聖なる焔と赤毛の子供(TOA+ネギま!)   作:月影57令

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前書き
 初の視点変更があります。





10 親善大使

 朝、僕はむくりと起きだした。さすがに異世界であるこのオールドラントに来て数ヶ月が経つので、いつもと違う寝所であっても戸惑うことはない。さて、ベッドを整えたら水を借りて顔を洗おう。

 

「ルーク様、おはようございます。今朝早くナタリア殿下からの使者が参りまして、ご登城なさるようにとのことでした。その為であれば外出も認めると」

 

「!? そ、外に出ていーのか?」

 

 朝食が運ばれている応接室でメイドさんがそう言った。屋敷にはメイドさんがたくさんいるのだ。それはそれとして、

 

「良かったじゃないですかルークさん」

 

「いいことですの?」

 

 足下でミュウがちょこちょこしている。

 

「ああ……しかし七年も軟禁されてたっていうのに、簡単に外に出れちまった。なんか複雑だぜ」

 

「…………そうですか。きっと和平について何か決定があったんじゃないでしょうか? もしくは導師様やジェイドさん達に何かとりなしがあるとか」

 

「うーん、そうかもな、とにかく飯を食ったら行ってみるか!」

 

 そういうことで、僕は一人屋敷に残ることになった。……う、ううん。ルークさんがいないと間がもたないや。ガイさんのところにでも行ってみるかな。

 

 

     §

 

 

 謁見の間、その扉の前で待つ。扉の両脇にいる兵士達は緊張している。それもそうか、アーウェルンクス侯爵にして師団長の私がいるのだから。

 

 昨夜、緊急議会が召集され、あのジェイド・カーティスが持ち込んだ和平についての会議が行われた。侯爵である私だが政治上は議会に参加できる身分ではないので、会議が終わってから内容を知らされた。議会に参加できる軍人は代表者であるファブレ元帥だけだ。

 

 その結果、マルクト帝国との間には和平が結ばれることとなった。幾度となく戦ってきた敵国マルクトだが、議会によって和平が決まったのであれば否やはない。軍人は文民に従うものだ。

 

 そして、和平はただ結ばれた訳ではなく、マルクトの鉱山都市アクゼリュスを救援することが半ば条件となった。何でもアクゼリュスでは障気が発生して壊滅状態なのだとか。和平の使者を送ってきたのはどうやらその為だったらしい。マルクト側ではアクゼリュスに繋がる街道が障気で完全にやられているので、キムラスカ側から救助して欲しいのだとか。

 

……アクゼリュスで障気が発生し、それが首都グランコクマに報告され、キムラスカに和平を申し込んで救援してもらおうと決定し、救援の人員や物資が準備され、使者が出立し、仲立ちの導師イオンをダアトから連れ出して、それからバチカルまで旅をしてきた。…………………………普通に考えて、アクゼリュスに障気が発生してから何ヶ月もの時が経っているわね。そこから更に、今回要請を受けたバチカルからアクゼリュスへ向かう時間が加算されるのだ。アクゼリュスは相当酷い状況になっているだろう。まさしく壊滅だろうことが予想される。

 

 それで、キムラスカ・ランバルディア王国から救援に行く代表者、親善大使になんとあのルーク様が選ばれた。聞いた当初は不思議だった。記憶喪失になってから軟禁されており、公務の経験がまったくなく、王族としての振る舞い、言動がまだ身についていないあのお方が選ばれるとは、と。だが話を聞いて納得した。またローレライ教団の預言(スコア)だ。私は個人的に預言もそれに頼る人間も、布教するローレライ教団も嫌っている。未来のことがわかる預言だが、正確に読み解くのは難しく、必ず当たる保証はないのだ。それ以前に自由を束縛される感がして、私は好きじゃない。だが、陛下や元帥、大臣達などは頼りきっている(それが余計に私の預言嫌いを加速させているのだが)ので、ルーク様が親善大使になったのだとか。なお、文面はこのようなものだったらしい。

 

