空に手を伸ばしてみたが、俺の視界には鉄の手と薄汚れた空しかし見えなかった。昔はいつも手を伸ばせば俺の手を受け取ってくれる人がいたが、今はもういない。母は3年前他界、父は10年前から失踪。そして俺が一番大切にしていた弟は2年前、俺の前からいきなり姿を消した。初めは俺も必死に探していたが去年あたりからもうほとんど諦めいた。もう弟は死んだんじゃないか?それとま神隠しや誘拐にでもあったでは?そう思っていてもいつまでも答えは返ってきやしない。
「ねぇお母さん、あのお兄ちゃんはなんで一人なの?」
「しっ!あんな化物、見ちゃいけません!」
人里の皆んなは俺のこの能力、『錬金する程度の能力』のせいで俺のことを恐怖の対象として見ていた。母さんが死ぬまではこんなことはなかった、弟がいたら庇ってくれていた。そんな情けないことをいつも俺は思う。
そんな中、一人の女がやってきた。
「あの、寂しく、ないのですか?」
見た目はメイド服を着て、銀髪という人里では見かけない格好だ。それにしても変わったやつだ、寂しくない?
「寂しいに.......決まってんだろうが!!」
「.......」
「俺がどうしてこんなに拒まれなければいけなかった!どうしてこんなに辛い目に遭わなければいけなかった!俺はただ........ただ............皆んなみたいに.....笑って、喜んで....時には一緒に悲しみ、苦しみ合うそんな家庭が欲しかっただけなんだ..........」
俺はいままで不満に思っていたことを全てぶちまけた。女は無表情のまま俺の話を聞いた。すると、女は俺の人生を変える程の言葉を言った。
「私の家に、来ませんか?」
俺は驚いた。だって今まで誰も俺を受け入れてくれなかったんだ。なのにこの女は俺を自分の家に迎いいれようと言うのだ。俺の驚きは、すぐに喜びと希望に変わった。
「いいのか?俺があんたの家にお邪魔することによってここの住民からは恐れられることは間違いないぞ?」
「えぇ、だってこんな人里での私の評価なんてどうでもいい、の一言に尽きますから」
俺は女に確認を取った。
それにしてもこの人里で生きていくうちにはやっぱり評価は大事に決まっている。なのになぜどうでもいいんだ?.....まあこの疑問はまた今度聴ける機会があれば聞こう。
「......それじゃあ、あんたの家にお邪魔させてもらおう。....迷惑だったら言ってくれ。すぐに立ちのく」
「はい、それではこれからよろしくお願いします」
「あぁ、こちらこそよろしく頼む」
こうして、俺の絶望的日々は一筋の光が現れたのだった。
はい、正直言ってその場のノリで書いたのでもう何を書いているのか自分でもわかりません!それと来週からはちゃんとコメディーでいきたいと思います。それではまた宜しければ次回も!