雪国の先導者達   作:黄雀

18 / 44
今一番人気のあるキャラって誰なんだろう。そんなことを最近考えます。
さて、今回は日比谷タイガVS桐澤トウジ完結編です。ファイト脚本がこなれてきた感じをお楽しみください(?)


可憐なる猛虎

 日比谷タイガ。

 カードショップ・テンデイズで行われているショップ大会で俺と対戦していふやつの名前だ。

 中坊のくせに、アイドル気取りのふざけたやつのくせに、とんでもなく計算された攻めをしてきやがる……!

「エンドフェイズ。まずはテスターフォックス先生がパワーを与えた代償により、リサーチャーフォックス先生が退却するよ」

 中坊に負けてたんじゃ日本サーキット予選を勝ち抜こうなんて夢のまた夢だっての。

「リサーチャー先生のスキル。退却した時、カウンターブラスト1でリサーチャーを山札から手札に。そしてヴァンガードのテスター先生のスキル、リアガードが退却した時カウンターチャージ。さらにヴァンガードと同盟ユニットが退却したので1枚ドロー」

 実質手札にリサーチャーフォックスが戻ってドローしただけってことになるな。

「これで本当にターンエンド。どう?刺激的?」

「あーはいはい、刺激的刺激的」

 

【日比谷タイガ:ダメージ3/手札8】

【桐澤トウジ:ダメージ5/手札4】

 

「スタンド&ドロー。ジェネレーションゾーン解放だ」

 手札のグレード3、バタリーブームドラゴンをドロップへ。

「ストライド・ジェネレーション!タイダルボアー・ドラゴン!」

 ダメージも手札も押されぎみだが、それは向こうが先に全開で動いてきたってだけのこと。

「マグナムアサルトをコール。ローデでヴァンガードをアタック!スキルでパワー+3000」

「グルウルフさんでインターセプト~」

「レールガンアサルトのブースト、マグナムアサルトでヴァンガードをアタック!」

 パワーは16000。十分な威力なはずだ。

「ルーラーカメレオンちゃんでガード」

「マグナムアサルトのスキル!カウンターブラスト1でスタンドし、パワー+2000!次はタイダルボアーでアタックだ!」

「きゃー、ノーガード」

「トリプルドライブチェック。ゲット・ヒールトリガー!パワーをマグナムアサルト。……そして、今度はスタンドトリガーだ。ローデをスタンドしてパワーもローデに」

「ダメージチェック。ミニベリーさん、トリガーないよぉ」

「タイダルボアーのスキル発動!1枚ドロー。そしてローデでアタック!サヴァスのスキルでリアガードを1体退却させてもらうぜ」

「じゃあヴァンガード裏のダックビルくん、ごめんね。それもノーガード、ダメージは、ホルダーヘッジホッグちゃん。クリティカルトリガー、パワーはヴァンガードのキツネさん達にあげるよ」

 ダメージトリガーの1枚や2枚構うもんか、ここで決めきる。

「マグナムアサルトでヴァンガードにアタック!パワーは16000」

「カスタネット・ドンキーでガード。てへぺろっ」

「ちっ、ターンエンド……」

 

【桐澤トウジ:ダメージ4/手札7】

【日比谷タイガ:ダメージ5/手札6】

 

「タイガの~スタンド&ドロー。ジェネレーションゾーン解・放」

 こいつ、レギオンだけでなくストライドも使うのか……!?

「いい女には裏がある、かわいいタイガも牙を剥く。ストライド・ジェネレーション!永世教授フェニキアクス!」

 相変わらず口上は脳が湧いてるとしか思えないやつだが、決して油断できる相手ではない。

「2体のリサーチャーフォックス先生をコール。アタックいくよ!フェニキアクス教授でヴァンガードをアタック!さらにこの時、2体のキツネにパワー+4000!」

 フェニキアクス本人のパワーも26000か。これは仕方ない。

「ファイドラで完全ガードだ。コストとして手札のポロを捨てる」

「トリプルドライブチェック。ぐるぐるダックビルに~、あ、ホルダーヘッジホッグちゃん!クリティカルトリガーだぁ!全部リサーチャーフォックス先生へ」

 後ろにダックビルのいる方のリサーチャーフォックスにトリガー交換が割り振られる。ダメージは4、こちらもガードする必要があるか……。

「3枚目、矛盾教官シェルマスター。えーっと、じゃあリサーチャーフォックス先生でマグナムアサルトをアタック。パワー13000」

「ローデでインターセプト」

「さ~いごっ。ダックビルくんのブーストしたリサーチャー先生!パワー25000のクリティカル2でヴァンガードにもふもふあたーっく!」

「アレキボスとカロリーナでガード!」

「あちゃー、惜しかったなぁ。じゃあエンドフェイズ入っていくよ?まずフェニキアクス教授がジェネレーションゾーンに帰る」

 ストライドが解除される。普通のことだ、わざわざ言わんでもすっと戻せ。

「そしてフェニキアクスにパワーを与えられた2体のリサーチャー先生が退却するよ。こ・の・と・き____」

 まずい……!そういうことか。

「まずリサーチャー先生のスキル。カウンターブラスト1してデッキからリサーチャー先生を手札に。そしてヴァンガードのテスター先生のスキル。リアガードが退却した時、カウンターチャージ。そしてヴァンガードと同名のユニットが退却したことで1枚ドローし、2枚までドロップを山札の下に戻すことができる。タイガはリサーチャー先生とダックビルくんを戻すよ」

