インフィニット・ストラトス 〜月夜が照らす亡国者〜 作:セイイ
なかなか、誤字がなくならない!!
楯無side
「今日の未明 イスラエル軍基地が何者かの襲撃を受けました。」
『布仏 虚』・・・生徒会会計で私の幼馴染である彼女から報告が入る。
「・・・・・ファントム・タスクね」
私『更識楯無』は情報をみて確信した。
「はい、この八月中に 同じ軍基地を襲った事件が八件・・・どの軍でも極秘に保管されていた新型ISが強奪さてれいます。」
資料を渡され確認する。
いままで『アメリカ』『カナダ』『ロシア』『イスラエル』『インド』『ギリシャ』『中国』『メキシコ』の八つ
ISが配備されている軍基地に襲撃が入り、どの基地も極秘に保管されているISが盗まれた。
監視画像にイギリス軍で盗まれた『サイレント・ゼフィルス』と複数の『黒いラファール・リヴァイヴ』の姿が確認されていた。
「最近になって活動が活発的になっている・・・彼らは一体・・・なにをたくらんでるのかしら・・」
私はある資料を表示した。
そこには一人の男性が映し出された。
「・・・『篠ノ之心月』、彼が何かを握っているのは確かよ・・でも。」
「決定的な証拠がない・・・ですね」
「私の中では彼がファントムタスクよ・・・どっちにろ・・・彼らは
今月行われる『文化祭』を狙ってくるわ・・・そこで全てがわかる」
本部の調査でファントムタスクが『あるもの』を狙っている情報が入った。
一般人が学園内に入ることができるイベント『文化祭』で彼らが何かしでかすことは
目に見えていた。
「こうなったら・・・せめてIS学園だけでも・・・守らないと」
私は立ち上がれ生徒会室を後にする。
「お嬢様・・どこへ」
「ちょっと、織斑一夏くんのところに・・・ね」
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心月side
二学期の初日、私『篠ノ之心月』は一夏と朝稽古としてISバトルをしていた。
「はぁ!!」
「・・・っく!」
私は切りつけてくる雪片を『イージェス』で受け止めた。
「どうした一夏くん その程度?」
「まだまだ!!」
お互い距離を取る。そして一夏に新しく追加された武器、『雪羅』の荷電粒子砲を私に撃ち込む
しかし、射撃に慣れてないのか 狙いが甘く 私は軽々しく避けながら接近する。
「そこ!!」
私は盾を一夏にぶつける、衝撃で吹き飛ぶ彼に追い打ちを掛けるように
『桜吹雪』を連射する。
「うあぁ・・・っく!!」
姿勢を戻し、桜吹雪のエネルギー弾を雪片で払いのけ一気に接近する。
「うぉおおお!!」
「っぐ・・・・」
盾で受けるが、右腕に激痛が走る。
まだ腕は完治していない。
「! そこだ!!」
一瞬の怯みを感じ、雪片を最大出力にした。
「押し切るぜ!!」
「・・・・・・・」
しかし、彼は知らない『イージェス』は雪片のエネルギーを一気に吸い取っていることに。
「・・・は!? しまったSEが!!」
「そこぉぉ!!」
私は盾に貯めたエネルギーを一気に放った。
「は!?」
ドッガァァァァァアアアアン!!
