Eyes of Heaven 艦娘達と透提督   作:東方 上助

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第9話 夜の修羅場食堂

 ~食堂~

 

透提督「………」

 

榛名「どうしたのですか提督?あ~んですよ」

 

瑞鶴「え!ちょっと提督!私にしてもらった方がいいわよね?」

 

翔鶴「提督、もちろん瑞鶴の方がいいですよね?それともわ た し?フフフフ」

 

鳳翔「それは私のセリフよ!」

 

イムヤ「提督!イムヤの事嫌いになったの?」

 

透提督「え、嫌いじゃないぞ」

 

イムヤ「それじゃあイムヤの方がいいよね?」

 

透提督「え、え~と~」

 

榛名「提督~?」

 

瑞鶴「私がいいよね!?」

 

翔鶴「それとも私がやりましょうか?」

 

鳳翔「私は一度やった事があるから私がやりましょう」

 

イムヤ「あれは無理やり食べさせたんでしょ!イムヤがやる!」

 

透提督「何でこうなったかな?」

 

 透はそう思った。料理を食べようとしたら榛名が『あ~ん』をしてきて、それに続いて同じ席にいつの間にか座っていた、瑞鶴、翔鶴、鳳翔、イムヤ達が自分がやる!と言い争っているのである。

 

透提督「あ~もう!分かった!一人ずつ順番にやってくれ!」

 

榛名「順番に……と言うと?」

 

透提督「俺は今からこの料理とイヤムが作ってくれたカレーを食べるから、『あ~ん』がしたいなら喧嘩せずに順番にしたらいいだろうと言う話だ」

 

瑞鶴「うーん。どうかな?」

 

翔鶴「いいんじゃない?このままじゃ埒があかないし」

 

鳳翔「提督は今日ものすごく疲れているみたいだし」

 

イムヤ「でもあ~んするの一回だけ?」

 

提督「ん?ん~五回でいいんじゃない?」

 

 若干投げ出しになった透提督。眠いせいかもしれないが…

 榛名達は『あ~ん』をする事で気づいていないが今透は『私』ではなく『俺』と言っている。それに気づいた艦娘は……

 

青葉「今提督『俺』と言いませんでしたか?」

 

古鷹「え!本当!?」

 

吹雪「珍しい!」

 

天龍「珍しいのか?」

 

加賀「珍しいと思うぞ。5ヶ月前からいるけど提督が『私』じゃなくて『俺』と言うのは初めて聞いた」

 

ゴーヤ「それにしても、いーなイムヤは。提督に『あーん』ができて。ずるいでち!」

 

榛名「最初は榛名からです!はいあ~ん」

 

透提督「むう…」

 

 透は仕方なく食べる。自分で言ってしまった以上食べるしかないのだが、この娘達にこんな事やらせていいのかと透は思う。

 

榛名「提督の次のセリフは「明日憲兵さんに自白するべきかな……」と言う!」バーン!

 

透提督「明日憲兵さんに自白するべきかな……ハ!何故、分かったんだ?」

 

榛名「フフフフ。提督の思っている事は分かりますよ。顔にも出ていますし。」

 

透提督「そうか…なあ?」

 

 たしかに十代の頃は顔に出やすく、元帥(親父)に注意されてたっけ。

 

鳳翔「あら提督。これは悪い事ではないんですよ?コミュニケーションですよ。コミュニケーション。フフフフ」

 

透提督「そうなのか??」

 

榛名「そうですよ。はい提督あ~んですよ」

 

妖精1「だまされていますよ提督さん」

 

妖精2「でも提督さんにそれいったら鳳翔さんたちにころされちゃうし…あきらめよう」

 

妖精1「うん」

 

妖精3「てゆーか、はつとうじょうなのにでばんもうおわり?」

 

 終わりである(すまない妖精さん達)

 

榛名「は~い提督熱いから気をつけて下さいね♡」

 

透提督「う、うむ(メイド喫茶かここは)」

 

イムヤ「つ、次はイムヤだから!」

 

榛名「次で交代…残念です」

 

透提督「五回まであ~んをしていいと決めたからね(早く五回やらせて自分で食べようと。これこそ憲兵さんに見つかったら、しょっぴかれる)」

 

榛名「う~ん」

 

透提督「どうした?」

 

