限られた日々のなかで〜女神と歩んだ1年〜   作:月白弥音

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#17 とにかくススメ!

土曜日、私は久しぶりにμ'sの朝練に参加するために神田明神に向かっていた。昨日のうちにことりにパソコンは頼んだから持ってきてくれてるはずなんだけど、持って来てくれなかったら私来た意味なくなっちゃうんだけど……

「おーい! ゆ~めちゃ~ん!」

神田明神の中から穂乃果の声が聞こえる。って、私、いつも穂乃果たちが練習してる男坂じゃなくて随神門の方からきたのになんで気づかれてるの?

「昨日ことりにパソコン頼んだでしょ? だから夢ちゃん来るんじゃないかなぁって三人で話してたの」

そりゃそうだ。朝練に絶対いらないパソコン持ってきてって頼んだらそう思われるのは当然だよね。

「ことりにパソコンを頼んだということはできたんですか?」

「うん、できたよ」

私はカバンの中からCDを出して見せる。

「「「おお!」」」

三人の歓声が重なった。

「ことり、パソコン出してもらえる?」

「うん。ちょっと待っててね」

そう言ってことりは自分のバックに走って行った。

「ねえ、なんでことりちゃんだったの? 穂乃果の方が家近いのに」

「だって、穂乃果、忘れそうじゃん」

「確かにそうですね」

私と海未でうなずいて穂乃果は馬鹿にする~ってことりに泣きついてことりが宥めるいつもの流れをやったあとことりのパソコンが起動した。

私はCD入れて三人に聞いてもらう。曲自体は聞いてもらってるけど歌詞がちゃんと曲とあってるか心配。まあ、もしなんかあったら海未に手伝ってもらえばいいし。

「どう、かな? なんか変なところあった?」

曲が終わっても何もしゃべってくれない三人に私は不安になって思わず聞いてしまう。

「ううん、そうじゃなくて……本当にこれ夢ちゃん一人で作ったの?」

「うん、そうだけど……」

「これ、すごくいいと思う!」

「私もいいと思います!」

「穂乃果も! 早くこのの曲歌いたい!」

うれしいことに好評だった。よかった、自分一人で作り上げるのは初めてだったからドキドキしたけど、また作りたいな。

「じゃあ今日からこの曲の練習をってわけにはいかないから基礎練習やってね。筋トレと柔軟、あと発声も。特に穂乃果」

「ふぇ? なんで私だけ~!」

「だってこの曲、頭から穂乃果のソロだから」

「ふーん、そっかぁ……って、ええ! ソロ!?」

私が何気なく言った言葉に穂乃果が大声をあげて驚いた。

「そんなに驚くことじゃないでしょ? リーダーなんだから。あ、大丈夫、安心してちゃんとみんなにもソロあるから」

とりあえずそれだけ言って私は立ち上がる。

「じゃあそういうことだからよろしくね」

三人にそう言って私は神田明神を出て行った。

最後まで穂乃果は騒いでたけど、実際やり始めればちゃんとやってくれるから問題ないでしょ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ただいま~」

私が家に入ると結衣が二階から降りてきた。

「あ、おふぁよ、おねぇちゃん」

「おはよ、結衣。今起きたの?」

「うん、そだよー」

まだ眠いのかいつにもまして話し方が幼い。

それより……

「結衣、いくら休みの日だからって生活リズム崩しちゃだめだよ」

靴を脱ぎながらそういうと

「もう、おねぇちゃんまでおかぁさんみたいなこと言わないでよぉ」

「ならちゃんと起きなさい」

突然のお母さんの登場。私も驚いた、いつからいたの、お母さん……

まあこうなると

「……はい」

結衣もそう答えるしかない。

「お帰り夢花。朝ごはん出来てるから早く入ってきなさい。結衣も顔洗ってきなさい」

「「は~い」」

私と結衣はぴったりおんなじ反応をして私はリビングへ、結衣は洗面所に行った。

 

 

「あ、ねえ結衣」

朝ごはんの途中、私は思いついたことがあって結衣に話しかける。

「ふぁ? ふぉふぇ~ふぁ~ふぃ?」

「うん、とりあえず結衣、口の中にもの入れてしゃべるのはやめようか、それくらい待っててあげるよ」

私の顔を見ながら頷いて急いで飲み込む。

「んく。で、何? お姉ちゃん」

「今日さ、結衣暇?」

「暇だけど、どうかした?」

キョトンと私を見る結衣。

「私とちょっと出かけない?」

「お姉ちゃんと? 行く行く! え、でも……」

不安そうに私を見つめる結衣が言いたいことはわかる。

運動制限がある私と出かけても大丈夫なの? ってことだよね。

「大丈夫だよ。ちょっと練習するだけみたいなもんだから。それに結衣がいてくれて方が安心でしょ? ねぇ、お母さん?」

「そうね、夢花一人だと無茶しそうで心配だし。結衣がいてくれた方が嬉しい」

「わかった、じゃあ行くよ」

「ありがと、結衣」

どこに出かけるかも大体決まってる。そのためにどうしても結衣に来てほしかった。

 

「じゃあ行ってきます」

「うん、行ってらっしゃい。気を付けてね。

……無茶だけはしないでね」

お母さんは最後の言葉だけ小声で言った。

「うん、言われたことは守るから」

私もお母さんに小声で返す。

「「いってきます!」」

私と結衣は元気よく挨拶をして出て行った。




なんと、私の小説がコラボすることになりました。
コラボ先はシベリア香川さんの『ラブライブ!~幻のメンバー~』です!
私のとシベリアさんのと一話ずつつながりがある形で投稿するのでどちらも読んでいただけると幸いです。
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