吸血鬼の妹様   作:キーマカレー

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今日はちゃんと更新。

今回はギリギリR15指定・・・・・・なのかな?

では、どうぞ。


七話 恐怖

 「ねぇ、桂の事聞かせてよ」

 

 突然の事だった。咲夜さんに睡眠をとれと言われて渋々ベットに横になった時、フランが隣に寝転がり突然聞いてきた。

 

 「突然言われても何を言えば・・・・・・」

 

 「なんでもいいから、ね?お願い」

 

 毛布を被って俺にくっついてくるフラン。とても楽しそうに、目を輝かせて此方を見ている。そんなフランの表情は、嬉そうに口元を緩めて笑っていた。

 初めて見た表情だ。会ってから一日もたっていないが、フランがこんなにも嬉しそうな表情をするとは思わなかった。これが本当の彼女なのだろうか。

 

 「そうだな・・・・・・。なぁ、フラン」

 

 「なぁに?」

 

 「紅葉は見たことあるか?」

 

 「紅・・・葉・・・・・・?」

 

 「あぁ。秋の季節になるとな、木の葉っぱの色が赤とか黄色に変わるんだよ。それを紅葉っていうんだ」

 

 少し表情が暗くなるフラン。小さな手を握りしめている。

 

 「・・・・・・私、お外に出たことないから分からない」

 

 「あ・・・」

 

 話題の選択を間違ったか。今日、咲夜さんと館の廊下を一緒に歩いている時に聞いたのだ。フランが四百年以上の間外にも出られずに監禁されていた事を。監禁と言っても全く出られないという訳ではなく、フランの精神状態が安定している時は出られるという条件付きだった。しかし、フラン自信が誰も傷つけたくないと言って、自分の意志で殆ど部屋の外に出なかったのだとか。

 

 「ならさ、フランが外に出られるようになったら一緒に見に行こうか」

 

 「え、ほんと!?」

 

 ニパッと笑い、目を大きく見開き目を光らせた。相当嬉しいのだろう。

 

 「じゃ、じゃあさ、そ、その時になったら皆いっしょに―――ッ!?」

 

 フランは何かを言いかけたとたん、フランが息を荒くしてうずくまった。

 

 「け、けいっ、は、離れてっ!」

 

 苦しそうに喋るフラン。口元から牙を覗かせ、七色の羽を大きく広げた。真紅の目はより一層赤みをまして、血のように紅くなっていた。それと同時に背中から大量の汗が噴き出してくる。あの時の恐怖だ。

 

 「―――ッ!!―――ッ!!・・・・・・はぁ、はぁ」

 

 しかし直ぐに力が緩み、フランは息を荒げて仰向けに寝転がった。フランの顔を覗くと、額から汗を流していた。

 

 「ふ、フラン。どうしたんだ?」

 

 「突然、狂気が沸いてきたの。私ね、興奮しすぎちゃうとこうなっちゃうの。ね、ねぇ、桂」

 

 何かに怯えるフランの目。体が震えている。どうしてしまっまのか。

 

 「何?」

 

 「こ、怖かった?も、もう私と関わりたくない?」

 

 そういう事か。フランはこの狂気のせいで、俺がいなくなってしまうと思っているらしい。

 

 「・・・・・・正直怖かった」

 

 「うっ・・・・・・」

 

 突然流れ出す涙。そして、激しくなる身体の震え。

 

 「・・・・・・でも、俺はフランに償わなきゃいけないし、それに、いつか紅葉を一緒に見に行くって言ったじゃないか。いなくなったりしないよ」

 

 「ほ、ほんと!?良かったぁ」

 

 細い腕を背中にまわして、抱きついてくるフラン。さっきの震えは完全に止まっていた。しかし、涙がとまらないのか、シャツごしに胸辺りが濡れるのを感じた。

 

 今日一日でフランの事が少しわかった気がする。

 

 彼女は強い。でも、弱いのだ。それに、とても優しい。

 

 でも、フランは

 

 

 自分の周りに人がいなくなるのを一番怖がっている。体の震えが止まらなくなるほどに。

 

 「ほら、今日はもう寝ような」

 

 「・・・・・・うん」

 

 「寝れないなら子守唄でも歌ってやろうか」

 

 コクりと頷く彼女。悲しそうな表情から、少し笑みを見せた。

 

 「ねんね~ん、ころり~・・・・・・」

 

 「ふふふ、あはははっ」

 

 突然吹き出すフラン。もう完全に先程の悲しそうな表情は見せていない。

 

 「桂、ヘタクソだよぉ・・・・・・」

 

 「そうか?ほら、寝るまで歌ってやるよ」

 

 始めは笑い続けていたフランだったが、時間がたつにつれ笑い声が小さくなり、俺が満足し終えるまで歌った後には、ぐっすりと眠ってしまっていた。

 ここで少し感動してしまう自分がいる。家族や友人の間では音痴呼ばわりされていたが、どうやら子守唄で寝せる事ができるようだ。この期に歌の練習でもしようか。

 そんな事を思いながら自分も横になり、眠りつく準備を始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 寝れないんですけどね。どうしようか。とても暇だ。

 部屋はもう真っ暗で、少し肌寒むい。ここで自分が毛布を被っていない事に気がつき、隣で寝ているフランを起こさぬようにと慎重に、足から順に毛布の中へと入れていった。

 中はフランが入っていたお陰か、とても温かく、それだけで眠れそうだった。そしてウトウトとし始めた時、異変が起こる。フランの小さな手が、俺の体をまさぐって来たのだ。いったいどんな夢を見ているのだろうか。

 

 「むにゃむにゃ・・・・・・けい・・・お姉さま・・・・・・」

 

 

 フランの手は止まらず、体のいたるところをさわってくる。そして、ついにあそこをさわり始めた。そう、男の股間。ズボンごしに、小さな手が軽く握ったりしてくるのが感じられる。

 狙ってやっているのだろうか。生憎小さな子で興奮したりしないので、別にどうって事ないのだが。

 

 

 ないのだが・・・・・・

 

 

 ヤバい。もう少しで警察に捕まる。俺、我慢しろ。相手は子供だぞ。・・・・・・でも、四百年以上生きてらっしゃるんですよね。これって合法・・・・・・ダメだダメだ。

 

 そんなこんなで脳内で格闘している時、事は起きた。フランの小さな手がボールの方を触り始め、そして・・・・・・手を握る力をいきなり強めた。

 

 「あ"あ"あ"あ"あ"あ"ああああ"っ!!?」

 

 とある館の一室の大きなベットの上で、一人の男は昇天した。

 

 




はい、どうでしたでしょうか。別に変な所はなかったよね?ね?(後悔なんてしていない)

誤字、感想、アドバイスなどありましまら、気軽にお願いします。それでは、次回!
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