 榛名は料理に棒の形の人参を見つけると、何かいい事思いついたような顔をしてその人参を榛名を箸で掴み

 

榛名「提督!口移しをしませんか?」

 

透提督「く、口移し!??」

 

艦娘「!!」

 

透提督「な、何バカな事を言っているんだ!」

 

榛名「榛名は真面目に言っているのですよ?」

 

透提督「えー!ちょ、えーと、」

 

 透は完全にパニクっていた。正直透は女性が苦手である。嫌いと言う訳ではない。ただ、どう接してどう話せばいいか分からないのだ。だから、今まで女性との接触はできるだけ避けていた。

 ここに5ヶ月前に来て少しは慣れたものの、口移しとかは初めて言われた。もう、透の頭は大破寸前である。

 

榛名「提督?どうですか?」

 

透提督「だ、だ、ダメだ!そういう事は好きな人にするべきだ!お、お、俺なんかとは嫌だろう?」

 

榛名「好きだから言ったんですよ?」

 

透提督「へぇ!?い、いやそれでも……」

 

榛名「提督は榛名事嫌いだから…やりたくないんですか?」ウルウル

 

透提督「え?」

 

榛名「榛名の事嫌いだからやりたくないんですね……」

 

透提督「そんな事はないぞ!」

 

榛名「それじゃあ口移ししてくれますか?」

 

透提督「う…それは…」

 

榛名「やっぱり……嘘だったんですね…」

 

透提督「あーー!分かった!分かった!いいよ!やっていいよ!」

 

榛名「本当ですか!」

 

透提督「ああ!(もう、どうにでもなれ!)」

 

翔鶴「承諾しちゃた」

 

瑞鶴「吹っ切れたのかな」

 

鳳翔「それじゃあ私達もやっていいですか?」

 

透提督「いいよいいよ……あ」

 

イムヤ「今いいよって言ったよね?いいよって言ったよね!?」

 

鳳翔「フフフフ。言いましたね。提督?」

 

透提督「はぁ~言ったよ。全く」

 

鳳翔「怒らないで下さい。これもコミュニケーションの一つなんですから」

 

透提督「むぅ…」

 

榛名「それじゃあ提督、ふぁい(ハイ)」

 

 榛名は人参を咥える。

 

透提督「あ、ああ(やばいぞ。どうしよう)」

 

 艦娘達をかわいいとか綺麗とかの感情は抱いた事はある。でも、下品な感情は抱かない様今までしてきた。透だって男だ。エロい事考えたり、女性を見て興奮したり、胸とか見たりだってする。男だからしょうがない事。だから、透はここに着任してからはできるだけ考えない様にしてきた。この娘達を襲う訳にはいかない。

 そもそも透の場合、女性が苦手だった為できるだけ避けていた。そのため同僚達からは『もしかしてあっち系なのでは?』と噂が流れた事がある。ここに着任してからは慣れてきた。

 が、これは(口移し)は無理である。

 

榛名「ん~♡」

 

 榛名は早くこないかと待っている。

 

透提督「……くぅ、やるしかないのか」

 

鳳翔「提督がここまで慌てるなんて珍しいわね…。青葉は撮ってるかしら?……あら~」

 

 鳳翔は青葉達の方を見て、今日生きられるかしらっと思った。

 

 

◆◇◆◇◆◇◆

 

金剛「ギリギリギリギリ」目ハイライトオフ

 

加賀「ちょっと歯ぎしり五月蝿いから止めてくれる?」

 

金剛「加賀さん…あれ見てなんとも思わないんデスカ?」

 

加賀「前の私なら心をみだしていたかもしれない。でも、今の私はあの程度の事ではなんとも思わないわ」

 

金剛「本当にぃー?」

 

加賀「ええ。五航戦の子達なんかと一緒にしないでよ」

 

龍鳳「加賀さん…フォークでお皿ごと刺していますよ」

 

加賀「……」目ハイライトオフ

 

金剛「確かに心を乱していませんネー(笑)」

 

加賀「五月蝿い!」

 

赤城「バクバクガツガツ」目ハイライトオフ

 

飛龍「(赤城さん、味わって食べてない。提督の方を無表情で見ながら食べてる)」

 

