DWマネーイズパワーシステムに負けちゃったよ...
アストルフォと天草はダメですた...
天草とかこの作品のキーなのにどうするよ...
ある日のことだ。
男は大道芸をしながら旅を続けていた。
が、ついに路銀は尽き、人の行き交う大通りにて倒れ付していていた。
「も、もうだめだ。小生ここにて力尽きるか。おお!神よ!吾をここで見捨てたもうか!いや、神が見捨ててもまだ救いの手は残っているはずだ!プロメテウスよ!」
......倒れ伏せているわりに元気そうではあったが。
無駄に元気なこの男を邪魔に思う人々ではあったが、それでも人々は彼に声をかけることはなかった。
単純に、面倒くさそうだからである。
そんな最中、一人声をかけた少年が現れた。
「おっさん、そんなとこにいると邪魔だぜ、行く当てないなら教会にでも行ったらどうだ?」
少年はなんとも気だるそうに頭を掻きながらも軽い注意を行った。
しかし男はやっぱりうるさかった。
「おっさんではない、坊さんだぞ小僧よ。しかし、教会か。神にすっかり嫌われたものだと思っていたが、これは以外なところから助けが来たものだ!!おお!こ;
ぞ正に浮き世のレクイエム!!神は吾を救うと申すか!!」
男はふっと目蓋を開け、マシンガンの如く、大声量で捲し上げた。
「だからうっさいっての。おっさんよ、つか神に嫌われるとかどんだけだよ」
「おっさんではない、坊さんだと言っている。しかし、奇特なヤツであるな貴様。名をなんと言う小僧よ!!」
やはり大声量、心なしか更にボルテージが上がっているようにも感じる。
少年は耳を手で覆いながらも答えた。
「うっさいってのが聞こえないのかなぁ、それに人に名前を聞くならってあるでしょ。アンタから名乗りなよ」
少年の勇気ある行動は、人々の注目を一瞬集めた。しかし、それだけだ。
行き交う人々にはこんな些細なことなんてすぐに忘れるようなことだ。
で、あるが、これは男と少年には忘れ難い出会いではあったのだ。
「そうか、自己紹介はまだだったな、小生うっかりしておったわ、ふはははは!!
よく耳をかっぽじって聞くがよい!
我が名はーーー」
ふと懐かしい記憶を思い出した。
あの気だるそうな小僧は、余りにも大胆不敵ではあったが、ソレゆえに確たる芯を持っていた。
そんな小僧からの連絡が久々に有ったことが原因かもしれぬ。
正に命をぶつけ合うこの聖杯戦争に参加していながら、このような感傷に浸るとは、まだまだ修行が足らぬ証左そのもの。喝!!
小生はこの聖杯戦争に参加するにおいて、願いは決めておる。
嘗て小僧とした問答が原因かもしれぬな。
願望器が歪であればどうするか、か。
ならば、歪であろうと問題ない願いを投じるまでよ。
ソレすなわち、問答にこそ使うのだ。
歪であれば、その答えがネジ曲がるやもしれぬ。しかし、ソレはソレでよいのだ。それもまた、答えの一面足るのならばそれもまた、真理であろう。
ならば、我が願いに間違いなどあろうものか。
「では行くぞ、アサシンよ。共に聖杯に問いただそうではないか!!」
「御意、魔術師殿よ。この戦いこそ我が最後のジハードよ!」
漆黒の衣装と白き仮面をまとった暗殺者とそのマスターは彼らの初戦の相手には目星をつけていた。
おそらくは限定的とは言え空間転移をも行えるであろうキャスターとその魔術師。
彼らの拠点にも目星は付いていたし、その拠点には今この明朝、襲撃をかけた。
キャスターたちの拠点であろう民家のドアを蹴破り、男は大声量で叫んだ。
「邪魔するぞキャスターとそのマスターよ!
我が名は臥藤 門司!!気軽にガトーとでも呼ぶがよい!!」
男ーーーガトーは直ぐ様に休憩を取っていたであろう青年に拳を振りかざす!!
ガトー、こう見えてもというか、どう見てもではあるが、武道派なのだ!
その熊と見まごうほどのガタイから振りかざす拳は人に向ければ凶器となる。
しかし、青年にその拳が届くことはなかった。
紫ローブの魔女は当たり前のことだが、事前に襲撃を察知していたのだ。魔女の攻勢防御結界がガトーの拳を焼く!
「ッぐ。このような傷み、プロメテウスの火に比べれば何のその!!これは我が試練か。この火こそ我が修練!ならばこそ乗り越えなければなぁ!!」
マスターの青年は魔術師であるとは言え、人間だ。
休息は必要であり、まだ体が起ききっていなかったためにガトーに多少の遅れをとった。しかし、このまま終わる青年ではなかった。
ガトーの再びの拳撃と蹴りの連打は青年がいつのまにか持っていた武器で払われた。
「まったく、五月蝿くて暑苦しいわね。もうちょっと落ち着きが持てないのかしら」
ソレに伴い、キャスターからの支援魔術と魔力弾による弾幕が張られる。
「ははは!!小生、我が生きざまに恥じることなどなにもないわ!!これもまた試練よ!試練とは乗り越えられるものだ!!ならばこそ例えハルマゲドンが来ようとも、ソレもまた試練なれば乗り越えられるのも必定よ!!あ、いや、流石にハルマゲドンは諦めよ」
ガトーとて、その身一つで彼らを倒せると思っていたわけではないだろう。いや思っていたのかもしれないが、兎に角彼は独りで戦っているわけではなかった。
「ーーー妄想心音」
民家の部屋にある筈の無い暗闇。本来そこには灯りは当たり、明らかな違和感があった筈であった。
しかし、誰も気づけない。認識の外にあった。ガトーの強力な存在感とアサシンの気配遮断Aの会わせ技であった。
暗殺者たるアサシンのその赤き歪なシャイターンの右腕には青年の心臓の鏡像が有った。
ぐしゃり、と握りつぶした。
青年の心臓は握りつぶされ、青年は倒れた。
「よくやった、アサシンよ!!これでまたひとつ、我が夢に近づいたと言うものよ!!」
「ッチ、貴方達、覚えてなさい。後で塵も残さず消し飛ばしてあげるわ!!」
しかし、キャスターは魔力弾にて牽制をしながらもマスターの亡骸と共に転移した。
「ふむ、ふむ。なるほど。あの青年、まだまだ未熟では有るが、英雄の卵やも知れませぬ。サーヴァントがキャスター故、黄泉返るやも知れませぬぞ魔術師殿よ」
「ほう!?ならばこそ、次の機会にまた、黄泉返られないように殺し尽くすまでしかないな!!しかしヤツめ!黄泉返るのは聖人の専売特許だ!神の子の再臨なるか!?いや断じて認めぬ!認めてたまるものか!」
ガトーは吼える。もう既に青年が生きていると確信をしている。
それは間違いなく正しい直感ではあるのだが、ガトーにとっては実際どっちでも善いことではあるのだ。
これもまた修行であるのだから。
ガトー回でした
いや更新遅くなって申し訳ない。
忙しいわけではなかったのですが、なかなか筆が進まないため、一ヶ月も掛かってしまいました。
つか今忙しくなって社会人研修ですよ喉枯れますよでまー大変ですが
また筆が乗ったときに書きますので待っててください
しかし、後付け設定ばんざーい!!