気がつくと、そこは見知らぬ場所だった。
ただただ白い空間。しかし雰囲気としては初めてメビウス……ヒビノと話したあの空間に似ていなくもない。
「――ッ!?」
次の瞬間、その世界は血が爆発したように真っ赤に染まり……しかしそれは悪の雰囲気はしない。逆だ。正義の雰囲気がした。
「……メビウス」
声がすると、いつの間にか目の前に一人の男が立っていた。そして、その姿が一瞬だけウルトラセブンに変わり、すぐにただの男に戻った。
「ウルトラセブン……」
ウルトラセブン――モロボシダンは頷いた。
「なんの用ですか?」
そう言うと、モロボシは一瞬迷った後にこう言う。
「磯崎君の過去のことだ」
宇佐美の表情が一気に引き締まる。
なんといっても、宇佐美は磯崎のことをあまり知らない。知っているのはせいぜい警察官だったころのことだけだ。その後、ヒカリとなった時のことを宇佐美は何もしらない。だが、セブンはきっとそれを知っている。
「彼は――」
磯崎健二という男は、どこにでもある家庭の三人兄弟の次男として、磯崎慎二、磯崎菊江との間に生まれた。
顔は整っており、運動神経もよく、頭もよく、愛想もよかったことから、近所の評判が良かったのはもちろんのこと、幼稚園、小学校、中学校と、良い友達に恵まれ、女子からもよくコクられた。
彼は、兄と仲が悪かったが、弟とはとても仲が良かった。それこそ、一緒にバカして、一緒に笑えるような親友みたいな仲のよさだった。
家は金に困ることもなく、磯崎健二は何不自由することなく幸せに生活していた。
しかしそんな幸せは健二が高校二年生の時にぶっ壊されることになる。
磯崎健二の弟が学校で首を吊って自殺した。
学校内で自殺したということで、事件は新聞にのった。そして学校側からの説明で、奴らはこう言った。
「いじめの事実はありませんでした」
それを言われた時、おそらく磯崎の父と母は死ぬほど悔しい思いをしたことだろう。いじめの事実がなかったのなら、なぜ息子は自殺したのか、なぜ息子は自分たちに相談してくれなかったのか。息子が自分たちに相談できなかったのは、親の介入が困難な学校内でいじめがあったからではないのか?
それを健二は不審に思っていた。
だから当時高校三年だった磯崎健二は、学校を単位がギリギリとれる程度にズル休みして調査を開始した。
使えるものはなんでも使った。その学校に行った友達、探偵、金。あらゆる物を使って学校のあらゆることを調べあげた。
父と母が死んだのは、まさにそんな時だった。二人揃って同じ日に階段から転げ落ちたのだ。しかも別々の駅で。
警察は不幸な事故と断定したが、磯崎はその事件も疑った。
兄も精神の限界だったのか、大学の屋上から身を投げて死んだ。
残ったのは健二だけだった。その日から、健二の家には脅迫めいた手紙が何通も届くようになった。怖かった。いつか自分も殺されるんじゃないかと思って、警察にも相談できなかった。
調査を依頼していた探偵が何者かに襲われ、重傷をおったのは、数週間後だった。
探偵は元自衛官で、一時は空挺団にいたこともあった人だった。このことを受けて探偵事務所は、調査続行不可能との判断をだした。
しかし今まででわかったことだけの報告だけはしてくれた。
それの結果。やはりいじめは存在していた。
しかし誰がやっていたのかまではわからなかったようだ。しかし、いじめの内容は無視、暴力、盗み、女子のスカートおろせ、などだったらしい。
だが、誰がやっていたのかは友達に教えてもらった。
学園創立者の孫だった。そいつが主犯だった。
なぜいじめられたのかはわからない。しかし、教師たちは学園の評判、更には自分たちの評判を保つためだけに弟を見殺しにした。それだけは確かだ。奴らは人殺しだ。
磯崎は、その事件をきっかけとして世界に違和感を覚え始めた。
犯罪者が守られて善良な市民が襲われる世界。今までなにも違和感を感じていなかったのに、そう思う途端、激しい怒りが込み上げてきた。その怒りが磯崎を警察官にした。
