緋弾のアリア-X-クロス   作:350Z

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第五話 グラインディング

 

 

 

―夜

 

 

L'sプロチューン ガレージ

 

 

 

シャッターを開け、夜風が心地よく外から入ってくる中、作業を進める前原。

SA22Cに積まれていた13B-REWを取りだし、「ふぅ」と小さく息をつきながらも向き合っていると1台の車が駐車場に来て停まった。

グレーメタリックの曲線的なボディのクーペ…代車のRX-8だ。

 

 

 

「来たか…」

 

 

 

目線を外のRX-8に向けていると、運転席から早川が降りてきた。早速、此方に歩み寄ってくる。

 

 

 

「こんばんはです、前原さん」

 

 

 

「ああ、こんばんは…まあ、あがってくれ」

 

 

 

そう一声掛けてから再びエンジンに目を向けると、彼の方も隣まで来てエンジンを眺め始めた。…が、ふと横顔を見るとどこか疲れてる様子だ。

 

 

 

「どうした?そんな顔して」

 

 

 

「いや、仕事が上手いこと行かないもので…

報酬に期待出来そうだったから、飛び付いてみたんですが…」

 

 

 

「仕事か…どんな内容だ?」

 

 

 

「…後輩の育成です」

 

 

 

溜め息混じりの答えに「フッ」と思わず笑ってしまう前原。孤独を貫くような彼に最も似合わないような仕事だ…無理もない。

 

 

 

「そうか、それは気の毒だったな…

で、育成の何に困ってるんだ?後輩が何も覚えないことか?」

 

 

 

「その逆ですよ、基礎的なことは何でも出来ることに困ってるんです。あと、なんと言うか…

俺自身、向こうから嫌われてるような気もします。会って真っ先に睨まれたりとかしましたし…どうしたら良いですかね?」

 

 

 

「どうしたらいいか…か。ハハハ…」

 

 

 

意外な解答に高笑いしながらエンジンにスッと手を伸ばす。そして、"コレ"と言わないばかりに表面を軽くトントンと叩きながらこんなことを述べた。

 

 

 

「どうしたらいいって、そんなのコイツ(エンジン)と一緒さ」

 

 

 

「一緒…?」

 

 

 

「ああ…そうだ。

コイツのエンジンも見方によっては既に出来上がってる…が、今からポート研磨やブーストアップと言ったチューニングで更に磨きを掛けるだろ?

結果、出来上がった筈のエンジンがより良い物になる。

本来100%だったものが120%に、120%だったものが140%に…そう、何かに磨きを掛けることに終わりなんてないんだ」

 

 

 

そう言っては工具を取りに行こうと、ガレージの奥の方へと歩き始める前原。そして、数々の場を潜り抜けた背中を見せながらもこんなことを言ってきた。

 

 

 

「俺はお前のエンジンに磨きを掛けて仕上げる。

それと同様に、お前はその後輩に磨きを掛けて仕上げてやれ。お前なりのやり方で…な」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―訓練場

 

 

 

ドラム缶や木箱等といった遮蔽物があちこちに置かれた本格的なレイアウトの訓練場。

高所の観覧席に座る早川は愛銃であるチーフスペシャルを構えて準備を進める桜を見守りつつも、メガホン片手に用件を伝える。

 

 

 

「いいか、1対1の実戦形式訓練だ。

お前なら楽勝だろうが"何が起きるか分からない"、油断するな」

 

 

 

「はい、わかってます」

 

 

 

同じようにグロックを準備する相手の男子生徒に目を向けながら答えると、準備が出来た。間もなくして、男子生徒の準備も完了…互いに準備が出来た。

 

 

 

「準備出来たみたいだな…

持ち場に着いてから、3セコンドで開始。急げ」

 

 

 

「はい!」と頷いた二人が互いの持ち場に移動。

その間に早川の脳裏に前原の浮かび上がってくる…後輩に磨きを掛けてやれという言葉だ。

 

 

 

「(磨きを掛けてやれ…か。

一応やってはみますが、俺みたいな凡人で出来ますかね?そんなこと…)」

 

 

そう考えていると、二人が小さく手を挙げて準備完了を伝えてきた。それと共に早川がカウントを始まる。

 

 

 

