正村島羽だ。
「くそっ!!何故機動六課の設立を許可した!!」
「落ち着いてください、中将」
目の前ではいい年して怒鳴り散らしている馬鹿と、それを冷静に止める女性がいた。まあ今の会話に出てきたフレーズで分かった人もいるかもしれないがレジアス・ゲイズ中将とその娘オーリス・ゲイズ三佐である。
「調査隊を派遣しろ!!何でもいい!問題点を見つけて解体させろ!!」
「ほう、ならばその役目俺に一任してもらえませんかね。レジアス中将?」
「!!?」
俺の放った声に驚いたように俺を見る二人。無論『捜索無視』の効果だぜ。しかし、オーリス三佐の驚いた顔は新鮮だな。……まあいいか。
「貴様か。成り上がりの海の若造が」
「これはこれは、随分と嫌われたものですね。とくに私はあなたに何もしていないでしょう?」
すぐに驚きの表情を消して言葉を向けてくるあたり、レジアス中将はすごいと思う。まあだからどうってこともねえんだが。
「貴様が六課の設立に一役買っていることがばれてないとでも?」
「……まあ隠している情報ではないですしね」
「その貴様を派遣したところで、ちゃんと調査してくるわけがないだろう」
「調査隊に問題点を血眼にして探させようとしている人に言われたくないですよ。……ならば取引の時間です」
そういって、俺は手に持っていた紙束をレジアス中将の机に置く。
「大体、あんたが何をしていたのかは知ってるんですよ。次元犯罪者ジェイル・スカリエッティとの関係、何を依頼しているのか、その程度ですがね」
「き、貴様!!」
「ですが俺がこの事実を公表して、あなたの評判を落とすのには十分でしょう。……最悪、部下からも見捨てられるでしょう」
「……貴様の本当の目的はなんなんだ」
「簡単なことですよ。将来、俺は一つの超少数部隊を作ろうと思っておりましてね。その試験運用として六課と共同で実験させてもらおうと思った。それだけです」
全く、これじゃ俺が悪役みてえじゃねえか。中将の仕事室から出ていきながらそう思った。
~ヴァイス視点~
六課に本局から協力部隊が派遣されてくるらしい。今はそれをヘリポート付近で待ってるところだ。
「どんな人が来るんだろーね。ティア」
「知らないわよ」
「でも気になりますよ」
「私もです」
新人どもも楽しみにしているようだ。だが来るやつらが誰なのかは八神部隊長すら知らねえようだ。
「なんで俺にだけ伝えてんだよ」
「え?ヴァイス陸曹、何か言いました?」
「なんでもねえよ」
何気なく呟いた言葉がシャーリーに聞かれていたらしい。なんてこともねえが。
しかし、あいつも懲りねえよな。俺はもうあいつの師でも先生でもねえのに。
「誰が来るんだろうね。フェイトちゃん、はやてちゃん」
「いい人だといいけど…」
「でも、その人レジアス中将が送り込んだ調査員って話や」
「はやて~なんか聞いてないのか?ほら名前とか」
「はやてちゃんは何も聞いてないですよ~。報告を受けたときは私もいっしょでした~」
「そんなに構えておく必要もないだろう」
「そうよ」
「………」
やはりというべきか、隊長陣も知らないらしい。なんで俺だけ誰が来るのか知ってんだろうか。
とか考えているとヘリが下りてきた。
中から降りてくる人影。
「いやはや、まさか全員で出迎えてもらえるとは思ってなかったですよ」
降りてきたのは、かつて俺の弟子だった男だった。
~主人公視点~
そんなこんなで自己紹介である。
「スバル・ナカジマ、二等陸士です!!」
「ティアナ・ランスター、二等陸士です!」
「エリオ・モンディアル、三等陸士です!」
「キャロ・ル・ルシエ、三等陸士です」
ふむ、期待の新人ですか。原作通りでよかったぜ。
個人的には、ティアナに期待してるんだけどな。戦闘スタイルが近いから。
「高町なのは一等空尉です。スターズ分隊の隊長をしています」
「ヴィータ三等空尉だ。スターズ分隊副隊長」
「フェイト・T・ハラオウン、執務官です。ライトニング分隊隊長をしてます」
「シグナム二等空尉です。ライトニング分隊の副隊長をしています」
「シャマルです。ロングアーチ所属の医務官です」
「ザフィーラだ」
「八神はやて二等陸佐です。総部隊長、及びロングアーチの指揮官を務めさせてもらってます」
上からキーワードを言っていくと、魔王にロリに死神に戦闘好き(むしろ狂?)に料理に狼に狸か。
(((((なんか失礼なことを考えられた気がする)))))
(初めて狼って思われた気がする)
(?)
ちなみに俺が連れてきたのは、
「ベル・アルタイル三等空佐ですの。もともと機動四課に所属しておりましたの」
「……レスト。とうはの使い魔」
の二人だ。
ところで、リミッターっていうやつは部隊ごとに持てる戦力を制限するためだそうだけど、この三人の部隊ならリミッターしなくていいんだよな。レストは実際管理局員じゃないからリミッターしなくていいしSSランクのベルとSSSランクの俺だけなら過剰戦力にはならんだろう。
あ、俺の自己紹介?
「正村島羽だ。呼び方はどうでもいいから。まあ三人ともよろしくお願いしますだな」
「「「「「「「「「「「よろしくお願いします!!!」」」」」」」」」」」
自己紹介も終わったところで師匠にあいさつするか、と思ってたら、スバルが聞きたいことでもあるようにこっちを見ている。
「どうした?」
「へ?あ、すいません。もしよろしければ、階級のほうも聞いておきたいなーって思いまして」
あー。言ってなかったっけ。でも言うとなぜか驚かれるんだよな。………まあいいか。
「
「「「「「「「「「「「へ?」」」」」」」」」」」
やっぱ誰も知らなかったのか。なんで名前だけ知られてるんだろう。………狙撃手的にはそっちのほうがいいのも事実だけど。まあどうでもいいとして。
「久しぶりですね、師匠。三年ぶりくらいですか」
「ああ久しぶりだな。つーかその師匠っていうのやめろ」
「いや、やめません。どこまで行ってもどうなっても、あなたは俺の師匠ですから」
……あれ?六課のみなさんが俺とヴァイス師匠を交互に見ている。ただしシグナムさんは除く。
「「「「「「「「「「ええええええええええええええ!!?」」」」」」」」」」
驚きの声が響き渡った。レストはその声に驚いて目を回してるし。ベルは声でギャグ漫画よろしく、吹っ飛んだし。……もうお前ら声で戦えよ……。
原作開始。
たくヲです。
主人公達、機動六課に。