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「はぁ〜〜つかれた。」
一夏は疲れたように更衣室のベンチに座った。
「・・・そうね」
私も夏休み中に行った八つの軍基地襲撃任務の疲労が
今日に一気に来ていたのだった。
「うーん、セカンドシフトしてから 燃費が余計に悪くなったなぁ・・・」
私たちは朝練を終え更衣室で制服に着替えていた。
試合結果はもちろん私の勝ちである。
「そうね、その『雪羅』って武器は結構多彩な能力を持っているから、SEをかなり削る白式とは、相性悪いわね・・・」
「う〜ん、整備科の人と相談して、どうにかしないとな・・・」
「そうね、使いこなせばかなりの物になるわ、頑張ってね一夏くん・・・」
「おう」
私は先に支度を済ませ、更衣室を出る。
「・・・・!!」
「やぁ、篠ノ之心月くん」
入り口の前にいたのは生徒会長で私たちの敵『更識楯無』だった。
「なんですか・・・まだ私を・・・」
「違う違う、今日は一夏くんにようがあるの」
「・・・・・そうですか」
「また会おうね・・・『お月さま』くん」
「・・・・・また会おうか」
お月さま・・・ムーン・・・彼女はいったいどこまで知っているのか・・・
まぁ何しろ、今後の文化祭で全てが決まる。
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もうすぐ文化ということでクラス長の一夏くんが中心として
一組の出し物を決めていた。
黒板にはあらかじめ、生徒個人で用意した案が表示されていた。
「えーと、文化祭の出し物のだけど・・・・・」
『篠ノ之心月とデート』『織斑一夏のマッサージ』『篠ノ之心月とツイスターゲーム』『織斑一夏とポッキーゲーム』
『織織と篠ノ之のご奉仕喫茶』『心月くんと一夏くんのこ奉仕マッサージ』『シノ×オリ ショー』
「心月さんはともかく・・・俺はないだろ・・・」
いや、私のもないだろ。
「いやいや、一夏くん 私は嬉しいわよ」
「そうよそうよ!私たちを癒せ!」
「でもなあぁ・・・山田先生ダメですよね・・・」
「え〜〜私は『心月くんと一夏くんのこ奉仕マッサージ』がいいと思います」
「・・・・ええ〜〜〜」
「みんな、もっとましな案を出しましょうよ?」
「とは言ってもね〜〜〜」
「メイド喫茶なんてどうだ?」
ラウラがまともな意見を言ったことに
皆驚く。
「「「「おぉ〜〜」」」
「いいわね、私たち男性は執事でもやればいいしね」
「おぉ、織斑くんと篠ノ之くんの執事姿かぁ〜〜 絵になる〜〜」
「これで、決まりね反対はある?」
「「「賛成!!」」」
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「さてと、・・・順調ね」
私は学園のシステムに侵入し文化祭の襲撃に向けて
いろいろと細工をしていた。
管理室を出て、寮に戻ろうとすると廊下に、二人の男女の姿を確認する。
「ん? あれは一夏くんと・・・更識!?」
『更識楯無』彼女が一夏に接近しているということは護衛か。
私は気づかれないように二人の後をつける。
第二アリーナに入ることを確認し私は観客席に身を潜めた。
スタジアムに訓練中の『セシリア』と『シャルロット』の姿があった。
『あれ?一夏 第三アリーナでラウラと練習じゃなかったけ?』
『いやぁ・・・それは・・・その』
『今日から私が、一夏くんの専属コーチをやるのよ』
『生徒会長さんがですか?』
『そう、さて二人ともにやってもらいたいことがあるの』
『『え?』』
なるほど、どうやら私たちが白式を狙っっていることの感付かれた。
いまこのタイミングで彼を鍛えているということは、
文化祭に私たちが襲撃をする可能性も視野に入れているみたい。
学園最強がコーチを・・・今彼に強くなれては困る。
「まずいわね・・・あなたがその気なら・・・私にだって考えがあるわ」
私は、先回りし男子更衣室へ向かった。
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「あぁ〜〜〜疲れた〜〜〜」
更衣室で一夏が着替えを始めた。
「お疲れ一夏くん」
私は自走販売機で買ったスポーツドリンクを一夏に渡す。
「あぁ、心月さん、サンキュー。」