人を守りたいではない。怒りのために警察官になった。だから人を助けるつもりなんてなかった。犯罪者を殺すことだけが目的だった。しかし、それはあの時変わった。
女の子が男たちに襲われている時だ。一緒にいた宇佐美はそれを見てみぬふりをしたが、それを見た途端に、磯崎の中にある何かが、爆発した。殺したいではない。ふざけるな、と思った。
そして、磯崎は教師に見捨てられて死んだ弟と、世間を捨てられて犯される少女を重ねて見えた。
そして気がついたら、少女を助けるべく動いていた。
その結果死にかけた。そしてその時の行為が問題となって表向きに磯崎健二という男は死ぬことになった。しかし、磯崎は体力面だけ見ればかなり優秀な人間だったので、そのまま公安に配属された。今までの磯崎健二とはまったく別人の磯崎健二として。
磯崎が公安と警察官としてなれてきた頃に、メビウスが空から降ってきて、宇佐美がウルトラマンとなったことを知った。そして磯崎は上司に頼み込み、宇佐美を監視した。
それをみて力がほしくなった。ウルトラマンはなぜあの時女の子を助けた自分ではなく、あの時何もしなかった宇佐美をウルトラマンにしたのか。理解できなかった。
そんな時、ヒカリが彼の前に現れた。そして、一つの目的のために共に戦うことにした。
「一つの……目的?」
聞こえてきた単語に、宇佐美は首を傾げてそう尋ねた。
「人を救うことだ」
モロボシダンの口から出た言葉を理解するのに、宇佐美は五秒ほどの時間が必要だった。
「ん? なに言ってるんだ? あいつはどっからどう見ても人間を殺してる。救ってなんかいない」
「そうだ。でも違う。彼は人を救っている。いや、未来を生きる人の生活を救おうとしている。どういう意味だか、わかるかい?」
「……どういうことだ?」
「彼がやっていることは、今、彼が悪人と決めた者を片っ端から殺していき、いずれ奴らがこの地球から去った未来に、この世界を元の世界に戻すのを早めることだ。わからなくないだろう? 一部の人間が人権などの保障に反対し、テロなどを起こせば、人権が戻るまでにはかなりの時間が必要になる。強行しても、人権を守らない人がたくさんいるから無意味になってしまう」
「……なら、なんであいつは俺を襲ったんだ。タガールが現れてたってのに戦わなかった理由は、なんだ」
モロボシはそれを聞くと黙りこんでしまった。
「ウルトラの父が……つまりウルトラの星の最高権力者が、今奴らに囚われているからだ。だから彼らはあくまでも奴らの敵と見なされる行為はできない。だから敢えて君と敵対することで、一番バレてはならないところをカバーしているんだ」
「そ、そんな理由で……? タガールが現れた時、いや、他の怪獣の時もそうだ。俺一人じゃなかったら被害はもっとおさえられたはずだ! もっと助かった命があったはずだ! それなのに……ッ、そんな理由で……? ……ウルトラセブン……今まで気になってたが、あんたはなんで今まで力を貸してくれなかったんだ」
「…………」
モロボシは沈黙を貫く。
それが宇佐美をイラつかせる。はっきり言えばセブンは宇佐美なんかよりもだいぶ強い。タイラントの時だってセブンが本気なら簡単に倒せていたし、宇佐美がタイラントに勝つことができたのだって、セブンがタイラントの体力を大幅に削っていてくれたあらというところが大きい。そんなセブンが今までの戦いでいてくれたら、もっと早く奴らを倒すことができたはずなのだ。
「おい答えろ。なぜあんたは今まで戦ってくれなかったんだ? まさかあんたまでウルトラの父とやらを守りたいから、そのためだけに人を見殺しにしたのか?」
「違う……」
その声はどうにか絞り出したかのように宇佐美には聞こえた。
「ボクはもう戦えない。これから先、ボクに頼らないでくれ」
「……ちゃんと答えてくれよ」
セブンは答えなかった。
