングメンバー
PG 春日
SG 津川
PF 大室
SF 坂本
C 岩村
ーーーーーーー
「ディップオフ!!」
ボールが天高く上げられる。
ジャンパーは火神。身長跳躍力で優っている火神がボールを弾き、誠凛ボールから試合が始まった。
火神が弾いたボールは伊月へと渡る。
「落ち着いて一本いくぞ」
伊月はボールをつきながらゆっくりと全身していく。火神には津川がつき、白鷺には岩村がついておりディフェンスはやはりマンツーマンである。
「(ディフェンスなら東京最強だけはあるな......でも)」
白鷺はフェイントをかけ岩村を振り切り、伊月へ近づいていく。
「伊月先輩!」
「白鷺!」
白鷺はパスを受け取ると、ドリブルをしゴールへ接近する。
「行かすと思うか?」
さっきマークについていた岩村がすかさず、白鷺をマークする。
「もちろん。行かせてもらいますよ」
その場でボールをつきながら、タイミングを伺う。さすがは強豪なだけはあってスキはない。
「へい!!」
津川を振り切った火神がパスを要求。
岩村の視線が一瞬火神に向いた瞬間に逆側から、岩村を抜く。
しかし、岩村も負けじと白鷺についていく。
「甘いな!そんなもんで抜けると思ってるのか」
「抜く?そんな必要ないですよ」
そういうと白鷺はその場で止まり、ゴールに向かってボールを放つ。
「そんな適当なシュートが入ると思っているのか!」
岩村はブロックの為手を伸ばすが、空をきる。
シュートの軌道から外れることを予測していた。しかし、
「ナイスだ!白鷺!」
「なに⁉︎」
すでに走り込んでいた火神がボールを空中で受け取りそのままダンクを決めた。
ドガァーーーン!!
火神のダンクが炸裂した。
「アリウープだと....」
岩村は少しばかりか驚いてた。アリウープを決めたこともそうだが、あの津川を振り切ることが出来た火神の実力、それとノーマークだった白鷺の実力に。
「ナイス!火神!」
「おう!」
火神と白鷺はハイタッチをする。
先制点は誠凛が奪った。
正邦のリスタート。
大室から春日へとボールが渡る。
春日もゆっくりと前進し、スリーポイントラインで止まる。
誠凛のディフェンスは火神が津川、白鷺が岩村、他はゾーンで守っている。
「(火神だけならまだしも。もう一人やばいやつがいるとわね)」
迷っていた。二人の圧倒的にディフェンス能力が岩村と津川、二人を抑えていた。
「こうなったら自分でやるしかないか」
春日はフェイントを使い、伊月を抜く。すかさず水戸部がヘルプにはいるが、春日はフリースローライン辺りで飛び、得意のスクープショットを放つ。
綺麗な放物線を描き、ゴールに吸い込まれていった。
「春日ナイッシュ!」
「おう!岩村、あの二人どうだ?」
「想像以上にやりづらい。でも、うちには津川がいらからな」
「はい!任せてください!余裕で止めて見せるっす!」
誠凛のリスタート
伊月から火神へとボールが回る。
火神のマークは津川だ。
「絶対抜かせないもんね!」
「そうかよ」
火神はフロントチェンジで津川を左右に揺さぶる。
しかし、しっかりと津川はついてきていた。
「くそ!!」
「そんなんじゃ抜けないよ!」
無理矢理ドライブを仕掛けようとしても、止められてしまう。
「火神!一度戻せ!」
伊月が声をかける。それに反応して、伊月にパスをしたが...
ぱし......
「なに⁉︎」
春日がそのパスをスティールし、ゴールへと駆け上がっていく。
それに追いつくことが出来ず、点を決められてしまう。
「くそ!!」
火神は地団駄を踏んでいた。
その後、点数は取れるが思ったより伸びない状態が続いた。やはりディフェンスが強いだけあり、中々点が入らない。しかし、攻撃力の高さなら誠凛も負けておらず、第1Qの後半からは火神と白鷺を中心に点を重ねていくことができた。
ピピー!!
