遊戯王デュエルモンスターズ2nd~武藤遊己編~   作:エア_

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Q何? デュエルキングの息子ならデュエルキングになるのではないのか!?

A知らん、それは俺の管轄外だ。

Qハルトォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!

A突然叫びだす兄さんは嫌いだ。



やっぱり、裏のありそうなキャラってのは多少狂ってるほうが味があるんだよ。


第六話~製造場所不明?【古神ガタノトア】(2)

[武藤遊己君、天雄雪音さん、天野朔耶さん、二条院海陽君、柏尾広太君、柏尾壮太君。以上六名は放課後、校長室まで集まってください。繰り返します―――――]

 

「んあ? なんだ?」

 

午後の授業も終わり、ホームルームの時間も終盤。いざ帰れると思った矢先にこれか。一体何の用事だ? 馬鹿げた事なら許さん。

 

だが、何故雪音と天野もなんだ?

 

「・・・・・・遊己、今言われた名前って」

 

「後半は誰も知らんが、首席と次席の名前が出てるだけでも何かあるんだろ。大会とかか?」

 

「・・・・・・一応説明しとくけど、柏尾兄弟は隣のクラスの子だけど、一応この学校じゃ有名なのよ? 前に行われていた州公式のタッグトーナメントで優勝して州知事から賞状貰っているんだから。あと二条院君は昼休みに遊己が倒した古神使いよ」

 

「あぁ・・・・・・あの胡散臭い奴か。柏尾は知らん。聞いたこともない」

 

「流石数日前までデュエル大嫌いマンだっただけはあるわね遊己」

 

『マスターマスター! 大会に出場するんですか? なら優勝間違い無しですね!!』

 

大会か・・・・・・もしあるなら出場したほうがいいのか。こいつらを活躍させて優勝すれば目的には近づくし、考えてやらんこともないな。

 

でも、わざわざ行かないといけないのか・・・・・・だるいなぁ。

 

「・・・・・・えっと~。武藤君と天雄さん、そして天野さんに二条院君は今の放送の通り、放課後は校長室へ行ってくださいね」

 

「「「はーい」」」

 

「・・・・・・だる」

 

『マスターそんな気だるそうにしないで! ほら、デッキの皆も大会に出たくてうずうずしてますよ』

 

仕方ない。僕は主だし・・・・・・用件を端的に聞いて帰るか。そもそも母さんがいるんだし急いで帰らないといけないのは当然だ。最近段々と体がよくなっているからと言って手を抜くわけにはいかない。こういう時こそ体調がまた崩れるのだ・・・・・・大会に出るって伝えたら元気になりそうな気がするけど。

 

「ではホームルームは終わりです。先ほど呼ばれた子以外の生徒は寄り道せずにまっすぐ帰るんですよ~」

 

『こう言われてまっすぐ帰った(ためし)がないですよね。マスターって』

 

「・・・・・・お前帰りにカードショップ屋で売り飛ばすぞ」

 

『ヒェッ』

 

 

 

 

ただいま校長室、柏尾兄弟も現れ、いざ入ろうかというところである。

 

「・・・・・・私や武藤君、柏尾兄弟が呼ばれたのはわかるのだけど・・・・・・何で貴方達がいるの? 特に二条院君」

 

「前に貴女を倒したわよ朔耶! 私だってちゃんと実力はあるわ!」

 

「あら、負け越しといて何言ってるかしら。言われたくなければ私に勝ち越してみなさい」

 

「ぐぬぬ」

 

おうおう、早速けん制しまくってんな天野の奴。確かに1度勝たれたからって得意げにされるのは嫌だよな。それも負け越してる奴に言われると。

 

・・・・・・で、何でこの馬鹿は僕を睨んでいるんだ?

