奇跡の両腕   作:ガラスタ

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勢いだけで第1話

「さて、お兄さん。聖杯戦争についてでしたね」

 

「あ、あぁ。その聖杯戦争ってのは何なんだ?戦争ってなんだか物騒だけど」

 

ーー聖杯戦争、それは有史以来聖杯を望んで戦い続けた儀式。聖杯を巡って争いが起こればそれすなわち聖杯戦争だ。

 

と言っても彼は納得しそうにはないが。

まぁ、これを踏まえて軽く説明してみた。

 

ーー曰く、七騎の英霊とその召喚主たる魔術師による争いで勝者は、願いを叶えることができる。

 

ーー曰く、冬木で行われその周期は60年。前回の第四次は9年前。

 

ーー曰く、第四次の勝者は、衛宮切嗣。

 

とまぁ、あんまり言うことはないが大雑把に説明してみた。

 

反応はというと、

 

「英霊ってまさか英雄の?そんな馬鹿な」

 

とか

 

「切嗣が勝者だったのか、それで次はあと約50年後か」

 

とかだったが、まぁそこそこ説明してスルー。

 

心情的にはいろいろ手伝ってあげたいのは山々なんだけど、自分にはそんな余裕ありませんので悪しからず。

 

「ある程度の説明はしましたけど、他に何か質問などありますか?」

 

「いや、ちょっといきなり過ぎて質問もでない。あ、これだけは聞いとかないとな」

 

衛宮士郎は姿勢をただして、真剣な表情で言った。

 

「聖杯戦争で関係のない一般人は巻き込まれるか?」

 

「まぁ、確実に巻き込まれるでしょうね」

 

「そうか、いや、そうだろうな」

 

なんだかんだで、衛宮士郎は話は通じるし理解もできる。

しかし、彼は自身の理想と噛み合わなくて納得できていないだけだ。

 

他にも色々と質問は有ったが、まぁ核心に触れるような話題もなかった。

 

 

 

あっと、大事なことを聞き忘れてた。

聖杯戦争の時期を確かめるのが今回の主目的。

衛宮士郎に聖杯戦争のことを教えるのが目的ではない、ど忘れするところだった。

と言ってもさりげなく聞かなければ後々何か影響が出るかもしれない。慎重に、慎重に。

 

「そういえばお兄さん、いま高校生なんだっけ?」

 

我ながら完璧な質問。何年生かはあえて聞かず、相手から自然と答えが出るような問いだ。

 

「あぁ、それが?」

 

「......」

 

やべ、何も考えてなかったし。

しかも何年生かはわかんねえよ!

 

「い、いや高校生の授業ってどんなのなのかなぁって」

 

こうだ!この切り返しは我ながら最高!

これなら何年生か分かる。分かるはず!

 

「おぉ、勉強熱心だな。でもまぁ、ちゃんと慣れていくから大丈夫だぞ」

 

ちがーう!そんな言葉が聞きたいんじゃない!

俺はアンタが何年生か知りたいんだよ!

最終手段だ。

 

「えと、何年生?」

 

「ん?高校二年だけど?」

 

......最初からこうすればよかったじゃん、ばっかでー。あれ?

 

「なるほど......。まぁ連絡先はここに書いてますので何かあれば」

 

「ん?サンキューな。まぁ、何か起こるだなんて無いのが一番だけどな」

 

「いえ、魔は魔を呼ぶとも言いますしご注意を。ではもうこんな時間なのでいずれまた」

 

気づけば日も暮れていた。

もうそろそろ帰らねば親からの折檻がやばい。

ある程度は暗示とかでどうにか誤魔化されるが違和感がどこかに残る。

その違和感から自分が魔術師であるとバレたら非常に面倒なことになる。

 

極力大人しくしないと。今回は特例だ。

それにしても今日は疲れた。

 

セカンドオーナーにバレずに済んだのが行幸だった。

 

さて、恐らくは来年に第五次。

それまでに(参加するつもりはないが)準備をしなければ!

 

 

 

ちなみに遠出してたのはあっさりばれてワイ無事死亡。

 




続きました
まぁ、まだ両腕に触れてないわけですが

次も続いたら多分次回こそ考察回
両腕についてご都合主義やら独自設定やら色々と増えていきますので悪しからず。
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