「第1Q終了!!」
誠凛20-18正邦
ーーーーーーー
誠凛ベンチ
「やっぱり黒子君抜きだと、あのディフェンスを完全に崩すのは少し厳しいわね」
黒子を、出さなかった理由は二つ。ミスディレクションの効果のことを考慮する為、もう一つは黒子君抜きでどこまで点を取れるかを見る為。結果的に第1Qは二点差をつけるほど点を取れていた。正邦相手にここまで出来たのは火神と白鷺の影響が大きい。
「とりあえず黒子君抜きでも点数を取れた。でも、相手は東京最強のディフェンス。このままで終わるとは思わない。だから第2Qは伊月君に変わり黒子を投入。そして白鷺がPGね!」
「「「「「はい!」」」」」
「気を抜くな!抜いたらそこで終わりだ!集中していくぞ!」
日向の言葉が響く。その言葉に皆が頷く。
「白鷺君」
「ん?なんだ黒子」
「少しお話があります」
ーーーーーーーーーーーー
正邦ベンチ
「思った以上にやるな誠凛」
岩村は第1Qを振り返りそう呟いた。
「あぁあの一年二人組みの実力は高いと思う。あの津川が何回か抜かれてるからな」
「大丈夫っす!これからですよ!楽しくなるのわ!」
春日が同意し、津川が笑いながらそういった。
「確かにな。あんだけディフェンスを振り切る為に動いてるんだ。スタミナの消費も多いはず。こっちはいつも通りいくよ」
監督が選手に向かってそう告げた。いつも通りと。
「「「「「はい!!」」」」」
ーーーーーーーーーーーー
「なんだよ黒子話って?」
皆んなから少し離れた場所で白鷺は黒子と話していた。
「白鷺君。少し手を抜いていませんか?」
黒子は少し不機嫌なオーラを出しながらそう告げる。
「手加減なんてするわけないだろ。準決勝だぞ」
「でも、いつもの感じと違ったので」
たしかに白鷺は、先ほどの第1Qは基本アシストに回り、サポート役といった感じだった。いつもならシュートを打つところをパスをしたり、抜けるのにあえて抜かず、味方にパスを回していた。
「手を抜いてるわけじゃないよ。ただ、相手がどのくらいの実力なのか観察し分析していた」
「え?」
黒子は少し驚いた顔をしていた。
「一応ビデオで試合を見たが、試合をしてみないとわならないこともあってな。それを見ていたんだ」
「そういうことでしたか。じゃあ手を抜いてたわけじゃないんですね?」
「当たり前だろ?大事な試合だ。そんなことをするはずない。ただ俺は勝率を上げる為にやっていた」
白鷺は真剣に答え黒子を見つめる。
「わかりました。で、情報は集められたんですか?」
「あぁビデオで見た試合と照らし合わせて、全部揃った」
「じゃあ次からは頼みましたよ?」
「もちろんだ」
ピピーーー!
そこでハーフタイム終了の笛が鳴った。
「これより第2Qを始めます!
ーーーーーーーーーーー
誠凛のボールからスタートし、白鷺がボールを持ちスリーポイントライン手前で止まった。マークマンは春日。
「お前PGもできたんだな」
「えぇまぁ....」
白鷺はボールをつきながらそう答える。
「なるほどね。でも一年に負けるわけにはい......」
シュン......
春日が言葉を発しようとした瞬間に目の前から白鷺の姿が消えた。
「なに⁉︎」
白鷺は春日を抜くとドライブで攻めていく。すると、すかさず岩村がヘルプに入る。
「抜いたと思うなよ!」
「別に抜きにいってないですよ」
そういうと白鷺は誰もいない所にパスをだした。
「パスミスだ!」
坂本がそう叫びボールを取ろうとすると
パシッ!!
目の前に黒子が現れた。
「なに! どこから⁉︎」
黒子は白鷺からのパスをタップし、津川を振り切った火神へとボールを回す。
「ナイス黒子!」
パスを受け取った火神はその場でシュート体制に入り、シュートを放つ。が.....
「そんなんじゃあまいよ!」
先ほどの振り切ったと思った津川はシュートをブロックする。
「なんだと!」
火神は驚きを隠せずにいた。やはり津川のディフェンス力は高かった。
ブロックして弾いたボールを岩村か拾い、前線に走っていた春日にパスをする。
「ナイスパス!岩村!」
綺麗な速攻が決まり、春日はレイアップをしっかりと決めた。
「くそ!!」
火神は津川に止められたことに対して苛立ちを隠せずにいた。
「火神!どんまい!」
「あぁすまん」
白鷺が火神に近づき言葉をかける。
「これで準備は整った」
「は?どーいう意味だよ!」
「まぁまぁ、切り替えて次いこう」
そう一言残すと白鷺は火神から離れていく。
「東京最強のディフェンス力を誇る正邦高校
この程度か。期待して損したよ。もう格付けは済んだ」
白鷺は一人そう呟いた。
読んでま頂きありがとうございます!
試合のシーンを、書いてみたのですがやはり2年近く離れていると、どう書いていいかわからなくなってしまっていました。
結果ひどい文になってるかと思いますが申し訳ありません。
だんだんと戻していきますので、よろしくお願いいたします。