 

「何だ? 僕に何かようか?」

 

「・・・・・・何でもないさ。何で君のようなデュエルの経験が浅い奴が呼ばれたのか凄く不快でね」

 

「何言ってんだお前。その経験の浅い奴に何年もしてる癖に勝てなかった奴がここにいるほうが疑問だろ。ほら、気色悪い視線を向けるな。僕にそっちの趣味はない」

 

「・・・・・・二条院君。まさか貴方そういう趣味が・・・・・・非生産的な」

 

「誤解だ!! 何でそういう話になるんだ!! って天野さん!? 引かないでくれるかな。僕にそういう趣味はない!」

 

さて、馬鹿はほっといて校長室に入るか。いい加減扉の前で待つのには飽きた。ノックもせずに扉を開く。その行為にその場にいたものが驚きの顔をみせてた。

 

ズカズカと入って行き、校長室の机の前にある4つあるソファの1つに座った。そして右隣ソファに座っているよくわからない爺さんを無視しつつ、その奥で椅子に座っている校長を軽く睨んだ。何か汗かいてるな。

 

「用件は端的に頼む。僕はさっさと要件を済ませて帰りたいんだ・・・・・・それで校長、僕達になんのようだ」

 

「む、武藤君。ここは仮にも校長室でね。流石に威厳が保てないから次は普通にノックしてから入ってくれないかな?」

 

「考えておく。それで? 用件は何だ? まさか目の前の爺さんが話してくれるとでも?」

 

後から入ってきた雪音達が申し訳なさそうな僕の行動に驚きながらも一礼しつつソファに座った。このソファ凄いな。1つに3人は座れるぞ。テーブルを囲うように配置された4つのソファ。柏尾兄弟と突っかかってきた奴が僕の向かい側にあるソファに座り、僕が座ってるソファに天野と雪音が座ってきた。何でこいつら爺さんの向かいのソファに座らずにこっちに来たんだよ。狭いだろ。何で僕を挟んで座る。邪魔だ。

 

「確かに、私が話して進行をしますが・・・・・・。校長先生、少し教育が行き届いていないのでは? この少年はいったい」

 

「いやぁ、はい・・・・・・彼がそのー、我々の手違いでデュエル科に入学した・・・・・・武藤遊一の」

 

「なんと・・・・・・そうですか。彼があの・・・・・・なら彼以上の適任者はいないようですね」

 

また武藤遊一か。本当にこのネームバリューはどうにかならないだろうか。いっそ偽名を名乗ろうか。どいつもこいつも武藤遊一武藤遊一と、馬鹿の一つ覚えじゃあるまいし。

 

「ではまず、君達に見てもらいたいカードがあります・・・・・・これを」

 

そう言ってテーブルに一枚のカードが置かれた。それはエクシーズカード【古神ガタノトア】だった。そのカードに見覚えのある僕の頭をさまざまな疑問がよぎる。何故このカードをみせてきたのだろうか。そして何故僕らに見せたのか。何故今日なのか。疑問が疑問を呼んで謎が深まる一方だ。だが、僕らにそんな事を話す輩がどんな奴なのかは想像がついた。

 

「このカードは我々が作ったカードではありません。というよりも、カードを作ること自体は何処の会社でも出来ます。個人では出来ませんがそれなりに費用を出し、我々の審査に通った際、初めて公の場に出すことが出来るのです。つまり、すべてのカードは1度我々の眼を通して世に出ることが出来ます。しかし――――」

 

「このカードはあんた達の審査を受けてないってことだな。そもそもシンクロモンスターにつけていた【古神】をエクシーズにつけてる時点で可笑しいとは思ってたさ。そうだろ? インダストリアルイリュージョン社の社員さん」

 

「――――はい、全くもっとその通りです。しかも調査をしたところ、ここドミノステイトが発信源であると判明したのです。この意味、わかっていただけますか?」

 

つまり、それを僕達に調べてもらいたいとでも言うつもりなのか? 僕ら子供に何させようって言うんだこの野郎は・・・・・・。そして語りだす爺さん。インダストリアルイリュージョン社がどうのこうの、始まりの男ペガサスがどうのと・・・・・・正直今関係ないだろと思う内容を高らかに語ってやがる。

 

すると、何故か僕の両端にいる天野と雪音が同じタイミングで脇を小突いてきた。こいつらシンクロしてんのかな。というか地味に痛い。

 

「・・・・・・遊己、何でこのお爺さんがインダストリアルイリュージョン社の人だってわかったの?」

 

「そうよ。もしかして貴方の知り合い?」

 

「襟首見ろ。【I.I.C】って小さいエンブレム付いてんだろ・・・・・・気がつけよ」

 

そう言うと二人は爺さんの襟首を見る

 

「・・・・・・まぁ本当は何も付いてないんだがな」

 

「「・・・・・・」」

 

