Eyes of Heaven 艦娘達と透提督 作:東方 上助
もうなんか……涙が出そうです!まじ嬉しいです!
~執務室~
透提督「どうですか?うまいですか?」
女憲兵「美味い!透はホントに甘い物好きなんだね」
透提督「ええ、ものすごく好きですよ」
透と女憲兵は二人でショコラを食べていた。女憲兵はタメ口になっているが、透が『タメ口でいいですよ』と言ったのでタメ口で話している。名前も呼び捨てで呼んでいる。特に透は気にしない。
女憲兵「ちょっとさ、聞きたい事があるんだけど」
透提督「何ですか?」
女憲兵「あなたは、ここにいる艦娘の事をどう思ってる?」
透提督「どう思ってる…ですか……私個人の考えですが…」
女憲兵「うん」
透提督「私は家族の様に思っています」
女憲兵「家族…」
透提督「はい。でも私は一般で言う所の、家族と言うものが……よく分かりません」
女憲兵「分からない?何で?」
透提督「調べたら分かりますが…私の両親はいません。今は私達兄弟を引き取ってくれたオヤジ…いや、元帥殿が父親です」
女憲兵「両親は……ご病気?それとも事故?」
透提督「分かりません。全然記憶にないのです」
女憲兵「な、何で記憶にないの?」
透提督「普通は少しだけ覚えているんでしょう。でも私の場合は全然ないのです。思い出そうとしても頭にひどい頭痛が起こるんです。多分、『あいつら』が私の頭をいじくったのでしょう。両親を思い出させないように……」
女憲兵「『あいつら』…ってまさか……」
透提督「ええ、世界革命軍ですよ。私が最初に記憶があるのは、マシンガンを持って多分捕虜に射撃の練習として撃っている記憶です…」
女憲兵「……」ゾクッ
透提督「え~と話が少し逸れましたね。まあ少年時代の時から殺すしか脳がありませんでしたから……。だから、両親がいる家族がどういう感じなのかよく分からないのです。」
女憲兵「…大変ですね。あともう一ついい?」
透提督「いいですよ」
女憲兵「何故提督になろうと思ったの?」
透提督「そうですね…」
女憲兵「……」
透提督「…まず一つ目の理由としては、早く戦いを終わらせて平和にする事が一つ目の理由です」
女憲兵「二つ目は?」
透提督「二つ目は……艦娘達を自由にする為です」
女憲兵「え?」
透提督「提督になるきっかけは二つ目の理由が大きいですね」
女憲兵「自由にする?一体どうゆう事ですか?」
透提督「あの娘達は世間から兵器と言われる事があります。あの娘達に兵器だから暴力を振るう奴もいます。でも…あの娘達はちゃんとした人間なのです。息もするし涙もでるし心臓もあります。」
透提督「この戦いが終わり平和になったら、あの娘達には自由に生きて欲しいんです。あの娘達は兵器じゃない…人間なんだと……だから我々と同じように生活してほしい……」
透提督「苦労した分幸せになってほしい…傷ついた分幸せになってほしい……これは私の目標でもあります」
女憲兵「…!素晴らしいです。ご立派だと思います」
透提督「そ、そうですか?」
女憲兵「ハイ!ものすごく大切に思っているんですね。艦娘達の事」
透提督「ええ。まあ。ってあれ?タメ口でもよろしいんですよ」
女憲兵「いえいえ。さっきまでタメ口を使ってしまい申し訳ございません」ペコリ
透提督「え? え? いいんですよ?」
女憲兵「いえ!さっきの話を聞いたら……私は……なんて言葉使いしてたんだろうと思って……」
透提督「いいから、頭上げてください。全然気にしていませんから」
女憲兵「……」
女憲兵は頭を上げる
透提督「…?どうかしましたか?」
女憲兵「っ! い、いえ!すみません!」
女憲兵「(やっべーついガン見しちゃったー!この人ちょー優しい人じゃん!もう本当に良い人!絶対この人モテモテだろーなー。あの話聞いたら、メチャクチャカッコよく見えるし……ヤバい…初めて会ったのに好きになっちゃった……)」
透提督「あの~」
女憲兵「は、はい!」
透提督「ショコラ…付いてますよ。カケラが」
女憲兵「え?あっ…ホントだ」
透提督「」スゥ
女憲兵「えっ!?」
透提督「どうしました?」
女憲兵「えっ、い、いや、なんでもありません」
透はいつも艦娘達にしてる癖で女憲兵の口のまわりに付いていたショコラのカケラを取ったのだ。
透提督「パク」
女憲兵「!!」
透提督「やっぱりうまいですね。こんな破片でも甘いですね」
女憲兵「そ、そうですねぇ~」
女憲兵は驚いた。女憲兵の口のまわりに付いていたショコラの破片を食べたのだ。
この人はワザとしてるの?それとも素でこんな事してるの?