「カウント、3、2、1…ゴー!」

 

 

ゴーサインが出ると共に行動を開始する二人。

木箱の裏に隠れて静かに息を潜める桜に対し、アクティブに行動する男子生徒。

そのまま数秒程経過してから、木箱から少し顔を出して様子を見る桜…彼女の視界に男子生徒が入ってきた。チーフスペシャルを手にして目を付ける。とは言え、まだ距離がある…外した時のリスクを考えるとこの場での発砲はやめた方がよさそうだ。

 

 

 

「(ここは向こうが顔を出すまで隠れていた方が良さそう…)」

 

 

 

木箱に背中を委ねるようにして息を潜める。

しばらくすると、左後からコツコツ…という足音が聞こえてきた。男子生徒が近付いてるのであろう。

 

だが、まだだ。もっと待って充分に引き付けよう…!

 

すぅー…と息を深く吸い込んで気持ちを落ち着かせる。

 

目を瞑り、トクトクという心臓の鼓動が次第にゆったりとなっていくのを感じつつも、チーフスペシャルを握っていた手に力を入れる。

 

そして、

 

今だ…!と言わないばかりにカッと目を開け、シュタッと木箱から離れて素早くチーフスペシャルを構えた。アイアンサイトの照準は既に男子生徒を捉えている。彼は驚きながらも持っていたグロックを咄嗟に構えるも、時既に遅し。

パンッ!という短い銃声と共にピンク色のペイント弾が肩に命中。それによって肩がピンク色に染められた。

 

 

 

「ふぅ……」

 

 

それを見て安堵と共に小さく声を漏らし、チーフスペシャルを握っていた手の力を緩めた…その時だ。

先ほどの銃声よりも鈍いドォンッ!というような音が鳴り響くと共に、桜の肩で何かが炸裂した。

炸裂したのは青色のペイント弾…

「えっ…?」と固まりながらも肩にこびりついたペイントを見てから辺りを見回す…すると、男子生徒が行動を開始した地点に一人の女子生徒が何かを持って構えていることに気付いた。

M1カービン…第二次大戦時に使用されたセミオートライフル。それに低い倍率のスコープを取り付けた物だ。

 

 

 

「(え、これは…!?)」

 

 

 

突然の出来事に状況把握が出来ずにキョトンと固まっていると、観覧席の方で静かに見守っていた早川が「はぁ…」と彼女に聞こえないぐらいの溜め息をつきながらも立ち上がる。

 

 

 

「ブロークン、勝負あり…お前の負けだ、乾。罰としてグラウンド10周走ってこい。いいな?」

 

 

 

そう言い残して背中を見せて去ろうとするが桜は眉間にシワを寄せながらも「待って下さい!」と彼を呼び止めた。

何故1人しかいないはずなのに敵が二人もいたのか…そして、そんな言い渡されてもいない状況下で撃たれて負けと言われるのも彼女としては気に食わないところだ。

 

 

 

「どうして二人いるんですか!?私は一人としか聞いて…!?」

 

 

 

「ああ、確かに俺は相手は一人と言った。が、その後に何が起きるか分からないと言ったはずだ…これが実戦だったら、死んでるぞ。お前」

 

 

 

「え…?」

 

 

 

「実戦でのイレギュラーは付き物だ…何の問題もなく進んでいくほうが案外少ない。今の訓練はそのイレギュラーを想定しての訓練だ、分かるか?」

 

 

 

彼の言葉を聞いて静かに俯く桜…確かに、その通りだ。

実戦にイレギュラーは付き物…これが実戦なら、自分は死んでいた。

理不尽ではあるが、正論。何も言い返せない…

俯いたまま「分かりました…」と言い、チーフスペシャルをホルスターに戻す。そんな彼女の動作を見た早川は黙って観覧席側の出入り口から出ていく。

 

 

廊下に出た彼の頭に真っ先に浮かんだのは自分の桜に対する態度だ。

少し言い過ぎではないか?

出会った時の彼女からか、思わず自分も彼女に冷たく接してしまっているのでは?