『ND2000。ローレライの力を継ぐ者、キムラスカに誕生す。其は王族に連なる赤い髪の男児なり。名を聖なる焔の光と称す。彼はキムラスカ・ランバルディアを新たな繁栄に導くだろう。ND2018。ローレライの力を継ぐ若者、人々を引き連れ鉱山の街へと向かう。そこで……。』

 

 それから先は譜石(始祖ユリア・ジュエが二千年前に詠んだ譜石の一部だったらしい)が欠けていた為わからなかったそうだが、預言通りにする為にルーク様をアクゼリュスに向かわせる必要があるのだとか。馬鹿馬鹿しい話だ。だいたい、預言は完全なものではなく、街へと向かった先で何をするか詠まれていないのも気に入らない。それではローレライ教団が言うように預言通りにすることもできないではないか、何をやればいいというのだ。

 

 だがことは既に決定した。今謁見の間ではルーク様が陛下達から説明を受けていることだろう。彼が納得しなければ、ルーク様が敬愛されているヴァン・グランツを使って言うことをきかせるらしい。グランツの奴は今、ファブレ侯爵家襲撃事件及びルーク様の出奔の件で疑いがある為、牢屋に捕らえられている。親善大使としてアクゼリュスに向かうならヴァンを解放させるという話だった。…………本当にふざけている。疑いがあるのなら厳しく尋問し詮議するべきだ。それをルーク様のご機嫌をとる為に解放するとは。犯罪者かも知れない人物を野放しにしてどうなるというのでしょう。しかも先に捕らえられた、こちらは疑いではなく完全に加害者として容疑が確定しているティア・グランツも解放してアクゼリュス行きに同行させるのだとか。救援隊に加わって救援活動を行わせることにより罪を軽減させるらしい。本当にどうしてこうローレライ教団は強権を振るうのか。キムラスカを属国だとでも思っているのだろうか? そんなに預言を詠めることが偉いのか。

 

 ギキィ、と音がして扉が開かれた。鮮やかな朱金の髪、ルーク様だ。

 

「ルーク様、お話は終わられたのですか?」

 

「セリス、いや、まだなんかあるみてーだけどヴァン師匠(せんせい)に会いてえから出てきちまった」

 

 ルーク様は相当にグランツ謡将(ようしょう)を信頼しておいでだ。まったくファブレ公爵は何を考えているのか。息子までローレライ教団になびかせるおつもりなのだろうか。

 

「そうですか。――では私も同行しますよ。牢に捕らえられている人物と会うのですからね。警護します」

 

 というかファブレ家は何をしているのか。警備の失態で白光騎士団の人員を入れ替えたばかりだというのに、何故護衛の人員を張り付けておかないのか。グランツ謡将がルーク様を害するつもりだったらどうなると思っているのだ。

 

「師匠は事件とは関係ねーよ。大丈夫だって」

 

「念のため、ですよ」

 

 そう言って城の地下に移動する。既に謡将は解放されていた。解放した兵士は簡単ないきさつを既に説明したとのこと。

 

「……アーウェルンクス殿、内密の話がありますので、ルークと二人きりにさせて」

 

「何を寝ぼけたことを言っているのです?」

 

 ふざけたことを言い出しやがったので遮ってやった。

 

「セリス」

 

「ルーク様の言うことでもこればかりは聞けませんよ。彼にはまだ疑いがありますから、二人きりになどさせません」

 

「……………………」

 

「さあ、グランツ謡将、ルーク様。移動しましょうか。ここは陰気くさくてしょうがありません。それにルーク様? 親善大使のお役目を頂いたばかりでしょう? お屋敷に戻って旅の準備を行って下さい。ああそれと、アクゼリュスへはガイを筆頭に白光騎士団の者も何名か連れて行った方がよろしいでしょう。アクゼリュス行きは和平の一環です。聞いたところによればマルクト領土内で神託の盾(オラクル)騎士団の六神将が襲撃してきたというではありませんか。アクゼリュスに向かう途中や街の中で教われる危険があります」

 

「…………あー、そっか。ガイの奴は世話係で連れてけって父上が言ってたけど、白光騎士団の奴らも一緒の方がいいのか。……んでもなぁ。今いる奴らって新しくきたのばっかでよく知らねえんだよな」

 

