リリカルでマジカルな世界で最強の狙撃手を目指す   作:たくヲ

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第23話 転生者と機動六課

……レストです。……いつも通りとうはが出ると思ったらだめ。

 

……私はシグナムさんとなのはさんと一緒に聖王医療院に行った。目的はレリックを持っていた女の子の様子を見に行くため。

 

……そしたら聖王教会のシャッハさんからの通信があって、その女の子が逃げちゃったらしい。これは一蹴りいれないと行けない?

 

……シャッハさんとは知り合い。前、一度だけ一緒に仕事をした。なんていうか……空気の読めない人。

 

「申し訳ありません」

「状況はどうなってますか?」

 

……建物の中から飛び出してきたシャッハさんに冷静に聞くなのはさん。

 

……とりあえず特別病棟など重要な施設の封鎖はしているんだって。転移などによる誘拐でもないみたい。……よかった

 

……私はとりあえずシャッハさんに

 

「(……次にミスしたら、わかってる?)」

 

と口の動きだけで伝えた。シャッハさんの顔が青ざめた気がする。

 

「では手分けして探しましょう」

 

……なのはさんの言葉に全員同意。シグナムさんとシャッハさん。私となのはさんの二人ずつで探すことになった。

 

「……なのはさん。……こっち」

「え、レストちゃん分かるの?」

「……使い魔だから鼻が利く」

「ああ」

 

……聖王医療院の敷地内の中庭を見にいくことにした。こっちからこの前の女の子のにおい。

 

……においをたどっていくと簡単に女の子は見つかった。

 

「ああ、こんなとこにいたの。心配したんだよ」

 

……なのはさんが近づいていく。金髪で左右の目の色が違うの女の子は多少おびえている。まあ、知らない人に話しかけられたら怖い。でも、なのはさんなら説得できるかもしれない。

 

と思ったらいきなりなのはさんと女の子の間にシャッハさんが割り込んできた。

 

……どうしてデバイスを起動させているの?なんで戦闘態勢なの?相手が犯罪者ならともかく、なんで子供にデバイスを向けようとしているの?シャッハさん?

 

「……少し頭冷やそうか」

「えっ?」

 

……私はシャッハさんのお腹を蹴り飛ばす。バリアジャケットがあるから大丈夫。……たぶん。

 

……武器を持ったシャッハさんににじり寄られたせいで、目に涙を浮かべて尻餅をついている女の子に目の高さを合わせる。

 

「……ごめんね。……おねえちゃんがやっつけてあげたから。……もう大丈夫だよ」

「うん」

[……危険はなさそうだから大丈夫]

[え、あ、はい]

 

……念話でなのはさんに言ってから地面に落ちたウサギのぬいぐるみを拾って女の子に渡す。

 

「……はいどうぞ」

「立てる?」

「うん」

「……私はレスト。……名前教えて?」

「……ヴィヴィオ」

 

ヴィヴィオの目にはもうおびえている様子はない。……安心。

 

「……うん、いい名前」

「ヴィヴィオはどこかに行きたかったの?」

「ママ、いないの」

 

……それは大変。はやく探さないと。

 

「……じゃあ、お姉ちゃんと探そうか?」

「うん」

 

少ししてヴィヴィオを機動六課につれてかえることが決定した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正村だ。なぜ今回の話がレストの語りで始まったのかわからないぜ。

 

「お会いできて光栄です。騎士カリム」

「こちらこそ、正村中将」

 

俺はついに聖王教会でカリム・グラシアとの直接対面を果たした。まあ別に前世でファンだったわけではないんだがな?前世ではナンバーズファンだった。あとゼストとアギト。

 

あってみるとカリムさんは随分と上品な人だった。少なくともそういう印象だ。

 

「これで、機動六課の後見人がほぼ全員がそろったわけですが。改めてみると異様な面子ですね」

「提督、少将、中将が揃うのにお茶会気分はどうかと思いますよ、正村中将」

「そんなことはないさ。あ、これはうちのレストが作ったケーキです、どうぞ」

「あら、ありがとうございます」

「やっぱりお茶会気分じゃないですか」

 

そんな感じの話をしていたら、機動六課の面々が到着したらしい。

 

「八神はやて二等空佐です」

「高町なのは一等空尉であります」

「フェイト・テスタロッサ・ハラウオン執務官です」

「いらっしゃい。始めまして、聖王教会騎士団所属の騎士カリム・グラシアと申します。どうぞ、こちらへ」

 