…と色々あがってくる。

 

 

 

「(これだから、誰かに教えたりするのは苦手なんだ…

こういうのは成績が優秀かどうかよりも人間性で見たほうがいい。

俺みたいな奴の性に合わないな…でも、引き受けたからにはやらないと)」

 

 

 

そう思いながらも窓の桟に両手をつくようにし、グラウンドの方に目を向ける。そのまま「はぁ…」と深く溜め息をついてからしばらくの間、遠く見据えるように目を向けた。…すると、夕焼け色の空の下、誰かが駆け足でグラウンドに入ってきた…桜だ。格好としてはジャージに着替えている。

 

 

 

「…早いな、もう着替えたのか」

 

 

 

そう小さく呟きながらも走る彼女の姿に目を向ける早川。此方の存在に気付いてないはずだが、一切手を抜こうとしない。

1歩1歩、力強く足を踏み入れて真っ直ぐと駆け抜けていく…

 

 

 

「アイツ…」

 

 

 

これを見て何となくだが、分かった。自分の彼女に磨きを掛けたいという思いと同じように、彼女自身も自分を磨きたいと強く思ってるのだと。…が、思いが同じでも今の状態では擦れ違いも良いところだ。

そんな中、前原の言葉が脳裏に浮かび上がってきた。

 

 

 

『―お前はその後輩に磨きを掛けて仕上げてやれ。"お前なりのやり方で…な"』

 

 

 

「(俺なりのやり方で…ですか)」

 

 

 

この時、早川の中である決心がついた。

グッ…と両手で力強く握り拳を作り、ある場所に向けて駆け出す。そのある場所は…男子更衣室だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―グラウンド

 

 

皆が帰り始めてる中、ただ一人ジャージ姿で走っていく桜。小さく息をあげながらも腕を振って走っていると、後ろから何かが聞こえてきた。

 

タッタッと地面を蹴るような軽快な足音…勿論、自分の足音ではない。

一体、誰が…?

そう疑問に思いながらもペースを少し落とし、足音がしてきた方に目を向ける…音の主は自分の指導者である早川だった。既にジャージに着替えていた彼は横につき、合わせるように走ってきた。

 

 

 

「え、せ…センパ…?」

 

 

 

「どうした、ペースが落ちてるぞ。上げていけ」

 

 

 

「は、はい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

―二時間後

 

 

一緒に走ってきた早川に対して、驚いていた桜であったが驚きはコレだけに止まらない。近場のファミレスではあるが、食事に誘われたのだ…

 

制服に着替え、窓際の席で向かい合うようにして座る。セットディナーを頼んで互いに「……。」と待つ中、戸惑っている様子の桜が「あ、あの…」と声を掛けてきた。

 

 

 

「コレも特訓…なのでしょうか」

 

 

 

「特訓…まあ、そうだな。"息抜き"という特訓だ」

 

 

 

「い、息抜きが特訓…?」

 

 

 

よく分からない言わないばかりの様子の彼女に対し、「そうだ」と小さく頷く早川。すると、近くに置いていたお冷やのグラスに手を近付けてこんなことを言ってきた。

 

 

 

「例えばだ…このグラスが精神的な器で、中に入っている水が精神的なダメージとしよう。そして、今から第三の別のダメージを加える」

 

 

 

そう言ってから近付けていた手の人差し指を使い、軽くツンと押して見せる。グラスに入っていた水面はゆらりと揺れるが溢れない…

 

 

 

「見ての通り…水(精神的なダメージ)が少ないと揺れはするが、溢れることはない。だが…

もし、この水(精神的なダメージ)が多いとどうなるか」

 

 

 

そう言ってお冷やが入った容器を手にし、グラスに更に水を追加。表面張力が働く手前まで注いだところで、静かに容器を置く。

そして、先程と同じように人差し指で軽くツンと押してみる。すると、水は勢いよく溢れ、テーブルにじわぁ…と広がっていった。

 

 

 

「この通り、溢れて他の物にも悪影響を及ぼす」

 

 

 

お手拭きでサッサッと溢れた水を拭きあげてから、未だ水が溢れそうなグラスを静かに手に取る。そして、「では…」と先程の話に繋げるように再び語り始めた。

 

 

 

「水(精神的なダメージ)が溢れないためにはどうすればいいか?答えは簡単、こうやって…」

 

 

 

