約2ヵ月間、ご愛読いただきありがとうございます。
来年もどうぞよろしくお願いします。
十日町のカードショップ・10daysでのタイガちゃんとのファイトもいよいよ超越・双闘が解放され、本番に突入していた。
【日比谷タイガ:ダメージ1/手札9】
【御堂ユキネ:ダメージ4/手札6】
「スタンド&ドロー。ジェネレーションゾーン解放!この大地を枯らそうと、力を吸い上げ伸びゆけ。ただ美しく咲くために!ストライドジェネレーション!春色の花乙姫アルボレア!」
ここから、強くなったわたしの力を見せる時だ。
「アーシャのストライドスキル、メアホープを分身させる。そしてメアホープをデッキに戻し、メアドリームをスペリオルコール」
手札を一切減らさずに、盤面を整える。
長期戦になりそうだからね。
「アルボレア!ヴァンガードをアタック!」
「きゃーっ!ノーガードだよぅ」
そうやってふざけてられるのも今のうちだよ。
「トリプルドライブ。ゲット・クリティカルトリガー!クリティカルをヴァンガード、パワーをメアドリームに。続いてヒールトリガー!ダメージ回復、パワーをメアドリーム」
「ひぃい、ダブルトリガーなんてタイガきいてないよ。ダメージチェック、ホルダー・ヘッジホッグくん。クリティカルトリガー!パワーをヴァンガードに」
「ならアルボレアのスキルでメアドリームをコール!パワー+2000。メアドリームでグルウルフを攻撃!」
相手の口調に惑わされず、冷静にリアガードを潰していく。
こんなところで負けてられないんだ。
「ノーガード、グルウルフさん退却」
「メアホープのブースト、メアドリームでヴァンガードをアタック!」
「カスタネットドンキーとブロードキャストラビットでガード。うーさぎぴょんぴょん」
「……ターンエンド」
一見ふざけてるけど冷静だ。2枚使ってでもガードしてきた。間違いなくジングルフラワードラゴンの高火力を少しでも捌きやすくするためだ。
【御堂ユキネ:ダメージ3/手札9】
【日比谷タイガ:ダメージ3/手札7】
「タイガのがおがおスタンド&ドロー!ジェネレーションゾーン解放!いい女には裏がある、かわいいタイガも牙を剥く。ストライド・ジェネレーション!永世教授フェニキアクス!」
双闘したと思ったら今度はストライド……一体どんな戦法でくる……?
「リサーチャー先生2体と、ダックビルくんをコール!ダックビルくんの効果はリサーチャー先生に。フェニキアクスでヴァンガードをアタック!リサーチャー先生2体にパワー+4000!」
ヴァンガードそのまのはただの26000アタック……。まだダメージにも余裕がある。
「ノーガード」
「どっきどきドライブチェック。シェルマスターに、グルタイガー、ラスト!ルーラーカメレオンちゃん!ゲット・クリティカルトリガー!」
「くっ……でも1枚なら……。ダメージチェック、ディモルフォーゼ、クリティカルトリガー!全部ヴァンガードに」
「リサーチャー先生でアタック!」
「メアドリーム、インターセプト!」
「もう1発!」
「フェアリーライトドラゴンでガード!」
大丈夫、大した攻撃力じゃない。
次もさばき切れる。
「ねえ……」
「なに?タイガちゃん」
「わたしが勝ったらもうこの店、来ないでくれる?ここは、本当の意味で強いファイターが来るところだから」
「何を怒ってるのかしらないけど、別にいいよそれで」
力を手に入れたわたしは、負けないから。
「さてさておっ待ちかねー、タイガのエンドフェイズ!まずはリサーチャー先生2体を退却。ダックビルくんのスキルでドロー。テスター先生のスキル、ドロップのリサーチャー先生2体を山札の下に戻し、1枚ドロー。リサーチャー先生のスキル。CB1して、山札からリサーチャー先生をサーチ」
やっぱりこの子、相当できる。中学3年生だっけ、うちに欲しいね、来年は。来てくれないだろうけども。
「テスター先生のスキル、ラビットとドンキーを山札の下へ、1枚ドロー。カウンターチャージ。リサーチャー先生のスキル、CB1してリサーチャー先生をサーチ。ふう、これでエンドだよ」
【日比谷タイガ:ダメージ3(表2)/手札12】
【御堂ユキネ:ダメージ5/手札6】
「けっこう、やるじゃん。でもね、この力には絶対に勝てない」
「…………この力?」
「そう、力が満ちてくるの。スタンド&ドロー、ジェネレーションゾーン解放!」
タイガちゃんが怪訝な顔をするのを尻目にストライドを行う。
