正村島羽だ。
俺は今、ロングアーチ部隊の横でレスト、なのは、途中で合流したフェイトがガジェットの群れを殲滅していくのを見ているところだ。
大量のガジェットが次々と壊れ砕け堕ちていく。
「レストさんって、フェイト隊長より早くないですか…?」
「おいおいアルト二等陸士。仮にも『最速の使い魔』と呼ばれる使い魔だぜ。それくらいできる」
とはいえ俺も少し驚いた。もともと空にいた空戦型ガジェットをなのはがヘリから降りる前に壊しきるとは思わなかったぞ。実際、現在も秒間数十体のガジェットが落ちていく。
っていうか、ガジェット多くないか?原作だと、なのはとフェイトで殲滅できる程度の数だったはずだが。
「原作から離れてきてるのか?」
「へ?何か言いました?」
「いや、なんでもねえよ」
まだ、俺が転生者だと知られるのはまずい。
そういえば、レストが殲滅していくのを見ていたっていうけど、取り消さないとな。だってレストの姿見えないし。モニターで追える速度を超えてるし。ただガジェットが勝手に壊れていくように見えるだけだ。それに俺の魔力がごっそりと持っていかれるし。お前はバーサーカーか!!………まあいいか。
しかし、なのはとフェイトのコンビネーションも目を疑う者があるな。レストと同じくらい壊しているようだし。素手と武器持ちの差が出ている気がするな。
そう思っているうちに彼女たちは空戦型ガジェットの殲滅を終えた。
そこから先は原作通りだった。リニアレール内のレリックは無事に回収。キャロも吹っ切れたらしい。
それから1時間。俺が何しているのかと言われればマンダの整備だ。マンダの整備方法は俺しか知らないため一人でやるしかない。まあ、特にいやというわけではないが。
別にシャーリーからデバイスの整備の話をして、最近デバイス整備してなかったからではない。
「正村中将?よろしいですの?」
「……ベルか、どうした?改まって」
いきなり入ってきたベルに、俺は少し驚きながらも返答する。なんだ一体改まって。
「……どうやらアンタレスが聞きたいことがあるようですの。正村島羽、一個人と話したいとかで私には話してくれませんの」
「じゃあついでにメンテしておくぜ」
「ありがとうですの」
そういって、ベルが出ていく。俺はマンダの整備をしつつアンタレスと話す。
「で、どうしたんだ。俺に聞きたいことがあるだなんて」
『正村中将……いや正村島羽』
やけに真剣な感じがする。
『お前、転生者だな』
「!?……どうして、それを」
いつもの敬語を消して放たれたアンタレスの言葉に俺は動揺を隠せない。
『やはりか。まあ、大体予測通りだ』
「お前は何者だ?」
『転生者だよ』
衝撃の事実だった。っていうか神様!俺以外に転生者がいるなら言えよ!!!
『まあ俺の場合はただ原作を知っているだけ……前世の記憶があるだけだがな』
「お前は神に転生させられた奴じゃないと?」
『そうでもなけりれば、こんな姿に進んでなったりしないだろう』
まあ、確かに自分からそんなアクセサリーみたいなのにはならないだろう。
「つまり、神のミスで死んだから別世界ルートではなく、死んでから神のミスで送られたってことか?」
『その通りだ』
「なるほど。原作とストーリーが合わなくなったから、おそらく俺が原因だと思ったんだな」
『まあ、そうなるな』
「……で何の用だ」
俺が気になっていることを聞いた。
『いや、俺が転生者であることを知っておいてくれれば、俺の出番が増えるかと思って』
「唐突なメタ発言!?」
驚いた。まさかいきなりそんなことを言われるとは思ってなかった。………まあいいか。俺に敬語使う奴が多いから疲れてたし。そうこういってるうちにマンダのメンテが終わったし、次はアンタレスのメンテだな。
「じゃあよろしく頼むぜ。転生者」
『こちらこそ頼むぞ。転生者』
たくヲです。
衝撃的なカミングアウト回。
はっきり言ってアンタレスの転生者設定はほとんど今作にかかわってきません。
なんか、めちゃくちゃ文章が短いですが、あきれずに見続けていただければ嬉しいです。