 言いながら歩き出す。グランツ謡将は軽く無視された形になったので、とぼとぼと後をついてきた。そのまま歩きながら話をする。

 

「え? セリスが一緒に来るのか?」

 

「はい、昨夜の議会で決定されたそうです」

 

 そう、私もアクゼリュス救援隊に同行する。同行というか、私の役目は主にルーク様の補佐だ。そして私の師団からとりあえず三十名ほど連れて先遣隊とすることが決定している。百人規模の本隊は後から組織して送ってくれるらしい。とりあえず一刻も早い救援、というか要請を受けたキムラスカの者をアクゼリュス入りさせたいので、そうするのだとか。……臭いわねぇ。何か謀略の臭いがするわ。預言嫌いの私は陛下にもファブレ公爵にも嫌われている。だというのに私が補佐に選ばれたのもおかしい。私は侯爵位の貴族ではあるが同時に軍属でもある。本来であれば補佐に付くのは公務の経験が豊富な文民が望ましいはずだ。いったい何を考えているやら。…………もしかして、アクゼリュスの障気にやられてしまえとか思っていないでしょうね? ……ルーク様がいるからそれはないか。それなら後発の人員を送らないなどの嫌がらせをするとか。……………………ないとは思うが一応警戒しておこう。預言の為なら何をしてきてもおかしくない。

 

 王城の扉を開けて外にでる。と、カーティス大佐とグランツ妹がそこにいた。……もう解放されたのね。

 

「昨日ぶりですねカーティス大佐。それからグランツ響長も」

 

「おはようございます。よろしくお願いしますよ、ルーク。それにセリス将軍も」

 

「………………よろしくお願いします」

 

 どうやらグランツ響長は私を苦手に思っているようだ。逮捕させた者なのだから当然か。

 

「とりあえず、つい先ほど知らされたルーク様にご準備して頂く為に、ルーク様にはお屋敷に戻っていただきます。私も部下三十名を組織しますので、出発は昼すぎになるでしょう。待ち合わせは港で」

 

「了解です」

 

 そしてその場は別れた。準備の必要がないグランツ兄妹とカーティス大佐は早々に港へ行くようだ。…………神託の盾騎士団からは救援の人員を送ってくれないのだろうか? ローレライ教団も和平の仲立ちを行った立場だし、それを考えなくても自治区を認めてくれているマルクト帝国の都市が危険に陥っているのだ。善意で救援をしてくれてもよさそうなものだけれど……送るのは二人だけですかそうですか。

 

 

     §

 

 

 仕事、主にルークさん捜索を始めてから見つかった後の護衛、バチカルに到着するまでの経緯をまとめた報告書作成で忙殺されているガイさんの話し相手になっていた。すると、ルークさんが帰ってきた。

 

「ガイ! いるか! また旅に出るぞ! …………あーっと、ネギ、悪い。俺また出かけなきゃならねえんだ」

 

「ルーク!?」

 

「え? どうしたんですかルークさん?」

 

 ガイさんの部屋に入ってきたルークさんに話を聞く。はあ、アクゼリュスの救援、ですか。……………………色々考えることはあるけれど、とりあえず、なんでバチカルまでの旅をしてきたジェイドさんはあんなに悠々としていたんだろうか? 被災地の救援に行くことが最初から決定されていたならもっと急ぐのが普通じゃないか? 乗員が皆殺しにされたとはいえ、タルタロスを乗り捨ててきたのは間違いだったんじゃないか? 多少日数がかかっても人員を確保して、例えば停泊したセントビナーで兵士さん補充して、タルタロスで移動した方がバチカルに到着する日数は早くなったんじゃないか?