「生徒会長と訓練している見たいだけど、どうしたの?」
「あぁ、なんでも『俺の実力がまだまだだから、私が専属コーチになってあげる』って言うからな・・・」
「それで、受けたってことね」
「・・・あぁ」
そう、彼はまだ弱い・・・だからこそ任務は簡単に終わらせるつもりだった。
でも、彼女は確実に彼を鍛える・・・私はあらかじめ用意していた作戦を実行する。
「・・・そういえばあなた燃費に困っているって言ってたわよね?」
「ああ、それがどうしたんだ?」
「私の知り合いの会社で結構腕のいいIS整備士がいてね、私のISを何度か改良してもらったのよ」
「え? そうなんですか?」
「ええ、今度あなたに紹介するけど・・・どう?」
「んー・・・考えときますね」
一夏はどうも話に乗ってこない。
「・・・乗らないみたいだね?」
「千冬ねぇに 白式を簡単に企業に渡すなって言われていまして」
なるほど・・・確かに他社も白式のデータを狙っている。
千冬に助言されたのだろう。やっかいだ。
「なるほど・・・賢明な判断ね・・・まぁいいわ、文化祭に彼女も招待しているし、話だけでも聞いてみるといいわ」
彼女とは『オータム』のことだ
文化祭当日上手くやれるといいが。
「・・・わかったそうしとく」
「じゃあね、一夏くん 訓練がんばって」
「おう!」
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放課後、私は学園を離れ、近くの高級ホテルに来ていた。
そこには10名のIS操縦者とマドカ、そしてオータムがいた。
「・・・なんでスコールがいない」
「スコールは今 別の任務に当たっているわ、今回は私が指揮をする」
「はぁ?誰がテメェの指示なんか・・・!」
「任務が成功すれば スコールが何かご褒美をプレゼントするらしいわ・・・」
「・・・それは本当か?」
「ええ、本当」
「っち、今回だけは従ってやる。」
「・・・・・・・」
さすが恋人パワー・・・
まぁそれは置いといて
「それでは『白式奪還任務』の作戦内容を発表するわ」
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楯無side
「さてさて、彼の実力もだんだん上がってきたわね」
私は生徒会室で、一夏くんのデータをみていた。
「お嬢様・・・なんで織斑一夏のコーチを」
「ファントム・タスクはきっと『白式』を狙いに来るわ」
「『白式』をですか?」
「ええ・・・白式はIS史上初の『エネルギー無効化能力』をもつISなの・・・」
私も最近まで知らなかった情報だった。
IS操縦者の身を守るために必要不可欠な機能『シールドバリアー』を切れる能力『エネルギー無効化能力』を持っている白式はかなり危険な機体だった。
シールドバリアーを切り『絶対防御』強制発動させてSEを一気に削る。それを目的としての能力だろう・・・
しかしそれは相手にとってかなり危険。
『絶対防御』もエネルギーシールドの一つ、SEが0の状態で相手を攻撃すればそれは操縦者自身を攻撃することと同じだ・・これは今までのISには無かった能力だ。
「本当ですか!? それって危険じゃないですか!?」
「えぇ・・・危険・・・危険だからこそ狙っているの。だから彼には自分一人で撃退ができるレベルにまで上がって欲しいの。」
「・・・・なるほど」
「・・・ついでに個人的に彼に興味があるの」
私は扇子をひらく
『興味津々』と表示する。
「はい?」
「こっちの話、一夏くんの部屋に行ってくるわ」
「・・・・仕事は?」
仕事?、私は何にもしーらない。
「いってきま〜〜す」
「あ・・・っちょ、もう!」
「・・・・・・・・・お気をつけて・・・お嬢様・・・」
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「はろぉー 一夏くん!!」
私は生徒会長権限で一夏くんの部屋を開ける。
「楯無さん!? なんでここに? っていうか鍵かけましたよね!?」
「生徒会長権限ってやつよ」
「ええ・・ーーー」
「それより何を調べてるの?」
彼のPCに映し出されているのか海外のIS企業のホームページだった。
「はい、心月さんが紹介してくれたIS企業です 燃費を解決してくれるみたいで、一体どんな会社か調べてたんです。」