ほらほら、アイドルの顔じゃなくなってるよ。
「この大地を枯らそうと、力を吸い上げ伸びゆけ。ただ美しく咲くために。ストライド・ジェネレーション!聖樹竜ジングルフラワードラゴン!」
この力で日本サーキットも勝ち進むんだ。勝って勝って、梅乃台でも夢を叶えられると証明する。
「アーシャのスキル、メアドリームを分身。さらにオズのスキル、オズをソウルにいれメアホープをコール。ジングルフラワーのスキル、全ユニットにパワー+6000!」
ジングルフラワーは同名ユニットの数×2000、全ユニットのパワーを上げるGペルソナスキルがある。3体のメアホープが後列にいることにより次のターンも確実にこの火力が出せるわけだ。
「ジングルフラワーでヴァンガードをアタック!パワー45000!」
「ノーガードで受けるよ。きゃー、どきどきするぅー」
「トリプルドライブ!マイリス、ゲット・クリティカルトリガー!」
「ダメージチェック……トリガーなしだねぇ、残念」
ダメージ5まで追い込んだ、あとはどこまで手札を削れるか。
「メアホープのブースト、メアドリーム!ヴァンガードを攻撃、パワーは28000!」
「ルーラーカメレオン、ブロードキャストラビットでガード!」
「もう1度、今度はトリガーの乗ったメアドリームでヴァンガードをアタック!35000!」
「シェルマスターで完全ガード!コストはグルタイガー」
よし、完全ガードを使わせたのは大きい。
次のターン、さらにパワーを上げたジングルフラワーで勝負を決めきる!
【御堂ユキネ:ダメージ5(表3)/手札9】
【日比谷タイガ:ダメージ5(表4)/手札8】
「タイガのにっこにこスタンド&ドロー!ジェネレーションゾーン解放!いい女には裏がある、かわいいタイガも牙を剥く!ストライド・ジェネレーション!全知竜マーナガルム!」
2種類目のGユニット……、これまでの双闘、超越がデッキの回転を助けるタイプだったことから考えると本命はこのユニットかな。
あの声にもらった力でわたしは初めて見るカードにも冷静に分析ができるようになっていた。
「リサーチャー先生、バイナキュラスタイガー、ダックビルくんをコール!ダックビルのスキルはリサーチャー先生に」
また新たにユニットをコール。
毎ターンリアガードをコールし直してるせいか、向こうの手札、見た目ほど多くはない。いけるかも。
「マーナガルムぜひのスキル。カウンターブラスト、Gペルソナ。リサーチャー先生とタイガーにパワー+4000」
手札は充分ある。ダメージ5でもなんとかなるはずだ。
「マーナガルム先生でアタック!パワー33000」
「パッションフラワーで完全ガード!」
コストとしてアーシャを捨てる。
超越コストは足りてるから大丈夫。
「トリプルドライブ……カスタネット・ドンキー!ゲット・ドロートリガー!パワーはバイナキュラスに。バイナキュラスでアタック!」
パワー25000か……大した攻撃力じゃない。
「バイナキュラスのスキル!リサーチャー先生にパワー+4000!そしてマーナガルムのスキルにより、グレード1以上を手札からガードに出せないよ」
「そんな……」
リサーチャーの方はパワー24000……守りきれないということはないけれど……
「マイリスでガード、メアドリームインターセプト」
「リサーチャー先生のアタック!」
「ウーントタナップ2枚とメアドリームインターセプト!」
防ぎきりはした、パッションフラワーが逆に足でまといになるのは読んでなかった。気をつけないと。
「エンドフェイズ。リサーチャー先生を退却、2枚ドロー。リサーチャー先生とブロードキャストラビットをドロップからデッキに戻し、カウンターチャージ。そしてカウンターブラストしてリサーチャー先生をデッキから回収」
またぐるぐると面倒なスキルを……。
【日比谷タイガ:ダメージ5(表3)/手札12】
【御堂ユキネ:ダメージ5(表3)/手札4】
「スタンド&ドロー!わたしは、負けない!ジェネレーションゾーン解放!この大地を枯らそうと、力を吸い上げ伸びゆけ!ただ美しく咲くために!ストライド・ジェネレーション!聖樹竜ジングルフラワードラゴン!」
「フラワースクリーン、ピアをコール!パドミニをデッキに戻しフラワースクリーンをメアホープ扱い、パッションフラワーとフラワーピストルをデッキに戻しピアのスキル!4体のメアホープにパワー+3000!」
相手にどれだけてがあろうと、ここで決めきる!