すると突然どこからか目線を感じる。
女憲兵「(なに?この感じ……どこからか見られている?)」
〈◎〉〈◎〉 ジーー
★◇★◇★◇
コンコンッ
透提督「ん?誰かな?いいよどうぞ」
卯月「うーちゃんぴょん!この前の遠征結果の報告書持ってきたぴょん!」
透提督「ありがとう」
卯月「司令か~ん!」
透提督「ハイハイ。よく頑張ったな」ヨシヨシ
卯月「えへへ~。司令官の為ならもっと頑張れるぴょん!」
女憲兵「(ヤッパリ艦娘にも愛されてんだな~)」
卯月「ところで……誰?」
卯月「その雌女」ボソッ
透提督「この人?ここを視察しに来た憲兵さんだ」
女憲兵「こんにちは」
卯月「……チッ」
女憲兵「え?」
透提督「こら挨拶しなさい卯月」
卯月「……コンニチハ」
女憲兵「(私何かしたっけ?しかもさっき舌打ちしなかった?)」
『うわああぁぁーーーーーー!!』
透提督「なんだ!?叫び声!?」
女憲兵「どこから?」
卯月「食堂からぴょん」
透提督「私が様子を見てくる。憲兵さんはここで待ってて下さい」
女憲兵「私も行きますよ」
透提督「大丈夫です。すぐに戻ってきます」
ガチャ バタン
女憲兵「(あ……いっちゃった…)」
卯月「……」
女憲兵「……」
女憲兵「(き、気まずい……どうしよう……何か話さないと……)」
女憲兵「ねぇ…貴女は提督殿の事どう思ってるの?」
卯月「……ハ?どういう事?」目ハイライトオフ
女憲兵「(……え?……殺気?…)」ゾクッ
女憲兵「え、えっと、艦娘から見て提督殿はどう思っているのかな~と思って…」
卯月「……司令官は…大事な……大事な人…」
卯月「それより……貴女……司令官と楽しそうに話してたね…楽しそうに…」
女憲兵「え?」
卯月「全部見てたよ?全部……全部……ゼ ン ブ」目ハイライトオフ
女憲兵「え?」ゾクッ
卯月「うーちゃんの司令官と……!楽しそうに…!司令官に笑顔を向けられてた!!20分36秒間も話していたぴょん!」
女憲兵「ヒッ!」
卯月「うーちゃんの司令官と…楽しそうに…!」
女憲兵「(そ、そうか…これは嫉妬だ。年頃の女の子だし……盗られると思ったのかな?皆大事にされてるから……提督殿は父親みたいな存在だからね)」
女憲兵「(そうだ!提督殿を誉めよう!そうすれば嫉妬も怒りも収まるはず)」
女憲兵「あ、貴女達の提督殿はホント素晴らしい人ですね!」
卯月「…ええ…そりゃもちろんぴょん…」
女憲兵「大事にされてるんですね」
卯月「当たり前ぴょん(妻だし)」
女憲兵「本当に優しくて…いい人ですね
女憲兵「優しくて紳士的で礼儀正しくて…ホント素敵な人」
女憲兵「私、提督さんと付き合っちゃっおー。なんてね」テヘッ
ダァン!