「そうか……やっぱり俺は一人で戦うしかないんだな」
涙を堪えて宇佐美は言うと、これ以上のモロボシの精神干渉を拒んだ。
「それもダメだ! 君はこれ以上戦ってはいけない!!」
最後にそんな声が聞こえた気がした。
セブンが戦ってくれた時、もしかしなくとも俺は嬉しかった。
ようやく一緒に戦ってくれる仲間が見つかって、ただただ嬉しかった。
でも、この世界はそんな美しい世界ではないのだろう。恐ろしいほど残酷で、冷酷で、同情してくれない。この世界はきっと俺のことが大嫌いなのだ。
はっきり言えば、つらい。
持ち上げられてから叩き落とされた気分だ。本当に心が折れてしまいそうなくらい。
でも何故だろう。
「はは、はははははは」
笑いが止まらない。苦しくてたまらないはずなのに、笑いが止まらない。おかしいよこんなの。こんなにも苦しいのに。笑いが込み上げてくる。
胸が締め上げられるように痛いのに。泣きたくて仕方ないのに。なんで……なんでこんな……、
誰か助けてくれ。誰でもいい。もう頑張った。お前は頑張ったって言ってくれよ。見返りを求めるなって人は言うけど、俺にはこれ以上は苦しいよ。
誰でもいいんだ。そこら辺を歩いてる誰でも……だって俺は……
その時宇佐美の感情が爆発する。今までの上っ面の爆発ではない。今まで自分自身にまで隠していた心の内。しかしそれはまるで宇宙の誕生のビックバンのように止められない。
気がつくと、目からは涙が滝のように溢れていた。鼻水もだらだらと垂らしている。
宇佐美はその場に四つん這いになって泣き続ける。
「俺はぁ……! 誰かに愛されたくて今まで戦ってきたんだ!! なのに……なのになんでだよ……」
しかしその声は誰にも届かない。
彼は孤独だ。だからこそ誰かに愛されたかったのだ。
お前は頑張ってる。よくやってる。
誉められたかった。誉めてもらいたかった。
愛が欲しかった。他のみんなと同じみたいに、誰かからの愛が欲しかった。
親父もお袋も死んで、誰からも誉められなくなった。
寂しかった。だから楓が家に来たときはとても嬉しかった。やっと家族みたいな人に巡り会えたと思った。自分は一人じゃないってやっと認識できた気がした。だから本当に嬉しかった。
でも、今はもう違う。俺はまたひとりぼっちだ。
一緒に戦う仲間がいない。
心に寄り添ってくれる人がいない。
応援してくれる人がいない。
必要としてくれる人がいない。
なら俺は一体何のために戦っているんだ!!
俺には……戦う理由なんて本当はない。ないけど頑張ってるんだ。誰かに誉めてもらいたいから。誰かに愛されたいから。
なのに……なんでなんだ……。
みんな俺のことを拒絶する。
俺は愛されたかっただけなのに。誰も味方してくれない。
俺は誉められたかっただけなのに、みんなが俺を拒絶する。
苦しいよ。悲しいよ。寂しいよ。痛いよ。助けてよ。
次の瞬間、轟音が響き渡り、衝撃波が宇佐美を襲った。見ると、そこには裏路地にいる宇佐美を見つめるメガリュームクラスタがいた。
バレていた。
誰からも求められない戦いはしたくないんだ。
誰か助けて。一回でいいから誰か助けてくれよ。
「…………」
わかっているさ。俺のことを誰も助けてくれないんだ。
わかりきってたさ、本当は。でもわかってないフリをしてたんだ。わかりたくなかったから。
こんなにも苦しいのに。こんなにも痛いのに。誰もわかってくれないんだ。なら、なら……
「戦うしか、ねぇじゃねぇかよ!!」
宇佐美の体が真っ赤に輝く。そしてそのまま辺りは赤い光に包まれて、その中で宇佐美の姿はメビウスへと変わる。
胸にぽっかりと空いてしまった穴が、もっと大きくなった気がした。
やらなければ、ならないんだ。
「セヤッ!」
メビウスの手刀が、メガリュームクラスタの鉄の皮膚を叩きつける。
その時のパワーで、メガリュームクラスタが立っていた地面は陥没する。
つらくても、苦しくても、痛くても!
