リリカルでマジカルな世界で最強の狙撃手を目指す   作:たくヲ

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第二十六話 公開意見陳述会 終編

正村島羽だぜ。

 

スバルが戦闘機人と交戦し敗北した。幸い生きているし、ナンバーズに連れてかれてもいないのはよかった。

 

一緒に連れてきた地上本部医療班にスバルが搬送される。

 

「私たちが追いついたときにはもう撃墜されていてもう意識が」

 

ここにきて原作と大幅にずれてきたらしいな。スバルが気絶

 

「わかった。……とりあえずスバルは医療班に任せて俺らはこの事態の鎮静させる。あとティアナは……」

「大丈夫です。行けます」

「じゃあ高町一等空尉は外に出てガジェットの対処を。俺とティアナは内部の調査でいいな」

 

しかしレストには六課に向かうように言っておいたがたどり着いたか?たどり着いていれば六課はほぼ安全なんだが。

 

ただ辿り着いていなければ面倒くさいことになる。六課が預かっている聖王のクローンであるヴィヴィオが連れ去られるし、結果として『聖王のゆりかご』が出てくる事態になるだろうしな。そこについてはレストに任せるしかできねえが。

 

しかしベルと合流できないし、AMF下でも使える電波通信機を一応持たせてあるんだがまったく反応がないってのが気になる。

 

とにかく俺は俺にできることをするとしよう。幸い内部に侵入したガジェット程度なら素手でも倒せる。

 

一応俺は一分程度なら魔法なしでもギンガとも戦えるからな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時空管理局執務官にして機動六課ライトニング分隊の隊長、フェイト・テスタロッサ・ハラウオンはミッドチルダの空を飛んでいた。

 

後ろからはフリードに乗ったキャロとエリオがついてきている。

 

六課フォワード陣によって時空管理局内部の警備を行っていたフェイトとなのはにデバイスが届けられ、スターズ分隊とライトニング分隊に別れ行動することになった。

 

スターズ分隊は突然通信が途絶えたギンガの救助におよび敵対戦力を排除。

 

ライトニング分隊は機動六課を襲撃した戦力の迎撃。

 

機動六課へ飛んでいた時、はるか前方からキャロとエリオを乗せたフリードへ向かってきた砲撃魔法にいち早く気付いたのはフェイトだった。

 

「バルデッシュ!」

『Sonic Move.』

 

砲撃とフリードの間に高速で割り込んだフェイトはバリアで砲撃を防ぐ。

 

フェイトは砲撃を放った二人を視認する。そこにいるのはこちらに右手を構えた状態で空中で制止しているピンクの長髪の女性と、両方の足の足首から2本ずつ太ももから1本ずつエネルギー羽を発生させている紫色の短髪の女性。

 

「……戦闘機人。エリオ、キャロ!先に行って!」

「でも、フェイトさん!」

「私はすぐ追いかける。だから行って!」

「フリード!」

 

エリオの呼びかけに応えフリードは六課に向かい始める。

 

「エリオ君!?」

「空戦で、しかもアウトレンジで攻撃できる相手がいるんだ。僕たちがいたんじゃフェイトさんが全力で戦えない」

 

エリオはキャロに説明しつつ戦闘機人の警戒を忘れていない。

 

それを視界の端でそれを捉えつつ、フェイトはバルディッシュを……

 

「バルディッシュ!サードフォーム!!」

『Zamber Form』

 

変形させて、大剣型であるザンバーフォームにし、構える。

 

「……フェイトお嬢様。私たち側についてドクターのために戦うつもりはありませんか」

「ドクター……スカリエッティのことか。ふざけるな!奴はどこにいる!!」

「……あくまで敵対するというなら案内はできません。残念ですが」

 

そう言って長髪の戦闘機人セッテは二本のブーメランのような剣を召喚しその手に持ち、それと同時に短髪の戦闘機人トーレは両足の物と同じエネルギー羽を両手首で発生させ、フェイトに襲い掛かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガジェットと戦闘機人に襲撃された機動六課はほとんどの機能が停止していた。