「篠ノ之くんが!?」
「でもアメリカの会社で英語が読めなくて困っているんです。まぁ今度直接会って話しをするのでいいかなと・・・」
「断りなさい」
まさか、彼が仕掛けてきたとは、少し油断していた。
「え?」
「断りなさい、これは生徒会長命令よ・・・」
「でも・・・」
「一夏くん、この際はっきり言っとくべきね・・・」
ここは、少しでも彼に警戒してもらわないと。
「・・・え?」
「篠ノ之心月・・・彼は信用できないわ」
「!! なんでですか!?」
一夏くんは驚愕する 無理もないわ。
「彼・・・彼は結構悪い企業とつるんでいるみたいなの・・・だからあなたもそう簡単に信じては・・・」
「・・・嘘ですそんなの!!!」
「・・・・・・」
突然の怒号に私は言葉を積まれせた。
「心月さんはそんな人じゃねぇ!!」
「・・・・・」
一夏の目が鋭くなり、私を睨む。
その目は、まるでこの前の簪ちゃんと同じ・・・
『心月はそんな人じゃない!!』
彼は相当強敵みたいね。
まぁ前々から強敵というのはわかっていたけど、ここまでとは・・・
「・・・そんなに睨まないの、あくまでも噂よ・う・さ・わ・・・」
「・・・・」
「でも、頭の中には入れといてね。襲われてからはもう・・・遅いから」
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「・・・っく」
腕のひびの完治が予定より遅い・・・まぁ、あんなに激しい戦いをすれば無理もないか。
しかし、作戦決行はいよいよ来週・・・止まるわけにはいかない・・・。
「兄さん?」
愛しの声が聞こえ振り向く。
そこには道着をきた、少し汗だくの箒ちゃんがいた。
「箒ちゃん、あなたも夜風にあたりに?」
「ええ、剣道の稽古が終わったので、体を冷やしに」
「そう・・・」
いつもと変わらない日常会話・・・
私はふと箒ちゃんに質問した。
「箒ちゃん・・・今幸せ?」
「・・・え?」
「今、この世界で生きていて、幸せ?」
この『歪んだ世界』で生きているのが幸せか聞く。
「・・・はい、幸せですよ、なぜそんなことを聞くんです?」
「ううん なんでもないわ」
箒ちゃんは、幸せそうだった・・・顔を見ればわかる。
私も幸せだ・・・でもそれはただ身の回りだけの・・・自分の狭い視野の中のだけの世界だ・・・。
現実に・・・幸せな世界なんてない・・・。
でも、それがいいのかもしれない。
私はそっと箒ちゃんを後ろから抱きつく。
「箒ちゃんエネジーを吸収〜〜〜」
久々のチャージ・・・汗の匂いがするけど・・嫌いじゃない・・・。
「んあ!?離れてくださいい!!」
バコッと顔面にパンチを喰らわせられる。
「がぁ!? ひどいよ〜〜」
「っふ・・ふん!! 帰ります!!」
「箒ちゃん・・・おやすみなさい」
「・・・はい、おやすみなさいです」
そう言って私の目から箒ちゃんが消える・・・。
「・・・・・・箒ちゃん・・・ごめんなさい」
私の幸せは終わった・・・これから箒ちゃんのため・・・いいや、それは『建前』だ・・・
私は・・私のために戦う・・・
自分のために世界を破壊する自分勝手なクズ・・・『ボス』のために世界を壊す・・・クズ・・・。
『白式強奪任務』、失敗成功どちらにしても、私の正体はみんなに明かされることになる。
視野の中の世界が崩れることになる。幸せを失うことになる。
『一夏』『千冬』『セシリア』『鈴』『シャルロット』『ラウラ』・・・
『簪』・・・そして『箒ちゃん』・・・みんな裏切る。
でも後悔はしない・・・これは私が受け入れなければならない運命。
罪悪、善意、仲間意識・・・数ヶ月だけだが私はいろいろ学んだ。
もう十分だ・・・私は『ボス』の『思い』にも『自分』の『復讐』にも答えなければならない。
・・・・でも、箒ちゃんは泣かせたくない・・これから泣かすと思うけど・・・。
それが最後の涙になるように・・・私は願う。
篠ノ之束・・・彼女が私を壊し・・・私が箒ちゃんを・・・壊す・・・かもしれない・・・。
でも・・・それでも・・・私は・・・やる。
さよなら・・・箒ちゃん・・・。
その日の夜は何も照らさない『新月』だった。
次回は三人称になりますので注意してください!!
そして次回いよいよ第2章最終回!! お楽しみに!!