「ジングルフラワーのスキル発動!全てのユニットにメアホープの数×2000のパワーを与えるよ。今回は8000!ジングルフラワーでヴァンガードをアタック!パワー52000!」
「シェルマスターで完全ガード!」
出ろトリガー。もうジングルフラワーはない、ここで決めきるんだ。
「マイリス!全てフラワースクリーンに。ディモルフォーゼ、全てピアに。最後は……パッションフラワー」
「ダブルクリティカル!?タイガこわぁい」
この……まだそんな余裕が。
「ピアでアタック!パワー38000!」
「ブロードキャストラビット、ホルダーヘッジホッグ、カスタネットドンキー、グルウルフでガード」
止められた……まだ手札も6枚……うち3枚は分かる。さっきのドライブチェックで出たテスターフォックス、そしてスキルで回収したリサーチャーフォックスが2枚。
今のガードの仕方から言ってもう10000ガードはない。
バイナキュラスのインターセプトを入れても最大でVのパワーは41000にしかならない。
「メアホープのブースト、フラワースクリーンでヴァンガードをアタック!メアホープが7000、フラワースクリーンが9000、ピアのスキルが3000×2、ジングルフラワーのスキルが8000×2、トリガーが5000!合計43000クリティカル2、ギリギリガードは届かない!」
「はぁ、お気楽な計算だねぇ」
「……何が言いたいの?」
「シェルマスターで完全ガード、コストはみけさぶろー」
このターン2枚目の完全ガード……!そしてこのファイト4回目の完全ガードだ。
使う度に山札に戻してるとはいえこんな……
「終わりだよ、御堂ユキネ。大した腕もないファイターさん」
「そんな……わたしは、もっと強くならなきゃいけないのに」
この力をもってしても勝てないなんて。
もっと、もっと力がほしい……
「スタンド&ドロー……」
全国でも勝っていけるような強い力が。
「マーナガルムでヴァンガードにアタック!」
「完全ガード……」
もっと、もっと……
「弱肉強食のアイドル界を共にゆくタイガの分身、バイナキュラスタイガーでヴァンガードを……?」
「……ん?なに?」
まさに止めの一撃を入れようとタイガちゃんがカードをレストしたところで宣言が止まった。
「いや、赤い模様……?みたいなのが一瞬……いや、気のせいだね。アタック!リサーチャー先生にパワー4000。25000、グレード1以上はガード不可」
「ノーガード……ダメージ6」
こんなんじゃダメだ。
ねえ、謎の声さん。もっと力をちょうだいよ。
「じゃ、約束通りもう来ないから。帰ろ、シュンヤくん」
デッキをまとめて席を立つ。
「う、うん……」
なぜか言った張本人のタイガちゃんが戸惑う中、わたし達はショップを後にした。
本戦までには、もっと強く……。
To be continued……