女憲兵「えっ」
卯月「……」目ハイライトオフ
女憲兵の顔の右側にナイフが刺さる。ナイフは深々と刺さっており、卵月が投げていた。
女憲兵「……ゴク」
女憲兵は唾を飲み込む。これは悪ふざけだろうか?悪ふざけでナイフを投げるだろうか?
卵月「……」
卵月はただ静かに黙ってこちらを見ている。話しかけた方がよいのだろうか。
女憲兵「あ……あの…」
ダァン!
女憲兵「ヒッ!」
今度は顔の左側にナイフが刺さる。
卵月「……」
女憲兵「……」
数分間の沈黙が訪れる。女憲兵は動けなかった。少しでも動いたら今度こそ殺されると、思っていたからだ。
卵月「ねぇ」
女憲兵「は、はい!」
卵月「アナタは今日初めてここに来たぴょん?」
女憲兵「は、はい……」
卵月「じゃあ……なんで自信満々でお付き合い宣言するぴょん?」
女憲兵「あ、あれは冗談で…!」
卵月「そもそもタメ口してた……。馴れ馴れしく……!うーちゃんの司令官と一緒にショコラを食べてた!!」
女憲兵「グッ!」
卵月は女憲兵の首を掴む
女憲兵「……っ!」
卵月「ワザと顔にショコラのカケラを付けて、司令官に取らせるように仕組んだろ!!この売女が!!許さいぴょん!!」
女憲兵「ご、ご…か…いよ…グッ!(何この娘!子供の力じゃない!)」
掴みが強くなる
卯月「司令官ハ 絶 対 ニ ワ タ サ ナ イ」
卯月「 絶 対 に 」目ハイライトオフ
女憲兵「がぁ…はぁ…は…」
卵月の目は殺意の目になっていた。殺される!呼吸ができない!目の前が暗くなってきた……
女憲兵「(誰か……助けて……透さん……助けて…)」
女憲兵は意識を失った。
★☆★☆★☆
~食堂~
透提督「何事だ!?」
透提督「どうした?何故こんなに集まっている?」
艦娘達「…………」
司令官「ガタガタガタガタ」
透提督「質問に答えてくれ。一体何があった?」
鳳翔「提督……その…憲兵殿が急に錯乱して…」
透提督「司令官が?」
透提督「(何だ?うずまいて震えている?)」
透提督「大丈夫ですか?」
司令官「(この声は…提督か?助かった……)」
司令官が顔を上げ、透提督を見る。司令官は驚愕した。透提督の後ろで艦娘達が余計な事は喋るな、という感じの目で睨んでいた。
透提督「立てますか?」
司令官「(ここは異常だ!早く戻ろう!)」
透提督「一体何があったんです?」
司令官「いえ、何でもありません」
透提督「でも悲鳴が…」
司令官「疲れていただけです」
透提督「え?」
司令官「疲れていただけです。ただそれだけです。特に何もありません」
透提督「えぇ?」
その後、執務室で気絶していた女憲兵と公園のベンチで死んだ目で何かブツブツと呟いている男憲兵を回収して、司令官達は何かに怯えて帰っていった。
透提督「よく分からん」
憲兵達の視察は無事?終了した。
~タクシー~
プルルル プルルル
司令官「はっ!で、電話…どこからだ?」
ピッ!