おい馬鹿痛いだろ。僕の二の腕をつねるな。

 

全く・・・・・・というか、普通にカードの取締りについて聞くならインダストリアルイリュージョン社しか実施していない。さらに許されていないんだ。つまり、ここでこの話をするのはインダストリアルイリュージョン社のみ。例外はない。なら僕のけん制にこの爺さんは首を縦に振るしか選択肢はない。ここで首を横に振ればこいつはその場で捕まるからだ。流石はセキュリティだ。

 

で、この反応を見る限り今は偽者じゃないと見ていいだろう。何のどもりすら感じない。余程の詐欺師か本物かだ。一応後者ととっていいだろう。

 

「これを捜索し、製造場所を見つけてもらいたいと言うわけではありません。それは私達の仕事ですから・・・・・・そうではなく。貴方達にはとある大会に出てもらいたいのです」

 

『大会・・・・・・やはり大会です! 優勝一直線ですね! マスター!!』

 

おう、お前は少し黙ってろ。そして僕の膝の上に乗るな前が見えづらい。半透明なのが更に苛立つ。あと二人ともいい加減話を聞いてやれ。こっちみんな。ほんとなんで僕を挟んで座った。

 

・・・・・・さて、つまるところこの爺さんが言う大会には製造元不明のカードが賞品、または開催者がその製造者である可能性が高いと言っているのだろうか。自分達が確認していないカードがその賞品として出されるかもしれない。だから大会にでて勝ってこいと。

 

「開催者はMr.ヘンダーソン・P・アイス。今回彼の会社が新しく開発したソリッドヴィジョンに変わるシステム【VSシステム】のテストも兼ね、中学生を対象とした州の大会を開くのです。私達はこれに客人として呼ばれていましてね・・・・・・そこで、デュエルモンスターズへ十分力を注いでいるこの学校に頼み、調査の協力を願ったのです。そして」

 

そう言って僕へ視線を向ける。さっきもそうだが、この爺さんは完全に僕を遊一の息子としか見てない。機嫌を態々損ねてまで言うつもりか? こいつ。

 

「武藤遊己君。君の噂はかねがね聞いていますよ・・・・・・本格的に始めて数日、その極短期間で既に教師よりも強いとね。そこで貴方を含めた六人に頼みたいのです。この大会に優勝し、賞品であるカードの回収してほしいのです。それが製造許可の下りていないカードであればそのまま現行犯でセキュリティに逮捕してもらえますので」

 

ちっ・・・・・・なるほど、極力穏便に済ませたいってわけか。表面上は探らず、友好的に示しておいてぼろが出たらてのひらがえし・・・・・・大人お得意の手段ってやつか。

 

それにしても柏尾兄弟の隣の奴がすっごく汗をかきながら目を逸らしていた・・・・・・あぁ、そういやこいつも古神使ってたんだっけな。すぐにでも食いついて何か言いそうな奴なのに大人しいと思えば。

 

「そしてもう1つです。二条院海陽君という方はいらっしゃいますか?」

 

「ひゃいっ!?」

 

こいつ凄い声出しやがったぞ。

 

「・・・・・・貴方がお昼休みにこの【古神ガタノトア】を使用したことがわかっています。何処で手に入れたのか教えていただきたいのです」

 

「・・・・・・え」

 

「別に貴方を拘束しようと思っていません。そもそも貴方は出回っていたから購入しただけです。罪は購入者にではなく提供者にあります」

 

「・・・・・・ははははっ、分かってましたとも。僕でよければ情報提供しましょう」

 

何言ってんだこいつ。こいつの調子の良さはなんだよ。

 

まぁいい。とりあえずは大会に優勝すりゃあいいんだろ? で賞品のカードを確認して、それをこの爺さんかその仲間に登録されてるか調べてもらえばいいんだろ?

 

でもなんで柏尾兄弟もなんだ? タッグもあるのか?