持っていたグラスの淵を口に近付け、ゴクゴクッ…と飲んでいく早川。全て空になったところでトンッ!とテーブルに置いて「ふぅ…」と息をついてから、桜に目を剥けた。

 

 

 

「減らせばいい」

 

 

 

「つまり、減らすことが…息抜きということですか?」

 

 

 

「そうだ、その通り。

息抜きという言葉の響きはサボってるようなイメージがあるが、このように案外重要だったりする。

だから、息抜きということを楽観視しては駄目だ。忘れるな」

 

 

 

早川の教えに「はいっ」と頷いて答える桜。…が、この場の息抜きと言っても何をすればいいか分からない。

「……。」と黙る彼女に対し、早川が珍しく苦笑いしつつも「まあまあ…」と切り出してきた。

 

 

 

「そう堅く考えなくていい。話の一つ、二つすれば自然と息抜きになる…乾、お前好きなものとかあるか?」

 

 

 

「好きなもの…ですか?」

 

 

 

「そう、堅苦しいのはNGで答えてくれ」

 

 

 

早川の言葉に対して「うーん…」と言わないばかりに考えていると、何かあったのか顔を赤く染め始めた桜。答えるのが恥ずかしいのであろうか?

そう疑問に思っていると、彼女がモジモジとしながらも答え始めた。

 

 

 

「あ、あの…ピーポーニャンって御存知ですか?」

 

 

 

「ピーポーニャン…?あー、あの戦隊物の」

 

 

 

ピーポーニャンとは休日の朝に放送されているような、戦隊ヒーロー物のこと。戦隊ヒーロー物いうこともあり、その内容は一般的に幼児向けである。

…桜のような優等生がそんなものに興味を持つとは驚きの話だ。が、ここで笑うのは御法度。「そうか」と小さく答えて更に話を掘り下げていく。

 

 

 

「どういうところが好きなんだ?」

 

 

 

「どういうところ…ピーポーレッドが直向きに努力して、悪に立ち向かうところですかね。

だから、私…ピーポーレッドが大好きなんです。

ピーポーレッドのように努力を惜しまない正義の武偵になりたいです」

 

 

 

「なるほど…だから、グラウンドでも手を抜かずに走ってたわけか」

 

 

 

「へぇ…」と言わないばかりに小さく頷いていると、桜が「えっと」と顔を上げて早川の方を見てきた。何か言いたいことがあるようだ。

 

 

 

「なんだ、言いたいことがあるのか?」

 

 

 

「はい、あの…先輩が好きなものも伺いたいのですが」

 

 

 

確かに、相手が答えて自分が答えないのは釣り合いの悪い話だ。だが、答えたところで彼女はどう思うのだろうか?

 

 

 

「言ってもいいが…女子につまらないかもしれないが」

 

 

 

「構いません、それでも」

 

 

 

小さく頷いて答える桜を見て、正直に答えようと思った早川は外の駐車場に停めてある代車のRX-8に目を向けてハッキリと答えた。

 

 

 

「俺が好きなものは…車だ。

その中でも、アイツみたいなロータリーエンジンというエンジンを搭載した車が好きだ」

 

 

 

「ロータリー…エンジン?」

 

 

 

「そう…通常のエンジンであるレシプロエンジンはシリンダー内でピストンを往復運動させることによって出力を発揮するという構造だが、それに対してロータリーエンジンはローターと呼ばれる三角形のものをハウジング内で回転させて出力を発揮するという構造。

まあ、普通とは違うエンジンという解釈で結構だ」

 

 

 

早川の答えに「そうなんですか」と答えながらも駐車場のRX-8に目を向ける桜。そして、それだけこだわりを持っているということは…という素人らしい考えでこんなことを聞いてきた。

 

 

 

「その、ロータリーエンジンを積んだ車は速いんですか…?」

 

 

 

桜にとっては素朴な疑問ではあるが、この疑問は早川の心に深く突き刺さった。

真実を伝えるべきか、ウソをつくべきか…

そう悩む彼であったが、数秒程間を空けてからどう答えるか決心した。「いや…」と首を小さく横に振ったのだ。

 

 

 

「速くない、今は…」

 

 

 

「今は…?」

 

 

 

