限られた日々のなかで〜女神と歩んだ1年〜   作:月白弥音

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#19 スクパラ

お店の中に入ると少し薄いピンクの内装にグッズが所狭しと並んでいた。

「えっと……まずは一階の注目スクールアイドルのところを見るのがいいんだっけ」

私は一人そう呟いて店を回り始める。

一階にある棚は列ごとに一つのスクールアイドルを特集してるみたい。確かにあのランキングで名前を見たことあるスクールアイドルのグッズとかCDとかがいっぱいある。

ブロマイドにアクリルキーホルダー、タオルにポスター、ね。今は大した活動やってないからお金大丈夫だけど、これからもっとライブやるかもしれないことを考えるとμ'sもなんかグッズを作った方がいいのかも……

それにしてもNORNのメンバーの名前って穂乃果たちと似てるよね。

そんなことを考えながら私はA-RISEとNORNの新譜といくつかのグッズを買った。

「あれだけ並んでたらまだ時間かかるねよ……ちょっと疲れちゃったけどどこで待ってよう……? あ、そういえば前、結衣がこういうお店にコメント書く場所があるとか言ってたよね。ここにもあるのかな? そこなら多分……っと、やっぱりあった。あそこに椅子があるからそこで待たせてもらおうかな」

近くにあった休憩室みたいなところでまだ戻ってこない結衣たちを待ってることにした。

 

 

 

 

「ごめん! お待たせ!」

「す、すみません……」

「あ~来た来た。気にしなくていいよ、いい休憩時間になってたから」

私の連絡でここまで来てくれた三人と合流した。

「ごめんね、急にお話ししたいなんて言って。二人とも何か用事あった? もしあったら……」

「い、いえ! 全然大丈夫、です……」

「今日はかよちんとここに買いに来る以外特に決まってなかったから大丈夫にゃ」

「ならよかった。それじゃあどこに……っていっても私がそんなに動けないからあそこでいい?」

私の都合ですぐそこにあったハンバーガーショップを指さす。

「え、でおお姉ちゃん……」

私が小泉さんたちをさそうと結衣が心配そうに私を見上げてきた。

「大丈夫、ちゃんと水筒持ってるから」

「そういうことじゃなくて……」

「あの……」

「ああ、大丈夫。さあいこっか」

私は結衣の手を引きながらスクパラから外に出る。

慌てて私たちを追いかけてきてくれる小泉さんと星空さん。

そんな私をさいごまで結衣は不安そうな顔をしていた。

 

 

 

みんなが戻ってくる間、私は席を取って待っていた。

結衣にはあんなに心配されてるけど、私は朝倉先生に言われたこと、買い食い禁止とか運動制限とか、そういうことはきちんと守ってるんだけど。朝出てくるときもお母さんに言われたけどそんなに無茶してるつもりないのに。

「あ、ありがとうございます、私たちの分まで……」

「ありがとうございます」

「ううん、気にしないで。私が勝手に誘っただけだから」

小泉さんと星空さんのお礼に私は手を振ってこたえる。ちなみに二人の分は私が払った。だって勝手に誘うだけ誘ってお金は自分で、なんて悪いじゃん。

「結衣も戻ってきた。

じゃあ改めて。星空さん、小泉さん、μ'sのライブに来てくれてありがとね。その……どうだった?」

「結衣もその話聞きたいです!」

見に行けなかった、そのうえビデオも見れなかった結衣がこの話に食いついてくる。

「凛はアイドルとか詳しいことよくわかんないですけどすごくいいと思いました!」

「私も、お客さんがあれだけしかいない状況であれだけのパフォーマンスを見せたμ's。まだ活動を始めたばかりということもありまだパフォーマンスはぎこちない部分もありますが、これからに期待できる……ってごめんなさい、私また……」

やっぱり小泉さん、すごい。一回見ただけなのにこれだけの分析をしてくれるなんて、すごい熱意だね。

「アイドル、好きなの?」

「はい! かよちんは昔からアイドルが大好きなんです!」

なぜか星空さんが答えた。

「結衣もスクールアイドル大好きです!」

「それはぜひ一度お話ししたいです」

こっちはこっちで意気投合してるし。

「あ、そうだ! かよちん、せっかく白崎先輩にも会ったんだから、μ'sに入れてもらいなよ!」

「「えっ?」」

私と小泉さんの声が重なる。

「そ、そんないいよ……」

「でもせっかくなんだから……」

「星空さん、自分の意見を他人に押し付けるのはよくないよ。

でも……小泉さん、考えてみて。私たちはいつでも待ってるから」

「私も、二人ともアイドルに向いてると思いますよ」

結衣も応援に回ってくれた。ありがと。

「えぇ! 凛も!? 嘘だよ、かよちんは可愛いからいいけど、凛は……ほら髪だってこーんなに短いし」

ん? 星空さんが突然慌てた?

多分結衣の言葉に反応したんだろうけど……なんか結衣、変なこと言った?

思わず小泉さんの方を見たら、静かに首を横に振られた。たぶん私が聞いちゃいけないことなんだろうな。

少し心残りもありつつ二人と別れた私は、そのことを考えながら結衣と話して帰った。

 

 

 

 

 

次の日、私は衝撃の事実を告げられる。

 

 

 

「お姉ちゃん! ほのちゃんたちの動画アップされてるよ!」




前回予告したコラボですが、

第一章(映日果執筆)    5/14 21:00
第二章(シベリアさん執筆) 5/15 21:00

に投稿されます。よろしくお願いします!
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