司令官「も、もしもし」
???「……」
司令官「もしもし!?誰だね?」
???「司令官……先ほどの無礼は失礼しました」
司令官「(この声は女の声……まさか……!あそこの……!)」
???「でも、司令官が悪いのですよ?提督……旦那様を侮辱したのですから……」
司令官「ただ、昔は悪ガキだった事を話しただけだろう!」
???「それより、私達の事……報告するですか?」
司令官「当たり前だ!」
???「フフ。そうですか。」
司令官「何が可笑しい!」
???「妻1人。子供2人。愛人2人」
司令官「………?何を言って……!!」
司令官は驚いた。コイツは家族の事を知っている。誰にも言っていないのに。副官にも言っていない。しかも……愛人がいることもバレている。
???「気づきましたか?」
司令官「貴様!何が望みだ!」
???「簡単です。視察結果を何も異常なし……と報告すればいいのです。もししなかったら、ご家族を不幸にしちゃいますよ?愛人がいることを記者に流したら、スキャンダルですね。セクハラもしてるらしいですね」
司令官「な!?」
???「さぁどうします?従いますか?それとも従わないで地獄に落ちますか?」
司令官「くっ!」
司令官の選択は一つしかなかった
司令官「従う…」
~後日~
副官「どうでしたか?何か異常はありましたか?」
司令官「……」
副官「司令官?」
司令官「(異常なかった……と言うのは簡単。でもいいのか?兵器ごときに従わないといけないのか?そうだ!ただか兵器共に従ってたまるか!ずっと監視されてる訳じゃないしな!)」
司令官「実は…」
ヴーー ヴーー
司令官「えっ?」
副官「ん?司令官の携帯から?奥さんですかね」
司令官「……ゴク。ちょっとすまないな」
副官「いいですよ」
ピッ!
司令官「もしもし」
???「約束破ったら許しませんよ?」
司令官「………!」
副官「(顔が一瞬にして青ざめた!?)」
???「私達はアナタを見ていますからね……司令官……」
ブツ! プープープープープー
司令官(見られている!?どこから!?)」
副官「司令官?」
司令官「……異常ない」
副官「え?」
司令官「異常ない。異常ないんだ。何も異常はなかった。そう!異常はナインだ!」
副官「し、司令官?」
司令官「なんだ!いつまでそこにいるんだ!貴様!さっさと仕事に戻れ!」
副官「えっ?」
司令官「いいからさっさと出てけぇ!!」
副官「は、はいぃ!」
ガチャ バタン
司令官「はぁ、はぁ」
バリィン!
窓から何かが飛んできて机に刺さる
司令官「うぉ!なんだ!」
司令官「これは……弓矢?紙も付いてる」
副官「どうかしましたか?窓が割れた音がしましたが…」コンコン
司令官「なんでもない!失せろ!」
副官「は、はぁ。(ちっ!なんなんだよ!さっきから!)」
司令官「なんだこの紙は………ヒッ!!」
司令官は矢に縛ってあった紙を見て戦慄した。心臓が喉から出そうになった。紙には……
見ている見ている見ている見ている見ている見ている見ている見ている見ている見ている見ている見ている見ている見ている見ている見ている見ている見ている見ている見ている見ている見ている見ている見ている見ている見ている見ている見ている見ている見ている
司令官「う、うああぁぁぁぁぁ!!」
ガチャ!
副官「ど、どうしたんですか!?叫び声が聞こえましたが!」
司令官「アアァァァァァア!!うああぁぁぁぁぁ!」
副官「どうしたんですか!?暴れないで下さい!」
部下「どうしました!」
副官「お前!司令官を取り押さえるのを手伝え!」
部下「は、はい!」
この後司令官は鎮静剤を打たれ、医務室に運ばれた。起きた後も、ブツブツとなにかを喋っておりとても普通じゃないという事で精神病院に入院することになった。
副官「一体何が……ん?この矢と紙は?なんだこの紙は!?」
副官「………たしか、司令官が視察に行った場所は横須賀鎮守府だったな……」
副官「……あそこに頼ってみるか」
~オマケ~
ディアボロ「はぁはぁ。今度はどこから!何が襲ってくるんだ!?」
阿部さん「オイ」
ディアボロ「!」ビクゥ!
阿部さん「まぁ怖がるな」ジーー←ジッパーを下ろす音
ディアボロ「え?」
阿部さん「お前、なかなかいい男だな。ウホッ」
ディアボロ「え? え?」
阿部さん「やらないか」
ディアボロ「俺のそばに近寄るなぁぁぁーーー!!」
阿部さんって誰?と思う方はあっち系と思えばいいですよ。