リリカルでマジカルな世界で最強の狙撃手を目指す   作:たくヲ

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第2話 転生者の模擬戦(前篇)

転生者の正村(ただむら)です。

俺がヴァイスさんの弟子になるには、陸士訓練校の模擬戦で全勝しなければならない。

 

『神から貰った能力があれば大丈夫だろ。うん、よゆーよゆー』

 

なんて思っていた時期もありました。

いやだって稀少技能(レアスキル)持ちが6人もいるんだぜ!?訓練生総勢でも30人しかいないのに!?俺を入れて7人とか、学園都市のレベル5じゃねーんだよ!!!

 

え、結果がどうなったかって?もちろん勝ったよ。魔力吸収の人は、天界からの魔力供給でなんとかなったし。一番やばかったのは、よくわからなかったんだが、触れた相手の強さを奪うとかなんとか。まあ物陰からチャンスをうかがって狙撃したけど。

つーか奪う能力多すぎだよ!まさか、あいつら全員転生者じゃないだろうな。

 

というわけで卒業直前の最後の模擬戦だ。俺はこれまで全勝。これで勝てば晴れて弟子入りっつーわけだ。だが油断はしない。なぜなら、次の相手もこれまで全勝なのだ。

相手の名前はベル・アルタイル。どうやら、将来的には『管理局のエースオブエース』高町なのはに並ぶ実力になるだろうとまで言われているお嬢様らしい。なにそれこわい。

 

「さて、どうするかねー」

 

どんな戦法を使うのかとかしらねえしなー。やっぱ攻撃避けつつ隠れて狙撃かな。いやいや、スピード重視だった時のために最初からフルオートモードか?ここは慎重に能力使用解禁かな。まあ高速で動かれると、あれでも当たらないだろうしどうするかなー。とか考えているうちに自分の番になってしまい模擬戦を行うステージである、廃棄都市へ向かった。

 

現れた模擬戦の相手は金髪縦ロールのどこか高貴な雰囲気を纏った美少女だった。

 

「まあ今回はお手柔らかにお願いしますよ。ベル・アルタイルさん」

「へえ、あなたが正村島羽(ただむらとうは)なんですのね」

「まあそれ以外の人がここに立っているはずないですから。決めたのは教官さんですし」

「いいえ、それは違いますわ」

「?」

「私が進言いたしましたの。『模擬戦は実力の近いものがやるべきではないか』と」

 

とんでもねえこと言いやがった。この言葉から推測すると、俺ってもっと安全な奴と戦えたんじゃないか?

 

「しかし、がっかりしましたわ。まさかこの程度の男だったなんて」

「それは勝ってから言うセリフだと思いますが」

「いえ戦わずしても実力差くらい分かりますわ。弱い人は戦う前から…なんというのか、オーラ?みたいなのでわかりますの」

「まあそう言わず戦ってみてくださいよ。実は分かっていると思っているだけかもしれないじゃないですか」

「まあ労せずに勝ちを拾えるのですから、感謝しなくてはいけませんわ」

 

だめだこいつ聞いちゃいねえ。……まあいいか、叩きのめしてどっちが上かわからせればいいんだから。

 

      『3 2 1』

 

模擬戦の始まる合図のカウントダウンが始まる。

 

「マンダ、セットアップ」

「アンタレス、セットアップですの」

 

      『START!!!』   

 

   ~ここからは第三人称視点です~

 

両者が動いたのは、ほぼ同時だった。否、正村のほうが少し早く動き始めた。

正村はスナイパーライフル型のデバイス、サラマンダ―を『フルオートモード』にし、魔力弾を乱射しながら距離をとった。

 

対するアルタイルは少し下がりつつ防御魔法で魔力弾をすべて受け止める。

アルタイルのデバイス、アンタレスは無反動砲のような形状とっていた。

 

「随分と優しい攻撃ですこと!!」

「狙撃手見習いなもので!!そちらこそ随分と重そうなデバイスですね!!!」

「たしかに素早く動くことはできませんわ!!ですが!!」

 

アルタイルは防御魔法を発動したまま、

 

「ガルーダブラスター」

 

とつぶやいた。

 

正村は、その瞬間悪寒を感じ真横に飛びのいた。次の瞬間、先程まで正村のいたところを、莫大な光の柱がえぐりとっていた。

 

「おいおい砲撃魔法かよ」

「お恥ずかしい話、あまり燃費のいいものではないんですの。ですので……」

 

そういってアルタイルはアンタレスを構え………

 

「これで終わらせてもらいますの!!!フェニックスブラスターー!!!」

「スナイパーモード」

 

そしてフェニックスブラスターが、正村に突き進み、爆音と土煙が辺りを蹂躙した。




たくヲです。

主人公、戦闘回。
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