リリカルでマジカルな世界で最強の狙撃手を目指す   作:たくヲ

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第二十四話 公開意見陳述会 前編

時空管理局中将、正村島羽だ。

 

俺は『機動六課協力者』『実験部隊長期視察官』『本局から一時的に地上に転属』『中将』だ。

 

これが何を意味するのかと言えば。

 

「公開意見陳述会……面倒くせえ」

 

公開意見陳述会に出席しないといけないのだ(ほぼ強制)

 

「そんなこと言わんといてください」

 

はやてが苦笑しながら答える。

 

まあ、仕方がないことなんだが……去年までは自由にやれたんだけどな。

 

「そもそも、なんでこんなところに何時間も拘束されねえといけねえんだよ」

「いやいや、正村中将は重役ですししかたないんです。……そもそも、いつもなんであんな身軽に動けるんですか?」

「管理局が人手不足だから?」

 

その言葉に再び苦笑するはやて。そしてあたりを見回すとある人物を見つけたようだ。

 

「正村中将」

「ああ、カリムさんのとこだろ」

「はい。失礼します」

 

しかし、これはまた豪華なメンバーがそろってるな。

 

未来予知の稀少技能(レアスキル)持ちのカリムさん。魔力吸収の稀少技能(レアスキル)持ちのオベロン一等陸佐、触れた相手の強さを奪う稀少技能(レアスキル)持ちのトリトン一等空佐、『次元転移』の稀少技能(レアスキル)を持つソラト・サクラギ少将。

 

ってソラト少将?

 

「あ、正村中将。ご無沙汰してます」

「久しぶりじゃねえか。一年ぶりくらいか」

 

この階級に上がるのにお世話になった人の一人。だが、ソラトが少将まで昇格したのも俺が原因だから貸し借りなしだが。

 

「あと、20分ほどと言ったところでしょうか」

「ああ。しかし管理局の重役ってのもたいへんだよなこんなところに無駄に人集めるんだったら現場に回せってんだよ」

「公開意見陳述会の存在意義を丸ごと否定しましたね。とはいえ、実際人手不足で管理局上層部はなにをやってるんですかね」

「いや、まあ俺も上層部なんだけどな?」

 

こんなんだから地上本部襲撃事件なんて起こるんだ。

 

これから起こるであろう事件に俺が対処できないのは残念だが、外のことはレストとベルに任せているし、転生者云々についてはぼかして地上本部襲撃事件については話しておいたし大丈夫だろう。

 

 

 

 

 

~ベル・アルタイル~

 

ベル・アルタイル三等空佐ですの。

 

「こちらは異常はありません」

「分かりました」

 

ギンガさんから警備状況の報告を受けているところですの。

 

公開意見陳述会が始まって4時間。今のところ、このような状況でレストさんをナンパして返り討ちにあった使い魔がいたことくらいしか問題は発生してませんの。

 

ですが、島羽さんが教えてくださったとおりなら地上本部が戦闘機人やガジェットやらに襲撃を受けるらしいですし、油断はできませんわ。なぜが島羽さんの言うことはよく当たりますの。それは疑問ですが、他の高官たちのような悪いことはしてませんし、(わたくし)は島羽さんのことを……。も、もうこの話はいいですわ。

 

「ギンガさん」

「なんでしょうか」

「油断大敵。最後まで気を抜かずに頑張りますますわよ」

「はい……わかっています」

 

ギンガさんが彼女自身の配置に戻ろうとした時、アンタレスが言いましたの。

 

『魔力反応発生しました。おそらく、ガジェットも出てきます』

 

きましたわ。あれ?なにか別の意味を持った言葉に聞こえますの?

 

私から見て地上本部を原点とした点対称の位置にいるレストさんに念話を送りますの。

 

[レストさん。来た時にはガジェットをお願いしますわ]

[……わかった。……ベルはどうするの?]