カリムさんはこちらのイスに座るよう、なのはとフェイトに促す。

 

全員がイスに座る。この場に俺がいることに三人は少し驚いたような反応をみせた。……おい、クロノさん。まさかほんとにあのこと言ってないんじゃないだろうな。

 

「クロノ提督。少しお久しぶりです」

「ああ、フェイト執務官」

「ちょっと待ってください、クロノさん。あまりにも堅すぎませんか?」

 

堅苦しい空気は嫌いなんだ。

 

「ふふ、お二人ともそう固くならないでください。正村中将もです」

 

カリムさんの言葉によって多少空気が柔らかくなった。

 

「クロノ君、久しぶり」

「お兄ちゃん。元気だった?」

「おい、その呼び方はやめろいい年だぞ」

 

柔らかくなりすぎた。

 

「さて、昨日の動きのまとめに機動六課設立の本当の理由。ちゃっちゃと話してもらおうか?」

「はい、では機動六課設立の裏表、そして今後の動きについての話します」

 

カーテンが自動的に閉じていく。恐るべきは超科学技術。誰が何のスイッチに触れたわけでもないのに。

 

「古代遺物管理部・機動六課設立の表向きの理由はレリックの対策と、独立性が比較的に高い少数部隊の実験」

「知っての通りこの六課の後見人は私とクロノ提督にリンディ・ハラウオン総務統括官。そして正村中将の4人です」

「「「ええっ?」」」

 

『ええっ?』っておい。まさか六課隊長陣にすら俺が後見人だって知らなかったってことは伝わってなかったのか?

 

「えっと、六課の査察やら調査やらに来たのかと」

「中将にもなって、だれがそんなことやるか」

 

あれ?でも、実際はレジアス中将を脅してきたから……まあいいか。

 

「だが、さっき言ったのは表向きの理由であって裏の理由もある。だから、かの三提督からも協力を約束してもらえた」

「その理由は私の能力にあります」

 

そう言っておもむろに立ち上がる、カリムさん。そして手に持っていた紙を束ねていたひもを取り払う。どうでもいいけど、なんでこんなに古臭い紙を使っているんだ?魔法だからなのか?

 

「私の能力『予言者の著書(プロフェーティン・シュリフテン)』。これは最短で半年、最長でも数年先の未来に起こることを古代ベルカ語の詩文形式で書きだし預言書を作成することができます」

 

あの手帳サイズの紙一枚一枚を本だと思えというのか。前世ではよく読んだハードカバーの小説がが泣くぞ。

 

「とはいえ、翻訳時の解釈によって意味の変わることもある難解な文章なので、重要度はよく当たる占いと言ったところでしょうか」

「基本的に管理局の中の中将以上、次元航空艦の艦隊指揮官なんかは目を通す」

「とはいえ、地上部隊はこの予言がお嫌いや。実質的なトップが希少技能(レアスキル)をお嫌いやからな」

「レジアス・ゲイズ中将だね」

 

しかし、まあ相も変わらずレジアス中将は悪者っぽくいわれるよな。裏でやっていることはともかく、それ以外なら相当いい人なんだけど。あの人本気で地上を守ろうと努力してる人だからな。賄賂や横領はまずしてないし。

 

「この予言にある事件が書き出された」

「古い結晶と無限の欲望が集い交わる地

死せる王の下

聖地より彼の翼が蘇る

機兵が飛び翼人が舞い降りし時

中つ大地の法の塔は虚しく焼け落ち 

其れを先駆けに

数多の海を守る法の船も砕け落ちる」

 

予言が変わってる?いや、確かに転生者がいる世界で予言がそのままなんてことはないと思っていたが。

 

『機兵が飛び翼人舞い降りし時』。機兵はナンバーズだと仮定しよう。翼人ってのは誰だ?そういえば休日にソウジとコメットが言ってたな。ぴかぴか光る翼をはやした誰かがいた、とか。……まさか、他の転生者か?

 

「この予言が示すのはおそらく。ロストロギアをきっかけとした管理局地上本部の壊滅。そして管理局システムの崩壊」




作者のたくヲです。

前4話が長かったのに今回は短くなってしまいました。すいません。

お決まりイベントともいえる予言書き換えイベント発生回。

ちなみに作者はナンバーズファンです。

これからも『リリカルでマジカルな世界で最強の狙撃手を目指す』をよろしくお願いします。

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