 

「今回、我々は情報として個人の競技とタッグの競技があるとしか伝わってきてません。そこで貴方達、タッグはタッグデュエル優勝経験のある柏尾兄弟に、個人を武藤君、天雄さん、天野さん、二条院君に優勝を目指していただきたいのです。よろしいですかな? 勿論、報酬を用意しましょう。今度発売する限定パックを2パックずつ提供する・・・・・・と言うのはどうでしょうか」

 

「「「「「やります」」」」」

 

『あれ? マスターはいらないんですか? 限定パック』

 

皆が食いつく中、僕だけ反応をみせなかったのが気になったのか【ブラック・マジシャン・ガール】が体ごとこっちに向きなおしつつまた膝の上に座りやがった。いわゆる抱っこみたいな体勢だ。

 

こいつ一人でも手一杯なのに増やせるか。ただでさえ煩いのにこれ以上増やせって言うのか。冗談じゃないだろ。そしていい加減に邪魔だ殴るぞ・・・・・・っと、そうだ。

 

「限定パックはいらない・・・・・・でもそうだな、少し欲しいカードがあるからそれを5枚提供してくれない?」

 

反応をみせなかった僕を見て少し狼狽していた爺さんが食いつくようにこっちに顔を向けた。なんだ、報酬がないと動かないと思ってたんだろうな。まぁその通りなんだがな?

 

「・・・・・・と言いますと?」

 

「そう身構えなくていいよ。別に高レアが欲しいわけじゃないから安心してほしい。ただ魔法カードと罠カードが欲しいだけ」

 

「なるほど・・・・・・いいでしょう。後ほどその欲しいカードを伺わせていただきます。では校長。私は以上ですのでこれで」

 

そう言うと爺さんは立ち上がり、僕達に一礼して校長室を後にしてた。急いでいるようで少し足早だった・・・・・・なら昔の話を始めるなよ。ペガサスの話なんざ僕は聴きたくなかったぞ。

 

さぁてと、もうすること終わったしさっさと帰宅するか。

 

「校長先生、僕は帰るぞ。これでも僕は忙しいんだ」

 

「は、はい。では残りの生徒諸君には少しお話しておきたい事がありますので残ってください」

 

後で雪音辺りに聞けばいいからまずは家に向かわないとな。今日は母さんが夕飯作るとか言ってたからな。周りの調理器具をチェックして大事が起こらないようにしないと。流石に寝込んでたし体力もなくなってるんだ。サポートしないと危ない。

 

「遊己、ちょっといい?」

 

「何だよ雪音。僕は早く帰りたいんだが」

 

「うん、帰り道でいいから聞きたい事があるの」

 

「まぁそれならいいさ。いつも通りだし・・・・・・なら待ってるよ」

 

そう言い残し、僕はさっさと教室へ向かった。ふ~む、何を作る気なんだ母さんは。

 

『マスターマスター。実体化して食べてみたいです!』

 

「お前は非常食で十分だろ。ほれ、魔法カードにつき1000回復だ」

 

『酷い!!』

 

 

Side雪音

 

「さて、君達に残ってもらったのは他でもない。武藤遊己君についてです」

 

そう口火を校長先生がきったのは、遊己が校長室を出て少ししてだった。確かに遊己の今までの行いやら何やらは先生的に見過ごせなかったのかもしれない。基本的に否定家だったし。

 

でもそもそも遊己をデュエリストコースに入れた校長先生が悪いのであって遊己はそれについて今の今まで不機嫌なだけ、ここは幼馴染としてちゃんと反論するところは反論しなくちゃ。

 

「あの問題児がどうしたんですか? 校長先生」

 

で、場の空気を冷たくした二条院君。どっちかというと今回の件で問題起こしたのはこの子なんだけど・・・・・・。寧ろあんなぶっ壊れカードだしたのに負けてる事が問題だと思うなぁ。

 

そう彼が言った矢先に校長先生が血相かいて二条院君に詰め寄った。まるで焦ってるようで、少し遠くから見ても分かるくらい大粒の汗を掻いていた。

 

「二条院君! 言葉を慎むんだ。彼は地上最強のデュエリストであり、あの英雄【武藤遊一】の実の息子なんだよ! 君達では到底敵わないデュエルタクティクス、そしてドロー力。その全てを見ても武藤君以上の存在はいない。そう、数日で君を倒した彼は何もしなくても勝っていた。君達は見たはずだ。アンティークギアを使ったあの教師を。手札抹殺をし、あまつさえカードセットの指示。この二つをしただけで負けたのだ。彼の勝利する運命力は本物といってもいい!!」

 

「・・・・・・え、えっと。何が言いたいんですか。校長先生」

 