[来るかもしれない戦闘機人の相手をいたします]

「……わかった」

 

私の後ろからレストさんの声がしましたの!?ここまで高速でくるとは予想外ですの。

 

私たちはまだ動きませんの。

 

私とレストさんの共通点。それは二人に通じる弱点でもありますの。

 

「レストさん、できるだけセーブしてくださいますの?」

「……うん。……でも私よりベルが心配」

「心配はいりませんわ。では」

 

周囲の地面に魔法陣が現れそこから大量のガジェットが飛び出してきましたの。

 

「……じゃあ、行ってきます」

「行ってらっしゃいませ」

 

レストさんはそう言うと近くのガジェットを蹴り壊し始めますの。それにしても、レストさん以外の魔導師の皆さんはガジェットを見るや否や逃げ回ってますが、敵が現れたら逃げるなんてなんのための魔導師ですの?

 

『近くにエネルギー反応あり』

「アンタレス、今すぐ案内なさい!」

 

すぐさまバリアジャケットを作りエネルギー反応の場に向かいますの。

 

すると、案の定大砲を抱えた茶髪の少女がその砲口を地上本部へ向けておりましたわ。

 

「IS、へヴィバレル。バレットイメージ・エアゾルシェル」

「させませんわ!!」

 

大砲から放たれた砲撃をバリアタイプの防御魔法で防ぎますの。

 

魔力じゃないようですわね。つまり、戦闘機人というわけですの?

 

「時空管理局、三等空佐ベル・アルタイルですの。おとなしく投降すればあなたには弁明の余地がありますわ」

「……」

 

無言でこちらに大砲の砲口を向ける戦闘機人。私はバリアを解き……ッ!?

 

「アンタレス!!」

 

再びバリアを張り治しますの。

 

まさか今の砲弾の目的は。

 

「あたしの目的は局員の無力化。抵抗しなければ殺さない」

 

麻痺性のガス!?少々吸ってしまいましたの。迂闊でしたわ。

 

「油断大敵とギンガに言っておきながらこの有様とは……私もまだまだですわね」

 

全身の痺れ。相当動きが阻害されそうすわね。ですが……。

 

「致し方ありませんわ。……『モードサード』」

 

アンタレスが目の前の少女の物よりも巨大な大砲に姿を変えますの。正村さんが取り付けてくださった二つの形態のうちの一つ。

 

これは長くは持ちませんわ。だから、

 

「せめて、あなたは捕まえさせていただきますわ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~チンク視点~

 

ナンバーズ5、チンクだ。

 

私のIS『ランブルデトネイター』で地上本部の魔力障壁を作り出す基盤の一つを破壊して数分。ノーヴェと共に行動していたウエンディから連絡があった。

 

[チンク姉、タイプゼロ・セカンドのほうを発見したっス。どうやらその仲間も一緒]

「作業内容は覚えているな」

[当然っス。チンク姉も心配性っスねえ]

「姉が妹を心配するのは当然のことだろう」

「ははは。じゃあ始めるっス」

 

そう言って通信は切られる。

 

私とノーヴェ、そしてウエンディがドクターに与えられた任務は旧式戦闘機人、タイプゼロを生きたまま捕獲すること。旧式とはいえ私たちと同じ戦闘機人、2体のタイプゼロを生きたままとらえるのは骨が折れそうだ。

 

心配ではある、が。

 

「時空管理局ギンガ・ナカジマです。投降すればあなたには弁明の余地があります。おとなしく投稿してください」

 

タイプゼロ・ファーストが来てしまった。あの装備からして近接型だろうな。

 

「悪いが、それに従うつもりは……ない!」

 

私はそう言うと同時にスローイングナイフ『スティンガー』を投擲する。それはタイプゼロに直進しシールドで弾かれる。

 

そのまま『スティンガー』を連続投擲。タイプゼロを狙ったものと地面を狙ったもの。それらをシールドで弾いたタイプゼロは足のローラーの加速によって高速で接近してくる!

 

「はああああああああ!!」

「ッ!?」

 

速い!?

