限られた日々のなかで〜女神と歩んだ1年〜   作:月白弥音

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#28 ラブライブ!

「お姉ちゃん!」

 

「ん? おはよ、結衣。どうしたの?」

 

「もう、どうしたのじゃないよ! お姉ちゃん見てないの!?」

 

「いや、結衣、見てないのって、何をか言わないとわからないよ?」

 

「あーもう、今はそういうのいいの! とにかくついにあれが始まるんだよ!」

 

「だから結衣あのね?」

 

「もう、いいからパソコン貸して!」

 

「あ、こら勝手に……もう、しょうがないなぁ……それで、何が始まるのっていうの?」

 

「だからこれだよ、お姉ちゃん!」

 

「っ! これって……!」

 

「うん、ついに、ついにだよ!」

 

「そっかぁ……前から予告されてたスクールアイドルの祭典、「ラブライブ!」本当に嬉しそうだね」

 

「うん! もちろん、お姉ちゃんたちμ'sも出るんだよね?」

 

「たぶん穂乃果ならすぐに出るっていうだろうね」

 

「だろうねって、お姉ちゃん、あんまり乗り気じゃないの?」

 

「ううん、もちろんせっかくなら出たいよ? でも、ラブライブに出れるのはランキングの上位20組だけ。いくらμ'sが最近急激に順位を伸ばして、サイトのピックアップアイドルになってるって言っても上位20組の枠に入るのはなかなか難しそうだなってこと」

 

「そっかぁ……でも、ほのちゃんならなんとなくやっちゃう気がする!」

 

「ふふ、実は私もちょっと期待してるんだ」

 

「それに……」

 

「ん?」

 

「お姉ちゃんもいるし!」

 

「なんでそこで私の名前が出てきたのかわかんないけどやれるだけのことはするよ」

 

「うん、頑張って!」

 

ラブライブか……本気で出場狙うなら新曲、かなぁ……

あんまり新曲やりすぎても1つ1つの曲の完成度が低くなるから良くないとは思うんだけど、オープンスクールもあるし、今から練習すれば間に合うかな?

テストもあるのか……あとでみんなと相談しなきゃね。

 

 

 

 

 

放課後、穂乃果たちと話しながら部室で待ってると

 

「た、助けて……」

 

いきなりドアが開いて花陽ちゃんが入ってきた。

 

「助けて?」

 

「じゃなくて」

 

だよね、びっくりした。

 

「大変です!」

 

「だから何が大変なのよ」

 

「かよちんが急に走るからびっくりしたにゃ〜」

 

少し遅れて真姫ちゃんと凛ちゃんも部室に入ってくる。

 

「もしかして……」

 

「多分夢花先輩正解です。ついにラブライブが開催されることになったんですよ!」

 

さすが花陽ちゃん、情報が早いね。

私も知ってはいたけど多分結衣に言われなきゃ今まで知らなかっただろうなぁ。

開催されるかもっていう話は聞いてたんだけどね。

 

「ら、ラブライブ……!」

 

これはさすがに穂乃果も……

 

「って何?」

 

やっぱり知らなかった……

 

「穂乃果、スクールアイドルやってるんだからそれ関係の情報は調べておこうよ……」

 

「夢ちゃんその言い方はひどいよ! 穂乃果だってちゃんと調べてるよ! A-RISEとか他のスクールアイドルの曲たくさん見てるもん!」

 

「穂乃果ちゃん、多分夢ちゃんが言ってることそういう意味じゃないと思う……」

 

「全く穂乃果は……しかし、私もあまりよく知らないので説明していただけますか?」

 

「いいけど……多分、私より花陽ちゃんの方が詳しいと思うから説明、お願いしていい?」

 

「は、はい! もちろんです!」

 

素早くパソコンも前に移動した花陽ちゃんはすごい速さでパソコンを操作。

これは完全にアイドル付きのスイッチが入ってるね。

いつもならもっとゆっくりだもん。

いつももっと堂々としてればいいのにって思うからこの感じの方がいいのかもしてないけど……それはそれで花陽ちゃんの良さを奪っちゃうのかもね。

 

「スクールアイドルの甲子園、それがラブライブです。エントリーしたスクールアイドルの中からランキングの上位20位までがラブライブに出場。その中からナンバーワンを決める大会です! 噂には聞いていましたが、ついに始まるなんて……!」

 

「まあ細かい要項はもう少しあるんだけどね、大会の概要としてはこんな感じ。説明してくれてありがとね、花陽ちゃん」

 

スクールアイドルが全国的に人気になっている今だからこそ開催に踏み切ったんだと思う。大きい会場を抑えるにはある程度の客入りを見込みたいと思うし。

それとは関係なく、私たちにとっては音ノ木坂の名前を全国的に広められる一番のチャンス。

でもそれにはなかなかきつい状況だけど……

 

「出場するスクールアイドルは……1位のA-RISEは確定で2位、3位は……チケット販売はいつからでしょう? 初日特典は……?」

 

「花陽ちゃん見に行く気?」

 

「穂乃果、そんなこと聞いては……!」

 

「当たり前です! これだけのスクールアイドルが一堂に集まるイベントはかつてありません! つまりアイドル史に残る一大イベントですよ! 見逃せません……!」

 

「花陽ってアイドルのことになるとキャラは変わるわよね」

 

「凛はこっちのかよちんも好きだよ」

 

海未、ほらって顔してるけど、多分穂乃果はそういう意味で聞いたんじゃないと思うよ?

 

「なーんだ、私、てっきりラブライブ出場目指して頑張ろうっていうのかと思った」

 

「やっぱりね」

 

穂乃果ならきっとそういうと思ってたよ。

 

「ふぇええええ! そ、そんな私達がなんて恐れ多すぎます……!」

 

「キャラ変わりすぎ」

 

「凛はこっちのかよちんも好きだにゃー」

 

どっちも魅力的な花陽ちゃんに違いないもんね。

それにしてもみんな気づいてないのかな?

 

「っ! 穂乃果ことり!」

 

「わぁ……!」

 

「順位が上がってる!」

 

「やっぱり見てなかったんだ。なんとなくだけど、ラブライブへのチケットが見えつつあるんだよ」

 

「急上昇中のピックアップアイドルにも選ばれてるしコメントもこんなにたくさん……!」

 

「だからね、最近……」

 

「ちょっと待った。あとは準備しながら話そ。目指すなら目指すで練習やらないとだし」

 

とりあえず話すことは話したしあとは着替えとか準備運動しながらできるしね。

じゃあ私はいつも通り先に行って準備をっと。

はぁ、それにしても階段多いよねぇ……屋上で練習してるから、当たり前、なんだけど……上がるだけで疲れちゃう。

ふぅ、私も頑張らないとね。こんなこと言ってられない!

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