Eyes of Heaven 艦娘達と透提督 作:東方 上助
あとキャラ説明の回で、長門の説明を追加しました。付き人という設定を追加しました。
長門「提督うまいか?」
透提督「……」
長門「そうかよかった。陸奥もどうだ?」
陸奥「あっ、うん……美味しい」
長門「そうか。おっとあの二人の食事を持っていくのを忘れていた」
長門はろくな食事が入っていない皿を二つ持ち、席を立つ。
長門「私はあの二人に食べ物を持って行くから陸奥は提督に食べ物を食べさせてくれ」
陸奥「……うん」
長門は地下室に向かって行った
陸奥「……」
透提督「……」
陸奥「……食べる?」
透提督「……」
陸奥「……」
ガチャリ
陸奥「え? 誰?」
コツコツ
誰かが近づいて来る。誰だろう? まさか金剛さん達? いや……ここから周囲二十キロは妨害電波が出ているから電探には私達の反応はない。
いったい……誰だ?
☆☆☆★☆★
長門「おい食事だぞ」
大和「長門……」
武蔵「グッ……ハァ。ハァ。貴様……!」
大和と武蔵は鎖で縛られて、武蔵は暴れないように長門により傷つけられていた。
長門「ほら勝手に食え。手が使えなくても犬みたいに食えるだろう」
大和「提督は……」
長門「ん?」
大和「提督は…大丈夫なの?」
長門「提督? 提督は大丈夫だ。元気だぞ」
武蔵「あれで元気? 本当にそう思ってるのか!?」
長門「……」
大和「提督は傷ついてるのにそれが分からないの!? アナタの事なんか好きでも何でも無いわよ!」
長門「……」
武蔵「おい止めとけ」
大和「いや言っとかないと目が覚めないわよ!」
長門「……」
静寂……。武蔵は大和が暴力を受けるんじゃないかと思い固唾を飲んだ。
長門「フ……」
静寂を破ったのは長門の鼻笑いだった。
長門「提督が私の事を嫌いでも構わないさ」
大和「え?」
武蔵「なにぃ?」
長門「提督が側にいるだけで私は満足だ」
大和「そんな理由で提督を誘拐したの?そんなの…そんなの…アナタのワガママじゃない!!」
長門「…………キサマラニ」
武蔵「ん?」
大和「え?」
長門「貴様らに……私の何が分かる!!」
バキィ!
大和「っ!」
武蔵「大和!」
大和は顔を殴られる
長門「貴様らに……貴様らに……!!」
長門「私はずっと……ずっと……提督に救われてからずっと……あの人を愛してた……でも……あの人にはこの想いは届かなかった……」
武蔵「……どうして?」
長門「あの人には……あの人には……」
長門はあの光景を思い出す
透と港湾棲姫がベッドで肌を重ね合う二人
長門「ぅううううああああ!!」ドカッ
大和「グッ!」
長門は大和の腹を蹴る。何度も何度も蹴る
武蔵「やめろ!」
長門「はぁ、はぁ、はぁ」
大和「ぐはっ…!」
長門「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
突然地下室の電気が消え真っ暗になる
武蔵「何だ!?」
長門「うっ……ぐっ!」
何だ? 今苦しんでいる声が聞こえなかったか?
ドサッ!
誰か倒れた? 足音も聞こえる。誰かいる?
何者かが電気をつけ、地下室が明るくなる
武蔵「!! 長門!?」
長門「」
???「……」
長門は倒れていた。気絶している? それとあのハットの帽子を被った男は誰だ?
???「ん~~。こんにちは」
武蔵「……お前は誰だ?」
???「私か? 私は……う~ん」
武蔵「……」
ガチャリ
陸奥「ぐぅ! 貴様!」
???「!!」
バァン!!
武蔵「な!?」
陸奥「うぐっ……あっ……」ドサッ
???「ふぅ。彼女……中々の強さの艦娘だったね。流石、透君の部下だね。安心してね。これ麻酔銃だから」
武蔵「貴様……一体……」
ドカッ!