 

想定外の速度で振るわれた拳を躱し、スティンガーで牽制しつつ距離をとる。

 

「ノーヴェ、ウエンディ。ちょっとこっちを手伝え。もう一人のタイプゼロ。ファーストの方と交戦中だ」

「ッ!」

 

それを聞いて、連続で左拳を振るうタイプゼロ。それをバリアで防ぎつつ後退する。

 

ある程度の距離をとりつつスティンガーを投擲。

 

「IS発動、ランブルデトネイター!!」

 

先程、地面を狙って放っていたスティンガーと今投げたスティンガーを私のISで同時に爆発させる。

 

無論、直撃させれば死んでしまう恐れもある。あくまで目くらましを狙ったモノ。

 

スティンガーを持って全力で接近して横に薙ぐように振るう。目くらましの上からの攻撃。デバイスを装着している左腕を狙った一撃はそのデバイスで受け止められる。

 

「なッ!?」

「はああああッ!!」

 

その左拳が私に向け振るわれる。それをスティンガーで受け流す。

 

拙い。左腕を確実に落とすつもりで不利な位置まで接近したがそれが裏目に出た。近接では目の前のタイプゼロの方が上だ。まさか再び距離をとらせる

 

仕方ない。奴に与えられた力に頼るのは腹立つが、背に腹は代えられない。

 

「IS+発動、……!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

~レスト視点~

 

……レスト。

 

……私は空にいた……周りにはガジェット、ガジェット、ガジェットとガジェットだらけ。

 

……丸いガジェットのベルトコンベアみたいな触手を踏み砕いて跳ぶ。……そのまま細長いガジェットを蹴り飛ばしてほかのガジェットにぶつける。

 

……すとらいく。

 

……そのまま丸いガジェットに踵を落として地面に叩きつけて壊す。……そのまま飛行してレーザーを躱す。

 

……ガジェットのレーザーを避けて細長いガジェットを蹴り壊す。……振り向いて丸いガジェットのベルトコンベア触手を蹴り上げて上の細長いガジェットを壊す。

 

……丸いガジェットに接近して10回連続で蹴ると細長いガジェットを巻き込んで飛んでいく。

 

……数が減らない。……きりがない。……幻術もまじってるみたい。

 

……とうはから聞いた幻術使い。……くあっとろ、だったっけ?

 

……まあ、よくない。……周りの局員さんのなかにはは幻術だけ攻撃している人もいる。

 

……ガジェットを倒しながら探してみよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

~ヴィータ視点~

 

管理局機動六課スターズ分隊副隊長、ヴィータだ。

 

新人たちはなのはたちにデバイスを届けに、あたしはリインとユニゾンして突然現れた航空戦力に向かっている。

 

あれは……。

 

『ヴィータちゃん。ガジェット?がいるです』

「なんだあれ」

 

でっかい機械が空を飛んでいた。あの丸いガジェットよりもさらにでっけえのが4機。

 

はやてと住んでいた地球にいるカマキリに似ている気がする。ただ鎌じゃなくて大砲みたいなのがついているが。

 

あれが何かは分からねえ。あたしに砲口を向けてやがるした敵だろう。管理局の魔法兵器にもあんなのはなかったはずだ。

 

「敵か。なら、まとめてブッ潰すッ!」

『Schwalbefliegen』

 

あたしは鉄球をグラーフアイゼンで撃ち出す(シュワルベフリーゲン)

 

敵が同時に撃ち出した砲弾とぶつかって相殺。

 

『ヴィータちゃん!』『Panzerschild!』

 

慌てたようなリインの声に疑問に思う前に、あたしの前にシールドを張られる。

 

そのシールドに砲弾が激突した。小さな砲弾は絶え間なく飛んでくる。

 

『この砲弾、大きさは小さいですけど、一回一回にSランククラスの威力があるです……!?』

 

シールドにひびが入り始める。マズイ……!?

 

シールドを砕きながら砲弾が迫り、アイゼンが壊され、衝撃であたしはふっとばされた。




作者のたくヲです。

公開意見陳述会ならぬ公開意見陳述回。

最後の機械カマキリは分かる人にはわかるロボット?です。とあるライトノベル作品の物ですので説明はしっかり行います。……説明苦手ですが。

あと本編でのレストの描写ですが3・4秒の出来事です。

レスト視点の際に…を消すのは、レストのキャラ的にまずい気がするのでご理解を。



次回!!短期決戦型砲撃魔導師ベル・アルタイルとナンバーズの砲手ディエチの戦いの結末は!?
発覚した戦闘機人の持つ謎の力『IS+』とはなんなのか!?
謎のロボットにデバイスを破壊されたヴィータはどうなってしまうのか!?
そして、特にピンチでもないレストの次なる行動は!?

とあらゆる視点よりお送りする第二十五話『公開意見陳述会 後編』。

お楽しみに!!







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