リリカルでマジカルな世界で最強の狙撃手を目指す   作:たくヲ

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第六話から一年


第7話 転生者の仕事

正村島羽だ。現在俺の魔導師ランクはSランク。階級は三等空尉。あの一件から努力をし続けた結果だ。シグナムさんから指揮官にならないのか聞かれたが『そんながらじゃないので』と断った。

 

Sランクともなると個人任務というのがあったりする。まあ俺の場合は狙撃を売りにしているから、俺を主軸に据えた任務などが大半だが。だったら何故、個人任務という言葉を出したのかというと、たった今その個人任務中だからだ。任務内容は『管理局に刃向う馬鹿の基地を一人で潰してしてね』というものだ。何故一人でなのかといえば人手不足。基地の中の人員は180人くらいで、ほぼ全員が魔導師

だという。これなんて無理げー?……まあいいか。

 

幸いなことに基地はガラス張りだし、機械のみの防衛だから楽勝だろうと思う。まあ重要なところはコンクリートかなんかで隠されているが関係ない。

 

「マンダ、セットアップ」

 

体が光に包まれ次の瞬間には服が変わる。つーかこれって元々着てた服はどうなったんだ?王の財宝よろしく異空間隔離か?……まあいいか。

 

マンダは『サイレンスモード』の状態。余談だがマンダのデフォルトはこの『サイレンスモード』である。

 

待つこと40分。細かくするなら42分と28秒と46。ようやく敵のボス(名前は知らねえ)がガラス張りの廊下に出てきた。確かSSランク位だって言ってたな、シグナムさんが。まあそのボスが油断して出てきた時点で俺の勝ちは確定しているが。魔法による防御壁みたいなものも、基地の周りに張ってあったが関係ない。『絶対狙撃』で何とかなる。

 

「さてと。仕事の時間だ」

 

俺は敵のボスらしき男に射撃魔法を撃ち込んだ。その周囲にいた部下は、何が起こったかわからないと言った様子で倒れたリーダーを見ている。そいつらにも射撃魔法を撃ち込んでいく。

警報が鳴り始めて中の様子が急にあわただしくなった。だが、もう遅い。もっとも強かったリーダーは倒れている時点でもうあっちに勝ち目はないし、そもそも、あいつらが自分で張っていた防御壁のおかげであいつらの攻撃は届かないのに、こちらの攻撃は『絶対狙撃』の効果で通るというから俺は安全だし。

 

撃って撃ちぬいて撃ち込んで撃ちまくって撃ち落として撃ち砕いて撃ち尽くす。そして

 

「任務完了だ」

 

直前までは何この無理げー?とか言ってたのにおわってみるとあっけない任務だった。俺は管理局に連絡し、回収部隊(正式な名前は知らん)を回すように言ってから基地に入った。あと倒した奴らはバインドで簀巻きにしておいた。ちなみにありったけの魔力をたたきこんだから解けないだろう。具体的には俺の5倍の魔力を。天界からの供給を使って。

 

へ?殺したんじゃないのかって?この世界には非殺傷なんていう便利システムがあるじゃないか。非殺傷設定でも、きっちり急所に撃ち込めば簡単に気絶するんだぜ。つまり、だれ一人殺してない。殺していいとは言われてないし、その決定権は上にあるからな。

 

回収部隊の到着まで暇なので基地の中を調べてみることにした。

 

その中は酷いものだった。動物の死骸が放置されていた。オリの中の動物には虐待の跡がある。

命の重さは同じだ。人間以外の命なら軽いというわけじゃないだろう。俺は一度死んでから、命の重さをしっかりと感じられるようになっていた。

 

「分かるか、マンダ」

『はい。動物実験などではないでしょう』

「ああ。できるはずのないことを繰り返し続けたような感じだな」

 

動物の死骸を見て分かったが、全ての死骸の状態が同じだ。腐敗具合にはばらつきがあるものの、全て同じ死に方をしたんだろう。

 

調べていると手術室のような場所を見つけた。入ってみるとチーターのような動物が死にかけの状態で手術台に縛り付けられていた。

 

「マンダ、こいつはどれだけ持つ」

『少なくとも長くはないでしょう』

 

ふむ、正直目の前で死なれると困る。あれ(・・)を使うか……

 

 

 

 

それから、十分ほどで回収部隊が到着した。その中の一人、背の高い女隊員が報告しに来た。

 

「正村三等空尉!!ソラト・サクラギ一等陸士です!!小隊の指揮を任されております」

「ごくろうさん。とりあえず倒した敵は簀巻きにしておいたから、勝手に回収しとけ」

「はい!!了解しました」

 

そこまで言ったあと、サクラギ一等陸士は俺の後ろ、正確には俺の背負っているモノを見て言う。

 

「失礼ですが、その子は?」

「俺の……使い魔だよ」

 

簡単な話で、先程の死にかけていたチーターのような生物を、使い魔にしたのである。

 

しかし、ありのまま、その時起こったことを話すぜ。チーターみたいのを使い魔にしたら、全裸の猫耳美少女になっていた。何を言っているかわからないと思うが、俺も何が起こったのかわからなかった。催眠術催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃ、断じてねえもっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…

これ一度言ってみたかったんだ!!!少し違うが、感激だぜ!!

 

まあ、それはともかく、全裸の猫耳美少女+俺というのは限りなく危ない構図だったので、バリアジャケットの応用で服を着せた。一瞬で。

 

使い魔にした理由は簡単で前衛が欲しかったからだ。俺だけでも別にいいんだが、やはり俺は狙撃手、前衛を務めるべきではないだろう。

 

「俺は先に帰ってるから。後は頼んだぞ」

「はい!了解しました。

 

俺は帰ることにした。へ?仕事丸投げスンナだって?でも俺の仕事は、この基地をつぶすことだし。

サービス残業?なにそれおいしいの?




たくヲです。

主人公の仕事風景。
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