 

派遣されていた管理局武装隊の隊員は活躍していたがもうすでに撃墜されてしまった。六課のシャマルとザフィーラも戦闘機人と交戦、敗北。

 

そんな中で機動六課の非戦闘員は現在ほとんどが無事である。

 

その理由は機動六課のヘリパイロット、ヴァイス・グランセニック陸曹が敵戦力を抑えていたからに他ならない。

 

今でこそ戦闘を行うことはないが、彼は数年前までエース級の狙撃能力を持つ陸戦魔導師だった男である。

 

ブランクはあってもその腕はいまだ健在だった。

 

機動六課の比較的幅が狭い通路の障害物に隠れて、ガジェットドローンを撃ちぬいていく。

 

その結果、通路にはガジェットの残骸が散らばっている。

 

(っ!?ドンだけ湧いてきやがるんだ!?)

 

やってきた撃ちぬいていくヴァイスだが、その顔に余裕はない。

 

元エース級魔導師とはいえヴァイスの魔力値はそう多くない。彼自身の魔力量は機動六課フォワードのティアナの半分もなく、極めて長期戦には不利なのだ。事実、彼の魔力はもうほとんど残っていない。

 

だが彼の守る通路の先には機動六課の非戦闘員達がいる。しかもその護衛を行っている局員は2・3人しかいない。

 

(隊長たちか、新人か。誰でもいい。戦力が戻ってくるまで俺一人で抑える)

 

そこで響いてきた二人分の足音にヴァイスは再び集中を始める。

 

魔導師全員に配給されているストレージデバイスを構え、魔力弾を撃つべきタイミングを待つ。

 

T字路となっている場所。ヴァイスから見て死角となっている通路から現れたのは、

 

紫の長髪、バリアジャケットを纏った少女だった。

 

「!?」

 

数年前の事件の時にミスショットで右目の視力を奪ってしまった妹。ヴァイスは今も網膜に焼き付いているその瞬間の数秒前を今見ている光景に重ねてしまった。

 

途端に震えだす手。先程まで冷静にガジェットを打っていた姿は見る影もない。

 

少女がこちらを向いても魔力の弾を発射することもできない。

 

ヴァイスは少女の放った砲撃で吹き飛ばされ、意識を飛ばされた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エリオとキャロ、そしてフリードは機動六課のすぐ近くまで来ていた。

 

彼らの目に映っているのは破壊された機動六課隊舎。

 

「……ひどい」

 

キャロの口からそんな言葉が漏れる。

 

機動六課隊舎の壁には大穴が開き、六課のヘリも破壊され、窓はすべて吹き飛んでいる。

 

「とりあえず六課のみんなを……」

 

そう言いかけたエリオは視界にガジェットの姿を捉えた。

 

そのガジェットは飛行機のような外見をしているガジェットⅡ型と呼ばれるもの。それ自体はそこらじゅうに飛んでいるのだが、エリオが見つけた機体は他と決定的に違って……人が乗っていた。

 

乗っているのは先日の一件で逃げられた召喚士ルーテシアとその召喚虫ガリュー。そしてガリューが抱えているのは……機動六課で預かっているヴィヴィオだった。

 

その時エリオの脳裏によぎったのは、いきなり家に押しかけてきた違法研究機関の研究者に連れて行かれた時のこと。自分がプロジェクトFによって造られた特殊クローンであることを突き付けられた瞬間、抵抗を止めた時の両親の表情。

 

気が付いたときにはエリオは動き出していた。

 

「ストラーダ!フォルムツヴァイ!!」

『Düsenform』

 

ストラーダの形状が変化。槍の側面部、石突部から噴射口(ブースター)が現れる。

 

「エリオ君!?」

「キャロ。フォローお願い!」

 

フリードの上から跳んだエリオは空中でカートリッジをロード。

 

『Explosion』

「ブースト!」

『Start!』

 

ストラーダの噴射口(ブースター)からの魔力噴射(ブースト)によって推進力を得ることで、そのガジェットに向かっていくエリオ。

 