蒼龍「(また提督、他の娘に囲まれているなー。他の娘とまた一緒にいる……。なんだろうこの気持ち……提督が他の娘と一緒にいる所を見ると怒りが湧いてくる。何でだろう…なんで。…)」

 

雲龍「(提督…分かってます。浮気じゃないのは…。勝手に他の女が近寄ってくるんでしょう?大丈夫です。もっと強くなって、他の女達から守りますよ提督…。提督…愛していますからね………提督)」目ハイライトオフ

 

天城「……」バリン

 

葛城「ちょ!天城姉、コップ手で割ってるよ!」

 

天城「…あら、本当だ。いけないわ。…フフ…フフフ」目ハイライトオフ

 

葛城「(怖い……)」

 

龍驤「なんかみんな怖いなー。どないしたん?」

 

睦月「どうもこうもないですよ!口移しとか、やったことないのに!」

 

如月「提督ゥ…」

 

文月「あいつら殺っちゃっていいかな?」目ハイライトオフ

 

島風「そうだね~。最速で殺っちゃう?」目ハイライトオフ 

雷「ダメよそんな事したら、提督に迷惑かけちゃうじゃない」

 

島風「でもいいの?あれほっといて」

 

雷「提督の性格上しょうがないの。でも、やりすぎの場合は……死なない程度に…」目ハイライトオフ

 

響「提督…」

 

 

ビスマルク「くぅ!提督の奴何デレデレしてるんだ!」

 

長門「困ってる様子も見られるがな」

 

扶桑「でもまんざらじゃない顔してる…」

 

睦月「提督は浮気症かしら?」

 

大和「今まで我慢したけど、さすがに今日は我慢できないわ。提督…夜待ってて下さいね…」

 

睦月「あら、私の提督に何をするつもり?」

 

大和「あなたの?間違えてはいけないわね。私の提督よ」

 

睦月「……」目ハイライトオフ

 

吹雪「……」←睦月と大和との間になぜか座ってる

 

大和「……」目ハイライトオフ

 

吹雪「あ、あの」

 

睦月&大和「あ!?」クワッ!

 

吹雪「イエ、ナンデモアリマセン」

 

 

天龍「……」

 

龍田「あら天龍ちゃん怖い顔してどうしたの?」

 

天龍「おわ!びっくりした!」  

 

龍田「提督がイチャイチャしてるのを見て怒ってるの?」

 

天龍「は、はぁ!?お、俺が提督なんか好きになる訳ないだろ!」

 

龍田「本当に?」

 

天龍「あたりまえだろ。戦う事だけが俺の取り柄なんだからな」

 

龍田「あ、提督がキスした」

 

天龍「!!」

 

龍田「なんてね~やっぱり天龍ちゃん提督の事気にしてるじゃない~」

 

天龍「~~//!」

 

龍田「天龍ちゃん少し素直になった方がいいわよ。でないと提督取られちゃうよ?」

 

天龍「う、うるせー!部屋戻る!!」

 

龍田「あー行っちゃった」

 

 龍田は透の方を見る

 

龍田「はぁ~提督~そんなにイチャイチャするなんていけない人ですね。天龍ちゃんは提督の事が好き。私も好きだし、天龍ちゃんも好き。だから、天龍ちゃんが提督を取る事ができなくても私が取るからね天龍ちゃん。強くなって…他の娘は処分して…私と提督と天龍ちゃん3人で暮らせるようにするからね…待ってて下さいね……テ イ ト ク……」目ハイライトオフ

 

 

 

扶桑「はぁ~提督…あんな性格だからしょうがないのかしら。でも、あんな性格だと悪い女に捕まっちゃうわよ。ねえ山城」

 

山城「ハイそうですね」

 

扶桑「はぁー提督」

 

山城「(扶桑姉さま…。提督の事が好きなんですね。私も好きです。扶桑姉さまと一緒ぐらい好きです。でも、最初は提督の事は嫌いでした。私は扶桑姉さまがいれば後はどうでもよかった。どうせ提督なんて……男なんてみんな一緒…クズしか思わなかった。前の提督がそうだったから……)」

 

山城「(でも、あなた(透)は違いました。私がどんな酷い言葉を言っても怒らず、接してきた。ここにいるみんなも提督に酷い事を言ったり、暴力を振るったり、そっけない態度をとったり、時には殺そうとしたりと色々と提督にしました。それでも、接してきてくれた。優しい言葉をくださったり、料理を作ってくれたり、自分の命を捨ててまで私達を守ろうとしたりしましたね。)」