武蔵は頭を拳銃で殴られ気を失った
☆★☆★☆★☆
~砂浜~
ザッザッザッ
???「ふぅ~透君……酷い目にあったね」
透提督「……」
???「やれやれ。提督として復帰できるのかね」
男は長門型と大和型を縄で縛り、海の近くまで片手で持つ。
???「おい! イ級ども!」
イ級1「イー!」
イ級2「お帰りで!?」
イ級3「そいつらも連れて行くんすか!?」
???「私達を陸へ連れて行ってくれ」
イ級達「イー!」←かけ声
???「……依頼は無事完了っと」
★☆★☆★☆★
………ん? 何だ? ここはどこだ?
透は白い天井を見ていた。ベッドに寝ていて、テレビもある。
そうか……夢か……まあ実際は夢なのか妄想なのかは分からないがな
目を抜き取られてずっと真っ暗だ。
でもこの夢では両目あるようだ。舌もあるようだ。これは嬉しい夢だな。この夢で港湾も出てきたら嬉しいけど……
これ……夢か? 両腕両足ある……再生した? いや……兄貴みたいに一日で再生する体じゃない。
でも、腕を動かそうとしてもあまり動けない。
指は少しだけ動いた。足も動けない。
透提督「これは……」
あれ? 喋れた。今までは夢の中では喋れなくて現実世界でも喋れなかったのに、喋れた
透提督「夢じゃない?」
ガチャリ
誰だ? あっ……
榛名「……提督?」
透提督「榛名?」
榛名「て、て、テイトクゥ~~!!」
透提督「おわっ!」
榛名は透に抱きついた
榛名「目が覚めたんですねぇ~! よかったですぅ~!」
透提督「……」
これは……一体……夢じゃいな? もしかして……ここは病院?
透提督「……」
榛名「よかったあ~。最初見た時は、本当に提督なのか疑いました」
榛名「でもあのドイツ軍人のシュトなんとかという人が一流の医者を呼んで直してくれましたよ」
透提督「この両腕両足は人工的な物か?」
榛名「はい。リハビリすれば動けるようになるそうです。あと提督の舌も人工で作った物です。でもチャンと味覚は感じるそうです」
透提督「俺の両目は義眼か?」
榛名「はい。でもそれは片目だけです。右目の方は長門さんが大事にカプセルの中に保存していたので、右目だけは義眼じゃないです」
透提督「そうか……」
透提督「……」
榛名「あっ、それと提督を救ってくれたのは……」
透提督「長門はどうした?」
榛名「え?」
透提督「長門だよ。長門は?」
榛名「長門さんは……今私達の鎮守府の地下室の牢獄に入れています」
透提督「そうか……じゃあ」
透は起きあがろうとしたが、体が思うように動かない。
榛名「ちょっ! まだ寝てて下さい! 提督の手術は二日前にしたばかりなのですよ!?」
透提督「長門の……所へ行きたいんだ」
榛名「どうしてですか? 提督を酷い目に合わせた奴なのに…」
透提督「アイツがああなっちまったのは俺のせいだ。俺の責任だ」
榛名「え?」
透提督「五年間もアイツと一緒にいて……アイツの気持ちに気づいてやれなかった俺が悪いんだ」
榛名「……」
透提督「だから俺は……アイツに謝らないと」
榛名「今日はダメです」
透提督「え…なんで?」
榛名「提督はまだ完全に動ける体じゃなからです。歩けるまではダメです」
透提督「だが……」
榛名「ダ メ デ ス!!」
透提督「うぅ……分かったよ」
榛名「よろしい」
透提督「歩けるようになればいいんだよな?」
榛名「はい」
透提督「分かった」
榛名「………」
透提督「そう言えば俺を助けてくれた人って誰なんだい?」
榛名「あっ、そうそう。提督を助けてくれた人は提督のお義兄様の上司の方が助けてくれました」
透提督「俺の兄貴の上司? 亮さんか」