それに気が付いたガリューは両手に抱えていたヴィヴィオをガジェットの上に寝かせ、エリオに跳びかかる。

 

エリオはガリューの跳び蹴りをストラーダの柄で受け後ろに飛ばされる。

 

しかし、吹き飛ばされながらもストラーダを構えガリューに向けて再突撃するエリオ。ガリューは腕殻を変形させた巨大な一本の爪でそれを迎え撃つ。

 

「どけぇぇぇ!!」

 

一瞬の交差。

 

そのうちに両者が打ち合ったのは3回。結果、エリオは攻撃によって頬が浅く裂け、ガリューの腕殻爪は真ん中から圧し折れた。

 

ガリューの追撃に備えるため構えようとする直前、背後に現れる戦闘機人。

 

「失礼」

 

戦闘機人の持つ二本の光剣が振り下ろされる。背後から放たれた不意打ちじみた一撃にエリオは海に落ちていく。

 

「エリオ君!!ッああ!」

 

さらにエリオを補助するために接近してきたキャロとフリードにバインドがかけられ海に落とされる。

 

「さっきのはFの遺産でしたか」

 

エリオを撃墜した黒の長髪の戦闘機人ディードはそう呟く。

 

「あとの始末はガジェットたちがしてくれます。お嬢様、帰還しましょう」

「うん……ガリュー、行こう」

 

そのままガジェットⅡ型に乗って彼女らは飛び去って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦闘機人と召喚士が帰ったあと。キャロは何とかエリオとフリードを機動六課の特訓場まで。

 

海に落ちて気絶したエリオを泳いで運んでくるのはキャロの細腕では難しかったが、エリオの体重が軽かったので助かった。フリードも意識を失ったことで小さくなったからここまで運ぶのはエリオより楽ではあった。

 

『これよりガジェットによる施設の破壊を行います。あくまで目的は施設の破壊なので人間の逃走は妨害しません。抵抗せず速やかに避難することを勧めます』

 

戦闘機人の声が上空の小さな機械から響く。

 

「どうして……こんな」

 

キャロの涙が頬を伝う。

 

『このままじゃ、機動六課が……私やエリオ君を受け入れてくれた場所が……』

 

キャロの足元から魔法陣が広がる。

 

「…………竜騎召喚」

 

キャロの後方に炎とともに巨大な魔法陣が広がり、地面が揺れる。

 

「ヴォルテール!!」

 

そこから出現したのは巨大な黒竜。キャロの故郷、アルザスを守護する黒き火竜(ヴォルテール)は二本の脚で大地に立った。

 

「壊さないで……」

 

ヴォルテールは周囲に集まる莫大なエネルギーで三つの球を造りだす。

 

「私たちの居場所を、壊さないで!!」

 

キャロの叫びに応じるかのように、ヴォルテールの形成したエネルギー球から放たれた砲撃は空を裂き、ガジェットの群れを跡形もなく消しとばした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~正村視点~

 

スカリエッティからの宣戦布告。それと同時に六課の上方が入った。どうやら機動六課は壊滅したらしい。

 

レストは六課にたどり着けなかったのだろう。

 

ベルもデバイスを届けに来ていない。

 

一体何があったのかは後で二人から直接聞いておくとして、これからどうする?

 

この戦線布告があったということはナンバーズやガジェットは退くだろう。だが、それは次の戦いへの準備をするために過ぎない。このままだと確実に『聖王のゆりかご』はそら空に上がるだろう。

 

それはおよそ避けられない事態だ。

 

だが対処はできる。もう原作知識はもはや信用できないが、再び管理局を攻めてくることは確実。それだけわかっていればその事態に対しての対策を用意できる。

 

まあとにかく、目の前にいる地上本部に侵入したガジェットを叩き潰すとしよう。……デバイスないけど。




作者のたくヲです。

補完回。

これからも『リリカルでマジカルな世界で最強の狙撃手を目指す』をよろしくお願いします。
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