 

山城「(そんなあなたにみんな好きになったんですよ?提督……。不幸姉妹と言われ役立たずとまで言われた私達姉妹を改ニまでしてくれて、提督は私達姉妹を見捨てなかった。綺麗だと言ってくれた……そんな提督が私は好きになりました。だから提督、扶桑姉さまの為でもあり、私の願いでもあるけど、提督と扶桑姉さまと一緒に過ごしたい。提督が手には入れば扶桑姉さまは喜ぶ…。でも、他の邪魔虫がいて一緒になる事ができない。でもいつの日…必ず…必ず…かならず…かならず…カナラズ……)」

 

山城「タノシミデス」目ハイライトオフ

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇

 

~提督専用お風呂場にて~

 

透「ふぅ~疲れたな。途中親父から電話があって助かったーーと言ってもちょっと残念な気がするけど」

 

 この風呂場は提督専用に作ってもらった場所で最初はなかった。自室にあるシャワーを使っていたがやっぱり風呂に浸かって疲れを取りたいから、艦娘達が使っている風呂場を最初は使っていた。もちろん艦娘達が全員上がってから入った。

 しかし、全員入って上がったと思ったらまだ入っていた娘がいて、憲兵さんを呼ばれそうになった事があった。だから提督専用のお風呂を作ってもらった。最近では一緒に入ろうと言うお誘いが来ているが…

 

透「身体を早く洗うか…」

 

天龍「俺が背中を流してやるよ」

 

透「ああ。ありがとう」

 

天龍「お、おう」

 

透「……」

 

天龍「……」ゴシゴシ

 

透「んん!??」

 

天龍「わ!なんだよ!動くなよ」

 

透「なんだよじゃないよ!天龍!何でお前がいる!?」

 

天龍「え、えーと」

 

透「この風呂場もしかして君達の方の風呂場か?間違えたか?」 

 

天龍「え?いや」

 

透「す、すまんな!すぐに上がるよ」  

 

天龍「あ、ちょ、おい!」

 

 透はすぐに着替えて風呂場から出ていった。

 

天龍「……提督のバカヤロー…」  

 

★◆★◆★◇♡◇

 

~透の自室~

 

透「結局シャワーを使う事になったけど俺間違えていたかな?」   

 

 透は布団を引いて寝る準備をする。明日は司令官が来るから、気を引き締めてやらないとな…と心の中で思い布団の中に入る。

 

天龍「お、お、お休み、提督」

 

透「あ、うんお休み天龍」

 

天龍「おう」

 

透「……ってタコス!?」ガバ!

 

天龍「た、たこす?」

 

透「何でまた!天龍なんでいる!?」

 

天龍「それはー…」

 

透「風呂の時も…風呂は俺が間違えていたんだっけ」

 

天龍「間違えていねーよ。提督用の風呂だよ」

 

透「えぇ!?じゃあなんでいたんだよ天龍」

 

天龍「そ、それはー、その、」

 

透「?」

 

天龍「うークソ…」

 

 天龍は龍田に言われた言葉を思い出す。『少し素直にならないと他の娘に提督が取られちゃうよ』

 

天龍「(分かってんだよ…俺は提督の事好きになっちまってる事は俺自身が一番分かってる。でも、恥ずかしいんだよ!金剛みたいに積極的に接しれる派じゃないんだよ!)」

 

 でも天龍は提督が風呂場に入る所を見て、チャンスだと思ったのだが、無理だ!と思ったりやっぱり行こう!と思ったりとパニクっていた。結局自暴自棄になり風呂場に入った。提督の自室も、提督にバレないようにしていて一時間もいた。

 

透「言いたくない理由なのか?それなら聞かないでやるから自分の部屋に戻りなさい」

 

天龍「え…」

 

透「え、じゃないだろ。早く戻りなさい」

 

 『取られちゃうよ』

 

天龍「(取られる…)」

 

透「天龍?」

 

天龍「(嫌だ…)」

 

透「天龍」

 

天龍「(取られたくない)」

 

透「天龍!」

 

天龍「一緒に寝てくれないか?」

 

透「……WRY(ウリィ)?(゜Д゜)」

 

 

 

 





 
 
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