やはり俺と彼女は青春をまちがい続ける。   作:冬奈水沙

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お久しぶりです。今回は少し短めです。


第六話

いつものように、学校の授業が終わり俺は奉仕部の部室へと向かう。

最初の方は、平塚先生に無理やり入れらたせいなのか、あまり良くは思ってなかった部活も、月日が過ぎると同時に少しずつだが居心地のよい場所へと変わってきている。

 

しかし、その関係もいつまで続くのか俺にはわからない。せいぜい持って高校卒業と俺は思っている。どうせ、お互い別の進路の道を歩くのだ、そしたら自然に疎遠になるのは中学の友達から遊びに誘われないことから経験済みだ。人との繋がりなんてそんなもんだ。でも今はーー、そんな関係を大切にしたいと思っている。そんなことを考えながら今日も俺は部室の戸を開ける。

 

「うぃーす」

 

「あら、今日は早いのね」

 

「あ、八幡先輩!」

 

「あ、比企谷君やっと来たぁ~」

 

いつものように軽く挨拶をして入ると、雪ノ下と水無瀬と何故か戸塚がいるが由比ヶ浜だけが見当たらない。

 

「由比ヶ浜さんなら今日は家の用事でお休みよ」

 

俺のが周りをキョロキョロしていたせいか雪ノ下が先に答えてくれた。となると戸塚の方は……

 

「僕?僕はただお礼をいいに来ただけだよ! この前比企谷君は必死になってコートを守ってくれたからね。ありがとう」

 

満面の笑みでありがとうと言われた……。これに落ちない男子はいないのでは?

 

「お、おう。気にするなただああいう悪ノリみたいなのに頭にきて勝手に勝負を初めてしまっただけのことだ」

 

「それでも!比企谷君かっこよかったよ! もうほんとテニスうまかったよ!」

 

お、おい。そんなこと言うなよ。惚れちゃうだろ。

 

「戸塚……俺と友達になってくれ」

 

あ、言っちゃった。いやむしろ恋人になってくれと言わなかった分まだ戸塚を男子と認識してるってことだ。大丈夫だ。うん。

 

「え、僕男子と友達少ないからなってくれると嬉しいな。これから八幡って呼んでいい?」

 

「お、おう。いいぞ」

 

こうして俺と戸塚は友達になったのでした。めでたし、めでたし……ってまだ終わってませんでした☆

 

「はぁ、友情の確かめ合いなら他のところでやってくれるかしら?」

 

「お、おう。すまんなついうかれてしまって……」

 

だってあの戸塚だよ!! あの天使と仲良くなったんだよ!! ここ死後の世界じゃないよな、俺成仏しないよな?

 

「むぅ。八幡先輩のバカ」

 

「はぁ?なんで水無瀬怒ってんだよ。って! 痛いからつねるなよ……」

 

どうやら水無瀬さんはご機嫌斜めのようで……ってほんと痛いから腕をつねるのやめてくれませんかね……。

 

「八幡ってあれだよね。そいうことには鈍いよね」

 

戸塚か何かを言っているが、今は水無瀬をなだめるのが先だな。だってこいつ本気で怒ったら怖いし、1日口聞かなくなるもん。

 

「だって八幡先輩が私のこと構ってくれないのがいけないもん」

 

あ、あの……それだけできれていたのですか……。うん、まぁ確かに今までの会話は完全に水無瀬入ってきてなかったな。しかし……俺が悪いのか?と真面目なことも考えつつ女の子がいう、もんは可愛いと思いましたまる。

 

「いや、ごめんな。水無瀬のこと気にせずに会話を進めてしまって」

 

だがここで、そんなことを考えていたなど言ったらそれこそ人生の終わりである。そしてこの場面では、謝るのが1流のぼっちである。

 

「それだけで怒ってるだけじゃないんだけでね……。まぁいっか!じゃあ先輩今日先輩の家よっていい?」

 

「お、おう。いいぞ」

 

NOと言える日本人に初めてなりたいと思ったこの頃でした。

 

「と、言うわけで雪ノ下先輩と戸塚先輩!今日はこれで失礼します!!ほら先輩行くよ!」

 

と言って水無瀬は俺を引っ張って戸を開いて外に出た。

 

「はぁ、全くあの子は……」

 

「まぁ、元気があっていいと思うけど……」

 

 

 

 

 

 

 

×××

まぁ、今までの流れでいま俺と水無瀬は俺の家にいます。

 

「へぇーお兄ちゃんかそんなことを」

 

「うん!凄くテニスも上手くてね!それに私を庇ってくれたんだよ!」

 

お前ら絶対に本人がいるの忘れてるだろ。恥ずかしいからやめてくれませんかね。

 

「ほうほう。とうとうお兄ちゃんにも春が……。そいえばその奉仕部には他に誰がいるんですか?」

 

「雪ノ下先輩と由比ヶ浜先輩だよ!どっちも凄い有名人でね、とっても美人なんだよ!」

 

「なに!?優花さんだけではなくとうとう他の人もおとすとは……お兄ちゃんおそるべし」

 

「おい、ふざけんな。俺は誰もおとしてない。ましてや大変なのはこっちだ」

 

「え?なんで?」

 

小町が不思議そうに聞いてくる。

 

「考えて見ろよ、こんなカースト最下位の俺がカースト上位の3人と一緒の部活にいることが知れてみろ。多分俺が刺されて死ぬ」

 

「別に私はカースト上位じゃないよー。まぁ友達に1年のカースト上位はいけるけど……」

 

いや、水無瀬は普通に可愛いと思うよ。うん。そんなことより……

 

「はぁ!?お前いつ友達できたの!?」

 

そう、水無瀬は自分からぼっちと名乗るぐらいで、あまり人と関わるのが好きじゃないはずの水無瀬に友達ができたって……。

 

「う、うん。ちょっと前に前の席の女の子と仲良くなって……」

 

く、くそ。俺が成し遂げられなかった。高校生では友達1人以上作るを成し遂げやがった!! 水無瀬恐ろしい子だ……。

 

「いや、お兄ちゃんも友達いるじゃん……。まぁそんなごみぃちゃんにもちゃんと春は平等にくるよ! 今の小町的にポイント高い!」

 

最後の一言がなければな。

平等にみんな春が来る、ならこの世に振られる男はいねぇよ。

そんなことを考えながらふと窓の外を見ると、日が暮れていた。

 

「水無瀬そろそろ帰った方がいいんじゃないか?」

 

「は? なに言ってるのお兄ちゃん?」

 

いや、俺は当たり前のことを聞いただけですけど。

 

「今日は金曜日。明日は土曜日! つまり明日は休みだから優花さんは泊まりだよ!」

 

「え、えっと。今日は泊まるからよろしくね」

 

さいですか……。

 




どうも冬奈水沙です。
今回の話によって前回投稿していたときの話に追いつきました。
これかも定期的に投稿を目指して頑張りまのでどうかよろしくお願いします。

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