 

「ってな訳でおめーも一緒に来んだぞ、ガイ。あと白光騎士団から何人か連れていく。それから旅の準備も……あー! めんどくせえ!」

 

「…………やれやれ、数ヶ月かけて戻ってきたってのにとんぼ返りでマルクト行き、か。こりゃ大変な旅になりそうだな」

 

「ああ、そうだな。それとネギ、てな訳で俺行かなきゃならねえんだよ。父上にはおめーから頼んで……」

 

「……………………」

 

 僕はしばらく考えた。そして、

 

「あの、ルークさん。僕もそれに付いて行くことはできないでしょうか?」

 

「は? 何でだ?」

 

 僕は自分の考えを話した。僕の世界間移動に重要なルークさんとティアさんがアクゼリュスに行ってしまうことは、僕にとって看過できないことだ。できれば二人には一緒に音機関都市ベルケンドに行ってもらいたい。それと肝心のルークさんがいない状況でファブレ公爵にお願いするのもだ。やっぱりルークさんに口添えしてもらいたいのだ。何せことは異世界が絡んでくるのだ。ルークさんがいないところで公爵様に話して信じてもらえなかったらどうにもならない。そして最後に、

 

「アクゼリュスという都市が被災して救援を要するということです。できるなら僕も救援隊に加わりたいです」

 

「それは……」

 

 ルークさんが言葉に詰まる。ガイさんもかんばしくない顔つきだ。そりゃそうだろう。十歳の子供がついて行って何ができるというのか。でも、

 

「困っている人がいるなら助けたいんです。気で体を強化すれば人を運ぶことくらいはできます! 足手まといにはなりません!」

 

 異世界だけど、ここいる人はちゃんと生きているんだ。タルタロスの兵士さん達や盗賊のように、死ぬことをしょうがないだなんて思いたくない!

 

「んーー。仕方ねえ。セリスに聞いてみるか。連れて行っていいかどうか」

 

 それから僕はルークさんの旅支度を手伝った。そして一緒に待ち合わせ場所の港へ行く。

 

「……………………」

 

「……………………」

 

 実質キムラスカの責任者であるセリスさんと、マルクト側の責任者であるジェイドさんは、当然のように僕の同行を喜んではくれなかった。

 

「…………ふむ、ネギの戦闘力は大人と比べても染色ないですが、しかしねえ…………」

 

「被災者を運んだり、雑用したり、できることは何でもやります! どうかお願いします!」

 

 バチカルに残ってもどうしようもないということもあるが、人助けをしたいのも本音なのだ。懸命にお願いした。

 

「なあ、セリス、俺からも頼むよ」

 

「………………はぁ、仕方ありません。親善大使であるルーク様がお認めになったことです。同行を認めましょう。ただし、一つ条件があります。ネギはルーク様付きの小姓とします。常にルーク様に付き従い、お世話なさい。また、何かあれば身を呈してルーク様をお守りなさい。それが約束できるなら連れて行きましょう」

 

「ホントですか!?」

 

 やった!

 

「…………ふう、まあいいでしょう。それより話すべきことがあります。ルーク、それにセリス将軍。聞いていただけますか?」

 

 ジェイドさんが説明する。なんでも港のすぐ先にある海に、神託の盾の船が待ち構えているのだとか。こちらを監視しているようだという。

 

「……はあ、仕方がありませんね、神託の盾は」

 

 セリスさんがヴァンさんとティアさんをじろりと見ながら言う。ティアさんは居心地悪げに身をよじらせた。ヴァンさんは……全く動じていない。さすがの貫禄だ。

 

「私が王城へ行き、陛下と導師イオン、大詠師モースの許可を頂いてきましょう。神託の盾騎士団は建前上、預言士(スコアラー)となっています。預言士の行動を制限するには国王陛下の許可が必要です。更に教団のトップお二人の許可を頂ければ、バチカルが誇る固定砲台から砲撃することすら可能です」

 

 なんか凄く物騒なことを言い出すセリスさん。とりあえず、僕達は港で待機することとなった。

 

 …………………………………………。

 

 しばらくしてセリスさんが戻ってきた。と思ったらその後ろからアニスさんが駆けてくる。

 

「ルーク様ぁ~」

 

 ルークさんの前に来るアニスさん。体に触れようとしたところをセリスさんが掴んで止める。

 

「タトリン奏長、ルーク様への接触は控えて下さい」

 

「ぶぅ~。逢いたかったんですよぅ」

 

「とりあえず国王陛下と大詠師モースの許可は得られました。これから監視船に勧告を行い、聞かないようであれば、砲撃して撃墜します」

 

 ほ、本当に砲撃するんだ…………。それはそうとして、

 

「アニスさん、導師様の護衛はいいんですか?」

 

 僕はまたか、という気持ちになりながら聞いた。この子はもう駄目だな。

 

「それが……朝起きたらいなくて……。街を探したら、サーカス団みたいな服装の集団と、イオン様らしき人と街の外へ向かったって……」

 

 げげっ。ま、まさか!