流石の二条院君も目の前の校長先生が異常に見えたのか、少し怯えていた。まるで狂信者のように考えが逝ってる。遊己ならそう言いそうな状態だった。

 

「・・・・・・それで、校長先生。私は話が見えないのだけれど。用件を端的に言ってくださらない?」

 

「はい。柏尾君達兄弟はタッグトーナメントで優勝を目指してください。残りの貴方達三人は・・・・・・遊己君と対戦カードが当たったときは負けてほしいのです」

 

「なっ、そんな事デュエリストである私達に出来るとでも!?」

 

流石の朔耶も声を荒げて反論をした。確かにそうだ。私達はプロじゃないけど、デュエリスト。そんな自分達の誇りを傷つけてまで八百長するなんて出来るわけがない。勿論私だって出来ないしするつもりは毛頭ない。むしろ遊己には一度でいいから勝ちたい。そんな望みだってある。

 

「何を言っているのですか。良いですか皆さん。貴方達の同級生である彼は、今無敗のデュエリストなんです」

 

そして校長先生は両手を広げながら遊己について語り始めた。まるで自分の名声のための道具としか見てないような・・・・・・なんて悲しい人なんだろ。

 

「うちの学校の教師はプロデュエリストに講師をしてもらっています。ドミノステイツのプロデュエリスト人口は多く、それでいて激戦区を制覇した精鋭達です。そのトップグループにこの学校の教師をしてもらっているのです。プロリーグで入るはずのお金分の二倍出してね。そのトップグループのプロの中の筆頭にのみ、あのアンティークギアを渡しているのですよ。あの二世紀ほど前にいらっしゃったアカデミア教師のみが出場できるアカデミア杯で無敗の記録を持つ男【クロノス・デ・メディチ】名誉教諭のように、生徒達の手本となり憧れとなるために日々精進してもらっていました。アンティークデッキを使った期間も長く、既に4年間アンティークデッキを使い生徒達の良き壁としてデュエルしていたのです」

 

確かにそうだ。遊己は知らないけど、あの先生はみんなの憧れだった。教えるのも上手だし、どのカードの知識も持っていて全てのカードの可能性を教えてくれていた。そしてそんな人を遊己は。

 

「その壁をあの武藤君は簡単に超えていった。それも彼自身何も戦略せずに・・・・・・。分かりませんか? 運命が彼を勝たせようとしているのです。そんな期待のデュエリストを、無敗の新星を、我が校から輩出出来れば!!」

 

「生徒も入るし、お金も入る。知名度が上がり、有名校としてその名を轟かる。そしてそれに伴って名声が上がる・・・・・・なんて欲望塗れなんですか」

 

「人聞きの悪い子ですね。彼は未来のデュエルキングなのですよ? 故に彼は無敗でなければならないのです。英雄を・・・・・・あの武藤遊一の息子は、彼のように英雄でなければならない」

 

「では残念ですが。私は校長先生の期待には添えませんね。私は全力を持って武藤君と戦います。結果はどうであれ、私は私の誇りのために、そして武藤君の誇りのために全力を尽くしますので」

 

朔耶はそう言って私に戻ろうと目で訴えてきた。だからそれに頷いて私も校長室を後にした。いくらなんでもさっきの校長先生はおかしい。遊己は校長先生の宣伝ポスターじゃない。

 

「・・・・・・ねぇ、校長先生って」

 

「えぇ・・・・・・あの人が何を考えているのか分からない・・・・・・でも武藤君にとってよくない事をしようとしてる。私は私のやり方で闘うから、貴女も貴女のやり方で武藤君の味方をしなさい」

 

「そのつもりよ・・・・・・でも、この学校の校長先生があれなのよ」

 

「わかってるわ。でも先生があんなだからって私達が染まらなければいいのよ」

 

朔耶はそう言うと、教室で別れた。流石は私に勝ち越してる人だわ。メンタルが強い。

 

そんな彼女が眩しく見える私は、少しこの学校に不安を覚えつつ遊己の元へと向かった。

 

 

 

 




そして判明する世界事情。

この世界はGXから2世紀経っており、5D’sの1世紀経ってる未来・・・・・・機皇帝来そうやな(来ないけどな)

いつか遊一篇も書いてみたいのぅ

今回はオリカ紹介なし
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