応援してくれる人なんていない。それでもやるしかないんだ。
「ハァッ!!」
強烈なパンチが、メガリュームクラスタの腹をへこませる。
衝撃で近くのビルの窓ガラスがビリビ と振動する。
もう後戻りはできないんだ。
俺に残された道は、これしかないんだ!
殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る。
殴りまくる。
その時だった。
「頑張れー!」
そんな声が聞こえた。
宇佐美は一瞬自分を応援してくれているのかと思った。しかしそれは違った。
「ウルトラマンなんてぶっ殺せー!!」
そんな声は次第に大きくなっていき、遂には人々は逃げることすら忘れて、メガリュームクラスタを応援する。ウルトラマンを殺せ。
――殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ。
うるさいぐらいに聞こえる。耳障りだ。
「ぶち殺せー!」
しかしそれでもメビウスはメガリュームクラスタを殴り続ける。
声が聞こえる度に心が痛くなる。
俺には命があって、頑張ってるのに、なんでお前らは命がなくて、お前らを支配しようとするロボットを応援するんだよ。
わかってくれよ。俺がなんとか理由つけてお前らを守ろうとしてることを。
「ヤァッ!!」
右足をメガリュームクラスタの横っ腹に入れる。
守りたい……。まだその気持ちはかすかに残っている。大人はまだしも、子どもに罪はない。それに、どうも子どもを見ていると楓を思い出す。死んだのかどうかすら自分には伝えられていない。そんなあの子と重なって見えてしまう。
だから俺は戦う。
そしていつか俺が正しいということを教えてやる。
「死んじまえー!!」
五十代とおぼしき男の怒声が聞こえた。
「死ーねッ!!」
二十代と思われる誰かが手を叩きながらコールする声が聞こえた。
「俺たちの町を壊すなー!!」
高校生くらいのまだ若い少年の声だった。
「クソ宇佐美ー!!」
珍しく女の声だった。
「人殺しーッ!!」
主婦だと思う。
「そんな奴殺せー!!」
…………それでも戦う。
近くの基地から出動してきたF-15J四機がメビウスにミサイル攻撃を、そしてバルカン砲による攻撃を加える。
更に在日米軍の戦闘機がメビウスに攻撃する。
腕に当たる。背中に当たる。太ももに当たる。頭に当たる。
とても痛い。致命傷にはならないけれど、とても痛い。
でも、メビウスにはなんとなくわかる。彼らにはまだ躊躇いがあるということを。
ミサイルの半分ほどが当たらずに地面を抉るだけだ。バルカン砲なんてほとんど当たってない。近代の戦闘機において、こんなにも大きな目標相手にそんなに外すということは多分ないと思う。
だからきっと、彼らは躊躇っている。
メビウスは痛みを無視して、メガリュームクラスタを殴る。蹴る。
メガリュームクラスタに反撃なんてさせない。反撃させないほどの強さで殴り続ける。
だからメビウスは、後ろにもう一体メガリュームクラスタが空間移動で出現していたことに気がつかなかった。
2体目のメガリュームクラスタは、その口を大きく開いて、破壊光線を放つためのチャージを始める。
口内が光輝き、一瞬だけパッ! と辺りが光ったかと思うと、その光の筋がメビウスの背中を直撃した。
一体目のメガリュームクラスタに殴りかかろうとしたメビウスのパンチは空を切り、一瞬バランスを崩して、慌てて後ろにいる2体目のメガリュームクラスタの方を首だけを曲げて見た。
しかしそれが大きな隙となった。
一体目のメガリュームクラスタが、メビウスの左肩を左腕の鎌で斬りかかる。
「ゼヤァァァッ!?」
メビウスの体は崩れて、その場に手を着いた。そこに戦闘機たちの攻撃が加わる。