「ああ。このエンジンが出た当初は"効率が良い未来のエンジン"として一躍脚光を浴びていた。現に80年代辺りまではロータリーに敵う車は無かった。

が、90年代に入ってからは日産のGT-Rやトヨタのスープラなんていうバカっ速い車が出てきてそれは一気に崩れた。

以来、ロータリーはそこまで速くないみたいな位置付けをされてる」

 

 

 

早川の言葉に「そうなんですか…」と申し訳無さそうに俯く桜。そんな彼女に「気にしなくていい」と告げてから続けて語り始めた。

 

 

 

「俺がロータリーを好む理由は単純に速さじゃない…フィーリングなんだ」

 

 

 

「フィーリング?」

 

 

 

「そう…ロータリーは車のエンジンの中でも屈指の高回転型エンジン。その上、軽くてコンパクトだから、ロータリーを積んだ車は前後の重量バランスもいい。

レッドゾーンまで回した時の爽快感、ステアリングを切った時の一体感、そして…耳に飛び込んで来る特有のサウンド。

間違いなく、五感を魅了するエンジンだ。

一度魅了されたら…コレしかないと思う込んでしまう。

たとえ、他のエンジンがどれだけよかったとしても…

あのフィーリングだけは忘れられない」

 

 

 

グラスに水を注ぎ、ゆらゆらと揺れ動く水面を眺めるように見つめる早川…そんな彼に対し、桜はクスッと笑いながらも何処か嬉しそうに笑みを浮かべてくる。

 

何を考えているのだろうか…?

 

それに気付くと、早川は恥ずかしさ半分、不機嫌半分に眉間にシワを寄せながらも頬を少し赤らめ「何がおかしい?」と問い掛ける。すると、彼女の口からこんな発言が出てきた…

 

 

 

「いや、なんだか堅苦しいイメージがあったので意外だったんです。先輩にもそれだけ夢中になれることがあるんだって…」

 

 

 

不機嫌な感情が暖かい感情へと変貌していく…そして、今まで離れていた距離が確実に縮まったという手応えを感じる。その暖かい感情はやがて、不思議と安心感のようなものへと変わっていった。

そんな中、桜が店員が二人の食事を手にして近付いてくることに気付く。

 

 

 

「先輩、料理きましたよ」

 

 

 

「ああ、食べようか」

 

 

 

 

 

 

 

 

-同時刻、喫茶店 裏のガレージ

 

 

ブォォン…と低い音を響かせながらも近付いてくる白いZ33。すぐ側にまで近付いてエンジンが切れるとドライバーの博也が降りてきた。それと共にガレージから片岡が姿を現す。

 

 

 

「…来たか、覚悟は出来てるな?」

 

 

 

「はい…よろしくお願いします」

 

 

 

歩み寄ってはチャリチャリン…とZのキーを手渡しする博也。渡された片岡の方は「フッ」と小さな笑みを浮かべてそれを預かると交換と言わないばかりに代車のキーを渡してきた…何処かで見たことがあるようなキーだ。

 

 

 

「これって…」

 

 

 

「前の代車と同じZ32のキーだ…車は表に用意している」

 

 

 

そう答えてはZ33の方へと歩み寄っていく片岡。しばらくの間、無言で見つめていると、トランクの方に回ってはカチャッと開けて上げてはその中を「……。」と無言で眺め始めた。

 

 

 

「(入りきるか…?このスペースに)」

 

 

 

 

 








どうも、350Zです。

突然ではありますが、最近この作品を書き直そうかと考えています。

理由は色々ありますが、一番の理由は走りのパートとアクションのパートがゴチャゴチャになってて、読み始めたばかりの読者さんには読みづらいかな…と思った次第です。

最近の評価の傾向からしてそんな気がしてきました…

彼等は感想等に何も書き込まずに評価をつけるので、根本的な理由は何とも言えませんが、自分としては先程のパートのゴチャゴチャと文章力のなさからかなと考えています。

どちらも書き直せば少しは改善されるのではないかと思います。

まだ書き直すとはハッキリと決めていませんが、350Z自身そのように考えていると頭の片隅に置いて頂ければ幸いです。

最終的な判断はACT.4終了時までには決めたいと思います。

駄作ではありますが、それまではどうか暖かい目で見守って頂けると嬉しい限りです。


以上、350Zからでした。

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