 

「やられましたね……恐らく六神将達でしょう……大詠師派とは考えにくいですね。当人のモースが王城にいる訳ですから」

 

 ジェイドさんの推理に返答するアニスさん。

 

「そうですね。怒ってましたもん、モース様」

 

 ということはモースさんには報告したってことか。あれ、でもおかしいぞ? タルタロスで襲われた時とダアトで軟禁されていたという時、「大詠師派の六神将」がその身を軟禁したり取り返したりしようとしたんじゃないの? モースさんと六神将は別物なの? 大詠師派じゃなかったの? 妙だな……。でも疑わしいヴァンさんもここにいるしなぁ。六神将、という六人を筆頭にした奴らだけの勢力があるのか?

 

「追いかけようぜ!」

 

 ガイさんがそう言う、導師様を助けなきゃ!

 

「待ちなさい、ガイ。何を言っているのですか」

 

 と、そこにセリスさんからストップがかかった。

 

「導師イオンがさらわれたというなら確かに世界の一大事です。ですが、私達が探す必要はありません」

 

 ええ? でも……。

 

「セリス……」

 

 ルークさんも心配そうな顔をしている。導師様と仲良かったもんね。

 

「落ち着いて下さいルーク様。私達は国王陛下の王命によってアクゼリュスへ赴く親善大使と救援隊です。行方不明になった導師イオンを捜索するのは、彼が所属――というか支配下にある――神託の盾騎士団の兵員でしょう。またはバチカルで誘拐されたというのなら、キムラスカにも責任があるとしてバチカル守備隊を動員させるのが筋かと思います」

 

「でもよ!」

 

「では……例えばルーク様、導師イオンを我々が探すとします。具体的にそれはいつまでですか?」

 

「え?」

 

「例えば私達が今から導師イオンを探しに行動し始めて、でも一日経っても二日経っても見つからなかったとします。その後、一週間、二週間と見つからなければ、その間ずーーーーーっと、導師イオンを探し続けるのですか? 一ヶ月経っても二ヶ月経っても? その間アクゼリュスの民は放っておかれることになりますが、彼らがばたばたと倒れていても、私達は導師を優先すべきなのでしょうか?」

 

「……………………」

 

 ……それは、確かに。…………そっか。日本で言えば被災地に赴く自衛隊員と、行方不明になった人を探す警察官が別だっていうようなものか。この世界だと警察組織がなくて全部軍が受け持つことになるから混同しちゃうけど、アクゼリュスへ行く僕らと導師様の捜索隊は別ってことなんだね。それにアクゼリュスの民も一刻も早く救助しなければならない相手だ。放っておいていいはずがない。

 

「ということで……導師イオンを捜索するのは神託の盾と、陛下の命があればバチカル守備隊が行います。よろしいですねグランツ謡将?」

 

「…………そうですな。そうするべきでしょう」

 

 ヴァンさんの承諾も得た。その後、アニスさんは僕達の協力が得られなくて悶えていたけれど、捜索にバチカル守備隊を動員させて欲しいなら、王城へ行って大詠師モースからインゴベルト六世陛下へ奏上してもらいなさい、というセリスさんの言葉で王城の方へ向かって行った。

 






後書き
 ナタリアが出てこない……というか出す隙がない。真面目に書くと、原作で彼女が城を抜け出してまで来たのは、ルークの傍にいたティアとアニスに嫉妬、というか脅威を感じたことが一つ。両国の和平という重大事に自分が関わりたいという功名心、自己顕示欲が一つ、だと思います。
 このSSだと屋敷にティアは来ていなくて会ってないし、功名心の方も、何故わたくしではなくてルークに任せるの? という気持ちでしょうが、補佐にセリスがついているので、この状態では付いて来ないと思います。……あ、見送りさせれば良かったのか。(アホ)
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