しかしやはりその攻撃はメビウスに当たることなく、それが姿を一瞬だけ隠すのにいい役割をしてくれた。
メビウスは両手を空に向けてその場から離脱する。今の状態では明らかに分が悪すぎる。地上には人が避難すらしてないからたくさんいて、はっきり言って戦いたいように戦えないからだ。それに2体相手に平面で戦うよりも、もっと自由がきく場所の方がいいと思ったということもある。
メビウスを追うようにして、2体のメガリュームクラスタがそのバカデカイ羽を羽ばたかせてメビウスの後を追う。
空自も米軍も一時的にアフターバーナーを用いて、超加速してそれらを追う。
パイロットたちは急激に上昇したことで重力に押し潰されそうになるが、今はそんなことどうでもよかった。彼らはそんなことより、ウルトラマンがどうなるのかを知りたかった。ウルトラマンは本当に死んでしまうのか。
メビウスは雲の中に身を隠す。しかし、それがまったく無駄であるということをメビウスは忘れていた。
高性能のレーダーを搭載したメガリュームクラスタたちは雲の中に身を隠したメビウスの後をピタリと着いていく。その後を戦闘機たちも着いていく。彼らにも、決断の時が迫っていた。
でも、決断などできるわけがない。今日本の総理は新しくなってしまった。ウルトラマンを援護したら死刑は避けられないものとなっている。
できるわけがない。誰だって死ぬのは嫌だ。
メビウスを助けたい。これは思っている。しかしできないのだ。だからこうして見てることしかできない。
その時、メガリュームクラスタの長い尻尾が音速の越えたスピードで延びて、メビウスの体に巻きついた。メビウスは手足のもがれた虫の如く、抵抗する術を失い、そのままメガリュームクラスタの体に引き寄せられる。
殴られ、振り回され、エネルギーを吸収される。それだけではない。エネルギーと共に、頭の中を覗かれるような感覚がした。たまらない不快感だ。
そしてすっかりエネルギーを吸いとられ、カラータイマーの色を赤にしたメビウスを、メガリュームクラスタは地面に向かって投げ捨てた。
音速を超えたスピードでメビウスは落ちていく。
宇佐美ではなく、メビウス脳裏に、まるで条件反射のようにあの日のことが思い出された。
地球に来たあの日。自分はメガリュームクラスタに落とされ、渋谷を瓦礫の町にしてしまった。たくさんの人を殺してしまった。
地球に初めて来たあの日も、無様な戦いのせいで町をボロボロにしてしまった。
彼に怒られた。周りを見ろと。下手くそな戦い方だと。
でも彼らはそんな僕を仲間として受け入れてくれて、それで一緒に戦ってくれた。
彼らは、今も元気だろうか?
25年前は、悔しかったと思う。守ると決めた地球を、こんなんにされて。
『ィ…………』
何かが聞こえる。ぼやけて聞こえてしまう何かが。
『ライィィィィ…………!!』
僕は、聞かなくちゃいけないんだ!
「ミラァァァァイッ!!」
――――!!
メビウスは一気に体制を立て直し、そのまま上へ上へ急上昇する。
体にはファイヤーシンボルが浮かびあがる。そしてその体を真っ赤に燃やす。そしてその進路の先には2体のメガリュームクラスタ。
酸素が少ないから威力が弱いだ? んなこと知るか。メビウスはメビュームダイナマイトを使う。
直後、凄まじい爆発がして、その空域にいた戦闘機たちのエンジンが一瞬ストップする。
そしてメビウスはというと、爆発の影響で光になってしまった体を地上で再構成させた。しかし、カラータイマーの光はすでに消えていて、すぐにその姿を消した。
※この話はフィクションであり、実在の人物、団体、国家などとは何の関係もありません。そして、もしも誤字などがありましたらご報告をお願いいたします。感想お待ちしています。