 そう、ストライドするともとのヴァンガードのスキルは使えなくなるのがルールだ。だが、あいつのテスターフォックスはエンドフェイズに発動するスキル、つまりストライドが解除されたあとで自分のスキルを使うことができるのだ。

「もう1回、テスター先生のスキルで1枚ドロー。そしてカスタネットドンキーちゃんとルーラーカメレオンちゃんを山札の下へ」

「ドロートリガーとクリティカルトリガー……」

「そして2体目のリサーチャー先生のスキル。デッキからリサーチャー先生を手札に加える」

 しかもデッキからカードを探すことでデッキをシャッフル。トリガー率を上げてきたってことか。

「はい、これでターンエンド」

 

【日比谷タイガ:ダメージ5(表4)/手札11】

【桐澤トウジ:ダメージ4/手札3】

 

「俺のスタンド&ドロー……」

 あと1ダメージで勝てる。だがなんだあいつの手札の枚数は。

 なんとかしてあのドローコンボを崩したいが、リサーチャーフォックスは手札に戻ってしまっている。

「サヴァスを捨ててストライドだ!タイダルボアードラゴン!そしてローデ、ポロをコール!ローデでヴァンガードをアタック!」

「ホルダーヘッジホッグちゃんでガード」

「タイダルボアーでヴァンガードをアタック!パワー31000だ」

「シェルマスターで完全ガード」

 くそ!すずしい顔してガードしてきやがる。

「トリプルドライブ!……カロリーナ!ゲット・ヒールトリガー!パワーをマグナムアサルトに」

 回復はできないが十分だ。残りは完全ガードのファイドラとG2のデニス。こちらも手札に加える。

「レールガンでブーストしたマグナムでアタック!」

「リサーチャーフォックスとブロードキャストラビットでガード!う~さぎぴょ____」

「マグナムはスキルでスタンド、パワー+2000。もう一度アタック!ダックビル退却!」

「あ、ひどーい。最後まで言わせてよ。それもブロードキャストラビットでガード!う~さぎ____」

「ターンエンド!」

 

【桐澤トウジ:ダメージ4(表3)/手札4】

【日比谷タイガ:ダメージ5(手札4)/手札5】

 

「タイガの~スタンド&ドロー。ジェネレーションゾーン解・放」

 いちいちウインクするんじゃない。

「いい女には裏がある、かわいいタイガも牙を剥く。ストライド・ジェネレーション!全知竜マーナガルム!」

 マーナガルムだと?またフェニキアクスじゃないのか?

「リサーチャーフォックス、バイナキュラスタイガー、ウォッシュアップラクーンをコール。そしてマーナガルムのスキル発動。カウンターブラスト1とGゾーンのマーナガルムを表にして、バイナキュラスとラクーンにパワーとスキルをあげちゃうね」

 大丈夫だ。まだダメージは4、手札には完全ガードも2枚ある。

「まずリサーチャー先生でローデをアタック」

 ここに来てリアガードをアタックだと?

「ノーガード、退却する」

「次はマーナガルムでヴァンガードをアタック!がおー」

「ファイドラで完全ガード!コストにデニスを捨てる」

「タイガのトリプルドライブ!テスターフォックスに、シェルマスターに……ルーラーカメレオンちゃん!ゲット・クリティカルトリガー!ぜーんぶタイガの分身バイナキュラスタイガーに」

 さっきのマーナガルムでパワーが上がってるから、バイナキュラスタイガーのラインは、パワー29000か。

「いっけー!タイガの分身、パワー29000クリティカル2。スキルでリサーチャーにパワー+4000。そしてマーナガルムが与えたスキルにより、パワーが20000を超えているなら、このアタックに手札からグレード1以上のガードをコールできない」

「なに!?」

 完全ガードのファイドラが使えない。残る手札はヒールトリガーのカロリーナ。こいつでガード値は21000まで伸びる。そしてインターセプト2体で…………いや、ご丁寧に片方つぶしてから仕掛けてきてる。

「……ノーガードだ」

 ダメージに6枚のカードが置かれた。

 

「やったー!ぴょんぴょん」

 は、腹立つ……。

 だが今のファイトでわかったことがある。速攻っていうのはこうやるんだ。

 俺みたいにカードをばんばん並べればいいってもんじゃない。序盤からきっちりスキルを連携させていく。

 思えば北岡部長のアグロヴァルからヨセフスの連携、歌星のヴァイオリニストからそーどみーの連携、強いファイターはみんなやっていた。

 俺みたいにストライドしてからしかスキルの使えない、ジェネレーションブレイクのスキルばかりじゃ序盤に押し負ける。

「ありがとうトウジくん、楽しかったよ」

 わざとらしい笑顔で握手を求めてくる日比谷。

 まあ、いいか。イラつかされた分は教えて貰ったしな。

「はいはい。一応ありがとな」

 差し出された手を握る。

 周りを見れば浅倉先輩は既に1回戦を勝ったようだ。

 北岡部長と浅倉先輩が大会を戦ってる間に、今のを参考に新しいデッキを作ろう。

 終わった頃に相手してもらえるように。

 

 To be continued……

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。