榛名「私達は提督を探している時に、その人から電話が入ってきて『ウチの部下が迷惑をお掛けしました』と電話が来たんです」
透提督「ああ、確かに兄貴は迷惑かけてたな」
榛名「それで私は想いだしたんです。そういえば提督のお義兄様は何でも屋をやっていたな………と」
透提督「それで依頼したのか? 俺を探すように」
榛名「はい。しかもお詫びとして無料で依頼を受けます……と言いました」
透提督「へぇ~。で、俺は救われた…と」
榛名「はい。私達の鎮守府へ連れてきました。長門さんも大和さん達も連れて来ました」
透提督「大和達は無事だったか!」
榛名「はい。医務室にいます」
透提督「そうか…」
榛名「それじゃあ私はこれで」
透提督「ああ。気をつけてな。長門にお前は悪くないと伝えてくれ」
榛名「……はい」
ガチャリ バタン
透提督「……それにしてもどうやって俺を見つける事が出来たんだ? 亮さんは…」
★☆★☆★★★
~鎮守府 地下室~
長門「……提督」
榛名「長門さん」
長門「!! 榛名…」
榛名「長門さん……明日中には解体処分します」
長門「……ああ」
榛名「アナタがやった事は許されない事です。提督を精神崩壊寸前まで追い込んで、四肢両断して、目を抜き取り、舌を切るなんて……」
長門「……」
榛名「分かっていますよね? 解体『処分』……ただの解体とは違いますよ?」
長門「分かってる……艤装を解体して私は処分される……言わば資材になるのだろう?」
榛名「はい」
長門「覚悟はしていたさ。短い間だったが私は提督と二人っきりで居られて満足さ」
榛名「そうですか。それじゃ、最後の夜を地下室で過ごして下さい」
榛名はそう伝えると地下室から出て行った
長門「……提督。ごめんね……ごめんね……」
長門「私はただ……私はただ……」
長門は涙がこぼれ落ち、一人静かに泣いた
☆★☆★☆★
~事務所~
亮「ありがとうな協力してくれて」
戦艦棲姫「ふん。協力してやったかわりに、大本営の情報をくれよ」
亮「分かってる」
戦艦棲艦「それじゃ」
亮「なあ!」
戦艦棲姫「ん?」
亮「彼女は……空母棲姫は……元気か?」
戦艦棲姫「……ああ。元気よく何体の艦娘を撃沈している」
亮「そう……記憶は?」
戦艦棲姫「全然だ」
亮「そっか……分かった。これ持っていけ」
亮は箱を取り出す
戦艦棲姫「なんだそれは」
亮「協力してくれたお礼に」
戦艦は箱を開ける
そこには人間の首が入っていた
戦艦棲姫「何者の首だ?」
亮「大本営憲兵司令部の司令官の首だ。精神病院で入院していると聞いてな。首を貰って来た」
亮「これを持って行けば空母に褒められるじゃないかなっと思ってね」
戦艦棲姫「それもそうだな。遠慮なく手柄は私が貰おう」
亮「どうぞ」
戦艦棲姫「……」
戦艦棲姫「……子供は見つかったか?」
亮はタバコを吸おうと咥えて火を着けようもしていたが、動きが止まる。
数秒間止まりタバコに火を着けてタバコを吸った
亮「いや……もう諦めたよ。そのかわり大本営の軍幹部の犬どもを抹消中だ」
戦艦棲姫「そうか……空母は悲しむかな」
亮「悲しまんだろう。記憶が無いのだから」
戦艦棲姫「そうだな……じゃあ大本営の情報よろしく頼むな」
亮「ああ。分かった。じゃあな」
ガチャリ バタン
亮「……」
大本営……奴らに復讐するためには深海棲艦の協力は必要不可欠だ。
あいつらにを……あいつらを……殺すまでは!
亮「………空母」
ジリリリン! ジリリリン!
亮「ふぅ~さぁ~て。仕事仕事!」
一応ビスマルクとか榛名の戦いを書いたのですが、途中から滅茶苦茶になり最初から考えていたこの展開を書きました
あと、この小説のドイツの医学力が万能過ぎる。